平成15年度富士総合火力演習
平成15年8月24日の予行に行きました。90式戦車、74式戦車はもちろん、99式自走155mm榴弾砲などが射撃を行いました。以前に何回か観に行きましたがいつもスコール様の荒れた天候でした。しかし今回は雨や霧がなく一日中晴れていました。いつもそうですが、射撃音が凄い迫力です。観客は約3万人だそうです。しかし、未だ現役と思われる73式装甲車や75式自走155mm榴弾砲などが登場しなかったのは寂しいです。
開始直前に観客席前でアクロバットデモを行ったOH−1観測ヘリコプタ。複合材を多用し3.5tと軽量。愛称は「ニンジャ」だそうである。
今ではすっかり古株になってしまった203mm自走榴弾砲(上)と去年から出場、今年初射撃を行った長砲身の
99式自走155mm榴弾砲(右)。射程は約30km。
多連装ロケットシステムMLRS。敵部隊や上陸用舟艇を広域撃破する。ロケット弾は多目的弾で644個の子弾内蔵。射程は約30km
観客席から眺めた射撃目標地点。普段も練習に使っているのであろうが、ここに敵がいると想定して射撃を行う。右上は富士山。
陸空共同作戦のデモのため登場したF−4EJファントム。ジェット機の低空飛行は迫力があるが高速度なため、あっという間に終ってしまった。天気が良くてラッキーであった。右は爆破炎上の仕掛け(多分実際の爆弾投下ではない)。
120mm迫撃砲の射撃
観客席後方から現れた攻撃ヘリコプタAH−1S。ベトナム戦争の頃に開発されて今に至るも現役である点は素晴らしい。
左写真は79式対舟艇対戦車誘導弾(通称重MAT)を搭載するジープ。よくこの組み合わせで運用される。
96式装輪装甲車(96WAPC)から展開する兵員。96年度から73式装甲車の後継として装備化。8輪式で乗員3名+兵員7名を乗車させ、12.7mm機関銃か40mmグレネードランチャを装備する。車重は14.5t。左右写真ともに奥の車両は平成13年度から調達が始まった軽装甲機動車。乗員4名、路上最高速度100km/h。
射撃目標域。各障害等に名前が付いていてそこを狙って攻撃する旨放送があって射撃する。見事に命中すると歓声が上がる。
空挺隊員。高度3000mのC−1輸送機から降下。
UH−1Jヘリコプタ(ヒューイ)より展開するバイク部隊。多用途に使われるヘリである。
走るバイクから立ち上がって軽機関銃を撃つ兵員。凄い!
仮想敵がいる方向に主砲を向けて登場した74式戦車。正式化されて29年も経ち、一部退役が始まっているが、装備数などの点で未だ実質主力の座にある。主砲弾なども強化されている。
歓声とともに登場した90式戦車。数の上では74式に比べ少ないが、現在生産されている主力戦車である。デモはしないが行進間射撃能力などで優れる。
87式偵察警戒車。乗員5人で15t。25mm機関砲を備える。この車も射撃を行った。
主砲射撃直後の74式戦車。一瞬の火炎を狙ったが写らなかった。硝煙とともに車体全体の埃が衝撃で浮き上がる。
AH−1S(コブラ)
右写真は兵員降下中のUH−60JA(ブラックホーク)。UH−60JAでは2名の乗員とともに15名の兵員を輸送できる。
CH−47J(チヌーク)ヘリコプタ。兵員なら55名、輸送ペイロードは約8tでC−1輸送機に匹敵する。重量4.4tの軽装甲機動車を吊り下げている。
約2.6tの高機動車を降ろすCH−47J。
軽装甲機動車
稜線射撃状態の74式戦車(写真奥の2両)と走行間射撃態勢の90式戦車。
国内法では走行間射撃は演習などでも禁止されているそうだ。
欧米のMBTに比べると軽量であるが、走行間射撃や、各種射撃指揮装置などの電子化兵装に優れるとされる。
89式装甲戦闘車。35mm機関砲を備え、乗員3名+兵員7名。欧米での戦車対装甲戦闘車との比に比べると装備数が非常に少ない車種。
終盤を迎え、「総反撃」のデモに集まるヘリコプタ群。
先のヘリコプタ群も一緒に、全勢力を集め、総反撃。「敵撃破」の後、この煙幕展開でデモンストレーションは終る。
デモンストレーションが終った後の装備展示のために移動中の74式戦車(左)と89式装甲戦闘車(上)。
30年以上も前に開発された74式戦車は軽快な
イメージで中々かっこいい。装甲防護は時代遅れになってしまったが、攻撃火力は未だ第一線にある。
被弾径始に優れた曲面主体の砲塔の74式戦車とは対照的な砲塔の
90式戦車。50tと大きくなり重厚な迫力がある。
装備展示に集まる観客。お気に入りの車両に触れることができる。
開始直前の観客席。右上の点は、右写真のOH−1ヘリコプタ。階段席、ござ席とも満員で、天気にも恵まれた。