3−4. おくのほそ道(平泉その3)  




< ウォーキングトレイル >
 中尊寺から、平泉のもう一つの見所である毛越寺までの3.2kmを歩くことにした。11年前も歩いた記憶があり、その道をたどってみようと思ったのだが、中尊寺から歩いてすぐのところで遊歩道が整備されているのを発見したので、あっさりそちらに切り替えた。
 この遊歩道はウォーキングトレイルと名付けられている。この道を選んだのは大正解であった。整備はされているものの、舗装されていないところが素晴らしい。舗装された道というのは歩いていて味気なく、疲れてしまうのだが、石畳や遊歩道というのは歩いていて実に楽しい。平泉のウォーキングトレイルは森の中にどんどん入っていく。森の中を、孤独を噛み締めながら歩くと言うのもいいものである。中尊寺そばの入口から毛越寺そばの出口に至るまでの30分以上、ついに誰とも会わなかった。

ウォーキングトレイル
東北本線 平泉駅
岩手県西磐井郡平泉町



< 観自在王院跡 >
 毛越寺の隣に、観自在王院跡がある。ここは二代基衡の妻の建立で、昔は阿弥陀堂が建てられていたらしい。今は、発掘調査に基いて「舞鶴が池」が復元されている。

観自在王院跡
平泉駅から徒歩10分



< 毛越寺 >
 毛越寺は二代基衡によって造営された。大泉が池を中心とした庭園は浄土庭園といい、平安文化を今に伝えている。

大泉が池 真中の石は、池中立石という。

  遣水は、山水を池に取り入れるための水路である。平安時代の完全な遺構としては日本唯一のものである。毎年5月第4日曜日に催される「曲水の宴」では、遣水に杯を浮かべて、流れに合わせて和歌を詠むという平安貴族の遊びが再現される。

遣水

 高館→中尊寺→毛越寺と歩いて、全行程で3時間ほどだったと記憶している。一人でのんびりと歩くには実にいいところである。