2003.6
↓時間軸
サッカー親善試合、日本−韓国。
う〜ん、2年後のW杯アジア最終予選を考えたら、苦手意識の払拭やそれどころか相手に苦手意識を持たせるために、絶対に勝つべきだったという主張も理解はできます。でも、日韓戦をことさらに特別視することには(W杯共催以前ならともかく現時点では)反対ですし、ジーコジャパンはまだまだ始まったばかりで「ホームではいまだに勝っていない」などとマスコミに騒がれるような段階だとは思えないんで、結果だけをうんぬんする姿勢には疑問を感じざるをえない。要するに、見るべきは内容だということ。言い換えれば、たとえ勝っても内容が悪ければ文句を言うよ、というスタンスで観戦しました。
だから、負けたから言うのでは決してないつもりです――凡戦。内容が悪いんです。ひどい試合やっちゃったものです。だって、先制を許してからの最後の約10分(ロスタイムも含めて)がいちばんいいサッカーしたなあと思うのは、ぼくだけ? もしもその見かたが正しいなら、それまではサボってたってことでしょう?
シュート数が日本2に対して韓国15。後半だけに限れば、日本1に対して韓国13。ブラジルやフランス相手ならともかく、ホームでこんなに一方的に攻めこまれるなんて、ふつうに考えたら屈辱です。なぜそんなに圧倒されちゃったかというと答えはあきらかで、最終ラインがずるずる下がって相手の攻撃のためのスペースをあたえてしまったから。失点シーンにしても、名良橋のパスミスや秋田の対応の遅れや遠藤のカバーリングの甘さを責めるよりもまず、攻めあがりかけた名良橋がミスをしたとき、あわてて戻ってもまにあわないくらい深いところまで最終ラインが下がっていたことを問題にするべきでは。
そうなった理由の一つが、中盤でのミスが多すぎたことであるのもまたあきらか。風が強かった、雨が降っていた、ピッチがスリッピーだった、湿度が高くてスタミナが奪われた、こういう状況ではフィジカル勝負になりがちで日本には不利というのはおととしフランスにこてんぱんにされて思い知ったことだし、この日もフィジカルでまさる韓国のほうが有利だったでしょう。実際、韓国のプレッシングはかなり厳しかったし。でも、そういったことをすべて考慮しても、日本の中盤はあまりにもミスが多すぎたと思います。あれでは、最終ラインを押しあげることはなかなかできない。
というわけで、完全に「力負け」ですね。前回の勝利がラッキーゴールによるものだったことも考え併せると、この2試合を総合したら内容では「完敗」と言うほかありません。ああ、やっぱり相手は「世界のベスト4」なのね、としか言えない。これではさすがに、マスコミがそろそろジーコを叩きはじめる(一例)のも無理ないかも。
さて、以下にあまり根拠のない妄想を二つ。
その一。日本にミスが多かったもう一つの理由――「ため」をつくれる、リズムを変えられる選手がいなかったから。前半、ボール保持率が高かったときの日本も、決して有効な攻めができていたとは思えない(だって、ほとんどシュートにつながらなかったわけだし)。ひたすらショートパスを連続して(それも、できるだけダイレクトで)つなごうという感じで、何だかスピーディーというよりも非常にせわしないだけの、余裕や安心のない、観ているほうも疲れるような攻撃をしていた印象があります。「コイツにボールを預ければとにかくキープしてくれて、試合が落ちつく」という存在がいなかった。本来、それを期待されたのは小笠原でしょうが、この試合に限っては彼はほとんどそういう役割を果たしてはいませんでした。コンディションが悪かったんでしょうか?
そこで妄想――中田英寿と中村俊輔と小野伸二が3人ともいない代表って、この日韓戦2試合がだいぶひさしぶりですよね?
その二。最終ラインが下がって全体が間延びするもう一つの理由――これは以前にも書いたことですが、中盤以前の選手たちと微妙に「感覚」が異なっているような。秋田、名良橋はバルセロナ世代、服部、森岡はアトランタ世代で、中盤はほとんどがシドニー世代です。たとえばこの日の失点シーンも、中盤より前は「ホームなんだから当然、1点とって勝ちにゆく!」、最終ラインは「ここまで来たら引き分けでオッケーでねえの……」(あ、名良橋は別か)、なんて意識の乖離が起こっていたとしたら? トルシエ時代には戦術の強固な「縛り」がそれを隠蔽していたけど、ジーコが「自由」を言い出したとたん露わになった……なんて可能性は、コンフェデに向けてすごく怖いんですけど。はい、妄想ですねそうですね(笑)。
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中村俊輔が所属するレジーナ、セリエA残留おめでとうございます。でも俊輔個人にとってはこの結果、かなり微妙だなあ。
いまさらながら、歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』(文藝春秋ミステリ・マスターズ)読了。
ぐわー、何て根性悪。ここまで悪意をもって展開された「本格」はめったにないでしょう(<もちろん、ほめてます)。「本格」としてのできから言えば、同著者による去年の『世界の終わり、あるいは始まり』よりもさらに上では。再読してみれば、そのみごとな伏線の張りかたはほとんど超絶技巧と呼ぶべき域に達していますし、その点に関してはもう文句なしなわけで……ええ、文句なく年間ベスト級ですね。
でも、メインの仕掛けについてはやっぱり「根性が悪い」としか呼びようがない(笑)。確かにびっくりしたんだけど、個人的にははっきり言って読後感があんまり……いや、これ以上言うと、(以下ネタバレ)高齢者の恋愛を差別している(ここまで)ととられかねないので黙ります(笑)。
この作品は最後まで読んでみれば、読者のうちにあるいろんな幻想に鉄槌をくだすんではないでしょうか。いろんな、ってつまり……(以下ネタバレ)「高齢者はもうセックスしない」とか、「高齢者が異性にとって魅力的なはずはない」とか、あるいは「女性は若いほうがいいに決まってる」とか、(ここまで)そういう幻想ですね。
(以下ネタバレ)ふと思ったんですが……社会(あるいは権力)にとっては、男も女も若いうちからばんばん恋愛して、とっとと結婚してくれたほうが有益です(そのままどんどん出産してくれれば、将来の納税者や労働力が増えることになる)。逆に結婚後の男女はもうあんまり遊びまわらないでいてくれたほうが、社会秩序を保つうえでは安全。この作品はそんな思惑へのアンチテーゼとしても読めますし、高齢化・少子化時代に向けた真の「社会派」かも、なんて馬鹿なことを考えてしまいました。いかんいかん(笑)。(ここまで)
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講談社ノベルスの新刊見本をいただきました。
注目は何と言っても生垣真太郎『ハードフェアリーズ』。メフィスト賞受賞者の第2作ですね。前作から一転して白っぽい装丁。デビュー作が黒っぽくて次は白っぽいって、けっこう珍しいのでは。帯の売り文句は、「地下密室で銃殺された三人の男。生き残った女。一本のフィルムが事件を動かす!!」。今回も映画ものかな。460ページの大作で、読みごたえありそう。
ほかには、本格ミステリ作家クラブ編『本格ミステリ03』、田中芳樹『創竜伝13 <噴火列島>』、今野敏『宇宙海兵隊ギガース3』、赤城毅『虹のつばさ』、渡辺浩弐『怪人21世紀 中野ブロードウェイ探偵 ユウ&AI』。それにしても最近の表紙カヴァー、ほんとに美少女イラストが多いなあ。いや、好きですけど(笑)。
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サッカー親善試合、日本−アルゼンチン。
うわー、強いなアルゼンチン。クレスポもクラウディオ・ロペスもベロンもガジャルドもアルメイダもソリンも、みんないなくて若手主体。だけど、むしろそのほうが代表での実績のためにアピールしようと必死になるわけで。そもそも、ほとんどがすでにヨーロッパで活躍してるメンバーだし(アイマールだサビオラだリケルメだって、いまやスペインリーグのスターですよ)。
むーん、層が厚いことよのぉ。
そういう意味で、親善試合という枠のなかでいうならヴェテランがいなくてかえって強敵だったのでは? だから敗戦もその点差も、べつに結果は気にしません。こんな強い相手に負けたからって、ヒステリックになるほうがどうかしてる。
あくまで、問題は内容。韓国戦(2試合とも)にくらべれば、ずっと向上したと思います。
でもそれは単純に「中田英が加わったから」ではないのか、という疑いは捨てきれないんですけどね。彼に預ければ「ため」ができる、リズムが変わる、その存在意義は絶大でした。動きの切れを見るかぎりベストコンディションにはほど遠かったと思わざるをえませんけど、それでもこれだけ機能できるというのは偉大です。ただ、パスの出しどころがなくてホント困ってたよね。ああ、小笠原もうちょっと……ところでそれ以上に稲本、いいかげん復調してよ(笑)。
攻撃面で特に気になったのは、クロスの精度。両サイドバックはもちろんですが(名良橋も服部もメンバー見直しを希望)、中田浩までミスキック連発で全然らしくなかったです。後半に入り、日本が慣れたシステムに戻したこととアルゼンチンが試合運びをゆっくりさせたこととがあいまって、日本の時間帯が20分くらい続いた。そこで、実際に1点とった。ところがそれ以上攻めきれなかった最大の要因が、クロスの精度の低さだと思います。
いっぽう守備面では――失点シーンを見れば見るほど、最終ラインの対応が甘いと思えてしかたがない。「危ないから、とにかく引け」とかいう安易な対応で自分たちの前にスペースをつくってしまう(1、2、4点め)。逆に、まさに引くしかない場面でそれを怠る(3点め)。ほんとうに、アルゼンチンのような強国の攻撃とは感覚がずれている。秋田の技術の低さや森岡のカヴァーリングの甘さも、そろそろ批判せざるをえない水域に入ったような。「やばい!」からこそ前に出て相手をつぶしていたW杯の宮本が、ちょっとなつかしいです。最終ラインのメンバー変更も考えてみては?
まあ、まだジーコ日本を全面批判するつもりはありません。ジーコ自身、思うようなサッカーができなくていらだっているでしょう。小野が離脱したのはかぎりなく残念ですが、せめて中村が加わることでこのチームは変わると思います。
とりあえず、次はパラグアイ戦。
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甲影会発行の『別冊シャレード』が73号で「氷川透特集」をしてくださっていると知り、ぜひ購入したいとメールをさしあげたところ、何とご恵贈いただきました。ありがとうございました。
作品を論じる立場にとって、その作者とのコンタクトというのはいろんな意味で難しいものだろうと思うんですが、こころよく送付くださった甲影会さん、および福井良昌さんに敬意を表します。
全部で40ページの小冊子。読みどころは、(たぶん)掲示板に出現なさったホバラさんによる(と思われる)保原大「ミステリアスな論理の奇術師・氷川透」。まさかまさか「今現役の推理作家の中で最右翼に位置する本格派」という評価には、ちょっとくすぐったいものを感じます。いっぽうで、かならずしもそういう評価はしない「勢力」もあることに眼を向けると、批評の(というか、「本格」論の)幅が広がるかも……なんていうのはよけいなお節介でしょうか。ああ、もちろんぼく自身はその「勢力」を敵視するものではありません(にっこり)。それもまたよきかな。あと、「短篇を書け」というご注文は耳が痛いなあ。精進したいと思います。
それ以上に最高だったのは、曲葉鴻恭(くまば・ときただ)というかたの「氷川透パスティッシュ」と題した「捜す者 捜される者」という短篇小説。いやあ、すばらしい。ぼくの作品の癖もほどよくつかんでいるし、メインの仕掛けもおもしろかったし、とても楽しめました。
でも今後とも、批判するべき部分はご遠慮なく批判してくださいね。
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サッカー親善試合、日本−パラグアイ。
うげえ、驚いた。ほんとにここまでスタメンを変えるとは思わなかった。これが、「アルゼンチン戦に失望してそのメンバーにある程度見切りをつけた」からなのか、「コンフェデに向け、いままで出ていない選手を使いたかった(≒試したかった)だけ」なのか、そこに興味がありますね。あるいは、そもそもは後者だったんだけどやってみたら前者に傾いた、なんてことも?
いちおう意見を述べれば、アルゼンチン戦よりずっと魅力のあるチームになったことはまちがいない。もちろん単純に、「海外組不在(稲本はいるけど不調)だと前でボールをキープできない」(韓国戦)→「中田英が入れば球回しは落ちつくけど、同時に彼頼みになる」(アルゼンチン戦)→「さらに中村が入り、FWもそこそこキープできる選手を使えば、ヴァリエーションが生まれる」(パラグアイ戦)というだけの話かもしれませんけど。すくなくともコンフェデに関しては、前4人はこれで決まりかな。あ、ただし大久保は、確かによかったけど「結果を出した」わけではないのでもうしばらく冷静に見守るべきかと。
アレックスの左サイドバックはアリだと思っていたし、おおいに魅力的。ただ、何人かの選手を「ウィングバックであってサイドバックじゃない」と招集しなかったジーコがほんとうにやるとは思わなかった。その意味で、なりふりかまっていられなくなったのかしら? ただ、パラグアイがかなり引き気味のアウェイ戦術で来たから守備面で破綻しなかったというのもたぶん真実で、攻めの厳しい相手とやるときにオプションたりうるかとなると「未知数」と言わざるをえませんが。
同様のことはセンターバックにも言えて、坪井はもう一回試してみないと……という感じ(この試合を観るかぎりでは好感が持てましたけど)。ただし、宮本。彼はまちがいなく殊勲者でしょう。不可欠の存在であることを証明しましたね。彼がコントロールすると、これだけ最終ラインが高くなるんですから。コンパクトないいサッカーができたことに、おおいに貢献していたと思います。これからは絶対に外さないでほしい。
いっぽうで、前4人があれだけ攻めているのにボランチとサイドバックの押しあげが物足りなかった(あいかわらず)のも事実。福西がケガしたというのもあったみたいですが、後半から中田浩が入ったということは「後ろはケアするからアレックスどんどんあがれ」という指示がハーフタイムに出たのかもしれません。それならそれで奏功したと言えるでしょうが、ひとたびそうなると右の山田がいっさいあがらなくなる、というのがどうなんだか。遠藤も、相手が引いてるのにちょっとバランスに気を使いすぎでは。ということは稲本は、コンディションさえ戻ればまた使われるでしょう。
欲を言えば、右からの攻撃を補う意味で終盤に石川を試してほしかったですね。とはいえ、じゃあ誰に代えるんだと言われると難しい展開でしたけど。大久保を引っこめるわけにもゆかなかったろうし、さりとて高原を下げて大久保1トップというのも厳しかったろうし。遠藤か、ひょっとすると中田英だったか?
さてさて、コンフェデではどういう布陣になるのでしょう?
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西澤保彦『神のロジック 人間(ひと)のマジック』(文藝春秋ミステリ・マスターズ)読了。
この作品は本質的に「宗教批判」だと思いました。決して、ネタが先にあってそこに安易に宗教的な要素を混ぜたわけではないでしょう。
宗教なんてしょせん「思いこみ」なのだ、と。「思いこみ」ってしばしば、他人から見たらものすごく奇天烈で滑稽なものだ、と。だからこそ、その落差が「本格」におけるおもしろい設定になりうる、と――このあたりの発想はものすごく秀逸。同時に、宗教ってその「思いこみ」ゆえに、人類史のなかで最も多く「殺害動機」になってきたんでしょうしね。
同じ叢書で昨年出た島田荘司『魔神の遊戯』も「本格」による「宗教批判」としていたく感心したものですが、『神のロジック 人間のマジック』はさらにもう一歩先に進んでいる印象があります。何しろそのテーマを、「本格」としてのネタそのものに盛りこんでしまったんですから(ええと、ここまでならネタバレじゃありませんよね?)。それを最後に解き明かすことで、かなり有効な「宗教批判」たりえている。やられたなあ、という感じです。ぼくもいずれこんなのが書きたいんですけど。
宗教戦争だった疑いもある(米国は決してそう認めようとはしませんが)イラク戦争、あるいはイスラエルとパレスチナの抗争以来、あまりにも微妙な振動が続いているいま実にタイムリーな出版と言わざるをえません(こんなことを言ったら、西澤さんにとってはむしろご迷惑かもしれませんが)。非常にスケールの大きな社会派(あるいは、「世界派」?)としても評価しうると読む余地があるわけです。
いえ、もっと単純に、「ディスカッション型推理」の内実がかなり高度で楽しめるとか、作者の女性観がある意味で凝縮されたような展開でもあるとか、プロットの妙がじゅうぶんに楽しませてくれるという評価も可能。もしかしたら、あえて「本格」としてではなく小説として、なのかもしれませんが――いや、そうじゃないですね、「本格」にはこんなこともできるという可能性の追求なんですから。まちがいなく今年のベスト級、と評価します。
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今年の創元推理評論賞が発表されたようです。受賞者の中辻理夫さん、おめでとうございます。
ところで、ぼくはむしろ佳作の諸岡卓真さんというお名前に「おおっ!」と思ってしまったんですね(応募作は、「九〇年代本格ミステリの延命策――法月綸太郎の功罪」)。このかたはもしや、北海道大学の研究同人誌『りりばーす2』に「行方不明になる真実」という評論を寄せ、そのなかで殊能将之さんの『黒い仏』と並んで拙作『人魚とミノタウロス』を詳論してくださった諸岡卓真さんと同一人物ではないのかしら? あれを読んだときにはめちゃめちゃうれしかったもので、もしもそのとおりだったら、今回の佳作入選にはお祝いの言葉を送らせてほしいと思いました。おめでとうございます。
でも、上記のリンク先を見るかぎり、新雑誌『ミステリーズ!』の2号(9月予定)には受賞作しか載らないのかなあ。読みたいな、「法月綸太郎の功罪」。
(追記)念のためご本人にメールをさしあげて確認したところ、そのとおりだということだし、公開OKというお返事もいただいたので書きます。やっぱりそうだったか。
佳作入選した諸岡卓真さんはまちがいなく「行方不明になる真実」の著者で、さらには書評サイトを運営なさっていてミステリ系更新されてますリンクにも捕捉されてます。
というわけで、諸岡卓真(=もろやん)さんのサイトは、こちら。
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サッカー、コンフェデ杯グループリーグ、日本−ニュージーランド。
おお、まさか日本代表がスタッド・ド・フランスで勝利を挙げる日が、こんなに早く訪れるとは。だって、ジーコがブラジル代表のテクニカルディレクターとして0−3、まあそれはどうでもいいとしても日本代表自身はトルシエ時代の親善試合で0−5と、フランス代表に蹴散らされた会場ですぜ。
戦前には「格下」だの「勝たなければいけない相手」だのとマスコミがなめて見ていたニュージーランドは……確かに、そのとおりの相手。個々の技術はだいぶ劣るし、明確な戦術があるとも言えない。ただ、何しろ体格がいいうえに、試合開始から豊富な運動量できついプレスをかけてきたのは事実。緊張もあったのかもしれないけど、日本はひどくやりにくそうでミスもめだちました。
でも冷静に見ればそのプレスもひたすら直線的なばかりで、彼我の技術差を考えたらもうちょっと個人技でかわせたようにも思うのに、とにかく安全第一でバックパスに逃げる場面が多すぎた消極性は批判したい。そのため、宮本のコントロールをもってしても最終ラインをいまいち上げきれず、したがって試合の主導権をつかみきれなかった、とそんな展開だったのでは。
そんなわけで内容面で不満は小さくないものの、とにかく公式戦なんだからこの結果には喜びましょう。勝ち点3だけでなく得失点差も欲しかった試合で、+3ならいちおうの及第点。欲を言えば+4も+5も欲しかったですけどね。FWが点をとれなかったことも、私見ではノープロブレム。いまのチームで最も得点力が高いのはまちがいなく中田英と中村だし、FWはそのためのお膳立てができればじゅうぶんと考えます。何とか大久保をスターにしようとするマスコミに逆らうわけではありませんが。
とはいえ、中田英も中村も決してコンディションはよくはない。それは、この試合からはっきり見てとれました。
さて、そのあとでフランス−コロンビアを観てしまい、思いっきり蒼ざめました。さっきまで観ていた試合(言うまでもなく日本−ニュージーランドのこと)とは、まるっきりスピードがちがう。フランスが強いのは言うまでもない。のみならず、コロンビアが……
情報不足でどんなチームかイメージできていなかったんですが、ホームで戦うフランスと真っ向から互角に渡りあい、むしろ押しこむような場面も珍しくなかった。フランスが中盤のメンバーを若干落としていた(ピレスが出ていなかった)こともあるんでしょうけど、ダイレクトパスがどんどんつながるコロンビアの姿からは、戦術も合理的だし個々の技術もきわめて高いことが容易に理解できました。
強いです、はっきり言って。
日本のグループリーグ突破(=準決勝進出)は、正直なところかなり厳しいと考えるべきでしょう。
で、結果としてフランスは勝ち点3、コロンビアは0。現実的に考えるなら、フランス戦は捨てるべきなのでは。つまり、レギュラー(GK含む)を全員休ませ、サブメンバーのみで臨む(開催国相手にひどく失礼な話ですが、幸い誰がレギュラーなのかはいまのところ不明だし)。そして、コロンビア戦に命がけの勝負。
どうでしょうか、ジーコさん?
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光文社カッパ・ノベルスの最新刊から、柄刀一『OZの迷宮』をお送りいただきました。S木さん、ありがとうございます。
書名から、快作『 i f の迷宮』の続編かなと思えば、そうではない模様。柄刀さんの長篇デビュー以前に光文社文庫の『本格推理』などに収録された「密室の矢」や「逆密室の夕べ」が入っているので、「ああ、ふつうの短篇集か」と思えば……どうやら、そうでもない模様。カヴァーや帯のどこにも「短篇集」とは書いてないし。
売り文句は、「柄刀ミステリー最強のカタストロフィー!!」、「驚くがいい。本格推理小説とは、ここまで凄いものだったのだ。」
む〜ん、力入ってるなあ。
サッカー、コンフェデ杯グループリーグ、日本−フランス。
日本のスタメン。ほんとにニュージーランド戦(現状のベストメンバーだと思います)そのまんまとは。グループリーグ突破(2位以内)を目標にするなら、フランス戦は勝てばまだしも引き分けでは意味がない(コロンビア戦でもう一度引き分け以上が必要)。対して、フランスに負けてもコロンビアと引き分ければ道が拓ける可能性が高い。さらには、中1日のハード日程。常識的には、真に集中すべきはコロンビア戦で、フランス戦は主力の何人か(極論すれば全員)を休ませるべきところだったと思います。
では、ジーコは何を考えたのか……可能性は二つ。第一に、超強気モードとして「本気で1位抜けをねらった」場合。確かにそれなら、すでにコロンビアに勝っている(そしてニュージーランドにも勝つであろう)フランスをこそ叩くべき。ただ、この場合は現状認識能力の面で「だいじょうぶなの?」と言いたくなりますが(笑)。第二に、やや弱気モードとして「グループリーグ突破を目標として掲げたが、実は結果にはまったくこだわっておらず、有意義な経験を積むことを優先させている」場合。まあ、こっちが正解かな。似たようなものとして、フランス−コロンビア戦を観て「あ、こりゃ勝てんわ」とあきらめてしまったという仮説もありえますが(笑)、伝え聞くジーコの性格からは考えにくいし。
でも、この試合のフランスは、思っていたほど強くなかった。メンバーを大幅に入れ替えてきましたが、かならずしも力が落ちていたとは思いません。でも、若い選手を多く出したことで、彼らがアピールしようと張り切りすぎて――ふつうだったら、それでむしろ強くなるんですが、ホームゲームということもあり個人技でめだとうとしすぎて(それだけの個人技を持っている選手たちでした)攻撃面の連携がほころびてしまった。ピレスなんか、攻めがうまくいかないんで苛立ってるのがありありでしたよね。
それでも前半に関しては「さすが」という試合運びで、日本はボールを持つことはできても点が入る予感はしませんでした。フィニッシュの部分はほぼシャットアウトされてたし。ちょっと地元びいきかな、というPKで先制して、フランスとしてはまずまず思惑どおりの45分だったでしょうね。
ところが後半、日本としては「これしかない」という形――中村のフリーキック――で同点。ここから、あきらかにフランスはおかしくなりました。日本に点を取られるなんて想定してなかったのでは、と疑いたくなるくらい。先日のアルゼンチンよりは、ずっとナイーヴかも。そのあとすぐ勝ち越せたのに、そうなると今度は「あとは守りだ」とばかり引いてしまって、日本に押しこまれる。いえ、ピッチの選手たち以上に、たぶん使う予定はなかったはずのヴィルトールやアンリを次々と(それも、結果論で言えば意味もなく)送りこんだサンティニ監督にこそ動揺を感じてしまいました。
日本としては、中田英のボレーとか遠藤のフリーキックとか中村のミドルとか、入っていてもおかしくなかったチャンスを作れたのが大収穫。その意味で、引き分けることはできた試合かもしれません。ただ、勝てた試合とは思えない。日本は一度もリードを奪っていないし、「ホームでまさか負けるわけには」となったときのフランスの逆襲をしのげたでしょうか。
ま、日本の試合内容が一戦ごとによくなっているのは確かですし、この大会に参加した意義はすでに構築したと言えるかも。けれども……ほとんどの選手にとって中1日で3試合め(まさか、次で大幅なメンバー変更はないでしょう)。稲本は出場停止だし、中村のケガのぐあいも気になるし、やっぱり心配だなあ。
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サッカー、コンフェデ杯グループリーグ、日本−コロンビア。
日本は終始いっぱいいっぱいだったし、対して、追いつめられていたはずのコロンビア(引き分けではダメ、勝たなければいけない)が、かならずしも最初からガツガツ来るわけではなく、じっくりと試合に入ってきた。その一事だけでも、両者の力の差はあきらかでした。やっぱり大会初日のフランス戦を観て痛感したとおり、コロンビアは文句なく強かった。そうそう日本が勝ち点を奪える相手ではなかった、というのが正直なところ。ボランチの押しあげを背景とした中盤のパスまわしの速さ、ボール保持時のサイドバックの高い位置取りなど、ある意味ではジーコジャパンのお手本だなとすら思いました。
それでも、繰り言はいろいろと口をついてしまうもので……もしも「結果」を第一義とするなら、ジーコがやったことは「致命的な采配ミス」として糾弾されてしかるべきでしょう。つまり、2試合めのフランス戦で戦力を温存しなかったこと。
この試合の後半で日本の各選手は「ぱったりと足が止まった」ように、すくなくともぼくには見えました。中1日で3試合という過密日程にそのまま監督が乗っかってしまい、すべてベストメンバーを出したがゆえの「悲惨な報酬」と思えます。ついでに言えばそのプロセスで、開幕戦で2ゴールを挙げた選手(中村)を2試合めでケガさせ、最も大事な3試合めに出すことができなくなったんですから。コンフェデをあくまで「結果」だけで評価するなら、指揮官としてのジーコは、まちがったと言わざるをえません。
だけど、かならずしもそうでもないんですよね。日本代表はまだまだ、強化の途中。露骨にメンバーを落としているトルコや米国はもとより、ブラジルやカメルーンとくらべても、とにかく地元のフランスこそが全力でぶつかっておくことに大きな意義のある相手だった……なんて理由だけでも、今回のメンバー起用はじゅうぶんに正当化できるわけで。
とにかく、ジーコは「結果」よりも「内容」を重視していたし、今回は「経験」が欲しかったということなのでしょう。で、「内容」だけは確かによくなったし。それなりに貴重な「経験」も積めたし。うう、ちょっと欺瞞的かな(笑)。
どうもですね、マスコミへのサーヴィスなのか何なのか、ジーコは「結果」という形の「目標」(今回の「グループリーグ突破」のような)を安易に口にしすぎると思います。「つねに勝利をめざす」みたいな(いかにもブラジル的といえばそれまでですが、ここは日本なんですからね)。公平に言ってそういうチームづくりはしていないんだから、そのあたりをそろそろはっきりさせたほうがいいのでは。
最終的に「小野の不在が痛かった」大会になってしまったことも残念なんだけど、ま、ジーコのやりかたで日本代表が強くなりはじめていることは確認できました。もうすこし見守りたいと思います。
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生垣真太郎『ハードフェアリーズ』(講談社ノベルス)読了。例によって、以下の反転部分を、作品未読のかたは決してごらんにならないように。
「俺」、「僕」とそれぞれ名乗る語り手がこの作品を成立させています。そのうちのいっぽうは、この作品が前作『フレームアウト』と地続きの世界であることを強烈に知らせてくれる。(以下ネタバレ)何しろ、アンジェリカ・チェンバースの弟ですもんね。それ以外では、私立探偵ミック・ロジエはほんの端役だし、ダイス・ソノダに至っては名前が出てくるだけなんですけど。(ここまで)
で、「俺」も「僕」も「謎」に出会い、それを解くための情報を得ようとして駆けずりまわり、魅力的な女性と行動をともにする。そのかぎりで、展開そのものは何だかハードボイルドに近いような。ところが、まさしくそこにこそ「仕掛け」がしこまれている……ということくらいは、言ってしまってもいいかな?
はっきり言うと、すべてを理解しようとすればたいへん難易度が高かった(再読、三読を要求された)『フレームアウト』にくらべれば、だいぶわかりやすいです。そのぶんひょっとしたら、「とにもかくにも読者を考えさせる」という意味での「本格」色は薄くなっているかもしれない。言い換えれば、とっつきやすいかも。いっぽう、語り手の内面(のダメダメぶり、とりわけセンティメンタリズム)を手間かけて克明に描写しているのが特徴的で、その点では全然ハードボイルドではない。むしろ、何だか純文学に近い。生垣さん自身がカヴァー袖で「全体的に前作とはちと違う雰囲気かも」とおっしゃっているのも、そのあたりを指してるんじゃあ?
いずれにせよ、小説としておもしろしく読めたのはまちがいのないところ。冒頭付近で出てくるメイ・デッカーの講演で、映像表現におけるキャメラの位置ひいては存在論、言い換えれば「視点」の問題が論じられますが、これは(以下ネタバレ)最終的に重要な伏線になる(ここまで)ばかりでなく、それ自体が興味深い。いえ、映像論として斬新なものではないのかもしれませんが、文章表現(たとえば小説)と重ねあわせて考えてみると、たいへん刺激的な内容でした。関連して、p.231で述べられている映像と文章の差異も、なかなか示唆的。
p.64〜65で述べられていることは、「名探偵」像として一つの典型を言い当てていると思いますし、p.104〜112で展開される語り手と刑事の何げない会話も、推理小説にとって本質的な(あるいは、致命的な)何かに手が届きかけていると思います。
というわけで、前作に続いてかなり「批評的な小説」というべきでしょう。どうやら、生垣さんの作風というのがちょっと見えてきたような。いや今回も、楽しませていただきました。
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講談社文三編集部から、冊子小包が届きました。あれ? ノベルス新刊の時期じゃないのに……と首をひねりながらいじりまわしてみると、内容物はあきらかにハードカヴァー、それも1冊だけの模様。
いったい何だろうと開封してみたら、出てきたのは島田荘司『21世紀本格宣言』(講談社)でした(事実上、『本格ミステリー宣言3』ですよね)。ご恵贈、ありがとうございました。
正直なところ、ぼくのデビュー作『真っ暗な夜明け』(講談社ノベルス)の解説(ってか、実質的には推薦文)が収録されていたりするので、おおっぴらに宣伝するのもどうかとは考えたんですが。ほかにも、ぼくも参加したアンソロジー『21世紀本格』(光文社カッパ・ノベルス)への長めの言及なんかもあるし。
でも、さすが『本格ミステリー宣言3』だけあって、貴重な問題提起は多いようです。まだぱらぱらめくってみただけの段階ですが、たとえば「新世紀の新本格」と題された文章には眼を奪われました。「コード発想が要請しがちな特有の意識」などというのは、きわめて重要な指摘だと思うしだいです。
うう、やはり「本格」とは何か、について自分なりの考えを語らなくてはいけないのか……いやおうなく、そう思ってしまうきょうこのごろ。
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つつがなく無事に、とはゆかなかったわけですが、とりあえず終わったわけだし、サッカーのコンフェデ杯を総括しておきましょうか。まず何と言っても、準決勝試合中におけるカメルーン代表のフォエ選手の急死は、あまりにも悲しいできごとでした。心から、哀悼の意を表したいと思います。
決勝のフランス−カメルーン戦に関しては、もしかしてそのせいで戦いにくくなってしまったのかな、と感じずにはいられませんでした。無理もない人の情だと思います。
さて、それにしても。
やっぱりこのメンバー(フランスにはジダンやヴィエラがいない)だと、フランスのFWアンリが突出するのはやむをえないか。エントリーされたなかでもフランスがテュラムやピレスを、カメルーンがエトーを先発で出さなかったこともありますしね。それらについては、先のフォエ選手の話じゃないけど何しろ強行日程の大会だし、しかたない理由があったのでしょう。
でもそのアンリでもさすがにこのレヴェルになると、独力でゴールというのは難しい。相棒がトレゼゲやアネルカならまだしも、今回のシセ(去年のW杯から思ってましたが、綴りは Cisse なのでフランス語的に発音は「シス」のほうが近いんではないかなあと思ったり)はまだいまいち未熟だし。
ただ、来年の欧州選手権はともかく2006年のW杯ではジダン頼みというわけにはゆかないはず。ピレスだって似たような年齢。さらに言うと、この大会を見るかぎりダクールやジウリではちょっと物足りない。この際、ダルマ(インテル=イタリア)やリュクサン(セルタ=スペイン)を早く登用したほうがいいと思うんですけど、フランス代表。
大事な仲間を失った悲しみを乗り越えたというだけでなく純サッカー的にも、カメルーンはほんとうに強かったと思います。ある意味で、エンボマを代表招集しなかったのがむしろ今大会にマジで臨んでいたことを示しているのでは(意味深)。言い換えれば、シドニー五輪優勝メンバーが真にチームの中心になるこれからがこのチームの全盛期になるだろうし、アフリカナンバーワンの座をナイジェリアから奪ってしまうのでは(いや、ひょっとするとセネガルが立ちはだかったりするかもしれませんけどね)。でも……そこにフォエ選手がいないのはほんとうに残念です。
それから、3位決定戦。勝ったトルコに関しては……基本的に、よかったのは試合の最初と最後だけだったように思うんですが、それで2点とってしまうんですから何ともしたたか。
去年のW杯でもそうでしたけど(日本や韓国をあしらったことといい、コスタリカやセネガルをやんわりといなしたことといい、何よりもブラジル相手に最も賢明な試合運びをしたことといい)、ずいぶんヨーロッパ的な巧妙さを身につけたものだと感心します。いえ、もともとヨーロッパでサッカーをやっている以上、そうした素地はずっと昔から身についているものなのかもしれませんね。ヨーロッパおそるべし。
いっぽう、個人的にはジーコジャパンのお手本とまで思ったコロンビアが、試合のほとんどを圧倒的に支配しながらも(去年の日本とちがって、「トルコにボールを持たされている」という印象はありませんでした)、結局は屠られてしまった。いくら何でも、フィニッシュで外しすぎでしたよね。このへんの課題は日本といっしょなのかも。偏執狂的なまでに細かくパスをつないで中盤を制圧する能力は、どうやら今大会でピカイチだったのに。
「こういうサッカーをめざすなら陥りがちな罠」として、ジーコジャパンはよくよく参考にするべきだと思いました(こんな意見もありますが……ぼくは同意しません)。
で、ジーコジャパンですけれども……とにかく落ちつきましょうよ。サッカーに限らず万事にあれほど冷静なコラムニスト山崎浩一さんが動揺しているのを見るにつけ、なおさらそう言いたくなりました。
ぼくは、もうしばらくジーコに頑張ってみてほしいし、見守りたいです。
(追記) リヨン在住のかたからメールで、「Cisse 本人が『シセ』と名乗っている。たぶん日本での表記上、アクサンテギュが省略されているのでは」というご指摘をいただきました。
……なるほど。
そんなにフランス語に強くないぼくが見栄で主張したことなので、こうなったらすぐさま取り下げます(笑)。彼のことは以後、迷いなく「シセ」と呼ぶことにしましょう。
わざわざご指摘いただき、ほんとうにありがとうございました。
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