2006.3
↓時間軸
サッカー親善試合、日本−ボスニアヘルツェゴヴィナ。
む〜ん、やばい。やばいなあ。危機感がなさすぎじゃ?
W杯本大会に向けて、欧州組をごっそり招集できる貴重な機会なので(強化試合という意味では、これが最後ともいえる)、結果よりも内容を重視して観戦したいと思っておりました。それがこれかあ……
まず相手のボスニアをどう捉えるべきかですが、正直言ってぼくにはさしたる知識がありませんでした。欧州予選でセルビアモンテネグロ、スペインに次いで3位だったとか、旧ユーゴスラヴィアの一国だったとか、ハンブルガーSV(ドイツ)のエース・バルバレスを擁しているとか、弱いはずはないとくらいは思っていましたけれども。
日本はとにかく連携不足。パスワークが機能していませんでしたよ。とりわけ気になったのが、DFとMFとFWとがそれぞれ間をあけすぎてしまっていること。ぼくはジーコジャパン発足以来、欧州組を主力とする「中盤」と国内組オンリーにならざるをえない「最終ライン」との感覚・意識のちがいを危惧してきたつもりですけど、いまそれが最悪の状況を迎えていると感じました。ボランチとセンターバックのあいだにむだなスペースがありすぎる。
ただ、もしかしたら好意的に捉えられるかもしれないのは――中澤の守備はあきらかに甘くなってますが(アジアカップのころの安定感は見るかげもない)、フィンランド戦・インド戦からつうじて観るに、彼は宮本がうしろで余っていることを前提に「もっと前に出なきゃ、攻撃に絡まなきゃ」という意識を強く持っているのではないかと。それは必要なことでもあるし、まだ結果の出ない過渡期なんだと思いたい。PKをとられた判定も、ちょっと不運と思いましたし。
そうすると、サイドの守備を固めなきゃという話になるわけで……現有戦力のなかで言うなら、左サイドバックはアレックスより中田浩なのかな、右ももしかしたら加地より田中誠――なんて思ってもみたり。いや、よくわかりませんが(笑)。
いずれにせよ、終了間際の劇的な同点ゴール。「前線に放りこんだだけ」の宮本と、「きっちりポストで中村に落とした」柳沢とに、またしても「国内組」と「欧州組」のレヴェル差を感じてしまうんですが(あ、柳沢はこれから「国内組」でしたね)、そこからあとは。
中村の正確無比のクロス。中田英の華麗なダイヴィングヘッド。ワールドクラスだと思いました。W杯に向けて、やっぱり頼むべきはこの二人。それがあきらかになったのでは。
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……と思ったら、翌日。
やっぱり、W杯に出ない国だからって侮ってはいけませんよね(その意味では、ボスニアと引き分けた日本もそんなに悲観することはない)。氷点下の最悪コンディションだったとはいえ、ブラジルがロシアに大苦戦。
何より驚いたのが、アルゼンチンがクロアチアに負けたってぇ? うわ、びっくり。クロアチアに関しては、意外に守備が甘いという印象も感じたけど、アルゼンチン相手ですしねえ(最近、メッシって凄いなという印象が高まるばかり)。
世界的には、W杯に向けて高速で意識が進化している印象。日本も、のんびりしていられないぞ。
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駒大苫小牧高校、センバツ出場辞退。のみならず校長が辞職、野球部長と監督も辞任とか。
いまや「21世紀枠」なんてよくわからない制度を採り入れたこの時代であってもなお、昔ながらの「連帯責任」ですか。卒業式後の3年生の乱行で1、2年生が割りを食うというのは納得できない。それが第一印象です。
次に思うのは、こんなことがニュースになること自体、日本が「相互監視社会」であることをやめていないんだなあ、と。
とにかく、センバツで田中投手のピッチングが見られないことが、たいへん残念でなりません。
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講談社ノベルスの新刊見本をいただきました。いつもありがとうございます。
赤川次郎『メリー・ウィドウ・ワルツ』は2002年12月に出た単行本のノベルス化。プッチーニのオペラ、レハールのオペレッタを背景にした長篇ロマンティックサスペンス。
篠田真由美『アベラシオン(上)』は、かつて雑誌『メフィスト』で連載されておなじみの作品。2004年3月に出た単行本のノベルス化、上下2巻の第1弾。
化野燐『件獣(くだんじゅう)』は<人工憑霊蠱猫シリーズ>。
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サッカー、Jリーグ開幕。
浦和レッズは圧倒的に押しぎみながらガンバ大阪と引き分けました。小野が復帰したとはいえ、連携はまだまだ。やっぱり、勝負強さが足りないよなあ。
一つ興味深いと思ったのは、小野と長谷部の使いかた。ジーコは小野をボランチ、長谷部を2列めで使ったのに、ブッフヴァルトは逆なんですよね。ぼくはどっちかというとジーコに賛成。小野はゲームメイク、長谷部はドリブルの選手だと思うので。
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サッカー、J1。
横浜F・マリノスは京都パープルサンガから4点とって快勝。ま、相手はJ2からの昇格組ですから、当然っちゃ当然でしょうが。久保が2ゴールというのはめでたい。W杯まで好調を保ってください。でも、坂田やハーフナーももっと使ってほしいなあ。
ジュビロ磐田はアビスパ福岡と引き分け。何だか、年々勝負弱くなっているような気がする。前田の不在(ゆえにゴンを使わざるをえないこと)はもちろん大きいでしょうが。成岡やカレン、早く大化けしてください。
鹿島アントラーズでは柳沢のハットトリックにびっくり。いつから、こんな点をとるFWになったんだ。イタリアでの経験ってそんなに生きるものなのか。W杯に向け、これ以上ないアピールですね。
大宮アルディージャはチームが変わりましたね。やはり、東京ヴェルディからの両小林の加入が効いた。特に小林大悟、とっとと代表に入れ。
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WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)アジアラウンドを観て。
日本は、達成目標をどこに置いてるのかな? 王監督の言う「全部勝つ」なんてのはまるっきり非現実的で、ぼくはとりあえず「ベスト4進出」では、と思ってるんですね。てことは、2次リーグでは米国戦を捨ててほかの2試合に勝つべし。だったら、「初対戦では打ちにくい」渡辺俊介を1次リーグで韓国に見せるべきではない、と思ってたんですが。こういう発想からすると、やはり「初対戦では打ちにくい」和田毅をチャイニーズ・タイペイ戦に出さなかったのを「をを、さすが」と思ったんですが、それは単なる故障でしかなかったようで。
いや、何が何でもすべて勝ちにゆく、とりわけアジア内(1次リーグ)ではイチローも言ってたように「向こう30年、日本には勝てないと思い知らせる」ための戦いをする、というのならそれはそれでいいんです。だったら、どうして好投していた杉内をあっさり引っこめて石井を投げさせたのかがわからない。左腕からの150キロ超が売り物の彼が、140キロ前後しか出ていなかった。あの球の走りの悪さ、つまりはコンディションの悪さは、ブルペンで確認できたはず。わずか1点のリードなのに。そこに「今後のために石井も投げさせておこうか」みたいな安直な考えを感じてしまって、正直なところ首をひねりました。
首脳陣がもうちょっと一貫した采配を振らないと、2次リーグは厳しいのではないかなあ。いやまあ、松坂や上原が力で押しきってくれれば、何も言うことはありませんが。
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スポーツと政治の関係で、驚いたニュースを二つ。
小坂憲次・文部科学相が、トリノ五輪の女子フィギュアスケートででスルツカヤ(ロシア)が転倒したことを喜ぶ発言をした(「人の不幸を喜んじゃいけないけれど、こけた時は喜びましたね。『これでやったー』と、ものすごい喜んだ」)ことで謝罪コメントを発表したとか。
うーん、これはいささか微妙な問題だと思います。スポーツの国際試合というのはしばしば「戦争の代理イヴェント」になってしまうもので(それがあるから、ほんものの戦争に向かうエネルギーが軽減されるのかも)、「とにかく勝て」、「何が何でも勝てばいい」、という心理が働きやすいのは事実。逆に言えば、ナショナリズムを煽ることでスポーツが盛りあがっている面もある。
でも、出場選手がプロであるならともかく――と言えば、典型的なのはサッカーのW杯ですが、でもそれすらときとして議論を呼びます。すぐ思い出すのは、1998年に日本が初出場したとき、対戦国のクロアチアの主将ボバンが負傷して出られないという情報が流れ、「ラッキー」と言う人々と「敵の不運を喜ぶべきでない」という人々とのあいだに論争が起こったこと。
ましてや建前上アマチュアリズムを前提としている(さらに言うと、国家間より先に個人間の戦いであるはずの)オリンピック個人競技では、問題になって当然。文部科学相という政治的立場も考えたら、あまりにも「考えなし」と言われても、まあしかたないかなと思います。
北京五輪に向けて、日本、韓国、中国のサッカー五輪代表チームが今年と来年に交流戦をやろうという話が進んでいるようで。ええ、それ自体はたいへんけっこうな話だと思います。
ところが、それを公表した日本協会の川淵三郎会長は「歴史教科書問題などで日本と中韓との関係が冷え込み、政財界の複数から「サッカーを通じた交流で相互理解ができないか」と要請され、中韓両協会へオファーしていた」、「不穏な情勢をサッカーを通じて取り持つことになればいい。外交関係の好転に結び付けられれば」としゃべってしまったとか。あまりに軽率ではないかな。
これは「スポーツの政治利用」にほかならないわけですが、何もそれ自体を否定しようとはかならずしも思いません。政治とスポーツは無縁であるべき、などときれいごとを言い張るつもりもありません。そういう背景は、あってもしかたないのかも。
でも、その背景をあからさまに明かしてしまっては、それもスポーツ側のトップがここまで公言してしまっては、結局のところ当初の目的を果たせないのではありませんか。だって、「これは政治や外交のためなんだ」なんて思いながら観るスポーツ、魅力ないでしょう?
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サッカー、欧州チャンピオンズリーグ(CL)、決勝トーナメント1回戦。
いや、試合を観ることはほとんどできなくて、結果だけ知って書いているんですが。そうかあ、レアルマドリード(スペイン)もチェルシー(イングランド)もバイエルンミュンヘン(ドイツ)も、昨年覇者のリヴァプール(イングランド)も敗退か。まあ、レアルがアーセナルに負け、チェルシーがバルセロナに負け、バイエルンがミランに負けというのはかならずしも波乱とは呼べませんが、やはりリヴァプールがベンフィカに負けというのはちょっと驚き。
これでイングランド勢はアーセナルを残すのみ。しかも、あそこはイングランド人がほとんど出てないチームだし……イングランド代表としてはベッカム(レアル)もジェラード(リヴァプール)もランパードとジョー・コール(いずれもチェルシー)も、もう「ワールドカップ(W杯)に専念」態勢かな。あ、チェルシー勢は国内リーグ優勝がかかってるからまだまだ大変か。
いずれにせよ、4年に1度のW杯イヤーには、CLで勝ち残ることは単純に喜べない。それは4年前に証明されましたよね(優勝したレアルのジダンやラウルがW杯本大会でひどい出来だった)。疲労を蓄積してコンディションを崩すことが、おおいに心配されるわけです。
さて本命と目されるブラジル代表は、ロナウドとロビーニョとロベルト・カルロスとシシーニョ(いずれもレアル)こそ敗退したものの、ロナウジーニョとベレッチ(いずれもバルセロナ)、エメルソン(ユヴェントス)、ジウベルト・シウバ(アーセナル)、ジュニーニョ(リヨン)、ジダとカフーとカカ(いずれもミラン)、あともしかしたらアドリアーノ(インテル)と、これから大忙し(さすがに人材豊富だなあ)。怪我人が出ないことを望みます。
あ、アルゼンチン代表も。メッシ(バルセロナ)、リケルメとソリン(いずれもビジャレアル)に加えて、これももしかしたらサネッティとサミュエルとカンビアッソ(いずれもインテル)。W杯グループリーグではオランダ、セルビアモンテネグロ、コートジヴォワールとやりあわなきゃいけないんですから、どうかお気をつけて。
ちなみに、ユーヴェとミラン、さらにインテルも勝ち残るかもしれないイタリア勢。イタリア代表はというと……ブッフォンとカンナヴァーロとザンブロッタとカモラネージとデルピエロ(いずれもユヴェントス)、ネスタとガットゥーゾとピルロとジラルディーノ(いずれもミラン)。W杯グループリーグではチェコ、USA、ガーナと……あらら? もしかして、いちばんやばいのはイタリア代表?
で、CL準々決勝の組み合わせも決定。
無責任に予想するなら、ベスト4はミラン−バルセロナ、ユヴェントス−インテルかなあ。ますますイタリア勢の勝ち残る大会になるか。もちろん、ユーヴェはアーセナルに、インテルはビジャレアルにやられるかもしれません。
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