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小鬼のしっぽ
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「パパはのっぽで ボクはちび」/平塚武二/岩波少年文庫

表題作ほか8編。短篇と詩のような淡い掌編が収められている。
表題作は「パパ」が「ボク」をひざにのせて物語る、アリスの男の子版といった趣きのお話です。その名も、『不思議の国』ならぬ、『ワガママの国』。ときにパパが酔っ払ってグロテスクな様相を呈したり、ボクが眠ってしまって夢と入り混じったりしながら、ワガママの国の物語は進んでいく。

ボクの日常や学校生活の描写もさりげなく味わい深い。分数の授業で、「一つのものがきっちりおなじ大きさに、われるだろうか」という疑問を持ったボクに、先生は「かんがえを、かんがえでわる」のだと教える。
映画『おもいでぽろぽろ』に、人には分数の割算でつまづく人とつまづかない人がいる、というセリフがありましたが、ボクの疑問はもう少し根源的なものであるようだ。

ちなみに私自身は分数ではつまづきませんでしたが、その後、虚数でつまづいた時、先生は「そう考えると便利だからそうなのです」と教えてくださいました…(ううむ)。 (03/06/01)

備考:岩波版は現在絶版のようです。偕成社文庫からも出ているようですがこちらも入手困難。

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