「子猫をお願い」/2001年/韓国映画/チョン・ジェウン監督
高校時代は仲のいい友達だった5人の少女たちが、20歳になってそれぞれの道を歩み始める。日常に忙殺され、話題も合わなくなり、次第に仲がぎくしゃくして疎遠になっていく…。
女の友情は儚いといったお決まりの話ではなく、ずっしりとした生々しさがある。
彼女たちの生活からは、家父長制、学歴社会、貧富の差の大きさ…といった社会の様相が透けて見える。娘の言うことをまるで聞く気がない父親に対する、テヒ(ペ・ドゥナ)の「殴るだけが暴力じゃないのよ」というセリフが心に残った。
彼女らのように環境が違えば、気持ちがすれ違うのも無理はないなあ…と思う。「笑って手をとり合うのは もっとずっと後でいいのよ その前に やらなきゃならないことは たくさんあるはずだもの」というのは『Papa told me EPISODE.41』(榛野なな恵/集英社)のセリフだけれど、映画の彼女たちが手を取り合えるのは、いつになるとも知れない。
それでも、観終わった後の気持ちは暗くはなかった。その後の彼女たちが直面する現実は、ますます厳しいものになるだろうけれど、どこかにきっと出口がある、と感じられる。
たらいまわしにされる子猫が、ちょっと気の毒でした。
(04.08.23)公式サイトへ/minipara.comへ
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