Darwin/x86 インストール メモ

2005/05/20 Update


目次
Part 1.
はじめに
Darwin 7.0.1 リリース
VMware 4.5βへインストール
Darwin 8.0.1 リリース
参考資料

Part 2.(過去の記事)
Darwin 1.3.1 リリース
Darwin 1.4.1 リリース
GNU-Darwin Distributionのインストール(失敗編)
Darwin 1.4.1のインストール(成功編)
パッケージの利用
その他の覚え書き
Darwin 6.0.2 リリース

はじめに

Mac OS Xの基盤部分に相当するDarwinは、Power Macintosh用の PowerPC版だけでなくPC/AT互換機用のx86版も無償公開されている。

本メモは、Darwin/x86のインストールに関する覚え書きである。

Darwin 7.0.1 リリース

2003年11月、Mac OS X v10.3の基盤部分に相当するDarwin 7.0.1のバイナリが公開された。
リリースノート

これまではPowerPC版とx86版の2種類のCDイメージが配布されていたが、このバージョンではPowerPCとx86の両方に対応したハイブリッド版となっている。

リリースノートによればx86版の動作環境は以下のとおり。

・PIIX4 IDE コントローラーとUltraDMA/33以上のHD
・Intel 8255xまたは3Com 905cXXXコントローラを搭載したネットワークカード
・VESA 2.0互換のビデオカード

上記のうち、3Com 905cXXX搭載のネットワークカードはDarwin 6.0.2のリリースノートには記載が無いが実際にはサポートされていた。
その他、動作確認されたハードウェアについてはOpenDarwinのDarwin/x86 hardware compatability listに情報がある。

今回は新規PC購入に伴う環境移行でたまたま空いたCOMPAQ Presario 3562(i810チップセット)にインストールを試してみることにした。

インストール手順
(1) WebサイトからDarwin 7.0.1のISO CDイメージをダウンロードし、CD-Rに焼く。

(2) 作成したCD-RからPCを起動する。boot:プロンプトが表示されるので「Enter」キーを押して続行する。

(3) インストール先ディスクを選択する。以下のようなメッセージが表示される。ディスクは1台しか無いので「1」を入力する。
なお、ここで「shell」とタイプすると、緊急用のシェルに入ることができる。

The following devices are available for installation:
1. ST38421A @ disk0 (7.9GB)
Enter 'shell' to drop into a shell
Which device would you like to install Darwin onto?

(4) 次に、パーティションの設定方法を選択する。

For partitioning the disk, you have the following choices:
1) Auto-partition the disk (Destroys all disk contents)
2) Manually partition the disk using fdisk
3) Use existing partitions
Choice:

以下の3種類の方法が選択できる。

「1」は、自動でパーティション設定を行う。この場合、ブート用に8MBの領域が確保され、残りがルート領域となる。
「2」は、fdiskで自分でパーティションを編集する。
「3」は、既存のパーティションを利用する。

今回は「1」の自動設定を選択した。

(5) パーティション設定が自動的に行われると、インストール作業が開始される。
すべてのパッケージのインストールが終わると、以下のようなメッセージが表示されるので、CDドライブからメディアを取り出し「1」を選択して再起動を行う。

Cleaning up
Installation is now complete.
You may:
1) Reboot
2) Spawn a shell
Your choice:

(6) 初回起動時はユーザ名「root」、パスワード無しでログインする。
リリースノートには、まず最初に「passwd」コマンドを使用してrootのパスワードを設定するように、と指示されている。

インストール自体は問題なく終了したが、/usr/X11R6/bin にパスを通してもstartxコマンドでX11が起動できなかった。
(「no screens found」でエラーとなる)

OpenDarwinのDarwin/x86 hardware compatability listでもi810のオンボードビデオは「non-working」(動作しない)となっていたので、現状では使用できないようだ。

Darwin/x86はあいかわらずサポートされたハードウェアが少ないのが悩みの種だが、以前と比較すると動作確認されたハードウェアも少しは増えているようなので、今後に期待したい。

Darwin/x86
Mac OS XからtelnetでDarwin/x86に接続したところ。
VMware 4.5βへインストール

Darwin/x86のリリースノートには、VMwareのビデオカードはVESA 2.0と非互換であり、Darwin/x86に対応していないことが記載されている。実際、バージョン4までのVMwareにはDarwin/x86をインストールすることができなかった。

現在、次期バージョンであるVMware 4.5 Betaが利用可能になっているので、Darwin/x86 7.0.1のインストールを試してみたところ、X11も含めて動作可能であることが分かった。

Darwin 7 on VMware

残念ながらVMwareがエミュレートするネットワークカードがサポートされていないので実用的とは言えないが、仮想マシンで実行可能になったことでより手軽に試すことができるようになった。
Darwin 8.0.1 リリース

2005年4月、Mac OS X v10.4の基盤部分に相当するDarwin 8.0.1のバイナリが公開された。
リリースノート

このバージョンでは再びPowerPC版とx86版の2種類のCDイメージが配布されるようになった。

リリースノートには「多数のx86ベースのPCをサポート(Darwin 8.0.1 supports many x86-based personal computers.)」との記載があるのだが、Guest PCやVirtual PCにはインストールできなかった。OpenDarwinのHackers MLによれば、「Darwin/x86 8.0.1のバイナリはSSE2を使用する設定でビルドされており、Pentium 4やAthlon64等を搭載したPCでしか使用できない」ということらしい。

ちょうどOS無しでオーダーしていたショップブランドのPC(Pentium 4 650、i915Pチップセット)が届いたので、環境構築前にDarwinのインストールを試してみることにした。

インストール手順
(1) WebサイトからDarwin 8.0.1/x86のISO CDイメージをダウンロードし、CD-Rに焼く。

(2) 作成したCD-RからPCを起動する。boot:プロンプトが表示されるので「Enter」キーを押して続行する。

(3) インストール先ディスクを選択する。以下のようなメッセージが表示される。ディスクは1台しか無いので「1」を入力する。
なお、ここで「shell」とタイプすると、緊急用のシェルに入ることができる。

The following devices are available for installation:
1. WDC WD2500JD-22HBB0 @ disk0 (232.9GB)
Enter 'shell' to drop into a shell
Which device would you like to install Darwin onto?

(4) 次に、パーティションの設定方法を選択する。

For partitioning the disk, you have the following choices:
1) Auto-partition the disk (Destroys all disk contents)
2) Manually partition the disk using fdisk
3) Use existing partitions
Choice:

以下の3種類の方法が選択できる。

「1」は、自動でパーティション設定を行う。この場合、ブート用に8MBの領域が確保され、残りがルート領域となる。
「2」は、fdiskで自分でパーティションを編集する。
「3」は、既存のパーティションを利用する。

前回(Darwin 7.0.1)と同様、「1」の自動設定を選択した。

(5) 次にファイルシステムを選択する。従来はUFSにしかインストールできなかったが、このバージョンではHFS+ (ジャーナリング)にもインストール可能となっている。
「hfs」と入力し、続行するかどうかの確認(2回)にy/yesと答えると、ボリューム名を求められるので、適当な名称を入力する。

Choose the filesystem type from the following.
hfs) HFS+ (journaled) filesystem
ufs) UFS filesystem
Filesystem type:
Partitioning disk /dev/disko using filesystem type hfs
Warning: this will destroy all data on disk!
Continue? (y/n)
WARNING: answering yes here will destroy all data on the partition
Would you like to do a clean install? (yes/no)
Desired Volumename:

(6) インストール作業が開始される。すべてのパッケージのインストールが終了すると、rootユーザーのパスワードを求められるので、確認のため2回入力する。その後、Bonjour用のコンピュータ名を入力する。

Creating root user
Password:
Verifying - Password:
Set computer name(Bonjour hostname):

(7) ベースシステムのインストールが終了すると、以下のようなメッセージが表示されるので、「1」を選択して新規ユーザーを追加する。
ユーザー名や使用するシェル、パスワードなどを入力し、ユーザーを追加するかどうか(Add)の問いに「yes」と入力する。

Installation of the base system is now complete.
You may:
1) add a user to the new system
2) Reboot
3) Spawn a shell
Your choice:

Username:
Realname:
UID (default: 1000):
GID (default: 1000):
Available shells: sh tcsh csh bash zsh
Shell:
Home directory (default: /Users/toshi):
Add toshi to the admin group? (yes/no):
Password:
Verifying - Password:

Add (yes/no):

(8) 再度、以下のようなメッセージが表示されるので、さらにユーザーを追加したい場合は(7)の手順を繰り替えし、ユーザーを追加する必要の無い場合は「2」を選択して再起動する。

You may:
1) add a user to the new system
2) Reboot
3) Spawn a shell
Your choice:

(9) 追加したユーザー名とパスワードでログイン。

Darwin 8.0.1

オンボードのEthernetポートは認識されなかった。また、Darwin 8.0.1ではX Window Systemが含まれないので、自力でmakeするか、Shantonu Sen氏が配布しているXFree86-4.5.0-Darwin-x86-8.0.1.tar.bz2を管理者権限で/に展開する(未検証)。
(OpenDarwin Hackers MLより)
参考資料

OpenDarwin
Darwin FAQ 日本語版
GNU-Darwin Distribution
BSD Magazine(アスキー) 連載「Darwinをハックする!」

過去の記事へ →

←TOPページに戻る

「Macintoshは米国アップルコンピュータ社の商標です」
「その他、記載の商品名などは、一般に各社の登録商標または商標です」

Copyright (C) Toshimitsu Tanaka 2002-2005.