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2006/10/30 Update


[はじめに]

ここではMacやPC等のエミュレータ(仮想マシン等も含めます)について簡単に紹介します。

【注意】
ここで紹介しているエミュレータの中には実機から取り出したROMイメージを必要とするものもあります。そのようなエミュレータは自分自身が所有する実機から取り出したROMイメージ又は正規にライセンスを受けて供給されているROMイメージを使用する場合のみ合法的に使用することができます。ROMイメージの配布等を行うことはできません。


目次

  1. UAE
  2. ShapeShifter
  3. Basilisk
  4. SheepShaver
  5. WORM
  6. Mini vMac
  7. Mac-on-Linux
  8. Executor
  9. Qemu
  10. Bochs
  11. Blue Label Power Emulator&Guest PC
  12. PCx for PowerMac
  13. VMware
  14. Wine

  1. UAE

    UAE(The Ultimate Amiga Emulator又はThe Un*x Amiga Emulator)はBernd Schmid氏によるAmigaエミュレータ(フリーウェア)です。


    Windows版のWinUAE。林檎のアイコンはMacエミュレータのShapeShifter。

    その名の通り元々はUnix用に開発されましたが、現在はDOS、Windows、BeOS、Mac OS、NextStep等の各プラットホームにも移植されています。

    UAEは、68000/68010/68020/68020+68881FPU搭載のAmigaをエミュレートします。

    UAEを使用する場合、AmigaのROMイメージやシステムが必要となりますが、Cloant社がAmigaエミュレータと正規にライセンスを受けたROMイメージやシステムを収録したAmiga Foreverという製品を販売していますので、これを購入すればAmiga実機を所有していなくてもUAEを動かすことが可能です。
    Amiga ForeverにはCD-ROM版($59.95)とオンライン版($29.95)があります。



    UAEはかなり完成度の高いエミュレータで、68kエミュレートのエンジン部はvMacやBasilisk等の68k Macintoshエミュレータのベースにもなっています。

    【UAE】
    【WinUAE】(Windows版)
    【E-UAE】(Mac OS X版)

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  2. ShapeShifter

    ShapeShifterはChristian Bauer氏によるAmiga用の68k Macintoshエミュレータ(フリーウェア)です。AmigaエミュレータのUAE上でも動作します。


    WinUAE上で動作するShapeShifter。

    ShapeShifterはCPUエミュレートを行わないため、CPUは動かすAmigaのCPUに依存しますが、UAE上で動かす場合はUAEの仕様により68020搭載のMacのエミュレートとなります。

    現在の(最終?)バージョンはv3.11でMac OS 8.1までの動作が可能です。

    ShapeShifterはサイズが512KB/1MBの32ビットクリーンな68k MacintoshのROMイメージを必要とします。Mac OS 8.0/8.1を使用する場合は1MBのROMが必要です。

    ShapeShifterはAmiga上でしか動作しませんが、AmigaエミュレータのUAEが多くのプラットホームに移植されているため、様々な環境でMac OSを動かすことが可能です。WinUAE上でShapeShifterを動かせば、MacOSとWindows 95/98を切り替えながら使用することもできます。

    現在、Bauer氏はBeOS for Intel/Power PC R4.x、Unix、AmigaOS 3.x上で動作する68k MacintoshエミュレータのBasilisk IIを開発中で、今後はShapeShifterもBasilsik IIに統合され、単体でのバージョンアップは行われないようです。

    【ShapeShifter】

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  3. Basilisk

    BasiliskはChristian Bauer氏によるBeOS用のMacintosh Classicエミュレータ(フリーウェア)です。

    Basilisk

    現在の(最終?)バージョンはv0.7で、BeOS for Intel/PowerPC R3.x版のバイナリが公開されており、同梱のソースをコンパイルすればLinuxでも動作します。

    Basiliskを使用するためにはMacintosh ClassicのROMイメージ(512KB)が必要です。

    ClassicのROMにはSystem 6が内包されており、実機では起動時に「command」+「option」+「x」+「o」のキー(「X.O.」はClassicの開発コード名)を押すことでROM内のシステムから起動することができますが、Basiliskもコマンドラインから「-E」オプション指定で起動することでROMブートが可能です。

    BasilsikもBasilisk IIへ統合され、今後単体でのバージョンアップは行われないようです。

    【Basilisk】

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  4. SheepShaver

    SheepShaverはMar"c" Helwig氏とChristian Bauer氏によるBeOS for PowerPC用のMac OS実行環境です。Mac OS Xには対応していませんが、Mac OS 9.0.4までのOSを利用することが可能です。



    バージョン2.0までは$50の商用ソフトウェアでしたが、2.1よりフリーウェアとなりました。

    現在、Basilisk IIとのソースコードの統合作業が進められており、ソースコードはBasilisk IIのCVSリポジトリから入手可能です。ソースコードをコンパイルすれば、Linux/PPCでも動作するとのことです(未確認)。

    当初SheepShaverはCPUエミュレーションを行わないため、BeOS for IntelやLinux/x86では動作しませんでしたが、Gwenolé Beauchesne氏によってPowerPCエミュレーションの実装が行われ,現在ではLinux/x86やWindows、Mac OS X(PPC/Intel) でも動作します。→別ページ参照

    PowerPC搭載マシンではCPUエミュレーションが不要なため、動作は比較的高速です。

    なお、使用にはPCI Power MacのROMイメージが必要ですが、Mac OS 8.5以降の場合はシステムフォルダに含まれるMac OS ROMファイルを利用することもできます。

    【SheepShaver】

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  5. WORM

    WORM(WindOws Replacement Macintosh)は、Julian氏とLars氏によるWindows用のMacintosh Plusエミュレータです。使用にはPlusのROMイメージファイルが必要です。
    WORM

    公開されたバージョンは、v0.91です。WORMはWindows上で動作しますが、使用する場合はMS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)から「c:\>worm vmac.rom sys755.dsk」のようにタイプして起動します。

    ROMイメージファイルやハードファイルはvMacと同じものが使用できます。vMacより高速に動作するようです。

    付属のドキュメントに詳しい説明が記載されていないので、詳細は不明です。

    WORMは以下のURLから入手できます。

    【http://skyscraper.fortunecity.com/pointone/231/Mac/worm091.zip】
    (現在、リンク切れの模様)

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  6. Mini vMac

    Mini vMacは、Paul C. Pratt氏によるMacintosh Plusエミュレータ(フリーウェア)です。使用にはPlusのROMイメージファイルが必要です。

    その名称のとおりvMacをベースにシンプルにしたもので、最低限の機能しか備えていませんがその分ファイルサイズは小さく、たとえばMac版vMac v0.1.9cのファイルサイズが約805KBなのに対し、Mini vMacは49KBしかありません。

    Mac版(Classic版、Carbon版)、Windows版およびUnix版が用意されています。
    また、Macintosh SEや128K/512Kエミュレーション版も入手できます(それぞれ対応した機種のROMイメージファイルが必要)。

    Mini vMac

    【Mini vMac】

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  7. Mac-on-Linux

    Mac-on-Linux(MOL)は、Samuel Rydh氏によるLinux/PPC用のMac OS実行環境(フリーウェア)です。

    Mac-on-Linux

    SheepShaverと同様にCPUエミュレーションを行いませんので、Linux/x86では動作しません。

    PCI Power MacのROMイメージファイル(4MB)を使用してSystem 7.5.2以降のMac OSを動かすことが可能です。また、Mac OS 8.6以降ではシステムに含まれるMac OS ROMファイルを使用することもできます。

    バージョン0.9.65以降では、Mac OS X 10.1/10.2の起動もサポートされました。

    また、ted bonkenburg氏によって、Mac OS Xに移植されたMom.app(Mac-on-Mac)のアルファ版も公開されています。
    (使用にはX11.appが必要です)

    Mom.app
    Mom.app

    【Mac-on-Linux】

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  8. Executor

    ExecutorはARDI社から販売($150)されていたMacintoshエミュレータです。DOS、Windows、Linux、NextStep上で動作します。



    Executorは、MacのROMイメージやシステムを必要とせず実行速度も速いのですが、その反面、互換性では他のMacエミュレータに劣ります。

    68LC040プロセッサのエミュレートを行い、システムは大体System 6相当となっていますが、機能拡張書類やコントロールパネルが使用できず、日本語化も困難だと思います。

    現在、開発は事実上終了しており、2006年12月まで使用可能なWindows版とLinux版のバイナリがダウンロードできます。
    今後はオープンソース化される計画もあるようです。

    【ADRI社】

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  9. Qemu

    Qemuは、LinuxやWindows、Mac OS X等の環境で動作するCPUエミュレータ(フリーウェア)です。

    Linux用アプリケーションを別のCPU用のLinuxで動作させる「ユーザーモードエミュレーション」と、PC/AT互換機ハードウェアをエミュレートする「フルシステムエミュレーション」の2種類のモードがあります。PowerPC搭載マシン(PReP/Macintosh)やSPARC搭載マシンのフルシステムエミュレーションも開発中です。

    qemu
    Mac OS X版QemuでKnoppixを起動

    【Qemu】
    【Q】(Mac OS X版)

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  10. Bochs

    BochsはKevin Lawton氏によるx86 PC(IBM PC/AT互換機)エミュレータです。DOSやWindows、Unix等のOSを動作させることが可能です。

    Bochs
    Bochs上で動作するRed Hat Linux

    Bochsはソースコードは公開されていましたが以前は商用ソフトウェアとして販売されていました。2000年3月にMandarake Soft社がその権利を買い取り、LGPLで公開されることとなりました。

    Bochsは、Unix、BeOS、Windows、OS/2、Mac OS等の環境で動作します。

    また、Bochsをベースにしたオープンソースの仮想マシン、plex86の開発も進められています。
    こちらはCPUエミュレーションを行いませんので、x86プラットホームでしか動作しません。
    開発中のソースコードが以下のリンクから入手できます。

    【plex86】
    【Bochs】

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  11. Blue Label Power Emulator&Guest PC

    Blue Label Power Emulator(以下、Blue Label)はLismore Software Systems,Ltd.が開発した商用($35)のPC(IBM PC/AT互換機)エミュレータです。
    Power Macintosh上でDOSやWindows、Linux、NextStep等のOSを動かすことが可能です。



    Blue Labelには基本的にOSは含まれていませんが、DOSやWindows等のインストール作業を容易にするためにPTS-DOSのイメージファイルが同梱されています。
    (PTS-DOS:ロシアのPhysTechSoft社が開発・販売するMS-DOS互換OS。)

    MacBochsと比較して、動作速度やEthernetのサポート等の点で優れていますが、動作速度はVirtual PCやSoftWindowsには劣ります。 また、Blue Labelはフルスクリーンモードでのみ動作します。

    また、Macの起動時にFinderを起動せずにBlue Labelだけを起動することもできます。この場合、性能は若干向上しますが、他のMac用アプリと切り替えて使用することはできなくなります。
    (この場合でもVirtual PCより遅いですが。)

    現在は販売は終了しており、後継製品としてMac OS Xに対応したGuest PCという製品が販売($69.99)されています。

    Guest PC

    【Lismore Software Systems,Ltd.】

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  12. PCx for PowerMac

    PCxは、FUSION開発元のMicrocode Solutions社が開発したPower Macintosh用のPC(IBM PC/AT互換機)エミュレータ(フリーウェア)です。

    PCx

    PCxは、Amiga用のPCエミュレータとしてMicrocode Solutions社から販売されていますが、そのPower Mac版が開発中止のため開発者の1人であるJoe Fenton氏のWebページでフリーウェアとして公開されています。

    公開されたバージョンはv1.0b4で、Pentium搭載のPCをエミュレートし、画面モードはVGAのみ、サウンドとFPUは未サポートとなっています。なお、PCxはフルスクリーンモードでのみ動作します。

    【http://www.ctaz.com/~jlfenton/Downloads/PCx1.0b4.sit.hqx】

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  13. VMware

    VMwareはVMware,Inc.から販売されているx86系Linux又はWindows NT/2000/XP上でDOSやWindows、Linux等を動作させることが可能な仮想マシン(VM:Virtual Machine)です。

    VMware1
    Windows XP on Windows 2000

    BeOS for PowerPC上でMac OSを動かすSheepShaverと同様に、CPUエミュレートを行わないため、 動作は比較的高速です。

    【VMware,Inc.】
    【Networld社】(国内代理店)

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  14. Wine

    Wine(Windows Emulator又はWine is Not an Emulator)はx86用のUnix系OS上でWindows用アプリケーションを動かす実行環境(フリーウェア)です。

    Wine
    Wineを使ってLinux上でWindows用アプリケーションのソリティアを起動。

    VMwareやVirtual PC等がPCのハードウェア環境をエミュレートし、その上でWindows等のOSとアプリを動かしているのに対し、WineはアプリのWindows API呼び出しをX WindowシステムのAPI呼び出しに置き換えます。

    これにより、Unix系OS上でWindows用アプリケーションを(Windowsを起動することなく)直接動作させることが可能です。

    WineはCPUエミュレーションを行いませんので、x86以外のシステムでは使用できません。
    WineのMac OS Xへの移植を行っているDarwineプロジェクトでは、QemuのCPUエミュレーションエンジンを統合する計画ですが、現在はPowerPC搭載MacではWindowsアプリケーションのソースコードを再コンパイルし、WineLibとリンクしてネイティブアプリケーションを作成するソースコード互換機能のみ利用可能です。

    Darwine
    (Wine版Notepad)

    【Wine Development HQ】
    【Darwine】

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