PearPCのインストールと起動

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2005/12/30 Update


目次
概要
● PearPCのインストールと起動
Mac OS Xのインストール例
ネットワークの設定例

● PearPCのインストールと起動

1. インストールと起動
ここでは、Windows版のインストール手順と起動方法について説明する。

(1) 公式サイトからアーカイブファイル(pearpc-0.4.0-win32-jitc.zip)をダウンロードし、適当な場所に解凍する。

(2) 同梱されているサンプルの設定ファイル(ppccfg.example)を任意の名称(例:ppc.cfg)でコピーし、テキストエディタで内容を編集する。
(指定方法は後述)

(3) コマンドプロンプトを開いてアーカイブを解凍したディレクトリに移動し、引数に設定ファイル名を指定して起動する。


C:\ppc> ppc ppc.cfg

なお、クライアントOSでマウスを使用する場合は「F12」キーを押す。ホストOSへマウスの制御を戻したい場合は再度「F12」キーを押せば良い。
(v0.2.0以降ではクライアントOSのウィンドウをクリックして制御を渡すことも可能)

また、v0.3.0以降では「Alt+Return」キーでウィンドウ表示とフルスクリーン表示を切り替えることができる。

2. 設定ファイルの指定例

設定ファイルの全ての項目を編集する必要は無いので、ここでは比較的使用頻度の高いと思われる項目についてのみ、説明を行う。

なお、先頭が「#」の行はコメント行であり、動作に影響を与えない。

(1) Start Resolution(画面解像度と色数)

起動時の画面サイズと色数(ビット数)を指定する(起動後に「システム環境設定」で変更も可能)。
また、フルスクリーンモードでのリフレッシュレート(周波数)を指定することもできる。
色数に指定できるのは15または32であり、8ビット(256色)カラーはサポートされていない。
デフォルトは「800x600 15ビットカラー」

指定例
ppc_start_resolution = "800x600x15"

指定例(リフレッシュレート指定時)
ppc_start_resolution = "800x600x15@60"

(2) Fullscreen(フルスクリーンモード)

0以外の値を指定すると、フルスクリーンモードで起動する。
デフォルトはウィンドウモードで起動。

指定例
ppc_start_full_screen = 0

(3) Redraw interval(描画間隔)

画面を再描画する間隔を10〜500(ミリ秒)の範囲で指定する。
デフォルトは「40」。

指定例
redraw_interval_msec = 40

(4) Key codes(キー割当)
マウスの制御やフルスクリーンモードの切り替えに使用するキー等を指定する。

指定例
key_compose_dialog = "F11"
key_change_cd_0 = "none"
key_toggle_mouse_grab = "F12"
key_toggle_full_screen = "Alt+Return"

(5) Loader(ブートローダー)

起動の方法を指定する。
「auto」の場合、起動可能な最初のパーティションから起動する。起動時にパーティションを選択したい場合は「select」を指定する。
デフォルトは「auto」。

指定例
prom_bootmethod = "auto"

(6) machargs(カーネルオプション)

""(指定なし)、"-v"(verposeモード)および"-s"(シングルユーザーモード)が指定できる。デフォルトは「-v」。

指定例
prom_env_machargs = "-v"

(7) CPU Config(CPU設定)
エミュレートするCPUをG3(0x00088302)とG4(0x000c0201)のどちらかで指定する。
デフォルトはG3。

指定例(G4の場合)
cpu_pvr = 0x000c0201

(8) Main Memory(メモリ量)

クライアントOSに割り当てるメモリ量を16進数で指定する。デフォルトは「0x8000000」(128MB)。

指定例(256MBの場合)
memory_size=0x10000000

(9) IOデバイス(master)

クライアントOSでハードディスクの代わりに使用するHDイメージファイルを指定する。

HDイメージファイルを使用する場合はpci_ide0_master_installed に「1」を、使用しない場合は「0」を指定する。
pci_ide0_master_image にはHDイメージファイルの相対パスを指定する。
pci_ide0_master_type はコメントのままで良い。

指定例
pci_ide0_master_installed = 1
pci_ide0_master_image = "macosx.img"
#pci_ide0_master_type = "hd"

(10) IOデバイス(slave)

クライアントOSで使用するCD-ROM装置(実ドライブまたはCDイメージファイル)を指定する。

CD-ROM装置を使用する場合はpci_ide0_slave_installed に「1」を、使用しない場合は「0」を指定する。
CDイメージファイルを使用する場合、pci_ide0_slave_image にファイルの相対パスを指定する。実ドライブを使用する場合はドライブレターを"E:\"の形式で指定する(実ドライブがEドライブの場合)。
pci_ide0_slave_type は"cdrom"と指定する。

指定例(イメージファイルの場合)
pci_ide0_slave_installed = 1
pci_ide0_slave_image = "panther1.iso"
pci_ide0_slave_type = "cdrom"

:サンプル設定ファイルには上記のように記載されているのだが、私の環境では「E:\」の形式で指定するとエラ−になる。
「\\.\E:」の形式で指定するとエラーにはならず、Linux/PPCのインストールCDから起動することも確認できたが、Mac OS XのインストールCD/DVDからの起動はできなかった。
◆ GUIフロントエンドについて

公式なツールではないが、PearPCの設定と起動をGUIで操作できるフロントエンドが複数公開されている。

これらのツールを利用すると、設定等を容易に行うことが可能となるが、PearPC自体が開発の初期段階であり、設定ファイルのフォーマットもしばしば変更されているため、ツールとPearPCのバージョンの対応に注意して使用する必要がある。

PearGUI
PearPC Control Panel
APE

なお、私自身はこれらのツールを常用していないため、本ページではこれ以上の説明は行わない。
◆ Nightly Buildsについて

公式の最新版はv0.4.0であるが、開発は日々進行しており、richardgoodwin.com等のサイトからNightly Buildsを入手することができる。
ただし、Nightly Buildsは起動しない場合や動作が不安定な場合もあるため使用には注意が必要である。

PearPC Nightly Builds

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