Mac OS Xのインストール例

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2005/12/30 Update


目次
概要
PearPCのインストールと起動
● Mac OS Xのインストール例
ネットワークの設定例

:以下の記述は私の環境で試した際の内容をまとめたものであり、内容の正確さは保証しない。
また、環境によっては異なった結果となることも考えられるため、あくまでも参考程度に参照して頂きたい。
● Mac OS Xのインストール例

1. Mac OS X v10.2 "Jaguar"の場合

(1) CDイメージファイルの作成

PearPC v0.3.1ではMac OS XのインストールCDから起動できないため、CDのイメージファイルを作成する必要がある。

PearPCはiso形式のイメージファイルしか扱えないため、CDライティングソフト(私はNero Expressを使用)やCD複製ソフト(Super Alcohol 120% Pro等)を使用してイメージファイルを作成する。
(ディスクユーティリティで作成したdmg形式のファイルは使用できない)

(2) ハードディスクイメージファイルの準備

公式サイトから3GB/6GBの空のハードディスクイメージファイルがダウンロードできる。
(ダウンロードしたファイルのサイズは数KBだが解凍すると3GB/6GBになるのでハードディスク空き容量に注意)

ただし、このHDイメージファイルは初期化されていないため、そのままではインストール先選択画面で表示されない。
インストール時にディスクユーティリティを使用して初期化を行う必要がある(後述)。
(または、PearPC.netで配布されている初期化済みHDイメージファイルを使用してもよい)

(3) インストール

i. 設定ファイルを編集し、HDイメージファイルとCDイメージファイルを指定してPearPCを起動する。
しばらく待つとMac OS Xのインストーラ画面が表示される。

ii. 公式サイトのHDイメージファイルは初期化されていないためインストール先選択画面でインストール先ボリュームとして表示されない。
「Installer」メニューからディスクユーティリティを開き、ディスクを指定して「消去」を実行し、初期化を行う。ディスクユーティリティを終了するとインストーラ画面に戻るので、インストール先ボリュームを指定して処理を実行する。

iii. 後は通常通りの手順でインストール作業を続行すれば良いが、インストール時間の短縮とリスク軽減のため、プリンタドライバや不要な言語ファイル、使用しないアプリケーション等は選択から外しておく。

iv. インストーラが自動的に再起動するとPearPCが終了するので、設定ファイルを編集し、CDドライブを実ドライブ指定(または無効)に変更して再度PearPCを実行する。
今度はHDイメージファイルからMac OS Xが起動し、設定アシスタントの画面が表示される。
2. Mac OS X v10.3 "Panther"の場合

基本的にv10.2の場合と同様だが、公式サイトにも説明があるようにインストーラからディスクユーティリティを開いてディスクを初期化すると「起動できないボリューム」となってしまいインストールできない。

PearPC

これを回避するには公式サイトの説明通りDarwin 7のisoファイルから起動してpdiskを使っても良いが、Mac OS X v10.3のインストールCDからシングルユーザーモードで起動すれば、Darwin 7のisoファイルを別途ダウンロードする必要は無い。
(または、PearPC.netで配布されている初期化済みHDイメージファイルを使用しても良い)

◆ pdisk使用例(を参照)
以下は3GBのHDイメージファイルの場合なので、6GBの場合はサイズが異なることに注意。

(1) 設定ファイルを編集し、カーネルオプションに"-s"(prom_env_machargs = "-s")を指定してPearPCを起動する。

(2) プロンプト(-sh-2.05b#)が表示されたら「pdisk」と入力。

(3) Top lebel commandに「e」と入力。

(4) Name of deviceに「/dev/disk0」と入力。

(5) Commandに「i」と入力。

(6) A physical block is 512 bytes: と A logical block bytes: と size of 'device' is 6290928 blocks (512 byte block) はデフォルト値で良いのでそのままEnterキーを押す(つまりEnterキーを3回押す)。

(7) Commandに「p」と入力。パーティションマップが表示される。

(8) Commandに「C」(大文字の'C')と入力。

(9) First blockに「64」と入力、Length in blocks: にパーティションマップで表示されたApple_Free partitionのサイズ(3GBのHDイメージファイルの場合は「6290864」)を入力。

(10) Name of partitionに「Mac_OS_X」、Type of partitionに「Apple_HFS」と入力。

(11) Commandに「w」と入力し、確認の問いに「y」と入力。

(12) Commandに「q」と入力、Top lebel commandに「q」と入力してpdiskを終了する。

(13) 「reboot」コマンドを実行すると、PearPCが終了するので、設定ファイルを編集し、カーネルオプション無し("")に変更してPearPCを再度起動する。

(14) この時点ではボリュームがまだ初期化されていないため、インストール先選択画面でインストール先ボリュームとして表示されない。
「Installer」メニューからディスクユーティリティを開き、ボリュームを指定(ディスクではなくボリュームを指定)して「消去」を実行する。
この際にボリューム名が「disk0s2」となっているので、適当な名前に変更しておく。

(15) ディスクユーティリティを終了するとインストーラ画面に戻るので、インストール先ボリュームを指定して処理を実行する。

3. CDイメージファイルの交換

Mac OS X v10.2のインストールではインストール項目を減らしたため2枚目のCDイメージファイルは使用しなかったが、Mac OS X v10.3のインストールでは2枚目のCDイメージファイルが必要であった。
PearPC v0.3.1では起動中にCDイメージファイルの交換ができないため、次の手順で2枚目のCDイメージファイルを使用する。

(1) 1枚目のCDイメージファイルからのインストール処理が終了し、インストーラが自動的に再起動するとPearPCが終了する。

(2) 設定ファイルを編集し、2枚目のCDイメージファイルを指定する。この時、「prom_bootmethod」の指定が「auto」のままだと次回起動時にCDイメージファイルから起動しようとして処理が停止してしまうので、「select」に変更しておく。

(3) 再度PearPCを起動する。起動可能なパーティションのリストが表示されるので、HDイメージファイルのパーティション(2)を選択する。

PearPC

(4) HDイメージファイルからMac OS Xが起動し、インストール処理が続行される。

4. Mac OS X v10.4 "Tiger"の場合

PearPC v0.3.1ではMac OS X v10.4のDVDのイメージファイルから直接起動することができないため、PearPC.netのフォーラム等を参考に、以下の手順でインストールを行った。
なお、HDイメージファイルはPearPC.netで配布されている6GBの初期化済みHDイメージファイルを使用した。
(6GBのHDイメージファイルが2個必要)

(1) Mac OS X v10.4インストールDVDのイメージファイルを作成する。
形式はisoでもdmgでも可。私はディスクユーティリティでdmg形式のイメージファイルを作成した。

(2) 6GBのHDイメージファイルにMac OS X v10.3をインストールする。

(3) ネットワーク等を経由して、Mac OS X v10.4のDVDイメージファイルを上記でMac OS X v10.3をインストールしたHDイメージファイルにコピーする。

(4) Mac OS X v10.3環境の/System/Library/CoreServices/SystemVersion.plistを編集し、「10.3」を「10.4」と書き換える(要管理者権限)。

例(picoエディタを使用する場合)

$ cd /System/Library/CoreServices/
$ sudo pico SystemVersion.plist



(5) 一旦PearPCを終了し、設定ファイルを編集してIOデバイス(slave)に6GBの空のHDイメージファイルを指定する。

指定例
pci_ide0_slave_installed = 1
pci_ide0_slave_image = "tiger.img"
pci_ide0_slave_type = "hd"

(6) PearPCを起動し、(3)でコピーしたDVDイメージファイルをダブルクリックしてマウントする。


Mac OS X:v10.3をインストールし、SystemVersion.plistを編集した起動ディスク。
Tiger:v10.4をインストールする空のHDイメージファイル。
disk1.dmg:起動ディスクにコピーしたDVDイメージファイル
Mac OS X Install DVD:マウントしたDVDイメージファイル

(7) マウントしたDVDイメージファイル中の[System]-[Installation]-[Packages]フォルダ中の「OSInstall.mpkg」 をダブルクリックし、インストーラを起動する。

(8) インストールが終了したら、設定ファイルを編集して、IOデバイス(master)にv10.4をインストールしたHDイメージファイルを指定し、IOデバイス(slave)をCD-ROMドライブに変更すれば良い。

:PearPC v0.4.0ではMac OS X v10.4のDVDイメージファイル(iso)から起動し、インストールを行うことができた。
(なお、PearPC v0.4.0ではネイティブCD-ROMがサポートされているが、私の環境では利用できなかった)

ところが、設定アシスタントの画面が正常に表示されず、インストール作業を完了させることができなかった。
そこで、先にMac OS X v10.3をインストールし、そのハードディスクをv10.4にアップグレードする手順で完了させたが、画面の一部が正常に表示されない。PearPC v0.4.0とMac OS X v10.4の組み合わせでの使用は避けた方が良いかもしれない。

Tiger
メニューバーのSpotlight部分が黒く表示され、「このMacについて」のAppleマークが表示されない。

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