LiveCDで遊んでみる
2007/05/13 Update
【はじめに】
ハードディスクにインストール不要でCDから起動できるOSといえばKNOPPIXをはじめとしたLinuxのLiveCDが有名だが、それ以外にもLiveCDが利用できるOSは数多く存在する。本ページではPC/AT互換機で使用できるLinux以外のLiveCDについて簡単に紹介を行う。
注
・LinuxのLiveCDについては既に多くの情報がWebに公開されているので本ページでは取り上げない。ただし、LinuxベースであってもXenやMonoのように特徴的な機能を有するものはこの限りではない。
・最近では容量の関係からDVDで配布されるものもあるが、本ページでは「LiveCD」を総称として使用する。
【BeOS/ZETA/Haiku】
●BeOS MAX Edition(ダウンロードページ)
●XBEOX
どちらも無償公開されたBeOS 5 Personal Editionをベースとしてドライバ等を追加したディストリビューション。
v3.1以降(最新はv4)のMAX EditionのインストールCDはLiveCDとしても使用できるようになった。

BeOS MAX Edition v3.1 Beta
●ZETA LiveCD
BeOSの後継OSであるZETAは、Palmに資産売却前のBeからBeOSのライセンスを取得していたyellowTabにより開発されていた。yellowTab倒産後はMagnussoftが開発と販売を引き継いでいたが、その後開発中止と発表されている。
試用版として公開されているv1.21のLiveCDは今でも入手できる。
v1.21のデフォルトのユーザーインターフェースはドイツ語だが、「Zeta」メニュー→「Einstellungen」→「Sprache」で「日本語」を選択
することで日本語表示に変更することができる。ただし、日本語インプットメソッドが付属していないため日本語入力はできない。
(DOS/V POWER REPORTやPCJapanの2005年10月号の付録DVDに収録されていたZETA 1.0 LiveCD日本語版では「かんな」による日本語入力が可能だった)

ZETA 1.21 LiveCD
●Pingwinek GNU/Haiku
オープンソースで開発されているBeOS互換OS、Haiku-OSをベースとしたLiveCD。
(Haikuプロジェクトの公式リリースではない)

Pingwinek GNU/Haiku 0.1.0
【Unix系OS】
●Gnuppix(現在リンク切れ)
Hurd/L4(L4マイクロカーネルにHurdサーバを移植したもの)をベースとしたLiveCD。
●Hurd Live CD
GNU/Hurd 0.3をベースとしたLiveCD。

Hurd Live CD
●NetBSD Live! CD(i386live.isoをダウンロード)
NetBSD 2.0をベースとしたLiveCD。

NetBSD Live! CD
●FreeSBIE
FreeBSDをベースとしたLiveCD。
現バージョンのv2.0はFreeBSD 6.2ベースとなっている。

FreeSBIE 1.1:FreeBSD 5.3ベース。デスクトップはXfceとFluxboxが使用できる
●OliveBSD
●河豚板
OpenBSDベースのLiveCD。

OliveBSD:デスクトップはIceWMが採用されている

河豚板 4.0:デフォルトのウィンドウマネージャは軽量なtwm
●Ging
Debian GNU/kFreeBSD(FreeBSDカーネルにGNU ユーザーランドを移植したもの)をベースとしたLiveCD。

Ging 0.1.0
●SchilliX
●BeleniX
どちらもOpenSolarisをベースとしたLiveCD。

BeleniX 0.2:デスクトップはXfceが採用されている
●Nexenta OS
OpenSolarisのカーネルにGNU ユーザーランドを移植したもの。
インストールCDとは別にLiveCDも用意されている。

Nexenta OS Alpha 1:LiveCDは32/64bit CPUの両方に対応している
【その他のOS】
●ReactOS
オープンソースで開発されているWindows NT互換OS。
インストールCD以外にもエミュレータ用仮想HDイメージやLiveCD形式での配布が行われている。

ReactOS 0.2.8 LiveCD
●Plan 9 4th Edition
ベル研究所で開発されたUNIXの流れを汲むOS。
インストールCDをLiveCDとして使用することができる。

Plan 9
●Syllable
BeOS風の新OS(互換OSではない)として開発されていたAtheOS(開発停止)から分岐したOS。

Syllable 0.5.7
●AROS(Amiga Research Operating System )
AmigaOS 3.1とAPI互換のOS。

AROS LiveCD
●eComStation Demo CD
Serenity Systems InternationalがIBMからOS/2 Warp 4のライセンスを受けて開発している商用OSの試用版。

eComStation
【仮想マシン、Framework、3Dデスクトップなど】
●GNUstep LiveCD
●Étoilé
どちらもオープンソースで開発されているOpenStep互換のAPI、GNUstepをLinuxに搭載したLiveCD。

GNUstep LiveCD 0.9.4.2

Étoilé 0.2
●VMKNOPPIX
●Xen Demo CD
Xenはハードウェアを仮想的に分割して複数のOSを動作させる仮想マシンモニタ。
VMKNOPPIXは以前のXenoppixを改名したもので、XenだけでなくVirtualBox、KQEMU、KVMなどの仮想マシンソフトを手軽に試すことができる。

VMKNOPPIX:VirtualBoxでWindows XPをゲストOSとして起動したところ

Xen 2.0.6 Demo CD:VNCを使用してLinuxのデスクトップ上にNetBSDのデスクトップを表示しているが、このLinuxとNetBSDは同じマシンで動作している
●OpenVZ LiveCD
SWsoftが開発している仮想マシンソフト、Virtuozzoのオープンソース版であるOpenVZをLinuxに搭載したLiveCD。

openVZ LiveCD 2007-01-04
●lg3d-livecd
SunのProject Looking Glassで開発されている3Dデスクトップ環境をLinuxに搭載したLiveCD。

lg3d-livecd 2.3:NVIDIA GeForce 6600GT搭載のPCで起動させたところ
●Kororaa XGL Live CD
●Sabayon Linux
3Dデスクトップ環境「Xgl」および「AIGLX」を手軽に体験できるLiveCD。
Sabayon Linuxは以前RR64 Linux(64bit版)またはRR4 Linux(32bit版)という名称で公開されていた。DVD版とCD版(mini Edition)が用意されている。
Sabayon Linuxはハードディスクにインストールすることも可能。

Sabayon Linux 3.0:ATI Radeon X1600搭載のiMacで起動させたところ
●Monoppix
●Mono Live LiveCD
どちらもオープンソースの.NET Framework互換環境、MonoをLinuxに搭載したLiveCD。

Mono Liveで作成した簡単なコマンドラインアプリケーションをWindowsに転送して実行したところ
LinuxとWindowsで同じバイナリが実行できる
●Slax Killbill Edition日本語版(ライブCDの部屋)
SlackwareをベースとしたLiveCDであるSlaxに、オープンソースで開発されているWin32 API互換レイヤ「Wine」を搭載したエディション。
名称はたぶん映画とは無関係で「Windowsキラー」の意味だと思われる。

Slax Killbill Edition 5.1.8:Wineを使ってWindowsアプリケーションを実行できる
●OLPC OS
OLPC(One Laptop Per Child:いわゆる100ドルノートPC)用のOSをLiveCD化したもの。

OLPC OS:RedHat Linuxをベースに"Sugar"といわれるGUIを搭載している
●GParted LiveCD
パーティション編集ツール、GParted(Gnome Partition Editor)専用のLiveCD。
多くのLinux LiveCDにはGPartedやQtPartedなどのツールが収録されているが、GParted LiveCDはファイルサイズが約45MBと小さく短時間でダウンロードできるのでパーティション操作が目的ならわざわざフルサイズのLinux LiveCDをダウンロードする必要がない。

GParted LiveCD 0.3.4-6
【番外編】
LiveCDそのものではなく、WindowsベースのLiveCDを作成するツール
●BartPE
Bart Lagerweij氏が開発したPE Builderというソフトを使用して、WindowsのLiveCDを作成することができる。
Windows XPまたはWindows Server 2003から必要なファイルを抽出する必要があるため、作成したLiveCD(BartPEと呼ぶ)を再配布することはできない。
BartPEにはプラグインとして任意のWindowsアプリケーションを組み込むことが可能であり、トラブル発生時のレスキューCDなどの用途に使用できる。

BartPE:参考資料 PCJapan 2005年10月号
●Windows PE
Windows 自動インストール キット(AIK)を使用して、Windows プレインストール環境(Windows PE) 2.0と呼ばれるWindows VistaベースのLiveCDを作成することができる。
デフォルトの設定では日本語入力できないが、IMEの組み込み方法が「KB926181」で公開されている。その他、任意のアプリケーションを組み込むことも可能。

Windows PE 2.0
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