Running FUSION-PC (1)

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2000/08/01 更新


目次

  1. 概要
  2. FUSION-PCのインストール
  3. FUSION-PCを動かす(1)
  4. FUSION-PCを動かす(2)
  5. FUSION-PCのパフォーマンス
  6. ユーティリティ
  7. FAQ

  1. FUSION-PCを動かす(1)

    前項までの準備ができたら、FUSION-PCと同じディレクトリにインストールされたSetupプログラム(Setup.exe)を起動し、FUSION-PCを動かすための設定を行います。

    以下の手順は一例としてご覧下さい。

    1. Setupの前に

      インストール時と同様にPCをMS-DOS環境で立ち上げるか、またはMS-DOSプロンプト/コマンドプロンプトを起動します。MS-DOSプロンプト/コマンドプロンプトがウィンドウ表示になっている場合は「Alt」+「Enter」キーを押してフルスクリーンモードに切り替えます。その後、「us」または「chev us」とタイプして英語モードに切り替え、CDコマンドでFUSION-PCをインストールしたディレクトリに移動します。

      MS-DOS環境で使用する場合は、DOS用のマウスドライバを組み込んでおく必要があります。CD-ROMを使用したい場合は、DOS用のCD-ROMドライバも必要です。また、EMM386ドライバは外しておいたほうが良いようです。

      Windows 95/98でのDOS用ドライバの組み込みについては後で少し説明します。

      MS-DOSプロンプト/コマンドプロンプトで使用する場合はDOS用のドライバは不要です。


    2. Setupプログラムの実行



      「Setup」とタイプすると、上のような画面が表示された後、Setup画面が表示されます。

      初回の起動時には、使用許諾の画面が表示されますので、内容を読み、承諾する場合は「Y」を、承諾しない場合は「N」を入力します。もちろん、承諾しないと先には進めません。

      あとは、Setup画面で各項目をマウスでクリックして設定を行います。セットアップを中止したい場合は「Alt」+「X」キーを押すか、設定画面左上の角をクリックします。

      ● ADVANCED(基本設定):
      (1) Machine ID(マシンID) :エミュレートする対象マシンをIIci/IIsi/IIlc/QUADRA 700/900/950から選択します。マシンIDがここで指定したマシンの値になります。

      Mac OS 8.0/8.1を使用する場合はQuadraに、System/漢字Talk 7.5より前のシステムを使用する場合はIIciに設定する必要があります。それ以外の場合、通常は1MBのROMであればQuadraを、512KBのROMであればIIci/IIsi/IIlcから選択するのが良いでしょう。
      (Mac OS 8.0/8.1を使用する場合は1MBのROMが必要です。)

      (2) Startup Sound(起動音):起動音を「1〜5」の数字で選択可能です。起動音を鳴らさない場合は「OFF」を選択します。

      (3) Fast Math:浮動小数点演算処理を高速化するかどうかを選択(Y/N)します。

      ● VIDEO(ビデオ):「SELECT」(選択)をクリックして、ビデオドライバを選択します。

      以下の6種類のドライバが使用できます。ビデオドライバを変更する場合は一度、「REMOVE」(消去)をクリックした後、再度ビデオドライバを選択します。

      ・NOTEBOOK.FVD
      ・LAPTOPDR.FVD
      ・LAPTOPRF.FVD
      ・VESA_R8M.FVD
      ・VESA_DIR.FVD
      ・VESA_REF.FVD

      このうち、LAPTOPDR.FVDとVESA_DIR.FVDがDirect video driver、他はRefreshed video driverです。Direct video driverの方がメモリ消費量が少なく描画も速いのですが、256色までしか使用できません。Refreshed video driverはフルカラーまで可能です。

      NOTEBOOK.FVDではSONY VAIO PCG-C1等で使用されている1024 x 480の解像度がサポートされています。

      「SETUP」(設定)ではQuickDrawアクセラレーション(QDXL)を使用するかどうかを選択(Y/N)できます。
      Refreshed video driverの場合、リフレッシュレートを指定することもできます。遅いマシンの場合は描画するフレーム数を減らすと良いでしょう。指定した後は、「EXIT」(終了)をクリックすると前の画面に戻ります。

      なお、環境によってはDirect video driverが使用できない場合がありますので、最初はRefreshed video driverでお試しになると良いでしょう。

      ● FLOPPY(フロッピー) : フロッピードライブを使用しない場合は「OFF」を、使用する場合はドライブ(通常は「A」)を指定します。

      また、「Auto-Detect Time」(検出時間)でフロッピーディスクドライブをチェックする時間を秒単位で指定します。「OFF」を指定した場合、ドライブのチェックは行われませんので、フロッピーディスクをドライブに挿入した後、左右の「Shift」キーを同時に押してフロッピーディスクを認識させる必要があります。

      なお、外付けのフロッピードライブは機種によっては正しく動作しない場合があります。

      ● DEVICES:ハードファイルを選択します。ハードファイルは10個まで使用することができます。。

      あらかじめシステムをインストールしたハードファイルがある場合、「SELECT」(選択)をクリックし、用意したハードファイルを選択します。

      システムがインストールされたハードファイルが無い場合、ここで新規に空のハードファイルを作成します。

      ハードファイルを新規作成する場合は、「OPTIONS」(設定)をクリックし、「CREATE HARDFILE」を選択します。

      次にハードファイルの名前を入力し、「Enter」キーを押します。ハードファイルの拡張子は「.hfx」(xは0〜9の数字)にしておきます。

      利用できるディスク容量が「Available Space」に表示されます。下の数字の左右の矢印をクリックし、1MB又は10MB単位でハードファイルの容量を指定します。ハードファイルの容量は「HardFile Size」に表示されます。

      「CREATE」をクリックすると、ハードファイルが作成されます。「EXIT」(終了)をクリックして前の画面に戻り、SELECT(選択)をクリックして作成したハードファイルを指定します。

      ● PORTS(ポート):モデムポート(PORT A)およびプリンタポート(PORT B)に割り当てるPCのCOMポート、LPTポートを指定します。ポートを使用しない場合は「NONE」を指定します。

      注1:シリアルマウスを使用する場合、マウスを接続したシリアルポートをここで選択してはいけません。
      注2:Windows NT/2000ではシリアルポートは未サポートです。

      ● ROM FILE(ROMファイル): 「SELECT」(選択)をクリックし、あらかじめ用意したROMイメージファイルを選択します。ROMイメージファイルの名称は拡張子が「.ROM」であればかまいませんので、複数のROMイメージファイルを用意して切り替えて使用することもできます。

      ● SOUND(サウンド):

      (1) Sound Hardware(サウンドハードウェア):SoundBlaster又はSoundBlaster Proを使用する場合は「SB/PRO」を、 Windows Sound Systemを使用する場合は「WSS」を、サウンド機能を使用しない場合は「OFF」を選択します。
      (2) Register Setup(レジスタ設定):port、IRQ、DMA8、DMA16の値を設定します。

      ハードウェアの種別やレジスタの設定値についてはお使いのPCのマニュアル等をご参照ください。

      :Windows NT/2000ではサウンド機能は未サポートです。

      ● CD-ROM:CD-ROMを使用しない場合は「OFF」を、使用する場合はドライブを指定します。CD-ROMから起動する場合は、「Boot Priority」(起動設定)で「CD-ROM」を選択します。

      :Windows環境のMS-DOSプロンプト/コマンドプロンプトでFUSION-PCを使用する場合、CD-ROMドライブの使用にはWindows 95/98/Meでは「cdenable.vxd」を「\Windows\System」ディレクトリに、Windows NT/2000では「cdenable.sys」を「\WinNT\System32\drivers」ディレクトリにインストールする必要があります。
      (「WinNT」および「Windows」はそれぞれお使いの環境でOSをインストールしたディレクトリに置き換えて下さい。)

      cdenable.vxd/cdenable.sysはフリーウェアのBasilisk II for WindowsvMac for Windows等に含まれています。

      ● ADB:「KEYBORD」(キーボード)又は「MOUSE」(マウス)をクリックすると、設定画面が表示されます。

      (1) KEYBORD(キーボード):キーボードのレイアウトを「USA」/「ISO」、入力を「HDWARE」/「DIRECT」/「BIOS」から選択します。通常は「USA」および「HDWARE」で良いでしょう。

      「COMMAND Key Definition」ではMacintoshの「command」キーをPCの左右の「ALT」キー、「CTRL」キー、「Windows」キーの中からどのキーに割り当てるかを指定します。

      「EXIT」(終了)をクリックすると前の画面に戻ります。

      (2) MOUSE(マウス):左右のマウスボタンのクリックを、それぞれ「通常のクリック」か「Ctrl + クリック」のどちらにするかを指定します。

      「EXIT」(終了)をクリックすると前の画面に戻ります。

      ● SCSI:SCSI機器を使用する場合は「Enabled」で「Y」を選択します。

      なお、CD-ROMドライブはATAPI接続であっても、SCSI ID 0番が使用されますので、他のSCSI機器のSCSI IDは0番以外にしておく必要があります。

      ● NETWORK(外部ドライブ):ローカル又はネットワーク経由のPCハードディスクをMacのデスクトップにマウントする場合、ドライブ記号を指定します。

      なお、本機能を使用する場合はPC Exchangeが必要です。

      :Microcode Solutions社は、本機能を使用する場合、対象ドライブをロック(書き込み不可に)するように指示しています。また、v2.2以降ではWindows環境下では本機能は使用不可となっており、TransFuseの使用が推称されています。

      ● MEMORY(メモリ): 最大768MBまでのメモリが利用可能です。

      下の数字の左右の矢印をクリックし、256KB又は1024KB単位でFUSIONにメモリを割り当てます。FUSIONに割り当てたメモリ量はSelected Memory(使用メモリ)に表示されます。

      ● CONFIG(設定ファイル) : Setupプログラムで設定した設定ファイルの操作を行います。複数の設定ファイルを作成し、切り替えて使用することもできます。

      (1) ロード(LOAD CONFIG):設定ファイルを選択します。
      (2) セーブ(SAVE CONFIG):設定ファイルに名前を付けて保存します。
      (3) 消去(DELETE CONFIG):設定ファイルの削除を行います。
      (4) PRAM消去(DELETE PRAM):PRAMのクリアを行います。

      ● SYS INFO(システム情報):CPUの種別やメモリ量などのシステム情報を表示します。

      設定が終わったら、LAUNCH EMULATORをクリックし、FUSION-PCを起動します。

      FUSION-PCを起動した時、「This ROM is not supported.」のメッセージが表示された場合、残念ながらそのROMイメージは使用できません。他のROMイメージを用意する必要があります。

      その他、設定に誤りがある場合も、何らかのメッセージが表示されますので、メッセージを参考に該当個所の指定を見直して下さい。

      なお、一度設定を行えば、次回からは設定を変更しないかぎりSetupプログラムを起動する必要はありません。

      コマンドプロンプトから「fusion」とタイプするだけで良いです。

    3. Mac OSの起動とシステムのインストール

      システムをインストールしたハードファイルをあらかじめ用意していない場合は、初回起動時にシステムのインストールを行う必要があります。

      Setupプログラムで上記の手順で新規ハードファイルを作成した後、システムCD-ROM又は起動フロッピーディスクをドライブに挿入します。

      CD-ROMから起動する場合は、「Boot Priority」(起動設定)で「CD-ROM」を選択します。

      Setup画面の「LAUNCH EMULATOR」をクリックすると、FUSIONが起動し、Mac OSが起動を始めます。

      Mac OSが起動すると、Setupプログラムで作成したハードファイルを「初期化しますか?」と聞いてきますので、画面の指示に従って初期化を行います。

      初期化が終了すると、ハードファイルがデスクトップにマウントされますので、CD-ROM又はフロッピーディスク内のインストーラーを起動し、ハードファイルに対してシステムのインストールを行います。

      インストールが終了したら、「特別」メニューから「システム終了」を選択し、FUSIONを終了させます。

      CD-ROM又はフロッピーディスクを取り出し、CD-ROMから起動した場合は再度Setupプログラムを起動して「Boot Priority」(起動設定)の指定を「CD-ROM」から「DEVICE」に変更します。

      これで、次回の起動からはハードファイルからMac OSが起動するようになります。


    4. ドライバについての補足

      前後しますが、ここでWindows 95/98のMS-DOS環境で使用するDOS用ドライバの組み込みの例について説明します。ご存知の方は読み飛ばして下さい。

      一応、CドライブのwindowsディレクトリにWindows 95/98がインストールされている場合を想定して書いていますので、環境に応じてドライブ名やディレクトリ名等を変更して下さい。

      なお、ここでの説明は省きますが、DOS環境でSCSI機器やPCカード等を使用する場合は、それぞれDOS用のASPIマネージャやカードサービス等も必要となります。詳細はハードウェアのマニュアル等をご参照ください。

      (1) DOS用マウスドライバ(mouse.com、mouse.exe等)を用意します。MS-DOSに入っているほか、マウスやソフトに添付されていることもあります。

      マウスドライバが入手できない場合は、Cute Mouse Driver(ctmouse)というNagy Daniel氏によるフリーウェアのドライバが利用できます。
      ThinkFUSION-Lで教えていただきました。ありがとうございます。)

      ctmouseはFreeDOSプロジェクトのページから入手可能です。シリアルマウス用のctmouse.comとPS/2マウス用のctmousep.comの2つのドライバが含まれていますので、お使いのマウスに対応したドライバをお使い下さい。

      ここではMS-DOSに入っている「mouse.com」を使用します。

      この「mouse.com」を「c:\windows\command」等のディレクトリにコピーします。

      (2) 「mscdex.exe」がハードディスクにインストールされているディレクトリを確認します。通常は「c:\windows\command」等にあると思います。

      (3) Setupプログラム(Setup.exe)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

      (4) 「Setup.exeのプロパティ」の「プログラム」タブを選択します。

      (5) 「詳細設定」ボタンをクリックし、「MS-DOSモード」、「MS-DOSモード実行前の警告」のチェックボックスと「新しいMS-DOS設定を指定する」のラジオボタンをクリックします。

      (6) 「MS-DOSモード用 CONFIG.SYSファイル」の項目の最後の行の下に、以下の行を追加します。

      DEVICE=C:\xxxxx\yyyyy.sys /D:MSCD001

      ここで「yyyyy.sys」の部分はお使いのCD-ROMドライブ用のドライバの名称です。ハードウェアのマニュアル等をご参照下さい。

      最近のWindows 95/98がプリインストールされた機種にはDOS用のCD-ROMドライバが付属していない場合もあります。その場合、メーカー又はCD-ROMドライブの製造元のWebページでDOS用のドライバが公開されている場合もあります。

      また、Windows 98の起動フロッピーディスクでPCを起動したときに使用可能なCD-ROMドライブ(ATAPI及び一部のSCSIドライブ)では、フロッピーディスクに含まれるドライバが使用できます。ATAPIのCD-ROMの場合は「oakcdrom.sys」です。詳細はフロッピーディスク内のreadme.txtを参照して下さい。

      「xxxxx」はドライバが格納されているディレクトリを指定して下さい。

      (7) 「MS-DOSモード用 CONFIG.SYSファイル」に以下のようなEMM386ドライバを組み込む指定がある場合、その行を削除するか、行の先頭に「REM 」と追加してコメントにします。

      DEVICE=C:\windows\EMM386.EXE RAM

      (8) 「MS-DOSモード用 AUTOEXEC.BATファイル」の項目の先頭に、以下の指定がない場合、追加します。

      loadhigh C:\windows\nlsfunc.exe c:\windows\country.sys

      「c:\windows」の部分は、各々のファイルがあるディレクトリを指定して下さい。

      (9) 「MS-DOSモード用 AUTOEXEC.BATファイル」の項目の最後の行の下に、以下の行を追加します。

      C:\windows\command\mscdex.exe /D:MSCD001 /L:D
      C:\windows\command\mouse.com/Y
      CHEV us


      「c:\windows\command」の部分は、mscdex.exeやmouse.comのあるディレクトリを指定して下さい。

      「MSCD001」の部分は、CONFIG.SYSで指定したデバイスの名称を指定します。「/L:」の後の文字(D)は、CD-ROMドライブに割り当てるドライブ名です。この場合DドライブにCD-ROMドライブが割り当てられます。

      2行目は、マウスドライバの組み込みの指定です。ctmouseを使用する場合は「mouse.com/Y」の部分の指定を「ctmouse.com」又は「ctmousep.com」と指定します。

      3行目の「CHEV us」は、usモードに切りかえる指定です。

      (10) 「詳細設定」のOKボタン、次に「プロパティ」のOKボタンをクリックして、ウインドウを閉じます。

      (11) 「Setup」の「MS-DOSアプリケーションへのショートカット」が作成されるので、これをダブルクリックします。

      (12) 「ほかの全てのプログラムを終了する」という警告ダイアログが表示されますので、「はい」をクリックすると、自動的にMS-DOSモードで再起動し、CD-ROM、マウスのドライバを組み込み、usモードに切り替えた後、Setupプログラムが起動します。

      なお、上記の指定はあくまでも一例であり、環境や使用法によってはそのままでは動作しないことがありますので、あらかじめご了承下さい。

      うまくいかない場合は、まず各々のファイルの有無と格納位置をご確認下さい。

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