過去の覚え書き 1

● 2000/12/17
Birthday

Mac OS 9のバースデイメッセージ。このようにMac OS 9では新年や誕生日を祝う特別な起動画面が用意されている。

新年を祝うメッセージはMac OS 7.6で一度は消えたものの、多くのユーザ達による強い要望により誕生日を祝うメッセージと共にMac OS 8で復活した。

しかし、Mac OS Xでは(パブリックベータの段階では)このような趣向は用意されていないようだ。

このような特別な起動画面は日本語版独自の機能であり、英語版Mac OSには実装されていない。Mac OS Xでは一つのOSで全ての言語をカバーすることを目的として開発されているため、ある言語版に固有の機能が実装されないのもしかたないのかもしれない。

まだ最終的にどうなるかは不明ではあるが、このまま製品版でも実装されないとすれば、またひとつ「Macらしさ」が失われてしまうような気がする。

● 2000/12/14
Microcode Solutions社が12/14付でAmiga/PPC用PowerMacエミュレータ、iFusionの仕様とスクリーンショットを公開している。

iFusionを使用するためにはPowerPCカードを装着したAmigaが必要である。つまりiFusionはCPUエミュレーションを行わない。BlueBoxやSheepShaverMac-On-Linuxと同様の実行環境である。
(このためAmigaエミュレータのUAE上では動作しない)

スクリーンショットを見たところ、New Worldマシンをエミュレートしているようで、実機から取り出したROMイメージファイルは(Mac-On-Linuxと同様に)不要と思われる。
(動作可能なシステムはMac OS 8.6〜9.0.4)

正式なリリース日は明らかにされていないが、価格は12/24までのオーダーは149.95ドル、その後は249.95ドルとされている。

Amiga/PPC用のPowerMacエミュレータは、何年も前から予告されていたが、ようやくここまでこぎつけたようだ。

また、Amiga/PPC版のリリース後にはPC版をリリース予定であることも以前からアナウンスされているが、CPUエミュレーションも必要となるので単純に移植というわけにはいかないだろう。今後の動向が注目される。

● 2000/12/08
日本語版からもアップグレードできるという話を聞き、Virtual PC 4.0アップグレード版をオンライン購入。

PowerBookはG4ではないので2倍とはいかないが、体感速度は向上しているようだ。

Blue label Power Emulatorではすでにサポート済みであったが、Virtual PC 4.0もCD-ROMからのブートが可能となり、FDドライブを持たないPowerBook等でのOSインストールが楽になった。

従来のハードディスクイメージファイルのサイズは固定であったが、VMWareと同様にエミュレートするOSの必要に応じてサイズを可変にすることも可能となった。
従来通りディスクイメージファイルのサイズを固定とすることもできる。Virtual PC 3.0でWindows 98をインストールしていたディスクイメージファイルもサイズ固定で使用できた。
(一部ドライバの再インストールが必要であった。)

また、VMWareやSoftMac等、Windows用のエミュレータでは複数のエミュレータを起動してそれぞれ別のOSを使うことができるが、Virtual PC 4.0も複数の仮想PCを同時に起動できるようになった。
ただし、ひとつのOSをアクティブにすると他のOSは「一時停止」となる。このため例えば一方のOSで何らかの作業をさせて、その待ち時間に他方のOSを使うということはできない。
【訂正】初期設定でバックグラウンドの仮想PCも動作させるように設定できる。

なお、Virtual PC 4.0はMac OS XのClassic環境と互換性が無い。Mac OS Xネイティブバージョンの登場に期待したい。

Virtual PC 4
Mac OSとWindows 98とLinuxを同時に動かす

なお、私の環境ではVine Linux 2.0はテキストモード/グラフィカルモードのどちらもインストーラが起動できなかったが、RedHat Linux 6.2Jはインストール可能であった。

● 2000/12/05
本ページのアクセスログより
NT5.1

Windows 2000の次期バージョンとしてベータテスト段階のWhistler(開発コード)からのアクセスと思われる。

すでに雑誌等で知られているように、MicrosoftはWindows MeでWindows 9x系列のOSの開発を終了し、Whistler以降ではコンシューマ向けOSからサーバ向けOSまでをWindows NT/2000系列のOSで一本化する計画である。

同様に、AppleもMac OS 9系からMac OS XへOSを移行中であるが、MicrosoftがOSのスムーズな移行のためにWindows 9x/MeとNT/2000にほぼ共通のGUIを採用したのに対し、Appleはこの機会にGUIを大幅に変更するという戦略を採った。どちらの戦略がユーザにとって有益となるのかは現段階では分からない。

Microsoftは、元々Windows 98で9x系列のOSの開発を終了し、その後はNT系列のOSヘ一本化する計画であった。NT5として開発中であった新OSの名称をWindows 2000に変更したのもこの辺りの事情によるものだろう。しかし実際にはNT系への移行はMicrosoftの思うようには進まず、その結果Windows Meをリリースすることになった。

Windowsの例を見ても分かるように、OSの移行はそう簡単な話ではない。それを考えると、大幅なGUIの変更を伴うMac OS Xへ短期間で移行するという今のAppleの戦略は、個人的には少し性急すぎるようにも思われる。

AppleはMac OS Xのコア部分をDarwinと命名した。「進歩についてこれないユーザは淘汰される」という意味なのかもしれないが。

● 2000/11/25
BSDコマンドはMac固有の情報を理解しないため、Mac OS X上のターミナルでcp/mvコマンドを使用してファイルのコピー/移動を行うと、リソースフォークやFinder属性が失われてしまう。Mac OS xではこれを回避するためにCpMacコマンドが用意されている。
(注:デベロッパーツールのインストールが必要。/Developer/Tools/にインストールされる。)

CpMacコマンドを使用すれば、ターミナル上でリソースフォークやFinder属性を保持したままファイルのコピーを行うことができる。なお、MvMacコマンドは用意されていないため、移動の際はコピーの後に元のファイルを削除して対応することになる。

また、BSDコマンドについてはInside Mac OS X:System Overview P.42に以下のような記述がある。

Mac OS Xのデベロッパ・バージョンでは、カーネル環境はSystemフレームワークを介して、システムの上位レイヤーにBSDサービスとBSDコマンドをエクスポートします。
しかし、Mac OS Xのユーザ・バージョンでは、このようなエクスポートは行いません。
(注:このSystem OverviewはDeveloper Preview 4を対象として書かれている。)

つまり、現在のパブリックベータではまだコマンドラインインターフェースが使用できるが、Mac OS X製品版では使用できなくなる可能性が高い。ユーザ層を考慮すれば妥当なことだろう。しかし、現段階で詳細は不明だがデベロッパ版やサーバー版では使用可能となると思われる。

● 2000/11/19
Mac OS X-J Mailing Listで話題が出て興味を持ったので、Mac OS Xのブートディスクについて少し調べてみた。

すでに知られているように、Mac OS Xの起動ディスクはMac OS 9.0.4の「起動ディスク」コントロールパネルでは選択できない。このため起動ディスクを切り替えるために「System Disk」というコントロールパネルが付属している。

「System Disk」は先日リリースされたDarwin 1.2.1にも付属している。しかし、Appleは動作保証をしていないがDarwinをインストールしたパーティションは「起動ディスク」コントロールパネルで選択が可能で、起動ディスクを切り替えることができる。

Darwin Disk

調べてみると、/System/Library/CoreServicesフォルダにFinder、System、BootXというファイルが存在し、CoreServicesフォルダがシステムフォルダとして認識されている(システムフォルダを表すアイコンが付いている)ことが分かる。
(注:BootXはLinux/PPC用のBootXとは異なる)

Darwin Disk2

このFinderとSystemファイルはダミーであり、実際にMac OSとしてブートできるわけではない。PowerPC用のLinuxではyabootを利用してダミーのシステムフォルダを作成し、スタートアップ マネージャ(optionキーを押してブート)でMac OSとLinuxを切り替えて起動することができるが、それと同様の仕組みである(参考:Vine/PPCオンラインマニュアル)。
(NewWorld(Rom in Ram)機のブートプロセスについてはTechnote 1167を参照。)

一方、Mac OS Xの起動ディスクではCoreServicesフォルダ内にBootXはあるが、SystemとFinderが無くシステムフォルダとは認識されていないため、Mac OS 9.0.4の「起動ディスク」コントロールパネルでは選択できない。しかしスタートアップマネージャで選択肢として表示されるので、どこかにダミーのシステムフォルダがあると推測される。
(注:AppleはスタートアップマネージャによるMac OS Xへの起動ディスク切り替えの動作保証をしていない。Tech Info Library:25179参照。私のPowerBookでは切り替えが可能であるが、環境によっては切り替えできない場合もあるようだ。)

そこで、Mac OS XをインストールしたPowerBook(FireWire)のパーティションマップをVine Linux/PPCのpdiskを使って調べたところ、「MOSX_OF3_Booter」という隠しパーティションがあることが分かった。「MOSX_OF3_Booter」については青白G3とMac OS X Serverに関する記事であるがTech Info Library:60153に次のような記述がある。

MOSX_OF3_Booterパーティションは、Finder、SystemとBootXファイルを伴うブレスされたシステムフォルダを含むMac OS形式の隠しパーティションである。
BootXファイルは、Mac OS X Serverの起動に必要であり、Mac OSで使用されるMac OS ROMファイルに類似している。
(注:「ブレスされたフォルダ」とは「システムフォルダのアイコンがついたフォルダ」のこと)

次に、Vine Linux/PPCのCD-ROMからPowerBookを起動し、Vineのインストーラからxtermを起動して、mountコマンドで「MOSX_OF3_Booter」パーティションをマウントしてみた。このパーティションはHFS形式で、そこにシステムフォルダが存在した。システムフォルダの中にはBootXファイルとダミー(サイズが0)のFinderとSystemがある。また、このパーティションのルート階層に「About This Volume」というテキストファイルがあり、以下のようなことが記述されている。

このボリュームはMac OS XをUFSボリュームから起動するために使われる。このボリュームは不可視属性であるが、もし見えていたら無視していい。
このボリュームのファイルを変更してはいけない。
(以下、省略)

ここに書かれているように、「MOSX_OF3_Booter」パーティションは本来UFSボリュームからMac OS Xを起動するために必要なもののようだ。Mac OS X ServerはUFSにしかインストールできなかったので、このような仕組みが必要だったのであろう。HFS+からMac OS Xを起動する場合には必ずしも必要というわけではないのかもしれない。
(現在のMacintoshのOpenFirmwareはUFSやLinuxのext2を読むことができないため、ブートローダー(Mac OS XのBootXやLinux/PPCのyaboot)はHFS/HFS+パーティションに置く必要がある。)

私のPowerBookではHFS+パーティションにMac OS Xをインストールしているが、「MOSX_OF3_Booter」が作成されている。現バージョンのMac OS Xでは起動ディスクの形式に関わらず「MOSX_OF3_Booter」が使用されているようだが、将来のバージョンではHFS+にインストールした場合はDarwin 1.2.1のようにCoreServicesフォルダをダミーのシステムフォルダとして使用し、「MOSX_OF3_Booter」は使用されなくなるのかもしれない。

● 2000/11/15
Intel版Mac OS Xの噂がまた話題となっているが、Inside Mac OS X:System Overview P.70には以下のような記述がある。

「単一のバンドルが複数のチップ・アーキテクチャ(PowerPC、x86)、ライブラリ・アーキテクチャ(CFM、Mach-O)、およびその他の特殊な実行可能コード(AltiVecに最適化されたライブラリなど)をサポートすることができます。」

Mac OS Xのアプリケーションの実体は.app拡張子を持つフォルダであるが、この中には複数の言語に対応したリソースだけではなく、複数のCPUに対応した実行コードを含めることもできる。現状のMac OSでは一つの実行ファイルでPowerPC/68kどちらの環境でもネイティブに実行できるFATバイナリ形式のアプリケーションを作成することができるが、それと同様にPowerPCでもx86でも実行でき、ユーザからは一つのファイルに見えるMac OS Xアプリケーションを作成することができる。

この複数チップ・アーキテクチャのサポートはMac OS X Server/OPENSTEPから引き継がれた機能であり、即Mac OS X/x86リリースに繋がるものではないが、わざわざx86 CPUについて言及されているのは興味深い。
(考えすぎか(笑))

● 2000/11/11
Inside Mac OS X:System Overview日本語版(PDF直:1.2MB)
英語版が2000年7月版なのに対して日本語版は2000年5月版の翻訳で、やや古いが必読。

松林氏からCDを送っていただいたのでVine/PPC 2.1をTwentieth Anniversary Macintoshにインストール。
Vine Linuxは隅々まで日本語化されており使いやすいのが特徴

Vine/PPC 2.1

Vine/PPC上で動作するMOL

● 2000/11/05
Quick Convert
データフォークとリソースフォークを相互変換するツール。

ちなみにMac OS X パブリックベータのDesktop.appのDesktop.rsrcをリソースフォークに変換し、PICTリソースをResEditで開くと、「Mac OS X DP2」と書かれた画像を見ることができる。

● 2000/11/01
以前、HFS+の問題でも取り上げたが、ファイルシステムやプライマリスクリプトの混在した環境で、同一名称(に見える)ファイルが同一フォルダに存在することがある。同様の現象はMac OS Xで言語を切り替えて日本語名のファイルを操作する場合にも発生する可能性があるようだ。使用言語を切り替えて、Mac OS XとMac OS 9.xを併用する場合は注意が必要かもしれない。

Mac OS 9.0.4上

Mac OS 9.0.4上では同一名称(に見える)ファイルが同一フォルダに存在する。

Mac OS 9.0.4上

実際には、Unicodeで記録されたファイル名は異なるため、Mac OS X上では異なったファイル名で表示される。

● 2000/10/20
「.rsrc」ファイルの編集方法
Mac OS Xの「.rsrc」ファイルは従来のリソースと同形式であるが、リソースフォークではなくデータフォークに格納されている。
(1) DataForkToRsrcを使ってリソースフォークに変換する。
(2) ResEditで編集する。
(3)これをデータフォークに再変換するには一旦MacZipでZIP圧縮し、StuffIt Expanderで解凍する。
(XtraStuf.macフォルダに解凍される)

● 2000/10/12
Mac OS X パブリックベータ Kernel Panicの図。

Kernel Panic

● 2000/10/04
Mac OS X パブリックベータのDarwin 1.2にXFree86 on Darwinを入れてみた。

XonX

● 2000/09/27
PowerBook(FireWire)にMac OS X パブリックベータをインストールしたが、Finderの「Computer」のアイコンがPower Mac G4なのでPowerBookに変更してみた。

Finder

アイコンの変更方法
(1) Icongrapher 2.0等を使用してアイコンを作成する。
従来のMac OSではアイコンデータはリソースフォークに格納されているが、Mac OS Xのicnsファイルではデータフォークに格納されている。
Icongrapherは初期値ではアイコンデータをリソースフォークに保存するので、「preferences」の「Mac OS Icon Saving」で「Data fork only」を指定しておく。
作成したアイコンは「computer.icns」という名称を付け「Mac OS New」形式で保存する。
(2) Mac OS 9で起動し、Mac OS Xをインストールしたディスクの「System」→「Library」→「CoreServices」→「Desktop.app」→「Contents」→「Resources」フォルダを開き、そこにある「computer.icns」を(1)で作成したアイコンで置き換える。
(Mac OS Xのターミナルでコピーしても良い)
(3) Mac OS Xで再起動。

【追記】
上記はパブリックベータ時の説明であり、製品版では
「System」→「Library」→「CoreServices」→「Finder.app」→「Contents」→「Resources」フォルダ内の「computer.icns」を置き換えること。

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