過去の覚え書き 11

2005/12/23
Wine 0.9.4がリリースされている。
これに伴い、Darwineも0.9.4 DPにアップデートされた。

2005/12/20
PearPC 0.4.0がリリースされている。
2004年9月にリリースされた0.3.1以来の久々のリリース。従来のG3エミュレーションからG4エミュレーションとなり、ネイティブCD-ROMドライブがサポートされた。

QEMU 0.8.0がリリースされている。
USBの実装が開始された模様。
Mac OS X版のQもバージョンアップしているが、USBのチェックボックスが不活性となっており、まだ使用できないようだ。

2005/12/18
Darwine 0.9.3 DPがリリースされている。
Wine 0.9.3ベース)

インストーラを廃し、アプリケーションフォルダへのドラッグ&ドロップでインストールできるようになっている。

2005/12/01
SheepShaver 2.3 snapshot(2005/11/30)が公開された。
Mac OS X用のバイナリは10.2.8用と書かれているが、10.4.3でも動作した。
旧バージョンと同じく起動時にエラーダイアログが出るが、仮想Mac環境のMac OSはそのまま起動する)

SheepShaver

接続速度は遅いがネットワーク機能が動作するようになったため、実用性が高まった。
SheepShaverはLinux/x86やWindowsでも動作しているので、Intel Macへの移植も問題ないと思われる。Intel MacではClassic環境が付属しないようだが、SheepShaverで代用という手もあるだろう。

【追記】
Windows版の画像を追加

SheepShaver

2005/11/29
Lismore SystemsからGuest PC 1.7 updateがリリースされている。
既存ユーザーは無償でアップグレード可能。
前バージョンまではホストOSとゲストOSで別のIPアドレスを使用する必要があったが、本バージョンからホストOSのIPアドレスを共有することも可能になった。

2005/11/24
GTK+のMac OS Xネイティブ環境への移植を目指す、Gtk Mac OS X プロジェクトが発足した(MLにポストされたアナウンス)。
(ソース:OSNews.com

同様のプロジェクトは過去に複数存在した。最初はGTK+をMac OS 9環境に移植した
Gtk+ for MacOS 9 プロジェクトで、2000年5月にバージョン0.0.1dをリリースしたが、その後開発は進んでいない。

次に、Mac OS Xネイティブ環境(Cocoa)への移植を目標にGTK-Quartz プロジェクトが登場(2001年9月)したが、2002年ごろから開発は事実上停止している。

2002年12月にはGTK+OSX プロジェクトが発足。これはGtk+ for MacOS 9の成果物をベースにCarbon化したもので、GIMPのコンパイルに成功(スクリーンショット)するなど、当初は活発に開発が行われていたのだが、2004年5月にリリースされたバージョン0.7以降は1年以上ほとんど動きがない。

最近では2004年9月にGTK-Quartz プロジェクトメンバーの一人がGtk+-Cocoaというプロジェクトを立ち上げ、2005年4月にバージョン0.2が公開されている。

これまではどのプロジェクトも大きな成果を上げられていないのが現実のようだが、果たして今回は?

2005/11/18
Think SecretAppleInsider等の海外サイトに、来年1月にもIntel版のiBookやMac miniが発表されるのではないかという予測記事が掲載されている。

AppleはIntel Macの提供時期について「来年の6月までに」(プレスリリース) としか発表していないので、6月より早くIntel Macが登場する可能性もあるだろう。また、最初にSCSIやADBを廃しUSBを採用したのがiMacだったように、過去の資産に縛られることの少ないエントリーユーザー向けの機種のほうが新アーキテクチャに移行しやすいので、最初に登場するのがiBookやMac miniという予測も理にかなっているといえる。CPUについても消費電力や発熱の問題からiBookやMac miniにPentium 4系のCPUを搭載するとは考えにくいので、Pentium Mの後継CPUであるYonah(開発コードネーム)が採用されるというのも妥当な予測であろう。

現在私が気になっているのはIntel Macの64ビット対応時期だ。YonahはEM64Tに対応していないが、現在Appleが開発者向けに公開している情報には64ビットCPUに関する言及が無く、どのCPUが採用されるにしても最初のIntel版Mac OS Xが32ビットOSであることは間違いない。エントリーモデルはともかく、現行機種が最大16GBのメモリをサポートしているPowerMacがIntel CPUに移行するまでにはOSの64ビット対応が必要となる。それならば x86→EM64Tという2段階の移行ではなく、なぜ最初からEM64Tに移行しないのか、という疑問が湧いてくる。

以前(2002年6月)、私は「もしMacintoshのCPUの変更が行われることがあるならば、64ビットCPUへの移行のタイミングで行われる可能性が高いように思われる」と書いたことがある。どのみち64ビット環境への移行でハード/ソフトの買い替えが必要となるので、同時にCPUが変更されてもユーザーは移行しやすいだろう。だからAppleがPowerPC G5の採用を発表した時、これで当面の間CPUの変更は無いと考えていた。Apple自身もこんなに早くG5(ppc64)を見限ることになるとは思っていなかったのではないだろうか。WWDC2005の基調講演(PCWatchの記事)ではApple社内にはMac OS Xの最初のバージョンからIntel版が存在していたことが明らかにされ、Darwin/x86も従来から公開されてはいたが、これらは「保険」の意味合いが強く、Intel CPUへの移行が真剣に検討されたのは比較的最近のことではないかと思う。

先の疑問に戻るが、Appleが開発者に有償でレンタルしているDeveloper Transition KitのIntel MacはPentium 4を搭載しているのでOSと開発環境が対応していればEM64T向けの開発はできるはずだ。一般ユーザー向けのIntel Macの発売がYonahの後継CPUでEM64Tに対応したMerom/Conroeの発売時期(2006年後半)まで遅れることになったとしても、最初からEM64Tに移行したほうが開発者やユーザーは二度手間にならなくてすむのではないか。

こうしたことを考えているうち、Appleは最初からEM64Tに「移行しなかった」のではなく「できなかった」のではないかとも思えてきた。MacのIntel CPUへの移行が発表される前のことだが、PowerPC版Darwin 8.0.1が32/64ビット両方に対応しているのに対し、PC向けのDarwinはx86のみ対応でEM64Tに非対応だったので少々がっかりしたことがある。Mac OS X(Darwin)/EM64Tの開発は進んでおらず、かといってPowerPCの進歩にも期待できず、やむなくx86に移行する道しか残されていなかったと考えるのは悲観的すぎるか。

Appleがx86を採用した真の理由は知る由もないが、Intel Macの64ビット対応時期がいつごろになるのか気になるところだ。Appleはできるだけ早めにPowerMac/PowerBookもIntel CPUに移行したいだろうが、もし来年後半にMerom/Conroe搭載のPowerBook/PowerMacと64ビット版Mac OS Xが登場するならば、32ビットCPUを搭載したIntel Macの立場は微妙なものになってしまう。とりあえず私は最初のIntel Macを(価格次第ではあるが)購入するつもりなのだが、64ビット対応のことを考えると何とも悩ましい限りだ。

2005/11/07
特許文書が難解で私の英語力では内容を全て理解できていないが、この特許は各所で報じられているような内容なのだろうか?

まず、複数のサイトに「AppleがMac OS XとWindowsが起動するMacに関する特許を申請した」等と書かれているが、Appleの申請した特許のタイトルは「System and method for creating tamper-resistant code 」(改ざん防止コードの作成のためのシステムと方法)であり、少なくともデュアルブートシステムに直接関するものではない。

また、「起動時に第1オペレーティングシステムと第2オペレーティングシステムを選択できる」等と言われている部分の原文は

・wherein the first operating system is selected from the set consisting of Mac OS X, Linux, and Microsoft Windows.
(第1オペレーティングシステムはMac OS X/Linux/Windowsの中から選択する)
・wherein the second operating system is selected from the set consisting of Mac OS X, Linux, and Microsoft Windows.
(第2オペレーティングシステムはMac OS X/Linux/Windowsの中から選択する)

となっており、第1/第2それぞれのOSをMac OS X/Linux/Windowsの中から選択するとしか書かれておらず、「第1のOS(例えばMac OS X)と第2のOS(例えばWindows)を切り替える」等の記載はどこにもない。

この第1/第2のOSが具体的に何を示しているのか、よく分からないのだが、全文を読むと「first machine」や「second machine」といった記載があるので、これは「あるマシン(第1のマシン)で第1のOSを起動し、別のマシン(第2のマシン)で第2のOSを起動する」と解釈するのが妥当ではないか?

2005/10/30
オープンソースで開発されているWindows NT互換OS、ReactOS 0.2.8がリリースされている。

2005/10/26(2)
MINIX 3.1.1がリリースされている。
VMware用のイメージファイルが設定ファイルと共に配布されているので、先日ベータ版がリリ−スされたVMware Playerで起動させてみた。ネットワークも使用できている。

minix

2005/10/26
Wine HQから10/25付けでベータ版相当のWine 0.9がリリースされた。

Wineの開発が開始されたのが1993年なので、12年かけてようやくアルファ版からベータ版へ到達したことになる。

WindowsのAPI全てを実装する作業は大変な手間がかかるので、Wine 1.0(正式版)のリリースまでまだまだ時間はかかるだろうが、最近ではWin64 APIやMac OS X/x86への対応作業なども進められているようなので今後が楽しみである。

2005/10/25
CodeWeavers社からCrossOver Office 5.0がリリースされた。
CrossOver OfficeはオープンソースのWineをベースとした商用製品(Standard版39.95ドル)で、5.0ではMS Office 2003の動作確認や、DirectX APIサポートの改善などが行われている。
(CodeWeavers社はCrossOverの技術をIntel Mac環境に移植することを発表している)

CrossOver Office
(前バージョンのトライアル版でWord 2000を動かしたところ)

2005/10/23
OS/2(eComStation)、ZETAとなぜかLive CDネタが続くが、lg3d-livecdからlg3d-livecd 2.3がリリースされていた。
(ソース:OSNews.com

→LiveCDのページに移動

2005/10/22
ZETA 1.1 DEMO CD
(ソース:JPBE.net

→LiveCDのページに移動

2005/10/21
・新PowerBook G4 Developer Note(15インチモデル17インチモデル

メモリのDDR2 SDRAMへの変更に伴い、コントローラチップも従来のIntrepidからIntrepid 2に変更されている。

2005/10/20
WILLCOM W-ZERO3

MDA Pro(旧名:MDA IV)が日本でも発売されることを期待していたのだが、それより先にこのような製品が登場するとは予想していなかった。
現在AirH"も使用しているのでW-ZERO3に機種変更というのも良さそう。

mini vMacは既にPocket PCに移植されているのでWindows Mobileで動かすことも可能かもしれない。実用性はともかくいろいろ楽しめそうだ。

2005/10/17(2)
Serenity Systems InternationalからeComStation DEMO CDがリリ−スされている。
(ソース:OS2.jp

→LiveCDのページに移動

2005/10/17
yellowTabからZETA 1.1がリリースされている。
ZETA 1.0ユーザーは無償でアップデータをダウンロードできる。

2005/09/21,22
・世界初!ターボリナックス、リナックス上でWindowsソフトを動作させる「David」の独占販売契約を締結
TurboLinux

以前(昨年8月)、「LinuxでWindowsアプリを動かすソフトに、ターボリナックスが関心」(ITmediaの記事)という記事が出ていたが、今回正式に製品化されることが発表された模様。

Davidの詳細は明らかにされていないが、昨年の4月に、Ivan Leo Murray-Smith氏が開発元のSpecOps社のカスタマーサービスとやり取りしたメールがWine開発者向けのMLで公開されており、その中でSpecOps社は「いくつかのオープンソースプロジェクトのコードを利用している」と回答している。

彼らは「LGPLに従う」とも言っているが、「いくつかのオープンソースプロジェクト」が何であるかはっきりさせていないし、ターボリナックスのプレスリリースにもそのような言及は見られない。

CodeWeavers社Wineをベースとした商用製品を販売しているように、オープンソースプロジェクトの成果物を利用して製品化すること自体は全く問題ない。やましいことが無ければ堂々と「○○をベースにしています」と言えば良い。それができない製品には何か胡散臭いものを感じてしまう。

【追記】
蛇足ながら、2003年秋にSuSE LinuxがCrossOver OfficeとWineX(どちらもWineベースの商用製品)をバンドルした「SuSE Linux Wine Rack」という製品を販売したことがある。また、XandrosもCrossOver OfficeをバンドルしたDeluxe版(Japan.linux.comの記事)を販売しており、「Windowsソフトが動作するLinux」としては「世界初」ではないと思う。
(Lindows(現Linspire)も同様の製品を開発していたが、Wineがバンドルされていたのはプレビュ−2までで、一般ユーザー向けに販売されたバージョン3ではWineは削除された)

【追記2】
Slashdotに「SpecOps Labs offers $10,000 to Emulator Developers」という記事が掲載されていた。
「Wineとx.orgを使い、10/5までにLinux上にWindows XP互換環境を構築した者に対し、SpecOps社が1万ドルの報酬を支払う。完成したシステムはSpecOps社の所有物とする。」とのこと(参照

Davidが彼らの言うとおりに動作するなら、わざわざ同じようなシステムの開発者を募集する必要もないだろう。

ついでに古い記事を探していて、Wine Weekly Newsletter #222に興味深い記事を見つけた。
昨年FlexBetaに記載されたDavidのスクリーンショットに、「本家Wineには無い、CrossOver Office固有の描画バグ」があることから、(少なくともこのスクリ−ンショットのDavidは)CrossOver Officeを使っているのではないかという話。

どうやら、あまり当てにしないほうが良さそうだ。

2005/09/13
Lismore SystemsからGuest PC 1.6 updateがリリースされている。
既存ユーザーは無償でアップグレード可能。
WindowsとMac OS X間でファイルのコピーがドラッグ&ドロップで可能になっている。

2005/09/09
VMware Workstation 5.5 Betaが公開されている。
バージョン5.5では64bit ゲストOSがサポートされている。

ただし、64bit ゲストOSを使用するには以下のCPUが必要。
なお、現時点でIntel VT(Virtualization Technology)に対応したCPUは市販されていない。

・AMD Athlon 64 リビジョン D以降
・AMD Opteron リビジョン E以降
・Intel EM64T VTに対応したCPU

2005/09/05
QEMU 0.7.2がリリースされている。
Changelog

2005/09/01,03
DOS/V POWER REPORT 10月号(990円)の付録DVDに ZETA 1.0 体験版(Live CDイメージファイル)が収録されている。
また、日本語インプットメソッド「かえでIM」の体験版も収録されている。

これまでは、ZETAに興味があっても15,800円(PC-CRAFT)という価格では手を出しにくかったので、Live CDで簡単に試すことができるようになったのは喜ばしいことだ。

【追記】
製品版R1のビルド番号は11399だったが、体験版は11978となっていた。

2005/08/22
フリーのWindows NT互換OS、ReactOS 0.2.7がリリースされている。

2005/07/26
QEMU 0.7.1がリリースされている。
PowerPC target版もMac OS Xのインストーラが起動する段階まで開発が進んでいるとのこと。

2005/07/22
コードネーム"Longhorn"として知られている次期Windowsの正式名称が「Windows Vista」に決定。
ベータ1は8月3日までにリリースされる予定。

2005/07/11
PC-CRAFTに注文していたZETA R1が届いた。
RC1からのアップグレード)

→About画面

手持ちのPCにインストールできなかったので、とりあえずGuest PCにインストールしてみた。
ネットワーク機能も使用できるが、残念ながら画面の色数が256色しか選べない。

ビルド番号は11399、RC1で気になったカーネルの作成日は「Jun 25 2005」となっている。
(日付を変更するのはさほど難しいことではないのでカーネルのソースを入手しているという決定的な証拠にはならないが)

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Copyright (C) Toshimitsu Tanaka 2005.