過去の覚え書き 6

2003/06/30
現在発売中のMacPeople 7/15号35ページ、林信行氏のコラム「Silicon News Letter」で、私のA/UXページ画像が、そのまま掲載されている。

アプリケーションウィンドウの配置や、画像中の日時(Sun Feb 10 13:54:39 PST 2002)も完全に一致しており、転載は明白と考える。

本件について、MacPeople編集部からは事前に何の連絡も無く、当該記事中に画像提供者の記載も無かったことは、大変残念に思う。

【追記】
本件についてMacPeople編集部にメールで問い合わせたところ、編集長の野末氏より以下の内容の返信を頂いた。

・次号にてお詫びと訂正という形で謝罪させていただくとともに今後このようなことが再発せぬよう周知徹底に務める。
・記事の執筆自体は林信行氏だが、画像は担当編集者の独断であり、その上での連絡ミス。

ミスは誰にでもあることで、それだけにその後の対応が重要だと思う。
その意味で、今回のMacPeople編集部の迅速な対応は十分に納得のできるものであった。
同編集部には今後このようなことのないようにお願いするとともに、私自身も記事執筆を行う際には十分に注意したいと思う。

2003/06/25-27
AppleのHaroon Sheikh氏がPantherに搭載されるX11 Version 1.0についての詳細をx11-users Mailing Listにポストしている。

X11 v1.0はXFree86 4.3.0ベースとなり、(ルートレスモードだけでなく)フルスクリーンモードもサポートされるとのこと。

【追記】
X11のソースコードが更新されていた。
WWDC版とのことなので、Developerに配付されたPantherベータ版に含まれるものと同じだと思われる。
Jaguarで使えるかどうかは不明。

【追記2】
Jaguarでも一応動作したが、フルスクリーンモードは使用できなかった。
AppleはJaguarでの動作は保証しないと思うので、試す場合は自己責任で。

→ About画面 スクリーンショット(なぜかXFree86 4.2.1のまま)

【追記3】
About画面が「XFree86 4.2.1」であった件は、Appleが公開したソースにヘッダが不足しており、ビルドに失敗していたのが原因と判明した。

→詳細はX11ページへ移動

2003/06/25
先週予告されていたように、TrolltechからGPL版Qt/Macがリリースされている。

2003/06/24(2)
・WWDCで64ビットCPU搭載のPower Mac G5発表。
1.6GHz/1.8GHz/2GHz Dualで価格は244,800円/294,800円/364,800円。

発売は8月。OSは「PowerPC G5に合わせて特別にチューンされたMac OS X v10.2をプリインストール。」とのこと。
(Pantherのリリースは「年内」の予定)

【追記】
Appleのサイトで公開されているPDFファイルでは、Power Mac G5にプリインストールのOSが「Mac OS X v10.2.7(G5)」と記載されている。G3/G4マシン向けのMac OS X v10.2.7がリリースされるかどうかは不明。

・ビデオチャットに対応したiChatAV
パブリックベータ版がダウンロード可能。純正ビデオカメラ「iSight」も発売(17,800円)。

Safari正式版もリリース。

Panther(Mac OS X v10.3)Sneak Preview
PantherにはX11が標準で含まれる

2003/06/24
LindowsOS 4.0がリリースされている。
(ダウンロード版:49.95ドル、パッケージ版:59.95ドル)

→LindowsOS 4.0英語版(日本語デスクトップ)スクリーンショット

なお、エッジから今夏発売予定の日本語版LindowsOSも4.0ベースとなる模様。
7/8から日本語版のベータ・テスター募集も行われるとのこと。

2003/06/21
先日Mac OS X用のportageシステムの開発を発表したGentooDarwinPortsおよびFinkが共同でMetapkg.orgを立ち上げている。

2003/06/18
Trolltechが、来週のWWDCでGUIツールキットQt/MacのGPL版をリリースすることを発表している。
(ソース:Slashdot

X11版のQtはフリーで公開されていたが、Mac OS Xネイテイブ版はこれまでは商用版しか利用できなかった。

2003/06/16
現在発売中のBSD magazine No.16から、小飼 弾氏による「Mac OS XはBSDだ!」の連載が開始されている。

2003/06/12
RealPC for OS Xのリリースが遅れた理由は、MSからの「警告」(ZDNet PCUpdate)

当初、Mac OS X版RealPCは6/1リリースの予定であったが、FWBのRealPCのページが最近更新され、 「2003年夏出荷予定」と変更されていた。
PCUpdateの記事によれば、Microsoftが「SoftWindows」という商標を取得したため、製品名の変更が必要となったためらしい。

記事中では言及されていないが、FWBのSoftWindowsのページではすでに新名称として「PowerWindows」という製品名が使用されている。
(パッケージの画像は古いままだが)

「Power Windows」(PowerとWindowsの間に空白がある)というと、Mac OS 9(Classic環境含む)で「ドラッグしたウィンドウの内容を表示したまま移動できるユーティリティ」の名称として知られているが、FWBが「PowerWindows」を商標としたことで今度は別の名称問題が発生するかもしれない。

2003/06/10
たまたま紅旗Linuxのサイトを見たところ、デスクトップ版の4.0ベータが公開されていたので、話のタネにインストール。
(正式版は2002年8月にリリースされたバージョン3.2が最新)

紅旗Linuxは、RedHat Linuxをベースに中国で開発されているLinuxディストリビューションである。

紅旗Linux
(クリックでデスクトップ全体を表示)

バージョン 4.0ではカーネル 2.4.20-8、KDE 3.1、XFree86 4.3.0といったソフトウェアが採用されている。
RedHat Linux 8/9では、KDE/GNOMEのメニューのアイコンが「赤い帽子」になっているのだが、紅旗Linuxではちゃんと「紅い旗」のアイコンに変更されている所など、芸が細かい。

私は中国語は全く知らないので、ほとんど使い道は無いのだが、漢字なのでなんとなくメニュー等の意味が分かるところが面白い。

・参考:中国渾身のOS『紅旗Linux』を斬る! (ASCII Linux)

2003/06/07(2)
Basilisk II for PlayStation 2 Linux
(ソース:Emaculation Forum)

2003/06/07
FreeBSDのportsに似た、portageパッケージシステムを採用したLinuxディストリビューションを開発しているGentooが、近日中にMac OS X用のportageシステムが利用可能になると発表している。
(ソース:Slashdot

また、Gentoo Linux/PowerPCのLiveCDもリリースされている。
KDE版とGNOME版が用意されており、ハードディスクにインストールすることなくLinux環境を試すことができる。
(iMac以降のNewWorld機に対応)

参考:Gentoo Linux Users Group Japan

2003/06/04
パーム、ハンドスプリング買収を発表。
Palmプレスリリース

私は(最近は使っていないが)Visorも所有しているので残念に思う。

2003/06/02
アップルストアでPowerBook G4値下げ。

・12" 867MHz/Combo:229,800円→199,800円
・12" 867MHz/SuperDrive:254,800円→224,800円
・15" 867MHz/Combo:299,800円→249,800円
・15" 1GHz/SuperDrive:359,800円→319,800円
・17" 1GHz/SuperDrive:419,800円→399,800円

2003/05/19
米マイクロソフト、SCOからUnixの特許とソースコードをライセンス取得(CNET Japan)
[WSJ] MS、SCOからUNIXのライセンス取得(ZDNet)

2003/05/16
AppleがSafari Public Beta 2(v74)を配付している。
SSL認証のセキュリティ問題(ZDNetの記事)がFixされた模様。

2003/05/06-07
アップルが新eMac発表。
(プレスリリース)
5/10(土)より販売開始。

・G4 800MHz/128MB SDRAM/40GB HD/CD-ROM:99,800円
・G4 1GHz/128MB SDRAM/60GB HD/Combo:124,800円
・G4 1GHz/256MB SDRAM/80GB HD/SuperDrive:159,800円

AirMac Extreme対応。システムバスも133MHzに上がっている。
グラフィックチップが従来のNVIDIA GeForce2 MXからATI Radeon 7500に変更されている。

技術仕様のページに「Mac OS 9からの起動はCD-ROMとコンボドライブ搭載モデルだけの対応です。Mac OS XのClassic環境でのMac OS 9アプリケーションの利用は、全モデルが対応しています。」との記載がある。
ただし、「AirMac ExtremeはMac OS Xでのみ動作します。」との記載もある。

また、「Apple Keyboard、Apple Mouseが付属」("Pro"でない)との記載がある。

2003/04/29
Appleイベント ストリーミング中継(MSNBC)

新iPodiTunes4QuickTime 6.2iPod Software 1.3 Updateがリリースされている。
オンラインで音楽をダウンロード購入できる「iTunes Music Store」は当面米国のみのサービスとなる。

2003/04/22
アップルストア新iBook発表。

・12.1液晶/G3 800MHz/128MB SDRAM/30GB HD/CD-ROM:124,800円
・12.1液晶/G3 900MHz/128MB SDRAM/40GB HD/コンボ:159,800円
・14.1液晶/G3 900MHz/256MB SDRAM/40GB HD/コンボ:184,800円

共通仕様
AirMac対応(Extremeでない)
ATI Mobility Redeon 7500 32MB DDR VRAM

アップルストアでの説明に「出荷時にはMac OS Xが起動ディスクとなっています」との記載があるので、Mac OS 9での起動も可能なようだ。
また、追加バッテリの説明を見たところ外装は全機種Opaqueになった模様。

データシート(PDF直)

2003/04/18
BlueEyedOSのデモ版が公開されている。

BeOS互換のOSを開発するプロジェクトは複数存在するが、BlueEyedOSはBeOSとソースレベルでの互換性を目標として、LinuxカーネルとX Window Systemをベースに開発されているOSである。

デモ版はKNOPPIXをベースとしたブータブルCDイメージ(106MB)となっている。

【追記】
Virtual PC 6 for Mac OS Xでは起動はできるが画面が正常に表示されなかった。ThinkPad A21mでは試すことができた。
今のところ起動とBePuyo(ぷよぷよクローン)で遊ぶ程度(参照:BeForever 4/4の記事)のことしかできないが、今後に期待したい。

2003/04/14
AppleがSafari Public Beta2(v73)を配布している。
タブブラウジングやフォームの自動入力機能がサポートされ、メニューも日本語化されている。

自称名はMozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/73 (KHTML, like Gecko) Safari/73

なお、v60の使用期限は6月30日であったが、v73では9月3日となっている。

2003/04/05
68k Macintoshエミュレータ、Basilisk II 1.0 Mac OS X port 13がリリースされている。
サウンド機能やEthernet機能は未実装。

2003/04/02
※ この話はもう終わりにしたかったのですが、メールを頂きましたので、それについて書きます。

Safari Seed流失問題に関して小野寺氏よりメールを頂きました。

--- 引用開始 ---

貴殿はその中で、「根本的な部分で間違っている」と書かれてますが、私のような部外者にはさっばり理解できません。
Seeding という開発スタイルが理解されてないと嘆くのは、その Sheeding というシステムを作った側や、それの枠内にいる人たちの中ですればいいのであって、その枠の外に居る人たちは知らないのは当然だし、従う必要も無いのは当然ではないでしょうか。 開発している人にはそのシステムが合理的なのでしょうが、一般的な人たちには与り知らないことです。
Seeding だろうが Public Beta だろうがどちらでも構いません。それが開発する側の囲いから外れて一般の目に触れるところにあるのなら、それを皆が利用するのは自然なことなのではないでしょうか。
一旦流出してしまったものを一時掲載してたとして、その行為を咎めるのは筋違いだと思いますが。
開発の、あるいはそのSeeding の契約を結んでいる中でのことなら理解できますが、 そのルールを外の世界にまで求めるのは少し変だと思います。

法律論‥つまり著作権とかどうとかは、その権利をもっている当事者間での話であり、それは当事者間で解決すればいいだけなのではないかと思いいますが。

この素人の意見は間違っているのでしょうか。

--- 引用終わり ---

私は著作権についての話はしていないつもりです。今回の件で何が困るのかといえば、Seedingやオープンソースに関する誤った認識をばらまかれるのは大変な迷惑だということです。初心者も訪問するようなサイトでこうした誤った主張を繰り返し、「流失したSeeding Betaを使っても何も悪くない」というような印象を読者に与えたことは見過ごすわけにはいきませんでした。

開発者ではない一般の方がSeedingやオープンソースについて詳しく知らないのは当然のことですが、今まで知らなかったのであればこの機会に知って下さい。mkino氏のSeedingに関するコメントもぜひ読んで下さい。そして件のサイトの行為がユーザーにとって有益なことなのか、もう一度考えて下さい。

それから、これは今回の件に限らず「それが開発する側の囲いから外れて一般の目に触れるところにあるのなら、それを皆が利用するのは自然なことなのではないでしょうか」と本気で考えているのでしたら、それは大変危険です。

開発元から正規に配布されていないファイルが安全である保証はありません。例えば悪質な何者かがウィルス等を仕込んだファイルを「Safari Beta版だよ」と偽って配布している可能性もあるわけです。出所の怪しいファイルはむやみにダウンロードしないことです。

2003/03/29
※ 成り行き上、もう少しだけ。

今回、件のサイトの運営者の発言に「Safariはオープンソース」というものがあった。
もちろんこの認識は誤りである。Safariの一部はオープンソースであるが、全体はオープンソースではない。
しかしながらSafariの何がオープンソースで何がそうでないのか分かりにくい面があるのも確かなので、この機会に整理しておきたい。

よく知られているようにMac OS Xのアプリケーションの実体はフォルダ(パッケージ)である。
これには、ローカライズが容易になる、一つのパッケージ中に複数の環境(例えば旧Mac OSとMac OS X)用のバイナリをまとめることができる等の利点があるが、「そのアプリケーションが使う部品を同時に配布できる」というのも利点の一つである。

SafariアプリケーションのパッケージをControl+クリックで内容表示すると、以下のような構造であることが分かる。

Safariパッケージ

ここで「Frameworks」フォルダに格納されているのが「部品」である。このうちオープンソースで開発されているのはHTMLレンダリングエンジンの「WebCore」とJavaScriptインタプリタの「JavaScriptCore」という2つのフレームワークだけである。

WebCoreとJavaScriptCoreは、それぞれ「KDEプロジェクト」の成果物である「KHTML」と「KJS」をベースとしている。これらはオープンソースで開発されており、LGPL(GNU Lesser General Public License)というライセンスの基に公開されている。

LGPLおよびGPL(GNU General Public License)の詳細についてはGNUプロジェクトのページを参照して頂くとして、まずはGPLの主な特徴を以下に挙げる。

・ソースコードの公開が義務づけられる。
・ソフトウェアの使用、複製、変更、配布が自由である。
・変更したソフトウェアは同じライセンス(GPL)に従って配布される。
・ソフトウェアの一部または全部を使用して作られたソフトウェアもGPLに従って配布される。

LGPLは、GPLの制限を一部緩和したもので、LGPLに基づくソフトウェアを部品として組み込んだだけのソフトウェアはGPL/LGPLに従う必要がない。
(もちろん、GPL/LGPLとしても良い)

KHTMLとKJSはLGPLであるので、その派生物であるWebCoreとJavaScriptCoreもLGPLで配布する必要がある。
Appleは開発者向けサイトで両者のソースコードを公開している。mkino氏らが行っているように、Appleが公開したソースにさらに変更を加えたものを配布することも自由である。

また、LGPLの規則により、LGPLな部品を使うだけのソフトウェアは必ずしもLGPLに従う必要はないため、Safari自身はLGPLを採用していない。このためソースコードも公開されていないが、もちろんライセンス上の問題は無い。
(Safari全体をオープンソースとすべきだという意見もあるだろうが、それはAppleが決めることである)

なお、Safariに限らず最近のAppleはオープンソースプロジェクトの成果物を製品に積極的に取り入れている。
しかし、同じオープンソースな開発であっても例えばX11 for Mac OS XX11ライセンスDarwinはAPSL(Apple Public Source License)と、ライセンス条件はそれぞれ異なる。

一般のユーザーにはあまり関係の無い部分ではあるが、開発や再配布を行う場合にはそれぞれのライセンス条件について十分な注意が必要である。

2003/03/27
正直なところ、あまり関わりたくはないので話を続けるつもりはなかった(だから「最後」と書いた)のだが、一部おかしな方向に向かっている人達がいるようなので、もう少し書いておく。

私も件のサイトの運営者の行動は非常識だと思う。しかし、だからといってwebサイトという公の場で凸(=f**k)と罵倒する運動には賛同できないし、参加するつもりもない。

特定のサイトや個人を吊るし上げるのが目的ではなく、認識が誤っているならそれを正し、これまであまりなじみのなかったSeedingやオープンソースというものに対する理解を深め、今後同じような問題を起こさないようにするにはどうすべきか、多くの人に考えてほしいと思う。

※ もちろん、私も怒っていないわけではありません。ただ、罵倒するだけでは本質的な問題は解決しません。

とは言え、匿名ではなく名前やメールアドレスを公開したWebサイトで上記のような意志表示をするということは、勇気のいる行動だと思う。
件のサイトの運営者には、これだけ多くのサイトが行動を起こしているという現実を直視し、反省してもらいたいと強く思うのだが。

ついでに前回書き忘れていたことを追記。
「人それぞれ考え方が違う」というのはもっともな話だし、自分の考えを持つということは大事なことだと思う。
ただし、それは法律とか、道徳とか、そういうものが前提にあって、その範囲内で成立するものだと思う。
例えば、「人のものを盗んではいけない」という”ルール”に対し、「俺はそう思わない。盗んでいいと考えている」という主張はこの社会では通用しない。

件のサイトの運営者は自らの行動を正当化するために「考え方の違い」という表現を使用しているが、その考えは「人によって考え方が違う」というレベルの話ではなく、「根本的な部分で間違っている」のだということを理解してもらいたい。

2003/03/25
これまでこの話題にはあえて言及しなかったが、最後にこれだけは言っておく。

何が「よかった」だ。勘違いも甚だしい。

AppleのSeedingとPublic Betaの違いは、例えばオープンソースな開発で言うNightlyとMilestoneの関係に近いと思う。

Seedingの段階では、まだ動作が不安定であったり、正式採用が決まっていない機能を実験的に実装していたりする。そしてある程度動作が安定し機能的にも固まったら、キリの良い時点で、それがPublic Betaとして一般にも公開されることになる。

それなら最初からNightlyのように全てのベータを一般に公開すれば良いという意見もあるだろう。しかしNightlyはそういうものだと理解して使うものだから(最近は理解せずに使用している人も時々いるようだが)大きな問題は起こらないだろうが、ユーザー層も文化も異なるMacの世界でそれをやれば「ベータ版をダウンロードしたが動かない」「前のベータにあった○○の機能が無い」といった苦情がAppleに大量に寄せられることは目に見えている。だから、まずはApple内部や一部の開発者だけである程度開発を進め、一般に公開できるレベルに達したところでPublic Betaとしてリリースしているのだ。「一般に公開されてない」ということは「公開するレベルのものでない」のだから、それを安易に配付する行為がどれだけ愚かなことか分かるはずだ。

また、Seedingは決して「新しいソフトを他の人より早く使える特権」ではない。
アップルのサイトにも説明があるが、デベロッパが互換性の確認や、対応ソフトウェアの準備などを事前に行えるよう、一般公開に先立って公開されているものである。

例えば、XFree86 4.2.0はMac OS X 10.2で動作しなかった。XonXプロジェクトでは事前にこの問題を認識し、対策を行っていたため、Mac OS X 10.2の正式リリースに合わせて、XFree86の対策版を公開することができたのだ。もし、デベロッパに事前に情報が伝えられていなければ、不具合の発見はMac OS X 10.2リリース後になり、対策版のリリースは数週間から数カ月、遅れることになっただろう。Seedingの中止はユーザーにとっても、デベロッパにとっても、不利益となるばかりか、商用ソフトウェアであれば大きなビジネスチャンスを逃すことにもなりかねない。

6月に行われるWWDCでは次期Mac OS Xのプレビューリリースがデベロッパに公開される予定である。
今回のSafari Seeding中止が、今後のソフトウェア開発に悪い影響を及ぼさないことを切に願うばかりである。

※ 私はSafariのSeedingは受けておりません。上記はデベロッパの立場から、一般的な話として記述しています。

2003/03/22
Basilisk II 1.0 Mac OS X port 12がリリースされている。
このバージョンではCD-ROMドライブがサポートされたが、サウンド機能やEthernet機能はまだ実装されていない。

2003/03/21
Appleが、5/19-23にCalifornia州San Joseでの開催が予定されていたWWDC(Worldwide Developers Conference)を6/23-27にSan Franciscoでの開催に変更したことを案内している。
プレスリリース

この案内の中で、次期Mac OS Xのコードネームが「Panther」であることが、初めて公式に明らかにされている。

2003/03/20
・Power Mac G4 DeveloperNotePDF

PowerBook G4では新チップが採用されていたが、Power Macは従来と同様にUni-North2とKeyLargoが採用されている(リビジョンは上がっているかもしれないが)。

CPUクロックに対するL3キャッシュのクロック比は1GHzモデルで1/4、1.25GHzモデルで1/5、1.42GHzモデルで1/6となっており、1.42GHzモデルのL3キャッシュ(236Mhz)より1GHz/1.25GHzモデルのL3キャッシュ(250MHz)のほうがクロック数が高い。

2003/03/12(2)
本日よりBフレッツ(ファミリー100)を導入。
計測サイトによって差はあるが、10〜20Mbps以上の速度は出ているようだ。
(フレッツ・スクウェア内だと60〜80Mbps)

2003/03/12
・PowerBook G4 17" DeveloperNotePDF

12"モデルと同様、統合チップ「Intrepid」が採用されている。

2003/03/10
Linux/PPC上でMac OSを動かすMac-on-Linux 0.9.68がリリースされている。

主な変更点はMac OS Xでのオーディオサポートや、パフォーマンス改善など。
Mac OS Xを使用しているユーザーはアップグレードが推奨されている。

2003/03/08
Lismore Software Systems, Ltd.のPower Mac用PCエミュレータ、Blue Label Power Emulatorがバージョン1.7.2にアップデートされている。
(旧バージョンのユーザは無償でアップデート可能)

なお、現在のバージョンはMac OS8/9のみの対応であるが、Mac OS X版も検討中とのこと。

2003/03/01
先日リリースされたXFree86 4.3.0のソースコードがDarwin/Mac OS X環境でビルドできないという問題(XonXプロジェクトのフォーラム参照)が発生している。
(きなこ氏よりご連絡いただいた)

→ XDarwinページを更新

2003/02/24
VMware 4.0 Beta(build 4121)が公開されている。
(Windows版およびLinux版)

ドラッグ&ドロップでのファイルコピー(ホスト/ゲストOSがWindowsの場合)、共有フォルダ、ウィンドウのタブ表示などがサポートされている。

2003/02/20-21
MicrosoftがConnectixの仮想マシン技術を買収。

Microsoftプレスリリース(英文)
Connectixプレスリリース(英文)
Connectixプレスリリース日本語訳(PDF)
FAQ(PDF:英文)

Virtual Server関連
Microsoft to Deliver Virtual Machine Solution for Application Server Consolidation and Migration(英文)
Server Virtualization in the Enterprise: An Overview of the Technology and Its Business Implications(英文)
Virtualization.doc(WORD文書:英文)

Virtual Serverは、4/15にプレビュー版を公開し、今年中に製品をリリースする予定。

2003/02/10
Apple Store新XserveXserve Raidが発表。
(共に3月下旬より発売)

Xserve(プレスリリース
・G4 1.33GHz/256MB DDR333 SDRAM:364,800円
・G4 1.33GHzx2/512MB DDR333 SDRAM:489,800円

共通仕様:2MB L3/60GB HD/Mac OS X Server(無制限ライセンス)/FireWire 800x2および400x1/Gigabit Ethernetx2/CD-ROMドライブ/ATI グラフィックカード(VGAポート)

XserveRAID(プレスリリース
・720GB(4x180GB):774,800円
・1.26TB(7x180GB):969,800円
・2.52TB(14x180GB):1,422,800円

2003/02/08
TenonがXtools 1.2ベータを公開している。
(ソース:TenonのXtools Discussion Board

Xtoolsは商用(199ドル)のX Window Systemで、ReadmeによればXtools 1.2はXFree86 4.2.1ベース(AppleのX11と同じ)の模様。
1年以上バージョンアップが行われていなかったが、まだ開発は継続されていたようだ。

2003/02/07
PowerBook G4 12" DeveloperNote
(今のところPDFのみ)

新しい統合チップ「Intrepid」が採用されている。
(おそらく先日発表された新iMac 17"もIntrepidだろう)

2003/02/04
アップルが新iMacとeMacの値下げを発表。
2/8から発売(プレスリリース)。

iMac
・15"液晶/G4 800MHz/Combo/GeForce2 MX 32MB DDR VRAM/256MB SDRAM/60GB HD:159,800円
・17"ワイド液晶/G4 1GHz/SuperDrive/GeForce4 MX 64MB DDR VRAM/256MB DDR266 SDRAM/80GB HD:219,800円

15"モデルは「AirMac対応/Bluetoothアダプタ対応」で、17"モデルは「AirMac Extreme対応/BTOでBluetoothモジュール内蔵可」。
SuperDriveのDVD-R書き込みは4倍速。

iMacデータシート

eMac
・G4 700MHz/Combo:139,800円→124,800円
・G4 800MHz/SuperDrive:184,800円→159,800円

eMacは、その他のスペックに変更は無いようで、Mac OS 9での起動も可能な模様。

2003/01/28
アップルストアPower Mac G4ディスプレイの新製品が発表。

・G4 1GHz/1M L3/256 DDR SDRAM/60GB HD/Combo/GeForce4 MX/64MB DDR VRAM/FireWire 800:189,800円
・G4 1.25GHzx2/1M L3/256MB DDR333 SDRAM/80GB HD/Combo/Radeon 9000 Pro/64MB DDR VRAM/FireWire 800:249,800円
・G4 1.42GHzx2/2M L3/512MB DDR333 SDRAM/120GB HD/SuperDrive/Radeon 9000 Pro/64MB DDR VRAM/FireWire 800:339,800円

AirMac Extreme対応、Bluetooth対応、SuperDriveはDVD-R書き込み4倍速。
CPUは、L2が256KBと記載されていることから、MPC7457ではなくMPC7455のままと思われる。
Mac OS 9が起動する機種として、Dual 1.25GHzの従来機種が継続販売されている(319,800円〜)。

Power Mac G4 データシート

・17インチ Studio Dislay:89,800円(値下げ)
・20インチ Chinema Display:164,800円
・23インチ Chinema HD Display:249,800円(値下げ)

20インチ Chinema Displayの解像度は1680x1050で、Mac OS X 10.2必須とされている。

2003/01/27-29
CNET Japan:X11はアップルの秘密兵器となり得るか?
ZDNN:Apple、X11でUNIXユーザーに照準

この2つの記事は、ほぼ同内容であるが、X11の価格についてCNET Japanは「X11のベータ版は無料だが、Appleでは正規製品を発表する今年後半には価格を公表するとしている」と伝え、ZDNNは「同社は、X11の製品版を年内に無料で提供開始する予定」と伝えている。

どういう契約になっているかは知らないが、この記事はもともと同じ人物(Joe Wilcox氏とStephen Shankland氏)が書いた記事が CNETとZDNet/USAにそれぞれ掲載され、それをCNET/JapanとZDNet/Japanがそれぞれ翻訳したものである。

そこで原文を参照してみるとCNETは「X11: Apple's secret formula 」、ZDNetは「Apple's Linux, Unix pitch--X11」で、日時はどちらも「January 22, 2003, 4:00 AM PT」となっている。

2つの記事は(タイトル以外は)ほとんど同内容だが肝心の価格に関する部分は原文でも「The beta release of X11 is free of charge, but Apple has yet to announce pricing for the software when it debuts later this year. 」(CNET)、「The company will make the software available free of charge when it debuts later this year. 」(ZDNet)となっていて、なんだか良く分からない。

現在、AppleはX11の最終的な配布方法等について何の発表も行っていないが、最近のAppleの動向(iLifeや.Mac等)を見ていると、X11が有料となっても何ら不思議は無いように思える。

最終的にソースコードがXFree86に統合される予定のXサーバー部分に関しては無償で使えるかもしれないが、例えば(ソースコードの公開されていない)quartz-wmウィンドウマネージャを使いたい場合はパッケージ版を購入する必要があるということになるのかもしれない。

【追記】
上記について、元記事を書いたJoe Wilcox氏とStephen Shankland氏に直接メールで問い合わせたところ、Joe Wilcox氏より「CNETの記事が正しい。ZDNetのサーバーは更新されていないようだ。」との返事を頂いた。

2003/01/18-20
Etsushi Kato氏が日本語環境でXFree86のXlocaleを正常に動作させるパッチをx11-users MLにポストされている。
許可を頂いたので、本ページでも紹介させていただく。

XFree86-4.2.1.1-addUTF8conv.patch(直)
(無保証です。使用は自己責任でお願いします。)

一般に、X(X Window System)環境で日本語を使用するには、

(1) OSのlocale機構を使用する。
(2) X自体のlocale機構(Xlocale)を使用する。

という2つの方法がある。

Mac OS Xでは(Darwinレベルで)localeをサポートしていないため、通常はXlocaleを使用することになるが、現在XFree86のXlocaleは日本語環境では正常に動作しない。このためMac OS XのXFree86で日本語を使用するためには、

(1) XをXlocale無効で再構築し、libxpg4を使用する。
(2) Xlocaleを正常に動作させるパッチを当て、Xを再構築する。

の、どちらかの方法を採る必要がある。
(基本的にどちらの方法を利用しても良いが、両者を混在させることはできないので、他所から入手したコンパイル済みバイナリを利用する場合などには注意が必要である。)

libxpg4は、大雑把に言えば「OSにlocale機構を追加する」ものである。どちらの方法を選択するにしてもXの再構築が必要となり、やや面倒な作業が必要となる。

根本的な解決としては、OSレベル(Darwinレベル)でlocaleがサポートされるか、XFree86のXlocaleを正常に動作させるか、が必要となる。
Kato氏は上記パッチをXFree86のMLにもポストされるとのことなので、これが採用されれば話は早いのだが。

もう一つ、Darwinレベルのlocaleサポートだが、Mac OS Xとして使用するにはDarwinレベルでのlocaleサポートの必要性は無いので、これまではサポートの可能性は低いだろうと言われていた。だが、Apple自身がX11をリリースしたため多少は事情が変わってくるかもしれない。

【追記】
上記Kato氏のパッチが正式にXFree86のCVSに入った。
Changesの#765)

これにより、来月にリリースが予定されているXFree86 4.3.0では最初からXlocaleが正常に動作する状態でリリースされる。
(AppleのX11も正式版(あるいは次のベータ?)はXFree86 4.3.xベースになると思われる)

Xの再構築なしに日本語が扱える状態になるのは喜ばしいが、日本では(私も含めて)libxpg4を使用しているユーザーが多いようなので、若干の混乱があるかもしれない。

2003/01/18
gtk+をMac OS Xネイティブ環境へ移植したgtk-osx 0.3(アルファ版)がリリースされている。

2003/01/11
アクセスログを見ていてSafari パブリックベータがバージョンアップしていることに気付いた。
バージョンがv48からv51に(アプリのバージョンは0.8から0.8.1に)上がっている。

自称名はMozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/51 (like Gecko) Safari/51

2003/01/08
MacWorld Expo/SF関連

・Apple純正Webブラウザ Safari パブリックベータ
自称名はMozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/48 (like Gecko) Safari/48

プレゼンテーションソフト Keynote:12,800円
iTunes3/iMovie3/iDVD3/iPhote2をバンドル iLife:5,800円
Final Cut ProのLite版 Final Cut Express:34,800円

PowerBook G4 12インチモデル
コンボドライブ:229,800円
SuperDrive(BTOのみ):254,800円
PowerBook G4 17インチモデル:419,800円
・15インチモデルは379,800円から359,800円へ値下げ。

IEEE 802.11g対応製品
・AirMac Extremeカード:11,800円
・AirMac Extreme ベースステーション
標準モデル:22,800円
モデム・アンテナポート内蔵モデル:28,800円

2003/01/02
GTK+OSX Projectが、GTK+をMac OS Xネイティブ環境へ移植した「gtk-osx 0.1」をリリースしている。
(ソース:Slashdot Japan

同種のものとしてGTK+ Quartzというプロジェクトがあるが、これとは異なり、GTK+のMac OS 9環境への移植を進めていたgtk-macをベースにCarbon化したもののようだ。
(gtk-macは2000年5月以降更新されていない。GTK+ QuartzもWebサイトを見るかぎり、ここ数カ月は更新が無く、開発は事実上停止している)

まだアルファ版の段階ではあるが、これによりGIMP等のGTK+を使用したX11アプリケーションのMac OS Xネイティブ環境への移植が容易となることを期待したい。

【追記】
とりあえずサンプルアプリケーションをビルドしてみた。
まだ実装されていない機能もあり、サンプルアプリがクラッシュすることもあったが、初期アルファ版としては上出来だと思う。

→スクリーンショット

早くもバージョン0.2および0.2aがリリースされており、プロジェクトの活動も活発なようなので、今後も期待できそうだ。

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