覚え書き
X11 for Mac OS X
2004/03/21 Update

目次
● はじめに
● インストール
● X11を使う
● アンインストール
Part 2.
● X11のmake
● Fink使用法
● 日本語環境の構築例
Part 3.
● Tips
● その他のパッケージシステム
● リンク
● はじめに
・本ページはMac OS X v10.3付属の「X11 for Mac OS X v1.0」(以下、X11)に関する覚え書きである。
・いくつかの作業では管理者権限が必要となるが、Mac OS Xはデフォルトではsuコマンドでrootになることができない。
sudoコマンドを使用する(推奨)か、Netinfo マネージャを起動し、「ドメイン」メニューから「セキュリテイ」-「ルートユーザを有効」を選択し、rootアカウントを有効にする必要がある。
● インストール
1. X11のインストール
・X11は標準ではインストールされないため、インストール時にカスタムインストールで「X11」を選択する必要がある。
OSインストール時に選択しなかった場合は、後からインストールCD 3内の「X11User.pkg」を起動してインストールする。
・必要に応じて、デフォルトのxinitrcファイルをコピーして「~/.xinitrc」ファイルを作成する。
$ cp /usr/X11R6/lib/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc
$ chmod +w ~/.xinitrc
2. X11 SDKのインストール
・開発環境(Xcode)インストール時にカスタムインストールで「X11 SDK」を選択しておく。
開発環境のインストール時に選択しなかった場合は、後からXcode Tools CD内の「X11SDK.pkg」を起動してインストールする。
● X11を使う
・X11.appアプリケーションは、「/Applications/Utilities/」フォルダにインストールされる。
アイコンをダブルクリックで起動すると、Aqua調のウィンドウでxtermが起動する。

X11アイコン
注:「~/.xinitrc」ファイルが存在する場合、X11の初回起動時に警告ダイアログが表示される。
ここで「Yes」を選択すると「~/.xinitrc」ファイルが「~/.xinitrc.old」とリネームされ、デフォルトの設定が使用される。
既存の「~/.xinitrc」ファイルを使用する場合は「No」を選択する。

・X11の初期設定ファイルは「~/Library/Preferences/com.apple.x11.plist」である。
設定の誤りでX11が起動しなくなった場合、このファイルを削除してx11を再起動することで改善される場合がある。
・X11環境を終了する場合はX11のメニューから「Quit X11」を実行する。
(command+「Q」キーでも可)
・X11メニューの「Preferences...」で、環境設定画面が表示される(command+「,」キーでも可)。
環境設定画面の「Output」で「Full screen mode」のチェックボックスをオンにすると、X11が全画面を占有するフルスクリーンモードを使用することができる。
XDarwinと異なり、Xサーバの再起動なしにルートレス/フルスクリーンモードの切り替えが可能である。
(画面モード切り替えは command+option+「A」キー)
その他、環境設定画面では3ボタンマウスのエミュレーションや、色深度の設定等を行うことができる。

環境設定画面
・Applicationsメニューから「Customize...」を選択してコマンドを登録すると、ApplicationsメニューからXクライアントを起動することができる。
キーボードショートカットを設定することもできる。

Xクライアントの登録
・Mac OS X v10.3ではFinderからアイコンをダブルクリックしてXクライアントを起動することができる。
(X11が起動していない場合は自動的に起動する)
Xクライアントのアイコンをドックに登録して使用することも可能だが、アプリケーションではなく書類扱いとなるため、書類エリアにしか配置できない。

xeyesのアイコンをドックに登録
・ターミナルからXクライアントを起動する場合は、/usr/bin/open-x11コマンドを使用する。
(X11が起動していない場合は自動的に起動する)
例:xlogoをターミナルから起動する場合
$ open-x11 xlogo
・最小化したXクライアントのウィンドウは、通常のアプリケーションと同様にドックに格納される。

xlogoのウィンドウをドックに格納
・ドックのX11アイコンからXクライアントのウィンドウおよびApplicationsメニューにアクセスすることができる。

X11のドックメニュー
・次のコマンドを実行すると、クリック無しでウィンドウのフォーカスを切り替え可能となる。
(X11の再起動が必要。元に戻す場合は「false」を指定する。)
$ defaults write com.apple.x11 wm_ffm true
・次のコマンドを実行すると、X11の終了時の確認ダイアログを非表示にできる。
なお、全てのXクライアントのウィンドウを閉じている場合は、この指定にかかわらず警告ダイアログは表示されない。
(X11の再起動が必要。元に戻す場合は「false」を指定する。)
$ defaults write com.apple.x11 no_quit_alert true
・最初に起動するXクライアントを変更したい場合は「~/.xinitrc」ファイルを作成し、その中で指定する。
デフォルトのウィンドウマネージャは「/usr/X11R6/bin/quartz-wm」である。「~/.xinitrc」ファイルで明示的にウィンドウマネージャを指定する場合はこれを指定すれば良い。
・X11のmanページは「man Xquartz」で表示できる。
・「~/.xinitrc」ファイルに任意のウィンドウマネージャを指定することで、別のウィンドウマネージャを使用することも可能である。

X11でsawfishを使う
quartz-wm以外のウィンドウマネージャではWindowメニューが使えない、ドックのX11アイコンからXクライアントのウィンドウにアクセスできない等、若干の機能制限がある。
なお、Exposéはquartz-wm以外のウィンドウマネージャでも使用できる。

twmでExposé
・Mac OS XアプリケーションとXクライアントの間でテキストのコピー&ペーストができる。
1. Mac OS Xアプリケーション → Xクライアント
(1) Mac OS Xアプリケーションでテキストをcommand+「C」キーでコピー。
(2) Xクライアントでマウスの中ボタン(option+クリック)でペースト。
2. Xクライアント → Mac OS Xアプリケーション
(1) Xクライアントでテキストをcommand+「C」キーでコピー。
(2) Mac OS Xアプリケーションでcommand+「V」キーでペースト。
注:quartz-wm以外のウィンドウマネージャを使用している時にコピー&ペースト機能を使用するには「~/.xinitrc」ファイルに以下の記述を追加し、quartz-wmの選択プロキシ機能だけを有効にしてバックグラウンドで実行する。
quartz-wm --only-proxy &
● アンインストール
X11をアンインストールする場合は、次のディレクトリおよびファイルを削除する(要管理者権限)。
/usr/X11R6 ディレクトリ
/etc/X11 ディレクトリ
/Applications/Utilities/X11.app アプリケーション
/usr/bin/open-x11 シェルスクリプト
注:/etc は、/private/etc のシンボリックリンク。
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