久保田成長研究所
代表 : 久保田十司夫
利他的活動へ理解を / 持続可能な世界の成長 / 日本再生 / 企業再生
平和と繁栄の配当
山一證券が経営破たんしたとき日本では雇用不安が社会に蔓延しました。潰れると思っていなかったあの山一が突然の経営破たん、東京株式市場もそのエアーバリューを切り下げてゆきました。不良債権の処理をその含み益を抱えている持ち株の売却で行う日本の金融機関に対して信用不安が世界の金融市場で席巻しました。あの頃に耳にした半分冗談が入った言葉に何処かで戦争がおこればいい、と言うものが有りました。兵器製造景気が遣ってくると言うのです。雇用が増えると。まじめに言う。そのくらい雇用不安は深刻な状況でした。日本発金融恐慌が、とも言われた。戦争の勃発で景気は回復するのか。その兵器を購入する資金は国債の増発、乱発です。戦争が終わったら兵器の発注も停止する。一時的な景気回復感を味わえるだけでしょう。国には大量の国債発行残高が残る。此れを解消しようとするならスーパーインフレの誘導ですよね。社会は暮らしにくくなる。紙幣の価値が見る見る間に低下してゆく。つまり戦争景気は幻です。一時の景気回復と言う快楽を欲するだけな分けです。平和、この状態は、この持続は、その配当を社会が、人々が受けている。こう考えるのは正しい筈です。世界の平和は本質的に人々にその配当を分配しています。平和な世の中で活動する。やっぱり此処には分配が成立しています。平和による分配です。
株式市場は時として金融恐慌の引き金を引きます。エアーバリューが突然不安定になり急落する。株式市場とはそう言うものだと諦めに似た言い方をする人も居ます。でも金融恐慌を勃発させる。人々は苦しみます。出来る事ならこのエアーバリューを安定させたい。持続可能な経済成長、此処にはこの視点があります。金融恐慌など無い繁栄、株式市場との二人三脚を目指す。市場とはハードランディングするものだという考え方をする人たちに対してソフトランディングの追及は人々に安定して景気の配当を行えるものです。オピニオンリーダーはNYダウが8000ドルを付けた時からこのソフトランディングを意識してきました。4000ドルを越えて市場のエアーバリュー上昇が始まった。2倍の水準でソフトランディングを目指し始めてきたわけです。この間、ナスダックの上昇も誘発しています。1998年1月には2000ポイントだったものが2000年3月には4000ポイントを遥かに越えてきた。期待先行は戒める。エアーバリューのバランスを冷静に関係者に追求して貰う。この様な論調を展開するのは金融恐慌に対して、持続可能な経済成長を指向する、と言う考え方がある分けです。ハードランディングよりソフトランディングを追及する。更に経済の繁栄を持続させその配当が多くの人々に分配されるわけです。株式市場は資金を増殖する。景気はこの恩恵も受けてきました。世界経済はしっかりと享受してきました。大きいですよ、NYダウ10,000ドルへ、ナスダック3,000ポイントへ、此処からの経済への分配はね。米国経済の好調は世界経済の好調の原動力です。これを金融恐慌がぶち壊す。この方向に対してはソフトランディング指向でかわすのです。更に経済は持続可能に成る。米国の自動車販売台数なんて凄い数に到達していますよね。自動車メーカーもこの繁栄を享受している。配当を受け取っている。連関図を書くとこう言う関係が見えてくると思いますよ。世界の平和と繁栄の追求が人々にしっかりとその配当を分配してきた。連関図を書いてゆくとその因果関係がリンクされてゆきます。ピンと来ない人たちは色々な連想を連関図で整理してみて下さい。そしてそのリンク線の繁栄への、受け取っている分配に対する寄与率を出す。連関図は立派な分析手法です。世界の平和と繁栄をトップ事象としてその連関図を展開して企業収益への寄与を推定してゆく。頭の体操にもなりますよ。
2000.10.14