久保田成長研究所
代表 : 久保田十司夫

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この10年、1部上場企業の売上高って言うのはトータルで見ると振れていないんですね。経常利益の振れが経営マインドになっている。これは明らかですよね。1993年から1994年の決算はバブルの後遺症から抜け出す手法を経営者が模索、そういう時代背景も経常利益の推移に表現されているよね。1997年、バブルの処理の付回しの後遺症あらわるです。経営者にも甘えは許されない。損失隠しなんて社会的に認知できる事ではなかった。金融とそして法人に対して変革を促した時期に入ってゆきました。法人に対しては連結決算と国際会計基準が信憑性のあるバランスシートの公表の必要性を促した。その付回しの処理、一気に進み、2001年3月決算では税引き後の利益が急回復の予測です。経営マインドは確実に好転に向かいますよね。

常に収益源を開拓する絶え間ない努力。時代の流れに乗ってタイムリーに商品を投入。コストミニマム・効率追求で筋肉質な経営基盤。過当競争に巻き込まれないその企業の存在価値。生き残りをかけた競争は熾烈です。グローバルな競争社会で持続可能な経営活動を行なってゆける集団を目指してたゆまない経営変革と自己変革は必要不可欠なんですよ。失われた10年がその必要性を説いてくれてる。時代は進化している。知恵を獲得している人類は知恵を絞って創造的活動で進化の方向に歩度を増してる。このもようはマラソンレースをイメージして貰えば容易に理解できる。一つに企業集団からも飛び出して先頭集団に食い下がってゆくグループを経営的に創っていかなくては活けないんです。護送船団的組織運営では遅れをとりだけ。失われた10年で日本の金融行政が端的に示してくれてた。マラソンレースで先頭を走る。周りは全て競技参加者です。同じペースで走っているんです。差をつける。それ以上の努力が必要なんですよ。遅れるのは簡単です。でもそれによって受けるストレスは相当のものでしょう。このストレスがその組織をどんどん蝕むんです。更に組織は走るエネルギーを消耗する。最も足の遅い者に走る速度を合わせたらマラソンレースから脱落です。
2000.5.27

1−4月の四輪車国内販売状況
  1月 2月 3月 4月 1−4月の合計 対前年比
ホンダ 38,739台 57,725台 93,438台 54,207台 243,996台 108.7
マツダ 24,342台 28,434台 44,520台 20,764台 118,023台 106.3
トヨタ 107,651台 160,413台 234,644台 118,327台 621,035台 103.2
三菱 35,278台 52,766台 94,557台 36,920台 219,380台 95.5
日産 49,963台 73,143台 109,754台 45,798台 278,668台 94.2
その他 118,492台 160,618台 251,033台 132,875台 662,462台 99.6
総計 374,465台 535,099台 827,991台 408,891台 2,143,564台 100.7

国内の四輪車販売、1−4月はホンダ、スタートダッシュでした。マツダとトヨタがこれに続く。対前年比での話です。三菱と日産、今年のスタートも尻貧状態に歯止めが掛からない状態です。総販売台数では対前年比100をちょっと越えた水準でした。三菱と日産が販売台数を落とした。ホンダは国内75万台販売に向かって好スタートを切っていたんですよ。4月末日は惜しい事をしてくれました。役員室が軌道修正に奔走したのは良く伝わってきています。乗っていた気分、急には元に戻れないだけです。ブレーキは物凄く利くんですが、加速は一つ一つ再発の防止を確認しながらですよ。スポーツタオルを一つ持参してもう過ちは起こしていないと主張した人が5月25日にいました。ここで素早く修正しておくと言う手法もあった。硬直している部分です。この6月の役員人事を2月に発表して掃除、5月にも又掃除とは、去年の4月の役員人事と合わせて硬直部分の奥の深さを物語る。掃除されてしまう事との引き換えに拘るほどのことなんですかね。手法を間違えている。宣戦布告を受けたら迎撃しか戦法はないですよ。過去にはなびく人達ばかりだったんでしょうが。過去の成功体験が掃除にあった原因です。ホンダを道ずれにしようとしてる訳ですから力関係は明確です。ホンダの収益力への寄与が優るほうが強いでしょう。逆も真なりなんです。ホンダの敵に回したら今度は恐ろしき強敵になる。掃除されるのがどちらかは明らかでしょう。
2000.5.30


ホンダの役員室が見事に変身を始めています。5月26日に公式にホンダの経営戦略を社長が記者発表した。新聞からその雰囲気が伝わってきていました。社内には社外秘扱いで記者発表要旨が配布されました。公開情報を社外秘扱いで配布、発行責任者は混乱してますよ。余談だけど笑い話にも出来ない。新鮮に映ったんでしょね。社外秘の情報だと。経営戦略は公開が原則です。取締役会、社外から叱咤激励を受けるために社外取締役をお願いするのは大きな流れです。企業経営は今や有言実行の世界なんですよ。外部に対しては戦略を発表して 内部ではそれを執行する。有言実行の経営フローです。今回の経営戦略は執行にその手応え十分です。役員室はそのチャレンジで F1に集中すると言い出していたときにはホンダに経営陣が居ないと素直に感じてました。雲泥の差です。目標必達で全社一丸になれる戦略、経営者として示すのは集団のパワーを纏めるのに欠かせない。そろえるのに欠かせない。F1はチャレンジ精神を呼応させるものでしかない。従業員がチャレンジをしないようならF1参戦の意義などないですからね。企業進化に挑戦する従業員がどんどん出てくるようでなくては活けないんです。新聞の記事だとITを積極的に事業に取り込む。四輪車販売を300万台に引き上げる。過去最高連結純利益をこの戦略で更新してゆく。斜め読みからこの様に伝わってきました。四輪事業、二輪事業、汎用事業、それぞれに販売目標が公開されたようですが四輪関係が注目の的でしたね。トータルでいくとホンダ製品ファンを1000万人から1600万人に増やす。2003年度を目標にです。チャレンジングな目標です。ホンダ製品ファンが6割も増える。ホンダの存在価値をしっかりと認めてもらえなければ達成はおぼつかない数字でしょう。F1参戦にホンダの存在価値を認めて貰え6割もホンダ製品購入ファンが増えるなんてあり得ない話ですからね。これだけファンを増やせたら連結純利益も倍増でしょう。ホンダが進化の方向をしっかりと具現化してゆく。さすがだね、ホンダ。私達が実現して欲しいことをきっちりと遣りきってくる。もっとホンダに頑張って貰おうとホンダの製品を購入する事で伝えてくるんです。収益は効果的に再び使ってくれる。満足してくれるんですよ。過去最高益の更新に浮き足立つホンダなんてしらけるだけです。ましてや結果平等主義で分配合戦を演じるホンダなんて論外です。バベルの塔争いを行なうピラミッド組織は信じられない状況でしょう。期待を裏切る。この様な状況はいち早く一掃しなければ活けない。できるような集団出なければ活けないんですね。2003年度に四輪車ユーザーは300万人、二輪車ユーザーは700万人、汎用製品ユーザーは600万人、ホンダ製品を購入して意気揚揚、既に購入しているユーザーもホンダで善かったと実感して貰える、そんな存在価値は社会性に裏打ちされている事も間違いないんです。ホンダの一人善がりなど満足とは程遠い。社会の中にあるホンダ、その存在価値がファンを増やすんです。期待を裏切らないホンダに満足して貰えるんです。
2000.5.31

景気回復のシグナルが又一つ増えました。バックオーダー残効果とトラックの2年車検移行効果を差し引かなければ活けないけど、素直に数字を解釈すると、法人需要の登録車販売に回復を予感させる数字が発表されていました。経営マインドの好転を受けて4月にりん審決済された需要が5月の普通車やトラックの販売を押し上げた様です。3月から有効求人倍率が反転に、2月と4月はサラリーマン世帯の消費行動に反転の兆しが見えたわけです。じわりじわり底打ち感から回復感へしっかりとシグナルが現れるようになっています。景気の底が去年の1月だったか、4月だったかの判定と合わせて日本の景気、回復基調にある事は間違いありません。わくわくしますよね。情報通信が引っ張る形の機械受注の回復、設備投資の回復、これに続く明らかなシグナル達です。4月には25歳以下の完全失業者数の減少もあった。少しづつ仕事に付けるようになっている。55歳以上とは明暗を分け始めました。良いシグナルの一つに加わった事、間違いないです。NYダウ、ナスダック、素晴らしい水準での調整をして居ますよ。日経平均が売りを浴びた分けだけど業績の回復と株価、将来の成長性で個別の物色は始まっています。連れ高になったもの、期待先行で買いあがりすぎたものが低迷しているだけです。日経平均銘柄も個別に物色が始まってゆくでしょう。週明けの29日、30日、ニューヨーク市場の動きを見たいと売り、買いとも手控えられ出来高で5億株を久々に割り込んでいました。31日、1日はこれまでの出来高に買い先行で戻してきています。ここで再び買われる銘柄と買われない銘柄の選択が行われて居ます。企業グループによっては経営能力の無いグループ企業のトップの解任を宣言するところも出ています。税引き利益の急回復を果たしてきている企業との差異をグループのトップがひしひしと感じ始めた結果でしょう。経営成績はしっかりと決算書として公表されるわけですから逃げも隠れも出来ないわけです。含み益経営の道も断たれる。損失隠しもこれからは許されない。その都度その都度の経営成績を発表するわけですから回復基調に乗った企業の経営成績は最早、無視出来ない。誰が見ても景気が回復した状態にある。この段階に便乗できる。まだまだ他力本願ではその段階には到達していません。自力本願の経営陣が居るところから、経営成績は反転し始めているんです。
2000.6.2



1999年度のGDP速報はプラス0.5%でした。2000年1−3月期に年率換算で10.0%の成長が出来たのが大きく寄与しました。1999年1−3月期に付いた勢い、4−6月期も順調にプラスにしていた。民間消費、民間住宅が好調だったんですよね。こうして数字を確認すると4−6月期にその勢いを使い果たした。反転のパターンに陥ってたんですね。7−9月期、10−12月期と低調に転じていった。2期連続、国内総生産が減少に転じた大きな要因になりました。光明が現れる。民間設備投資が10−12月期から増加に転じた。情報通信がこの牽引役ですね。財政は火の車、民間が自力本願で景気を軌道に乗せる。この選択肢、しっかりと2000年1−3月期にその通りと言う数字として現れています。民間設備投資に、再び民間消費と民間住宅が加わった。民間が揃い踏みですね。輸出も輸入も増加しながら純輸出でGDPのプラス成長に寄与してきた。どちらも拡大傾向、いい話です。去年、日本経済が2期連続、ここまで沈むには本意では無かったんですよ。結果平等主義、バベルの塔争い、日本経済の膿、だったようです。日本経済の萎縮からの再出発、気持ちいいですよね。公的資本形成はピークを超えてる。この減少分もしっかりと民間が埋め合わせて日本経済を成長させる。この意気込みが必要なんですよね。知恵を使って成長させるんですよ。同じことの繰り返しが景気循環の波を作る。バッファーは在庫ですね。知恵を使って新たな市場、雇用を創りだす。これが本当の成長の原動力になるんです。造れば売れる時代とは根本的に違う。知恵を使って収益を稼ぎ出す。この成果をしっかりと配分する。得られた収益に群がる体質は日本丸を結局、沈没させるだけなんです。結果平等主義と成果主義、これからの日本丸の推進力は成果主義なんです。エンジンがしっかりしていれば日本丸はグローバルな競争に生き残れる。エンジンが一番エネルギーを必要としてるんですよ。未開の地域にどんどん日本丸を走らせるエンジンがね。乗組員だって見たことの無い景色になかを走ってゆくんです。船の中での役割は変わってない人達も、外の景色など見ることが出来ないところで仕事をしている人達も、知らない間にも日本丸は未踏の地に踏み込んでいるんです。
2000.6.10

5月の四輪車販売20傑
ワゴンR スズキ 17,125台 11 クラウン トヨタ 6,883台
ムーブ ダイハツ 12,436台 12 キューブ 日産 6,693台
ヴィッツ トヨタ 11,587台 13 ファンカーゴ トヨタ 6,692台
ライフ ホンダ 11,121台 14 デミオ マツダ 6,010台
ミラ ダイハツ 10,269台 15 ステップワゴン ホンダ 5,702台
オデッセイ ホンダ 10,141台 16 ミニカ 三菱 4,460台
カローラ トヨタ 9,836台 17 バモス ホンダ 4,403台
bB トヨタ 9,048台 18 マーチ 日産 4,340台
アルト スズキ 8,783台 19 レガシー 富士重 4,207台
10 プレオ 富士重 7,590台 20 マークU トヨタ 4,155台

敵と言う見方をしてきたけど、こうして5月の四輪車の販売20傑を眺めると日産と三菱の凋落振りは目を見張るものが有りますね。ベスト10に入っていない。ベスト20なら日産がキューブとマーチ、三菱がミニカと、やっと顔を出す程度と落ち込んでる。敵ながらこれでは苦しいよね。マツダはデミオで健闘中と言う印象ですが日産と三菱は長期低落傾向と言うのが実感です。可哀想と言う気持ちにもなって来ますよね。新規格軽自動車は絶好調です。リッターカーも加えて水色で枠を染めてみたけど20傑の中枢を占めてる。素晴らしいですよね。黄色で排気量2リッター以上の車種を染めて見たけど、水色が一段と目立つ。日産、三菱が水色でベスト10に食い込まない、黄色の車種でベスト20に食い込まない。苦しさの原点ですよね。水色でスズキ、ダイハツが気を吐くのとは雲泥の差です。トヨタと日産の違いも水色に有りますよね。この流れに乗れなかった。ライバルが自ら落ちていった。日産と三菱にぴったりの言葉に成ってしまう。起死回生の思いでこの苦境を乗り越えて来なくては活けませんよ。ここ暫くの不況のせいなどにしていては活けない。四輪車の20傑販売を見ても敵ながら落ちていった。トヨタの経営陣のような熱いものを感じられずに蹴落とされたと言うのが実感です。敵ながら不甲斐ない。形勢逆転に血眼になって向かって来るようでなければ活けませんよ。10傑に入る車種をしっかりと育てなくては活けません。ホンダはライフとオデッセイがランクインしてる。20傑でもステップワゴンとバモスが登場しますからね。米国市場でアコードとシビック、ホンダの屋台骨です。この絶好調さも、低迷するような機種が出るようだと厳しくなりますが。今のところこの水準を守れるかどうかの攻防に入ってゆきそうです。ホンダ本来の実力の掌握、確認を第一ステップに選択したと言うことの様です。ネットワークは中立を継続していてくれと言ってました。1.6倍のホンダ製品ユーザーの獲得、頑張れ。ホンダのこのチャレンジは素晴らしい。ネットワーク抜きでチャレンジです。オピニオンリーダーの論調はと言う事で、更に大きな母集団をターゲットにしている事に成りそうです。内の敵、その都度の動きに適切に対応してゆきます。否定をする。ピラミット組織のバベルの塔争いの常套手段でした。だから負のベクトルに成ったんですよ。進化の方向を機械的に否定していたらピラミッド組織主導で先陣を切るなんて出来やしない。ホンダユーザー1.6倍の獲得に対して実績がリアルタイムに出るから有言実行チャレンジ、頼もしいですよね。オピニオンリーダーは取り敢えず中立で参画です。ホンダ製品の購入ユーザー減少はこのチャレンジの過程にはあっては成らないですよね。チャレンジの結果は常にホンダファンが増加する方向でなければ活けない。オピニオンリーダーの言う進化の方向、正のベクトルを繰り出すオンパレードでなければ活けないですよね。ホンダの目標はチャレンジングな1.6倍なんです。年間のホンダ製品購入者、1600万人です。わくわくする数字です。供給側より繰り出す獲得手法にわくわくしているんです。戦略と呼べる物が欲しい。どんな戦略が飛び出してくるか楽しみですよね。過程が楽しいんです。その結果の積み重ねが結局のところ1600万人のユーザー獲得に成ってくる。ホンダ内部での報酬に比例してしっかりとこれに寄与していれば素晴らしい組織と実証される。ここまでその過程には含まれる。今回、ホンダは企業収益よりもユーザー獲得にチャレンジのウエイトを持たせた。収益力2倍くらいのチャレンジ目標も同時に欲しかったけどね。更に効率的な供給手法の構築はここから飛び出す。人物金をふんだんに投入するだけで生産能力1.6倍を整備するのは取り敢えず出来てしまう。これでは知恵を使う場が無いよね。やっぱり収益2倍のチャレンジ目標も欲しい。ユーザー獲得1600万人で過去最高益の更新では物足りないですよね。
2000.6.12

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