丹沢十山![]()
「丹沢十山」というものがあるらしい。
| 大山 | 塔ノ岳 | 鍋割山 | 丹沢山 | 蛭ヶ岳 |
| 檜洞丸 | 大室山 | 加入道山 | 畦ヶ丸 | 菰釣山 |
を誰が呼んだか「丹沢十山」というそうだ。
公的機関による選定なのか
登山者の間のみに通じる非公式なものなのかは定かではない。
誰が、どういう基準で、何の目的を持って選定したものなのかまったくもって不明である。
果たして登山者共通の認識なのかも不明である。
選ばれし山々の顔ぶれを見ると、
どれも丹沢ではメジャーな存在で、登山客で賑わう山ばかりである。
老若男女の誰もが安全に登山ができ、
それなりの標高を持ち、山体が大きく、眺望に優れ、
古くから登山者に愛されてきた山を選定基準にしたようである。
三角点の有無も基準になったのかな?
(檜洞丸には無いようだけど)
確かに丹沢を代表する山ばかりだから
「丹沢十山」にも頷ける。
しかし、異を唱える方も多数あることだろう。
「俺の許可も無く勝手に!」とお怒りの方もいるとかいないとか。
そもそも他人様から「十山」やら「百名山」なんかを選んで貰わなくても
自分だけの「十山」や「百名山」がそれぞれの心の内にはあるものだ。
まぁ、選ぶのは勝手だし、それを認めるかどうかも自由だから、
「丹沢十山」は良しとしましょう。
それにしても「丹沢十山」はどうも優等生のニオイがするね。
だからこれを「丹沢表十山」と呼ぶとしようか・・・
選出に漏れた山々の中にも、素敵な山は多数あるのだ。
それらを選りすぐって「丹沢裏十山」なるものを考えて見るのも楽しいかもしれない。
べつに「裏」という言葉に悪意はない。
むしろ好意をもってそう呼ぶのだ。
「丹沢裏十山」の選定基準とは、
極めてマイナーであること。
登山者が少なく、静かな環境と豊かな自然が残っていること。
山頂のみではなく、そこに至る道程も考慮すること。
登山標識が過多ではなく、赤いテープほどであること。
交通アクセスが不便であること。
それなりの危険とスリルを伴うこと。
標高、山容はあまり考慮せず独特の雰囲気を有していること。
はっきりした道というより踏み跡が頼りとなること。
秘められた歴史や伝説があるにこしたことはないがなくても構わない。
心地好い満足感、達成感、充足感を得られること。
など。
さて、どんな山々がノミネートされるだろうか?
丸尾山、同角ノ頭、ミツバ岳、屏風岩山、大杉山、弁当沢ノ頭なんかは
まだまだ「丹沢準表十山」の部類なのかな?
西丸、東丸、椿丸、裸山丸、ガタクリ峰、ヌタノ丸、ハンノ木丸、ショチクボノ頭なんかが
「丹沢裏十山」の有力候補だろうか?
*
別に、「表」に対抗して「裏」的な山を考えなくても、
各人がそれぞれお気に入りの
自分だけの「丹沢十山」を持っていることだろう。
そこには堅苦しい選考基準などなく、
「ただ好きだから」、「やっとの思いで辿り着いたから」
「特別の思い出があるから」、「ホロ苦い経験をしたから」、
「秘密の場所があるから」、「ある人に出会ったから」、
など様々な思い入れがあることだろう。
自分だけの「丹沢十山」を大切にしたい。