犬目峠はどこにある? / 犬目峠・サンヤ峠
犬目峠に興味関心を抱いたのは『新版・貧困旅行記』(つげ義春・新潮文庫)を読んでからである。 つげ義春作品の独特な雰囲気は大好きで、古い家並の宿場町や寒村を訪れたり、 以前、夜間に車で犬目宿を通り過ぎたことはあったが犬目峠を確認するには至っていなかったので、 |
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結論からいえば犬目峠の正確な場所はわからなかった。 葛飾北斎『富嶽三十六景・甲州犬目峠』が有名な割には、 パスハン関係のHPを見ても峠位置の認識は 書物によると「遠見」と呼ばれる地点か、 |
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また、道路脇に可愛らしい石仏が佇む扇山への登山口あたりも 犬目峠の候補地として捨て難い。 この石仏の対面の小高い場所に、 |
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傍らに大小二体の牛の置物がある。 牛の繁殖を願ったものなのだろうか? それとも牛の精力にあやかろうとしたものだろうか? 犬目宿の外れ、道が鋭角に曲がる地点にあるものなので、 |
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この犬目宿外れの鋭角コーナーは防衛上のためなのか? 宝勝寺というお寺があり、この付近から眺める富士は 君恋温泉にも行ってみた。 |
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「犬目」とは「井ノ目」で、水が湧く割れ目のことをいうらしい。 この地名は八王子や千葉、群馬鬼石町などにもある。 島根県八束郡鹿島町には犬目峠(猪目峠)というものがあるという。 「イヌ」は狭い通路などを意味することもあるし、 |
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さっぱり峠位置がわからないので、 上野原町と大月市の境界にあるサンヤ峠を訪ねた。 峠は山谷集落と恋塚を経て犬目を結ぶ。 【*2】 峠の辻はヤブ気味でその中に廃車が投棄され埋もれていた。 |
| 結局、犬目峠の位置は特定できなかったが、 どうも『富嶽三十六景・甲州犬目峠』の構図に惑わされている気もする。 そもそもデフォルメして描かれたであろう北斎画に振り回されているのかもしれない。 『甲斐叢記』には、 前出した「猫町紀行」には、 まさに同感であった。 |
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【*1】 『岳人別冊春山2003』 より 【参考になる文献】 『峠と人生』 直良信夫 NHKブックス |
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