二子山と股峠・魚尾道峠・志賀坂峠
| 二子山には既に2回登っています。 山麓から眺めるその格好良い姿に惹かれて。 スリルと高度感溢れる岩稜歩きはもちろん楽しいのですが、西峰と東峰の中間に位置する まさに股のような股峠のしっとりとした趣も峠歩きをする者にとっては楽しみの一つであります。 |
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国道299号線を小鹿野町から志賀坂峠に向かうと、 坂本集落付近から右手に二子山の威容を望むことができます。 初めて目にする者はその城壁のような姿に驚き、果たしてその岩稜を 歩くことなどできるだろうかと思うかもしれません。 しかし、その取り付きには素敵な峠である股峠と、 上州への入口である志賀坂峠近くにある二子山は、 |
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登山口は民宿登人の裏手にあり、過去2回もここから登りました。 しかし、今回は前回工事中であった東峰をぐるりと巻く新設林道を 走り抜けて北側登山口から登ってみることにしました。 なんとまあ立派な林道で、東峰の傍らを二子山トンネルという |
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小鹿野町方向白石山や両神山の眺めが見事な林道であります。 遠くには武甲山も望むことができます。 路傍には「林道西秩父線開設記念碑」があり、 新しい林道開設の是非は、土地の者でない余所者の旅行者には、 |
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以前、二子山には石灰石採掘計画があったようです。 お隣りの叶山や秩父武甲山のように、 山を崩して採掘を行うというものです。 その計画がどうなったか知りませんが、この立派な林道は |
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北側登山口には駐車場もあり、 路肩も含めて十数台の車が停車中。 南側登山口に車がなかったのを見ると、林道開設により 北側がメイン登山口に取って代わったようです。 長沢へ下る峠道は林道で寸断されており、 |
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北側登山口から股峠までは、あっけない距離でした。 5分もかからないで到着です。 南側からだと1時間程かかるので、 今後、南側の峠道は廃れてしまうかもしれません。 しぼんでしまったカタクリの花に代わって、 |
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ゆるやかな木段を登れば、新緑眩しい股峠に到着です。 西峰と東峰を脚に見立てた場合、 |
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峠は明るく、さわやかな風が渡っています。 新緑が美しい峠は、きっと紅葉も美しいことでしょう。 峠には「無理するな 年齢と疲れに 思いやり」とか、 これから岩稜帯に向かう人へのささやかなる警告のようです。 |
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危険度の高い東峰はパスして、西峰の北側に回りこんで、 立木と岩を掴みながらのソフトロッククライミングです。 クサリ場もありますが、特段危険箇所もなく岩の稜線に 飛び出すことができます。 目に飛び込んでくる南側の眺望は見事の一言。 |
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山頂はぐるり360度の絶景。 北には赤久縄山、御荷鉾山など上州の重畳たる山並を満喫できます。 誰もいない山頂を独り占めして、 |
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ゴジラの背中のようにギザギザ気味の岩稜を、 バランスよく飛び越えて、さらに西に進みます。 振り向くと切り立った岩壁の上に、 |
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岩稜の西端まで来ると、 訪れる度にその高さが低くなる叶山があらわれます。 あまりの痛ましい姿で見るに耐えません。 せめて山の外観を残して、 |
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武甲山の悲惨な姿を見ては、秩父人の美意識を疑いますが、 叶山も然りで、上州人の美的感覚を疑ってしまいます。 美意識では生きていけないといえば、それまでで、 確かにその通りでありますが。 まして、そこに生活の根を下ろしていない余所者ですから、 |
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「山を殺すなかれ!」と心の中で叫んで、岩稜を後にしました。 岩稜からの下りには、ちょっとビビッテしまうクサリ場がありますが、 植林帯を抜ければ、魚尾道峠に到着です。 |
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魚尾道峠付近の植林地は大規模に伐採されていました。 まさか、全山ハゲ山にして石灰採掘を始めるのではないだろうな! 魚尾道峠からは坂本に下る道と、 |
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叶山にかけては一般登山者立入禁止のようで残念です。 桃源郷と呼ばれ、かつて人の生活もあった叶城(叶後)と呼ばれた そして、「叶峠(叶後峠)」や「丸岩峠」といった峠も、 |
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魚尾道峠には峠の名を標した物はありませんでした。 この峠も消えゆく峠道とともに、 次第に人の記憶から消えていくのでしょうか? 股峠に向かう岩壁下部の道に「魚尾峠」の名をつけた道標を しかし、じきにこの道標も腐って土に戻っていくことでしょう。 |
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岩壁下部はフリークライミングのゲレンデになっています。 かなりのオーバーハングで高難度のようです。 小さい木の祠が祀られ、 静かに手を合わせて、二子山の岩峰がいつまでもこのままの姿で |
| ● 後日、二子山東岳、西岳上級コースを歩いた時のレポートを見る | |
![]() 志賀坂トンネル脇の駐車場から峠への道 |
志賀坂峠には志賀坂トンネルがあり、 ツーリングのバイクが爆音を轟かせ走り抜けていきます。 そのトンネルの上には旧志賀坂峠が残されているのですが、 上州側トンネル出口の駐車スペースに、 |
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周辺は諏訪山への周遊コースとして整備されているようで、 「志賀坂森林公園」という案内板も見受けられます。 杉の植林地内のジグザグで高度を上げて尾根に近づきます。 かつては、馬産地佐久から馬を列ねた博労が峠を越え、 |
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志賀坂峠は上武の国境で、 かつてこの峠越えの道は武州側では信州街道、 遠く信州側では武州街道と呼ばれたようです。 植林地の途中から諏訪山周遊コースと分かれて、 尾根に出たところには、白樺が一本。ここが旧峠のようです。 東の送電線近くまで行ってみました。 |
* 欲張ってハリマ峠・オバンド峠を訪ねようかと思いましたが、間物集落からの峠道入口には立入禁止の看板があり断念しました。