◆ 清八峠とゴボウ峠 ◆

 


山梨市の観光マップより 「清八峠」とある

「清八峠」と言えば、本社ヶ丸近くの清八峠のみとばかり思っていましたが、
山梨市切差集落背後の尾根にも「清八峠」は存在するようです。
このことは以前「気になるヘンテコな地図」で、地図の誤記ではないかと指摘しましたが
どうやら実在する峠のようです。


「清八峠」って・・・

山梨市鼓川温泉でひと風呂浴びて、駐車場に設置されている周辺地域の案内地図に
目をやっているとその中に「清八峠」の名を見つけたのです。
村人の手作りかに思われる看板ですから地元地名の信用度は高いと思われます。

どうやら山梨県内には、本社ヶ丸近くの清八峠の他にもう一つの清八峠が存在するようです。
そもそも「清八さん」とは誰でしょうか?
斉藤清六なら知っていますが、峠名に名を残す「清八さん」って誰?

河田槙の『一日二日山の旅』の中で、本社ヶ丸近くの清八峠の
その名の由来について触れた記述があります。
それによると明治期に測量に従事した人夫の名ではないかとの推測がみられます。
果たしてこの二つの清八峠の「清八さん」は同一人物なのでしょうか?
それとも別人の「清八さん」がいらっしゃるのでしょうか?
あるいは「セイハチ」という言葉に、なにか独自の意味があるのでしょうか?


「ゴボウ峠」って・・・

この鼓川温泉駐車場の案内地図看板は興味をそそるものでありまして、
さらに眺めていると乙女高原近くに「ゴボウ峠」の名を発見するのであります。
「ゴボウ峠」とは初耳の峠です。
「牛蒡」と書くのか、それとも「御坊」なのでしょうか?


『峠をめぐる山旅』(田沢武夫編・朋文堂)より

古い山の案内本などでは、「ゴボウ峠」と思われる場所には「母々峠」の名を見ます。
「母々」を「ボボ」と読むとすると、それが「ボボウ」となり、「ゴボウ」と転化したことは考えられます。
冬は寒冷な場所ですから、寒さに震え口を窄めて「ボボトウゲ」と言うと、
「ゴボウトウゲ」に聞こえないこともありません。

「清八峠」、「ゴボウ峠」の発見に興奮しつつも、
風呂あがりの体はすっかり湯冷めしてしまいました。