★ 旧秦野峠道を探る・2
(松田側・成功篇)
【コース】 稲郷--杉ノ沢--平畑堰堤--杉ノ沢堰堤--大曲り--林道--新秦野峠--ジダンゴ山分岐--ダルマ沢経路--虫沢--田代向
| 前回の探索では旧版『山と高原地図』の「ヤブひどし」の言葉に騙されて 早々と林道へ逃亡してしまい探索は失敗に終わった。 帰宅後何気なく目にした『丹沢の谷110ルート』(山と渓谷社)の「杉ノ沢」紹介ページに、 |
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| 稲郷のミロク山荘背後の吊橋で中津川を渡り、寄沢、中ノ沢、杉ノ沢の三沢出合いから探索が始まります。 スタート地点は錆び果て放置されたバスが目印。 左手の山道を登り、出合いの第1堰堤を越えていきます。 第1堰堤上の杉ノ沢の流れは優しい流れ。 |
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| 第2堰堤(平畑堰堤)を右岸から越えて、第3堰堤の杉ノ沢堰堤が見えてきたところで左岸に渡ります。 植林地内の道を登り、大きな杉ノ沢堰堤も左岸から容易に越えることができます。 杉ノ沢堰堤の上は広い河原でキャンプをするには好適地。焚火の跡も見られる。 堰堤上から振り返り見る栗ノ木洞、櫟山の山体が大きい。 |
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| 広い河原から上流部に向かうと、また沢は狭まります。 このまま流れに沿って歩き通すこともできるようですが、小さな堰堤が幾つもあり、 それを高巻くことは徒労であります。 左から流れ込む小さな沢との合流地点から、植林地内の土手に上がると明瞭な山道が見つかります。 杉植林地内の山道は次第に高度を上げていくので、 |
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| 随時、右手には杉ノ沢を挟んで林道が見えています。 林道に架かる二つ目の赤い橋が見えてくると、「大曲り」と呼ばれる沢がほぼ直角に曲る地点は近いです。 いつでも山道から沢底に降りることはできるのですが 堰堤から落ちる沢水の音が聞こえるうちはまだダメです。 最後の鉄製堰堤を巻き終えた所で沢に降りるのが正解なのです。 特に意識しなくても踏み跡もそのようにつけられています。 沢に降りた後は、右手の涸れ沢を辿ります。 瞬間湯沸器などの不法投棄も見られます。 |
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| 標識の矢印に従い、堰堤脇から踏み跡を拾うと難無く林道上に出ることができます。 林道の道端に「起点から4km、終点から11km」の距離ポストが立っています。 つまり寄大橋からの林道秦野峠線4km地点に飛び出すことになります。 時間的にみると林道を歩くより杉ノ沢径路を歩く方が早いようです。 オンバク橋から旧秦野峠は前回踏破したので、今回は林道をそのまま歩いて新秦野峠へ向かいます。 「寄と玄倉の奥地に広がる森林の活用と集落を結ぶ連絡道として25年の歳月を費やし開通・・・」と |
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| 新秦野峠には「ジダンゴ山」と「檜岳・雨山」の標識が設置されています。 「檜岳」の振り仮名が、「ヒノキダッカ」となっている点が素晴らしいと思います。 古い資料や文献によると、秦野峠は玄倉峠とも呼ばれていたようです。 『山北町史』には、 |
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| ジダンゴ山の標識に従い、植林地内の急登を行きます。 振り向くと伊勢沢ノ頭、檜岳、雨山の山稜がドッシリと構えています。 雨山に雲がかかると雨が降るとの言い伝えがあります。 雲のかかっていない様子を見ると、降りだすまでには今しばらく猶予があるようです。 登りつめたジダンゴ山分岐には倒れた標識があり、それぞれの方向をかろうじて指し示しています。 それでも警察の鑑識課のように踏み跡を丹念に拾うと、手作りの標識が見つかりホッとします。 |
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| 鹿柵を脚立で越えて、ネット沿いの道を進み、また再び脚立で鹿柵を越えます。 所々ビニールテープによる目印も付けられていますが人気のある登山コースとは到底思えません。 地図にもコース表記が無いので、訪れる人は稀だと思われます。 しばらく進むと、また手作り標識があり、高松山、西ヶ尾からの道と合流します。 |
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| 左手にはp710が望まれ、その北鞍部を越えている送電線も見えています。 送電線のみでなく林道も延びているようです。 (p710はタケ山というらしい) 新秦野峠からp871、p821の北側山腹を絡む林道はジダンゴ山西側の鞍部を巻いて p710の北鞍部に至り、p710の西側山腹を伝い虫沢川沿いの林道と繋がっているようです。 小尾根を進むとスズタケの繁る小ピークがありますが、ダニが居そうなので左手から巻いて進みます。 尾根が広くなり、獣の寝床のような潅木地帯の斜面を下ります。 |
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| 送電線巡視路「新秦野線29・30」への案内標識があり、手作りの山道標識が ここから小尾根に別れを告げて、鋭角に左手に曲りダルマ沢への下降を示しています。 空はみるみる暗くなり、とうとうポツポツと雨粒が落ちてきました。 お気軽ウォークなので雨具の用意などありません。 暗い植林地内を下降し、空中を渡る送電線をくぐるとダルマ沢の源頭部へ導かれます。 雨は降ったり止んだりしています。 |
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| ダルマ沢は美しいといえるほどの沢でもなく、かといってまた大荒れの沢でもありません。 p710の西側山腹の林道開削の影響で上部は土砂が流入している模様です。 沢登りの対象にはならないだろうし、ここだけを目的に訪れる人も無いでしょう。 滝といえる滝もなく、数箇所の堰堤があるのみ。 それだから下降路としても使えるのですが、沢歩きの魅力としては乏しい所です。 可愛らしいゴルジュもあるにはあるが・・・ ダルマ沢沿いの道は思いの外に短く、あっという間に林道に出てしまいました。 |
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| 途中、大きな古木の下に石祠が祀られていました。 雨宿りを兼ねて石段を上がると、祠の前には里芋、昆布、蒟蒻の煮染め、赤飯、豆、 キュウリの新香が供えられていました。 正月のおせち料理のお裾分けのようでもありますが、 山神様はこういうものがお好みなのかと観察しつつ、雨に煙る山を後にしました。 |
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