★ 最近仕入れた中で特に素晴らしい峠本・峠資料 ★

『群馬の峠』
上巻/西北の道・三山地
下巻/北東の山・南西の峡

岩佐徹道 著
三共電器株式会社 発行
昭和46

古本屋さんでやっと巡り会うことができました。
数ある峠本の中の古典的名著です。
群馬県内を大きく四つの地域に分けて150余りの峠を紹介している。
今から30年以上前の出版であるが、群馬の峠を語る上では欠かせない
貴重な資料である。
購入してから数週間が経過したが実はあまり文章を読んでいない。
往時の写真を見てウットリしているばかりだ。
峠の写真を見てウットリしているなんてイカレタ奴だが、
アイドルの写真集より価値があると思っている。
発売当時の売価は上下巻合わせて5200円だが、
古本屋価格3150円で購入できたことも嬉しい。
『群馬の峠』

須田茂 著
みやま文庫 発行
平成17

いつの間にかこんな素晴らしい峠本が出回っていたことに驚いた!
今年の8月に出版されたばかりのホヤホヤの一冊である。
群馬県の峠をほぼ網羅している秀逸な作品といえる。
こういう本を各都道府県は一冊以上作成すべきであり、
峠の文化的価値を後世に伝えていく必要があると思う。
群馬県内の峠は300を超えるといわれるが、
その膨大な数に臆することなく体系的にまとめられている。
峠の位置、名称、その名の由来、分布と形態、歴史、など
幅広い観点から考察を加えている。
たとえ群馬県の峠に関心が無くても、
峠に関する一般的知識を深める為には貴重な一助となるだろう。

入手方法:みやま文庫へ電話注文 書籍代1500円+送料

『神岡の峠』

ふるさと神岡を語る会
神岡町教育委員会
編集発行
平成16

岐阜県神岡町(現・飛騨市)を大きく三地域に分けて42余りの峠を紹介している。
郷土を愛する地元の方の視点で書かれていることがポイントである。
人の往来の様子、峠に寄せる人々の思い、峠にまつわる数々のエピソードなど
地域住民の声を聴くことができるのである。
神岡町といえば神岡鉱山やカミオカンテで有名な山懐の町である。
遠距離で訪れる機会もないが、このような良書を見てしまうと
一度は足を運んでみたくなる。

入手方法:飛騨市神岡公民館へ電話注文 書籍代1000円+送料

『峠の石造物』

徳島県文化振興財団
民俗文化財編集委員
平成12

徳島県内の峠に祀られた石造物を紹介している本。
一見すると石仏マニア向けの本だが実は峠本である。
それも素晴らしい峠本なのである。
四国各県民は峠に関心を抱いている方が多いようで名著の宝庫である。
徳島県内には250を超える峠があるとされ、その内125の峠には石造物が
祀られている。本書は100余りの峠とそこに祀られた石造物を紹介している。
また個々の峠ばかりではなく幅広い視点から阿波の峠について考究している。
峠の起源、役割、名称と由来、峠道の変遷、なぜ峠に石造物を建てたか、
石造物が語る山村民俗など、峠の知識・峠への関心を一層深めてくれるだろう。

残念ながら未入手-東京都立中央図書館で一部をコピー

『予土の峠物語』
平成4
『予土の峠を歩く』
平成16

妻鳥和教 著
第一法規出版 発行

伊予と土佐の両地域を結ぶ峠道に着眼した民俗学的側面を持った文献。
残念ながら図書館の閉館間際でじっくり見ることができなかったが良書のニオイ。
いわゆる峠一覧紹介本やガイド本とは異なるがこういう<読む峠本>も好きだ。

残念ながら未入手-国会図書館でパラパラと見る程度にとどまる。

『安曇村誌』

長野県安曇村

長野と飛騨を結ぶ安房トンネル。
その上に安房峠があることは知っているし、若かりし頃バイクで越えもした。 
しかし、その峠の他に旧安房峠があることは知らなかった。
その旧道の道筋が詳細に記されているのが『安曇村誌』(巻号忘れた)である。
薬研掘状の痕跡が残っているようだが写真を見る限りかなりのヤブ道である。
もちろん冬期は豪雪地帯で近づけないし、それ以外の時季はクマがお出迎え
してくれそうだ。
北アルプスに行くことはあっても、わざわざヤブ道に足を踏み入れるのは
ある種の勇気ある決断が必要といえる。
でも、鎌倉街道だといわれている<祠峠-桧峠-安房峠>のコースは
是非歩いてみたいものである。

神奈川県立図書館にて必要部分をコピー

『藤岡市史』民俗篇上巻

群馬県藤岡市

『〇〇市史』などの市町村史をよく見るが、『藤岡市史』はエライ!
市内の日野地区、高山地区の峠を26箇所余り紹介し簡単な説明を付している。
また市内25箇所の坂道までも掲載している。
峠道の調査研究には『〇〇市史』、『〇〇県歴史の道調査報告書』、
『〇〇県民俗調査報告書』などは実に有効である。
藤岡市のように峠に関心を持った紙面作りを心掛けて欲しいものだ。
とはいえ『藤岡市史』には峠位置を示した地図を加えて欲しかったとも思う。

神奈川県立図書館にて必要部分をコピー

『上州路』

あさを社

41号 「特集奥多野・峠の旅」
 投石峠/横田昭二、塩の沢峠/滝田純作、土坂峠と志賀坂峠/編集部
 十石峠界隈昔がたり/山村大峰、三国峠/木村修、旧碓氷峠/平井克巳
1982年5月 96号 「奥多野の峠・西上州東信濃への道」
 信濃への道峠路をゆく/編集部、ぶどう峠から北相木村へ/編集部
 十石峠から大上峠へ/清水寥人、戦国の夢を秘めて余地峠/清水寥人
 荒船信仰の道/清水寥人、下仁田から和美峠へ/編集部
 内山峠を越えて内山・志賀へ/編集部、峠を下って東信濃佐久/編集部
2004年2月 357号 
「峠その歴史的背景をさぐる・木根宿峠(三坂峠)・三国峠-上-」 須田茂
358号 「峠その歴史的背景をさぐる・木根宿峠(三坂峠)・三国峠-下-」
359号 「群馬の峠を歩く 座間峠と桐生周辺の諸峠」
360号 「群馬の峠を歩く 星尾峠と、まぼろしの柏木峠」
361号 「群馬の峠を歩く 木々岩峠とマメガタ峠」
362号 「群馬の峠を歩く 清水峠とキスゲ咲く蓬峠」
364号 「群馬の峠を歩く 渋峠と草津峠-上-」
365号 「群馬の峠を歩く 渋峠と草津峠-下-」
366号 「群馬の峠を歩く 小麦峠と小出屋峠」
367号 「群馬の峠を歩く 谷川岳と天神峠」
368号 「群馬の峠を歩く 志賀坂峠と魚尾道峠」
369号 「群馬の峠を歩く 家の串峠」
370号 「群馬の峠を歩く 野反峠と地蔵峠」
371号 「群馬の峠を歩く 越沢峠」
372号 「群馬の峠を歩く 地蔵峠への再訪」
373号 「群馬の峠を歩く 数坂峠と背嶺峠」
374号 「群馬の峠を歩く グミ木峠と綾戸穴道」
375号 「群馬の峠を歩く 中山峠・発坂峠から三国峠へ その1」
376号 「群馬の峠を歩く 中山峠・発坂峠から三国峠へ その2」
377号 「群馬の峠を歩く 碓氷峠」
378号 「群馬の峠を歩く 毛無峯と尾坂小山手向」
379号 「群馬の峠を歩く 浅間ノ嶽ノ北ナル阿妻屋ノ嶽ノ手向
                    大鳥山ノ北ノ手向、見付山ノ手向」
380号 「群馬の峠を歩く 奥多野の三国峠」
381号 「群馬の峠を歩く 玉原越と七谷越」
382号 「群馬の峠を歩く 石神峠と法久峠」
383号 「群馬の峠を歩く 香坂峠から志賀越へ」
384号 「群馬の峠を歩く 軽井沢峠と姥子峠 赤城山の峠と古道・1」
385号 「群馬の峠を歩く 軽井沢峠と姥子峠 赤城山の峠と古道・2」
386号 「群馬の峠を歩く 千駄木峠とクラボネ峠・ウダ峠」
387号 「群馬の峠を歩く 菅塩峠から鞍掛山越えの道へ・その1」
388号 「群馬の峠を歩く 菅塩峠から鞍掛山越えの道へ・その2」
389号 「峠と古道を歩く 細尾峠と禅頂行者道」
390号 「峠と古道を歩く 仙元峠と富士道」
・・・と『群馬の峠』の著者須田茂氏の好連載が続く。

上記は、最近目にした、入手した峠本、峠資料の中で特に素晴らしいと感じたものです。
その評価は個人的偏見に基づいたものです。
このところ群馬県に熱い視線を向けていたのでその傾向が現れています。
(『群馬の峠』須田茂著・みやま文庫 を宣伝したくてこのページを作ったようなものです)

峠の文献は数多くあります。(「峠の本箱」「最近読んだ本買った本」のページを参照下さい)

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