イヌクビリ峠 (竹山峠)

 
イヌクビリ峠

昔、大きな山犬がここで殺されたという物騒な話もあるが、
真偽は定かではない。

深沢の大野家には、その先祖である「狼の茂衛門」が
イヌクビリで討ち取ったという狼の頭骨が保管されている。

周囲を大野山乳牛育成牧場に囲まれた明るい峠である。
南面の展望はすこぶる良好で、足柄山の山体も大きく望める。

上昇気流を利用して鷹だか鷲だかわからないが、
猛禽類が弧を描いている。
山上に広がる牧草地で餌の野鼠でも探しているのだろか。

北には丹沢湖に向けて尾根上に林道が伸びている。

 
大野山 山頂

西にわずか登ると、東屋のある大野山に着く。
権現様の石祠が祀られ正面に権現山が圧倒的な大きさ
で対峙している。
丹沢湖のダム本体も良く見え、お弁当をひろげるには、
気持ち良い所だ。

峠へは、麓から舗装された道を歩むことになるが、
勾配は尋常ではない。自転車は苦戦すること必至。

かつては山北から神縄に向けて人の往来があったという。
花嫁が峠を越えたともいうが、今はホルスタインがモウと
鳴く長閑な峠となっている。

本来は皆瀬川側から登るのが本道かも?
イヌクビリ峠=竹山峠は自信がない。
竹山峠はもう少し市間集落に近い地点かもしれない。
『明治の山旅』(武田久吉)や『丹沢だより198号』の
「丹沢の古道を訪ねて」(奥野幸道)を見ると、
竹山峠は別にあるような感じを受ける。

当初、笹峠も同一と思っていたが、
笹峠はイヌクビリ峠の北で、湯本平に下る分岐である。