成田道の峠 <正式名不明>


天神社由来


切通しにある相州アルプス登山口


赤土が露出した切通し

厚木市上萩野から飯山温泉に越える小さな峠道があります。
名前があるかどうか判りません。 また峠と呼んでいいものかも判りません。
単なる坂道の範疇かもしれません。
しかし、堆積した赤土を切通した姿は貫禄ある峠道の様でもあります。

路傍に「成田道」と刻まれた道標が建っています。
明治時代に成田某という地元の方が、険しい山道の改修工事に当った為にそう呼ばれています。

坂の登り口には天神様が祀られていますので、「天神峠」と呼ばれていたことがあったかもしれません。
あるいは飯山観音の巡礼道として「飯山越え」とでも呼ばれていたのでしょうか。
それとも付近に一般的にみられる「打越」という地形語が適切なのかもしれません。

● 『黄色いチラシ』という地元紙に「三ツ沢峠・三ツ沢切通し」という名で掲載がありましたので、
  取り上げることに致しました。

● 成田道については『厚木の街道』(鈴村茂著)に詳細があります。
  「三ッ沢」とは雨が降ると道を沢の如く水が流れるので土地の人はもともと「道沢」と呼んでいたそうです。
  「此処は飯山の一番北と上荻野を結ぶ唯一の道路であり、むかしは大山参りなども相当通ったと云う。
  山の峠は石段を登るに等しく、僅かにヤセウマ(背負ばしご)で荷物を少しばかり背負って通れる程の
  狭い道路でもあった。」 と書かれています。