◆ 最近の懸案事項 ◆

最近ちょっと気になる峠の数々、いつか訪ねてみましょう!

案件@ 小渕丘陵の峠


『藤野町全図』 藤野町 1962年

JR藤野駅背後の小渕丘陵には上小渕と上沢井を結ぶ「旧小渕峠(牛坂峠)」と、
関野と中里とを結ぶ「小渕峠(あまどおり)」があり、過去に何度か訪れています。

近所の図書館で、藤野町が発行した1962年の『藤野町全図』という資料を見たところ、
関野と上沢井を結ぶ「小日野峠」なる峠名の存在が確認されました。
岩戸山と小渕(小淵)山の鞍部である「小渕峠(あまどおり)」とは、どうやら別物のようです。
小渕山に近い方の鞍部か、またはそこから大日野原(おびのっ原)と呼ばれる耕作地に
降りる辺りが「小日野峠」と推定されます。
夏草が衰えたら調べに行かねばなりません。

案件A-A 甲府東山の峠


『甲府自然休養林ハイキングマップ』 林野庁山梨森林管理事務所 

甲府市在住のB・Jさんから御教示頂いた情報です。

山梨森林管理事務所発行の『甲府自然休養林ハイキングマップ』に未知の峠がありました。
以前、甲府市東山の岩堂峠、鞍掛峠を訪れた時に、
無名の峠とばかり思っていた鞍部に「大黒峠」の名前が付されています。

また、この地図には「大平峠」もう一つの「鞍掛峠」が描かれていて興味を覚えます。
これらとは別に「小次郎峠」なる峠もあるようです。
いずれ再訪して調査しなければなりません。

案件A-B 甲府東山の峠


『中央線各駅登山』 山村正光著 山と渓谷社 1994年

『中央線各駅登山』(山村正光著・山と渓谷社)という本によると、
もう一つの「鞍掛峠」とは別に、もう一つの「鞍掛峠」があるようです。
つまり、「鞍掛峠」は合わせて三つある?

同本の挿入図によると、鹿穴と板垣山の鞍部に「鞍掛峠」の名前が見られます。
この鞍部の鳥獣保護区標識に、手書きマジックで「鞍掛峠」の書き込みがあることは、
以前、takigoyamaさんが確認しており御教示頂いていました。
やはり現地調査が必要なようです。

案件B 甲斐市の峠


『甲斐市観光ガイドマップ』 甲斐市環境経済部商工観光課

「饅頭峠」と「ホッチ峠」は有名で、茅ヶ岳を訪れるかたわら両峠を訪れる人も多いのですが、
甲斐市発行の『観光ガイドマップ』によると、ホッチ峠の南方に「雷塚峠」なるものがあるようです。
あまり知られていない峠名とは思いますが、なぜか気になります。
「雷塚」とは何なのでしょうか?

案件C 秋山村の峠


『新しき山の旅』 小林玻璃三編集 昭和書房 昭和17年

昔の山の本に掲載されている桂川右岸尾根の踏査記録に「ウシロ山峠」の名前があります。
立野峠と寺下峠との間にあるそうなのですが、そんな峠あったかなぁ?

本文には次のように書かれています。

  「立野峠より山稜上径を東へ十分ほど辿ると、また乗越がある。
  この乗越を横切り、最初の丸の上に恩賜林の標石があり、径は益々藪がひどくなってくる。
  尚、丸を五つほど、上下すると、また恩賜林の標石があり、左(北)へ山径がついている。
  ここから右(南)へ二本山径を見送り、十分ほどで、立野峠より大きな峠に出る。
  この峠は相当往来が多く、秋山の尾崎と立野を結ぶ峠で、一名ウシロ山峠とも云う。
  ウシロ山峠から寺下峠までは、時間にしたら三十分ほどであるが、
  尾根上大きな丸を越してから、寺下峠への降り口がひどい藪で、径も絶え、
  幽かな踏跡を辿ることになる。寺下峠は別名塩瀬峠とも云われ、寺下と塩瀬を結び、
  峠の北側に恩賜林の標石がある。」

「立野峠より大きな峠」ならこれまでに気がついていた筈ですが、まったく記憶にありません。
「相当往来が多い」のなら、他の山の本で紹介されていてもおかしくないのですが、
いまのところ「ウシロ山峠」の名前はこの資料のみでしか目にしていません。

秋山村の峠ではまだいくつか調査しなければならないことがあります。
『山梨県市郡村誌』に書かれている「柿ノ木峠」、「峨々澤峠」、
『角川日本地名大辞典』に書かれている「鳥井峠」など。
もしかしたら「ウシロ山峠」は「柿ノ木峠」のことなのかもしれない。

案件D 小尾の峠


『山と渓谷51号?』 「奥秩父の峠」 小野幸著 山と渓谷社

昔の『山と渓谷』(号数発行年は忘れた)に「奥秩父の峠」(小野幸著)という記事があり、
その中に「栗葉峠」、「蛇越峠」、「ソリガミ峠」という未知の峠名が出てきます。
一体これらの峠はどこを指しているのでしょうか? まったく不明です。

同文中には「デアス峠」なる峠名も登場しますが、
これは現在の地形図からはその名を消した「ダアス峠」であることがわかります。
まだまだ名前さえ知らない峠がたくさん隠れているようです。