ちょっと昔の峠を探して・九鬼山周辺の峠
@ 田中峠?・沢井峠 / A 田中峠?(七曲峠?)・札金峠・弥生峠
【おまけ】 熊峠・横吹峠・鈴ヶ音峠(小沢峠・鈴懸峠)・突坂峠(御観音峠)
| ちょっと昔の『山と高原地図 高尾・陣場』(昭文社)を見ると、 JR中央線猿橋駅の南方に「田中峠」という名前の峠が記載されている。 あまり峠名としては魅力的な名前ではないが、前から何となく気になっていた。 それは、その隣りに「ニュータウン造成中」の文字が見えたからかもしれない。 またひとつ、この世から峠が消されてしまう前に是非訪れてみたいと思っていた。 出発前に本屋さんで最新の『山と高原地図』を見てみると、 |
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◆ 1回目 ◆ |
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猿橋駅で下車すると、いつのまにか駅舎は新しくなっていた。 平日の昼間のせいか人影も疎らで駅員もいない。 新駅舎のくせに自動改札機は設置されておらず、 正規乗車料金で来たことを後悔したりもする。 駅南口からは山上の新住宅地へ住人を運び上げてくれる シャトル内からの景色も良かったが、 しかし、この住宅地造成のために、 中央線沿線では他に四方津駅の北方に四方津御前山を |
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新造住宅地ビュウ桂台南端の見晴台に登る。 大木の根元に石祠が安置されているが、まさかここが 田中峠の峠跡ではあるまい。(?) 貯水槽脇の山道に分け入ると古道らしき凹状の道が続く。 ここにも木に括りつけられた判読できぬ 道の消滅で行き詰まったが、 |
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25000図や大月市観光課発行の観光マップには、 猿橋と小沢川沿いの田中集落を結ぶ田中峠道は破線で 記載されているが結局よくわからなかった。 テレビアンテナに占領された神楽山から御前山を経由して 九鬼山縦走尾根を沢井ノ頭で西に折れ、菊花山に向けて 最低鞍部が沢井峠であるが、 |
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菊花山の山頂からは岩殿山がよく見える。 脚下には大月の街が広がっている。 この山を大月側では「貧乏山」と呼ぶらしい。 町の南に位置し太陽の光を奪うからだ。 逆に沢井の集落では冬の北風を遮り、 大月の街並みを見てしまったら急に下界が恋しくなり、 |
◆ 2回目 ◆ |
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前回の田中峠探しから二日後の日曜日、またも懲りずに 猿橋駅のホームに降り立った。 今回も駅員はいないのかと期待して来たが、休日のせいか それとも昨日降った雪の対応のためか駅員は駐在しており、 しっかりと正規料金を精算して駅の外に出た。 悪いことは出来ないものだ。(あたりまえか) 一地方の小峠である「田中峠」に固執する必要も無いのだが、 前回は神楽山東尾根から御前山に行ってしまったので、 |
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雪化粧した山道を辿り、思いのほか高い地点まで稜上を 登った所にその七曲峠(田中峠?)らしき所はあったが、 菖蒲神社の祠も、猿橋側に下る道も見当たらない。 ただ、田中方面に向かう道は虎ロープが張られ塞がれている。 ここが探していた田中峠なのだろうか? この峠らしき地点をさらに少し登った所に馬頭観音らしき 結局、二度の訪問でも田中峠の生存の有無と、 |
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沢井ノ頭までは前回同様に御前山を経由して 落葉林の明るい尾根道を進み、 その先は未踏の九鬼山を目指して、 馬立山、札金峠を経由して縦走路を南下することにした。 すれ違う人も無く静かな山歩きを堪能できるコースだ。 札金峠は「杉林の中の暗い峠で、峠の情緒は無い」などと |
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峠は朝日小沢と田野倉を結んでいる。 朝日小沢側から峠道を辿れば、ほの暗い杉林を抜けて 突然パッと前方がひらけるあたりが心憎い演出だ。 小さな切り通しのような凹状の峠からは 田野倉からの登山者は、 |
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「紺屋の休場」という見晴らしのよい小広い平坦地を過ぎ、 九鬼山北東面を大きく回り込めば、ひと登りで山頂に至る。 山頂からの展望は天下一品! |
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「弥生峠」は九鬼山から禾生駅に向かう杉山新道という 登山道の途中にある峠。 古いガイドブックには名を見ないので新しい峠なのかもしれない。 杉山新道には「ウサギの広場」や「ハチのテラス」といった |
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なぜ峠に「弥生」と付けられたのだろうか? 付近には「みゆき」尾根、「久美」山と書かれた標識もある。 「弥生・みゆき・久美」とは道を開いた方の家族の名前だろうか? 杉山弥生、杉山みゆき、杉山久美、どれもありそうな名前だ。 それとも行きつけの飲み屋のホステスの名前だろうか? 峠周辺はカラマツに囲まれ明るい雰囲気だが、 明るいカラマツのジグザグから杉林のジグザクへ変わり、 ちょっと昔の地図に名前のあった峠を探し求めて彷徨ったが、 宅地造成で消えゆく峠もあれば、 |
| 【後記】 ・『新ハイキング』1994.12. 470号を見ていたら「大秋田山〜大桑山」(山口ゆき子氏)の記録の中に田中峠が出ていました。 |
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禾生駅に到着した時刻が早かったので付近の峠を散策する。 『山と高原地図』にも禾生駅の西北に名前のある熊峠を 峠名を記した標識は無いが「熊に注意」の看板があった。 |
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横吹峠は『山梨の峠』に掲載されていた峠で、 横吹集落と羽根子集落を結ぶ。 横吹老人ホームの先を探してみたが判然としなかった。 |
| * 富士急行線禾生駅の女性駅長?さんはとても親切で気さくな方です。 JR乗り入れの「ホリデー快速」は快適快適!禾生から八王子まで直通で、しかもゆったりシートで一杯飲める。 |
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九鬼山からさらに縦走を続け 鈴ヶ音峠は朝日小沢と大平集落を結ぶ峠で そのむかし長さ33尋、7つの鈴と7つの鏡のついた大幡が 南の大平側の展望は明るく、 |
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鈴懸林道から派生し無線通信施設へと向かう 作業道(鎖で封鎖)を辿り、 大秋日山と大桑山の鞍部のガードレールを跨げば 突坂峠に至る。 峠の松の大木の根元に一体の馬頭観音が安置されている。 『山梨の峠』には別名として「ズカ峠」とも記されている。 |
◆ 後日、再探索した田中峠と再訪した突坂峠・鈴ヶ音峠のレポートを見る。