目を回す峠巡り

 

本来の峠行の趣向には適わないが、
一日に最高いくつの峠を巡ることが出来るか考えたことがある。
24時間タイムトライアルである。

朝早くに、機動力に優れたバイクで家を出れば、
一日20や30の峠を落とすことが出来そうだと。
アスファルトに固められた峠が主体となるだろうが。

ただ、それだけの話である。

誰か挑戦してみる人は、あるいは実行した人はいないだろうか?
私は、やる気は一向におきないのだが。

でも、正直に言うと一つでも多くの峠を巡りたいという
気持は常に持っている。

その証拠に、峠をまともに越すことは少なく、
尾根を歩くことで串刺しにするケースが多いのだ。

せっかく峠道を登りつめたのだから、
そのまま反対側に乗越すのが惜しいと思ってしまうのである。
本来山屋である血がそうさせるのか?
貧乏性がそうさせるのか?

山頂を踏むことばかりが、山歩きではないと思いつつも、
ピークを目指してしまうこの悲しさ。

結局は山頂第一で、ついでに峠をツマミ食いしているのが実情である。
地図とにらめっこして、峠を登り、別の峠を経由して、山頂を踏み、
また別の峠から下降するといった目を回す欲張った峠巡りに
なってしまうのが常である。

たまには、一つの峠に集中してじっくりと、こちらからあちらへと
越える正統的な峠歩きをすべきであると反省する昨今である。