マイナー縦走路の峠
後沢乗越・鍋割峠・雨山峠・旧秦野峠・新秦野峠
| 登山地図に「通行厳重注意」など危険マークのいっぱい付いた鍋割山から西に延びる尾根道を歩いてみた。 聞くところによると檜岳周辺はダニの襲撃もひどいという。 かなりのヤブ道を覚悟して、このマイナー縦走路に臨むことにした。 |
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いきなり後沢乗越から鍋割山に取り付いても面白くないので、 というより車を停めての周遊に困るので、 三廻部の集落から中山峠を越えて寄の集落に出て、 中津川横の運動広場に車を停めさせてもらい、 鍋割南尾根上の櫟山・栗ノ木洞を経由して取り付くことにした。 三廻部(みくるべ)も寄(やどろき)も 洗濯物を干しているオバちゃんの視線を感じつつ、 標識が無きに等しいので、勘を頼りに進むことになる。 |
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鹿柵を三つほど通り、杉の植林帯を抜けると 林道三廻部線を横断することになる。 林道を少し上がった所に馬頭観音が安置されている。 大倉と寄を結ぶ道として古くは歩かれていたのかもしれない。 しばらくすると、右手にまた林道が見えてくる、 鈴の音がするので登山者かと思ったら、 |
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櫟山とは名ばかりで桧の植林帯をジグザクで登る。 そして山頂には立派な松が生えている。 桧山か松山に改名すべきかもしれない。 しかし、展望は申し分なく秦野の街並みが一望できる。 カァ-カァ-、うるさいので栗ノ木洞へ向けて、 |
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栗ノ木洞は展望の無い植林帯である。 高校山岳部らしきグループが数人腰をおろしていた。 高校時代自分も山岳同好会だったが、 こんなマイナーコースは歩かなかったなぁー と感心(?)してしまう。 後沢乗越から急に人通りが激しくなる。 『かながわの峠』によると西面のウシロ沢側に下ることも 鍋割山頂に近づくにつれて残雪も現れる。 |
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中高年登山者を30人近く追い越して、 山頂に到着するも、小屋もベンチも人で一杯だ。 芝生の中に入って弁当をひろげる人までいる始末だ。 そういえば最近、NHKで連日、鍋割小屋の特集を 鍋割山より雨山方向を眺めると、結構下ってから、 |
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鍋割山北斜面は雪は残っているものの、凍結はなく、 アイゼンをつけるほどでもなかった。 鍋割山をちょっと下ったところに、地図に載っていない 鍋割峠には一体の馬頭観音が佇んでいる。 |
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昔、玄倉の人たちは、塔ノ岳のお祭りには雨山峠を越え、 鍋割峠から尊仏の土平に下り、塔ノ岳の水場あたりから 尊仏岩への道をお参りに登ったという。 峠の窓から雪をかぶった丹沢山・蛭ヶ岳が美しい。 登山地図ではこれより先、危険マークのオンパレードだ。 |
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雰囲気も植生も景観も優れた縦走路だ。 心配したヤブもダニもなく、歩き易い道が続く。 雨山峠はかつて西丹沢の谷で沢登りをする人の |
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現在、崩壊のため寄沢側が通行止となっているが、 この峠はいつの日か、ちゃんと越えてみたい峠である。 鍋割山腹の崩壊地から時折崩落の音が聞こえてくる。 峠からは、我慢の登りが続くが、 この山に雲がかかると雨が降るといわれているが、 |
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雨山から檜岳の縦走路も実に気持ちの良い道だ。 地図の危険マークを過大に信じて、 これまで訪れなかったことに後悔する。 落葉したブナの明るい尾根歩きで、 |
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数箇所、少ない登山者を待ってベンチも設置されている。 ちょっとしたキレットを越えて檜岳に達する。 杉の林で南面の展望はないが、 北面より蛭ヶ岳が望める。 普段目にしない角度から望む蛭ヶ岳、丹沢山が、 |
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檜岳からは鹿柵沿いに、明るい疎林の中を進む。 所々の下草や苔もキレイだ。 ゆるやかに下りつつ、カヤト状を乗越っせば伊勢沢ノ頭で、 山神峠に下る分岐で食指が動いたが、 |
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旧秦野峠への道は、ちょっとヤブがうるさくなるが我慢の範囲内。 潅木も払われ道幅も確保されている。 途中、鹿柵の設置工事を過ぎれば 旧秦野峠へ辿り着く。 朽ちたベンチと寄方面へ延びる古道がある。 |
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林道の新秦野峠。 林道といっても立派な舗装路。 林業の作業道として造ったというより、 山岳観光道路といった面持ちか。 まだ工事中で全線ダートだった時代に |
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新秦野峠から長い林道歩きで寄に戻るのは馬鹿らしいので、 さして時間も変らないジダンコ山経由で帰ることにする。 「シダンコ」あるいは「ジンダンゴウ」とは興味引かれる名前だ。 山頂には「弥勒さん」と地元で呼ばれている石祠が祀られている。 本日歩いた人気の無いマイナー縦走路は |
P.S. 鍋割山からの下降にある崩壊地と鍋割峠から雨山峠間の三ヶ所の鎖場は確かに危険なので注意が必要。
後半の檜岳・伊勢沢ノ頭付近も夏場はヤブがひどいのかもしれない。
鹿の気配も濃厚なので、ダニも活性期には猛威を振るうかもしれない。
また、旧秦野峠から新秦野峠へ向かう途中、方向感覚がおかしくなるし、
左右両側を有刺鉄線の鹿柵に挟まれ進む箇所もあり厄介だ。