初詣ついでの峠
〜 伝説の峠と柵沿いの山道を歩く 〜
梅野木峠・三ッ沢峠・肝要峠・梅ヶ谷峠・馬引沢峠・旧二ッ塚峠(蒟蒻峠)
・二ッ塚峠(旧京塚峠)・古満地峠・旧満地峠
| 新年を迎え初詣をダシにして家人の目を誤魔化し峠巡りに出かけた。 御岳神社から日ノ出山を経由して長大に東にのびる丘陵の峠を拾って歩くのだ。 御岳神社に行くなら御岳駅で降りればいいものを無人駅の川井駅で下車する。 パチンコ屋さんの前で拾ったスロットのコインを賽銭箱に投げ入れて、あれもこれもと願を掛ける。 「御札」の原価計算や宗教法人の税優遇措置を考えつつ、 日ノ出山もハイカーに溢れ、お弁当を広げる家族やグループで賑やかだ。 クリームパン1個とスナックの小袋という侘しい食事を済ませ、 * |
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日ノ出山から三室山に至る山道は植林地の中の平坦な道で、 これまたMTBで快走すると気持ち良さそうだ。 その道を日の出町大久野三ッ沢と青梅市柚木方面を結ぶ林道が 林道の一段高いところに |
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三ッ沢峠は『青梅市史』の中に名前のあった峠で、 三室山手前の分岐と思われる。 別段、峠らしい情緒も無いのだが ベンチもあるので腰を下ろすには良い。 三ッ沢と愛宕尾根を経由して柚木を結んでいたものと思われる。 |
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これよりメインのハイキングルートを外れて、 「通矢尾根」と呼ばれる平将門伝説が残る尾根道に入り、 肝要峠を目指す。 通矢尾根入口には標識もあり見落すことはない。 しかし、道は明瞭で快適な下り勾配、時に急勾配。 |
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「肝要」は古くは「神入」とも呼ばれ御嶽山の遥拝所があったという。 林道に下りる尾根の末端の高みに古い石積みがあったが、 はたして遥拝所の跡だろうか。 肝要峠は肝要と梅郷の集落を結ぶ。 少し離れたところに階段状の下り口があったので、 |
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肝要峠から尾根を外れてしばしの林道歩き。 NPO法人ファミリー乗馬クラブの分岐を左に折れて梅ヶ谷峠へ。 林道出口の資材置場横に石仏が寄り集まっており、 北条氏照軍の辛垣城攻撃にはこの道が利用されたというが 梅ヶ谷峠はもとは「梅方峠」で、 |
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石仏に対面する杉林の急斜面につけられた踏み跡を這い上がれば、 馬引沢峠へと続く尾根道に合流する。 しばらく行くと「和田橋・梅の公園分岐」で標柱が建っていて、 ススキの原を横目に要害山を過ぎれば、 |
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そうこうしているうちに、 あの有名な日ノ出町廃棄物処分場のフェンスが現れる。 中を見せたくないのかフェンスにはネットが張られ目隠しされている。 何かやましい事でもあるのだろうかと疑いたくもなる。 処分場のフェンス脇に視界を遮られた馬頭観音が一基佇む。 「山の中に廃棄物、人の心に廃貴仏」といったところか。 |
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鎌倉街道の本道の峠越えであったといわれる馬引沢峠も無残な姿。 峠は日の出町玉の内と青梅市和田を結んでいたが、 今では「向こう側のない峠」となってしまった。 畠山重忠が難渋する馬を見かねて下馬し、 「馬引」の「引」は「蟇」の意味で、 馬引沢峠には伝説がある。 「昔、金銀を積んだ荷車がこの峠越えで難渋し動けなくなった。 ということは、今でも峠付近にはお宝が眠っているということ? |
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馬引沢峠からフェンスと並行して山道を東に進めば旧二ッ塚峠。 ここは辛うじて峠道が残されている。 旧二ッ塚峠は玉の内と青梅市駒木野を結んでいる。 この峠にも悲しい伝説がある。 「昔、峠の麓に貧しい母と娘が住んでいた。 |
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塚の前には造花と盃が手向けられていた。 半紙もあったがその上に供えられていたであろう品々は、 カラスの餌になってしまったようだ。 峠の標柱に、なぜか赤い郵便受けが括り付けられている。 郵便受けの中を見てみると 「古への 峠の道は 変われども 塚となりてぞ 今に残れり」 塚の上にのびる一本の桜の木が目に留まり、ここで一句、 |
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無線鉄塔の脇を通って執拗に尾根を辿れば、現二ッ塚峠に達する。 峠は交通量も多い上、カーブしているので横断には要注意だ。 反対側の斜面に次の丘陵の尾根に続く道がある。 その草花丘陵は平坦で歩き易い雑木の林間の尾根道。 |
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何本か合流分岐する道はあるが、 忠実に本道を進めば満地峠まで導いてくれる。 途中、警察庁機動隊が設置した目障りなモニュメントや休憩舎がある。 さらに東に進むと警察施設の厳重警戒のフェンスが現れ、 |
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廃棄物処分場のフェンスといい、警察施設のフェンスといい、 この先に登場する宗教施設のフェンスといい、 柵によって遮断・分断された丘陵が痛々しい。 丘陵もそうだが山や川辺や海岸などを個人や企業が 当初は福生駅まで歩き通す予定であったが、 こうして初詣と初峠行が無事終了した。 |
| 【参考になる文献】 『青梅市史』、 『五日市町史』、 『日の出町史』 ● 後日、明るい時間に満地峠を訪れました。ついでに五日市周辺の峠をめぐりました。 |
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