三神峠 (大道祖峠とも呼ばれていたらしい)


三神峠

 丹沢湖近くの神縄トンネルの上に、
かつて神縄と玄倉を結んだ古道が残っている。

現在通る人は少ないが、大野山へのコースが
整備されているらしい。

古くは山北から共和村を通り大野山のイヌクビリ峠を
越え神縄村に至る往来盛んな道であったらしい。
嫁に行ったり、貰ったりの通行もあり、
「花女郎道」とも、「小田原道」ともいわれていた。

峠の下のトンネルは旧陸軍工兵隊が
一週間で掘りあげたものだという。


イボ取様?

三神峠には三つの神像があり、右側の割れた像が、
大道祖神(オオザイノカミ)だとされていて、
イボ取りに効験があるという。

この神に願をかけるには、まず荒縄でしばりつけ、
イボが取れたら縄を解くというものらしい。
神様をおどかして願いを叶えさせるのだ。

同種の風習は山向うの道志村にもあるし、
勝沼町にも「しばられ馬頭観音」というものがある。

『山北町史』にオオゼイノカミ峠という峠が紹介されています。
神縄から玄倉に向かう途中の峠といいますから、この三神峠のことかもしれません。
昔、三保や清水地区の神々や地蔵らが峠に大勢集まったということです。

オオゼイノカミ峠には「股くぐり地蔵」が祀られていたといいます。
夜になると大入道に化けて、通りかかる人に股をくぐらないと通さないと言って
道行く人に恐れられていたとのことです。

● 山北町の広報誌『やまきた』(昭和36年3月15日号)によると、
  「大道神峠」と表記され、読み方は「オオザエノカミトウゲ」となっている。

【参考文献】

 『丹沢・山ものがたり』 とよた時 山と渓谷社
 『山北町史』
 『丹沢湖』 神奈川新聞社 昭和53