浅間峠

浅間山と権現山との鞍部が浅間峠。

命名者は直良信夫氏。
その著『秩父多摩丹沢』の中で、
「かつて私は秦野から箕輪駅への古東海道を善波峠越えにあてたのであったが、
考古学上の事実と照らし合わせてみると、この浅間峠の方が、
ずっと真実性があるように、現地を踏んで初めて悟った」 と書いています。

峠付近からは奈良・平安時代の祭祀遺物が発見されており、
峠道は古代の東海道、矢倉沢往還との説は濃厚です。

付近は桜の名所で「弘法山桜まつり」なるものも行われるという。
近頃、権現山の山頂には俗っぽい展望台がつくられたが、
そんなものより峠の名を標した石柱のひとつでも欲しいものだ。

【参考となる文献】

『峠路』 直良信夫 校倉書房
『秩父多摩丹沢』 直良信夫 武蔵書房
『かながわの峠』 植木知司 かもめ文庫