感動、残っていたカワイイ峠 / 横根峠 (横峰峠)
| 横根峠は『奥多摩』(宮内敏雄著・百水社)の中で初めて知った峠です。 現在の地形図には、その道が記載されていないので既に消滅してしまった峠なのではと 危惧していましたが、現地に赴くとひっそりとその姿をとどめていました。 馬頭観音もあり、感動すら覚える杉植林地の中のカワイイ峠です。 峠は星竹と本須を結んでいますが、 『五日市の古道と地名』(並木米一著・五日市教育委員会)によると、 山間地で生産された繭玉や薪炭などが、馬の背につけられ峠を越えて、 尾根を横切ることから「横尾根」が転化して「横根峠」となったようであります。 前出の『日本山岳案内』によりますと、 これを読んで五日市の南にある留原と上川町を結ぶ小峰峠を思い出し、もしかしたら小峰峠も |
* |
| さて、横峰峠訪問ですが二回目となりました。 一回目は星竹林道を歩き金毘羅尾根に至り、 その時、「写ルンです」で撮影した写真は夕暮れの光量不足で、 あまりに悔しかったので峠表示の標識取り付けを兼ねて再訪を誓い、 |
|
| 本須のバス停近くの小沢沿いに峠道の入口があります。 【*2】 峠道は良好な状態で残され、傍らには古い石積みなどもあり、 かつて往来が盛んであったことを感じさせてくれます。 地図から消えてしまったのが惜しいかぎりです。 今や、山仕事をする人や送電線の巡視員しか歩かないらしく、いくつもの蜘蛛の巣が行く手を阻みます。 ちょっとジメジメして、シャガの群落があるところもありますが、 |
|
| 峠には馬頭観音と馬頭観世音と刻まれた石板が人待ち顔で峠の訪問者を待っています。 すぐ横の小高い尾根上に送電鉄塔があり、少々目障りであるのが残念。 しかし、この鉄塔がなければ送電線巡視路の役を峠道が担うこともなかったわけで、 ある意味、峠道が草に埋もれることを防ぐ貢献を果たしたといえるのかもしれません。 ちょっと複雑な心境です。 |
|
| こういう素敵な峠には、標識など不要かもしれませんが認知度を高めるために取り付けてきました。 一年もすれば、ボロボロになる代物なので勘弁して下さい。 峠の反対側の星竹林道は足下に見えています。 わずかな距離なので杉の林の中を下り林道に降り立ち、「横根峠入口」の標識を取り付けてきました。 |
|
| これで、峠への訪問者が増えるでしょうか? 訪問者が増えて峠道がしっかり踏み固められた頃を見計らって目印を撤去して、 峠の観音様にまた静かな眠りの時をお返ししたいと思います。 |
【*1】 金毘羅尾根分岐には、真新しい公式の指導標が立っていますが、横根峠を指し示す表示はありません。 【*2】 本須側の入口にも「横根峠入口」という標識を取り付けてきました。 ◆ もっといっぱい写真を撮影したのですが、二回目の訪問も「写ルンです」を使用してしまい、真っ暗写真ばかりでした。 ◆ 本須の入口近くに「私有地につき入山禁止 無断で植物を採集したら50万円を貰い受けます」との看板を |