ケニアからの絵はがき

Updated on 28th June 2003

インド洋の夜明け:ラムにて

早いもので、ケニアでの生活も、もう1年になりました。

日本は、梅雨のさなかですね。こちらは、6月はじめに雨季が明けたようで、それからはいい天気が続いています。そのかわり、だいぶ涼しくなって、半袖ではいられないようになりました。

今年の雨季は、いつもより長く、特に4月から5月にかけては、毎日、夕方になると、かなりの大雨が降ったのですが、ナイロビでは、あちこちで断水が起こりました。大雨が降り、ダムが壊れたり、地すべりで導水管が折れたりして、給水ができなくなったのだそうです。友人の日本人で、家のタンクの水質が悪くなって、病気になってしまった人もいました。我が家はポンプで地下水を汲み上げているのでさほど影響はありませんでしたが、雨がたくさん降ると、水が出なくなるなんて、なんか変です。

大雨が降ると、もうひとつ、日本ではあまりないことが起こります。道路が大渋滞になるのです。ナイロビは坂の多い町なので、低いところにはかなり深い水たまりができるのですが、整備が悪い車が、水たまりでエンジンに水が入って動かなくなってしまうことが、よくあります。そのために、ただでさえ渋滞が日常茶飯事のナイロビの道路交通は、大雨の時には麻痺状態になります。職場から家まで、ふつう30分くらいで帰ってくるのですが、ひどいときには3時間もかかりました。

最近、政権が変わったことをあらためて感じさせられています。今までと違う紙幣が出回り始めたのです。これまでの紙幣には、すべて、モイ前大統領の肖像が入っていました。キバキ新大統領もやっぱり自分の顔を入れた紙幣を発行したのか、と思ったら、そうではありませんでした。新たに出回り始めた紙幣には、初代大統領のケニアッタの肖像が入っていて、1978年発行と書いてあるのです。つまり、モイが大統領になって、自分の肖像を入れた紙幣を作ったときにお蔵入りになった紙幣を、今になって市場に出したのです。よくぞ大事にとってあったものだと感心しましたが、ケニアッタなら、国民のすべてが慕う建国の父ですから、お金をかけずに前政権の遺物を排除できるのです。

新政権は、今のところ、こんなふうに、うまくやっているようです。

ただ、こんなケニアも、国際社会の流れには翻弄されています。米英のイラク攻撃では、ケニア政府は、支持しないという態度をいち早く明らかにしましたが、東アフリカの国々の中では、飛び抜けて米英の影響力が強く、テロの標的になりやすいことは、去年のモンバサのテロからも明らかです。イラク攻撃の影響で、ケニアでのテロの脅威が高まったとして、米英は自国民にケニアへの渡航を見合わせるよう勧告を出し、英国航空はナイロビへの運航を停止しました。最近ようやく運航を再開したようですが、観光が国を支える大きな収入源となっているケニアにとっては、大変な打撃です。私たちにも、モスリムの多いインド洋沿岸地方にはできるだけ行かないように、と指示が出ています。

でも、雨季が明け、マサイマラでは、タンザニアに移動していたヌーが戻りはじめ、それを追って肉食獣が戻ってくる今がいちばんのシーズン。遊びに来てくれるのを、待っていますよ!

Hiro

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写真データ
撮影:2002年5月〜2003年6月
カメラ:以下のいずれかを使用
Canon EOS3000 + EF75-300mm f/4-5.6 プリントをスキャン
OLYMPUS CAMEDIA C-700 Ultra Zoom 5.9-59mm f/2.8-3.5(Adobe Photoshopで解像度を低下)
SONY DCR-PC9 ビデオ画像よりキャプチャ