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田辺聖子の小倉百人一首
読了日:2004.11.28
田辺聖子の小倉百人一首
田辺聖子

角川文庫
1986.06.25発行 735円
★★★★★★★☆☆☆

感想など...
百人一首は、高校の古典の授業で、覚えさせられました。だけど、ほとんど忘れてしまったんですね。もう一度、覚え直したいなと思い、良い解説書を探していたところ、この本を見つけました。
古典の文法のような難しいことは、ほとんど書いていません。その歌が詠まれた背景や、詠み人の生涯についてなど、『豆知識』的なことが盛りだくさんです。貴族たちの友好関係など、誰さんと誰さんが仲良しで、誰さんとはライバルで...などといったことを知ると、また面白味が増しますね。
ただやみくもに頭に詰め込んで暗記すると無理がある百人一首。この歌が詠まれたシーンを映像として頭に描きながらだと、頭に、というより心に残っていく気がします。それをうまく手助けしてくれる一冊です。
藤原定家がなぜこの百首を選んだのか、というのは諸説あるそうですが、この本の中でもエッセイスト・織田正吉氏の「百人一首は、百首でもって作りあげた歌のクロスワード、言葉遊びのジグソーパズルだった」という説について触れられています。とても興味深く思いました。氏の『絢爛たる暗号
− 百人一首の謎をとく』もお薦めです。
あらすじ
古くから日本人に愛された望郷歌、若々しい匂いやかな恋歌、機才頓知が人気の歌、四季の風趣を愛で静かな情感をたたえた歌。
王朝びとの風流、和歌の雅びを心ゆくまで堪能できる百人一首。私たち、現代人にも通じる感懐をうまく掬いあげ、千年を歌いつがれてきた魅力の本質を、古典に造詣の深い著者が、新鮮な視点から、分かりやすく、縦横無尽に綴る −。
百人一首にドラマチックな魅力を加えた、会心の入門書(本書カバーより引用)
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