ポップスエヴリデイ(99年12月)




99/12/15

「瀧見憲司」

久し振りにこの名前を見ました。最近はニューオーダーやデペッシュモード
といったエレポップ物を割と積極的に聴いているのですが、今日もレンタル
落ち品の投げ売りワゴンでDAFの再結成盤「1st Step To Heaven」('85)を
見つけて早速ゲット、ハイクオリティなダンスビートにすっかりシビれました。
で、ライナーを見てみると「瀧見憲司」の名前が。ギターポップ専門の人だと
思っていましたが、ジャーマンロックもかなり詳しい人だったんですね。でも
そういえばあの頃のギターポップファンって暗黒ノイズやインダストリアル物
にドップリ浸かっていたような過去のある人が異様に多かったのも事実です。


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99/12/14

「普通じゃない」

ダニー・ボイル97年作品。往年のスクリューボール・コメディ的な人物設定
とプロットが最高です。やはりこの監督は黄金期のハリウッド映画が大好き
なんでしょうね。ラスト近くにいろいろ詰め込み過ぎてやや失速するのが残念
ですが、この監督に対する好感度はますますアップしました。相変わらずツボ
にハマる絶妙な選曲も素晴らしいです。


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99/12/13

「アラン・パーカーのミュージカル映画」

アラン・パーカー作品で唯一見ていなかった「エビータ」を見ました。
「ダウンタウン物語」「フェーム」「ピンクフロイドのウォール」といったこれまで
この監督が撮ったミュージカル映画に比べると恐ろしくオーソドックスな作風
で、ロックやソウルを取り入れた音楽が逆に少し古臭い感じがしました。どうせ
やるならテクノとかだったらこの人らしかったのに。まあ結構イイ曲もあるん
ですが字余り過ぎてあまり鑑賞用には向かない感じですね。
アルゼンチン史の勉強にはなりました。


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99/12/12

「スターボーのアルバムを聴く」

アイドル物を掘っていた頃にどうしても遭遇出来なかった1枚がPヴァインから
再発されました。「電子音楽インジャパン」様々ですね。とはいえ「ハートブレイ
ク太陽族」と「たんぽぽ畑でつかまえて」のシングルは持っていたので、アイドル
のアルバムに良くある、シングル曲以外はそれより格段に落ちる曲ばっかりという
パターンだったらツライなと思ってましたが、とんでもない!聴いてみたら、ほぼ
全曲名曲といえるハイクオリティなアルバムで大感激。世の中のレコード全てが
こんな風だったらいいのに!細野晴臣と馬飼野康二が半分ずつ曲を書いてます
が、なんでここまでスターボーに入れ込んでいたの?と思わず思ってしまうほど
素晴らしい仕事の連続。生涯ベスト1レコードにこのアルバムを選ぶ人がいても
可笑しくないような気すらします。


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99/12/11

「またまたQ.D.K メディア」

先日のサイケ・コンピに続いて「ELECTRONIC TOYS2」という、いわゆる
ムーグ物を中心とした電子イージーリスニングの編集盤を聴きました。
パート1以上にヴァラエティに富んだ内容でさすがに3年も待たされただけ
のことはありました。
ここ数年ムーグ物はいろいろ再発CDが出ていますが普通のポップスファン
にとってはこの手の音楽のアルバムを1枚聞き通すのって結構辛いんです
よね。その点、いろいろな盤のオイシイ所を集めたこういうアルバムは非常に
有難いです。レトロフューチャー気分を思い切り満喫しました。



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99/12/10

「久しぶりにブライアン・デ・パルマ」

「ミッション・インポシブル」('96)を見ました。デ・パルマというよりトム・クルーズ
の映画という感じですね。ほとんどプロモーションヴィデオのようで笑えます。
往年のTVシリーズの主役を悪役にしてみたりと結構面白い映画になりそうな
仕掛けがあるのに、トム・クルーズ扮する主役が何の葛藤も弱点もないスー
パーマンになってしまっていて全然サスペンスを感じられず、見ているうちに
シラけてしまいました。豪華なキャストやスタッフのムダ使い振りが痛快な
映画ではあります。



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99/12/09

「久しぶりに日本映画」

「二人が喋ってる。」('96)を見ました。以前、新品のビデオが投げ売られていた
のを買ってそのまま忘れていたのですが、これはさっさと見るべきだった!
「吉本興業イチオシ!漫才にかけた爆笑青春ストーリー!」
というパッケージのコピーからは想像もつかない洒脱な演出の連続にスッカリ
驚かされました。とにかくお笑いファンだけに独占させておくのはもったいない
大傑作。ルグランタッチなミュージカルシーンもあるのでその方面の方もぜひ
チェックしてみてはいかがでしょう。


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99/12/08

「愛と平和とポウエットリィ」

Q.D.K メディアのサイケデリックロック編集盤の第3弾が出ましたね。今回は
アジア編ということでインド、トルコ、韓国、日本、カンボジア、香港、シンガポ
ールのサイケがディグされています。モップスとサヌリムは死ぬほど好きな
グループなので今更こんな怪しげなコンピに収録されているのを見ると悲しく
なってしまいますが、米英欧のポップスファンからみたらこのクラスでも全然
カルトなんでしょうね。収録曲のなかではカンボジアロックスというグループの
曲が強烈でした。ピンキーとキラーズがガレージ化したようなショッキングな
演奏を聞かせてくれます。


「Uの世界」

神林長平をまた1冊読みました。「完璧な涙」ほどの衝撃はありませんでしたが、
初期のフィリップ・K・ディックを思わせるサスペンスに満ちたアイデアストーリィ
の数々にこの作家のルーツを見る思いがしました。



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99/12/07

「ピアノ・レッスン」

ジェーン・カンピオンの「ピアノ・レッスン」('93)を見ました。さすがに大ヒットした
だけあって最後まで飽きさせないドラマ作りが素晴らしいです。そういえば数年前
マイケル・ナイマンのサウンドトラックもバカ売れしてましたが確かに音楽が強
く印象に残る映画ではあります。ただ個人的に、あれだけ悲劇的なテンションを
上げておいて、いきなりハッピーエンドというストーリィにはやや不自然なもの
を感じました。やはり物語の定石はある程度守ってもらわないと。でもメチャ
クチャ上手い作品には違いないのでこの監督の作品は一応これからもチェッ
クしてみようと思います。


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99/12/06

「シャロウ・グレイヴ」

ダニー・ボイルの「シャロウ・グレイヴ」('95)を見ました。「トレインスポッティング」の
印象が強すぎて、これまでちょっと避けていたところもあったのですが、こちらはシン
プルなクライム・ストーリーに仕上がっていてこの監督を見直してしまいました。
伏線をうまく張ったラストのドンデン返しも鮮やかだし、全体に漂ういかにも英国的な
ブラックな味わいにも惹かれます。

それにしてもレフトフィールドとファウンデーションズが一度に聞ける映画というのも
スゴイですね。



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99/12/05

「コスト・オブ・ラヴィング」

スタイル・カウンシルのこのアルバム、何と今まで聴いたことがなかったのです。
発売当時、いろいろな音楽雑誌で叩かれているのを鵜呑みにして今日まで聴か
ずに来てしまっていたのですが、レンタルショップの投げ売りで買って聴いてみたら
余りに良いんで驚きました。自分の偏見と実際の音とのギャップのスゴさに思わず
笑ってしまいましたが、つくづくメディア情報の恐ろしさを痛感したりもいたしました。



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99/12/04

「メリーに首ったけ」

戦争シネマはしばらくお休みすることにして、今日は新しめのヒット作を見ました。
クラシックなラブコメを痛快なまでにストレートにやっていて最高です。しかしこの
映画を見てジョナサン・リッチマンのファンにならない人ってまずいないのではない
でしょうか。


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99/12/03

「ニノ・フェレール」

ニノ・フェレール、ついに日本編集盤が出ましたね。すでにフランスでCD化されて
いるファーストアルバムから6曲も収録されているので一瞬迷いましたが買って
良かった!はじめて聴いた曲のなかでは"何でもする男"と"イギリス王"が良かった
です。しかしこの人の歌がこんなナンセンスの塊みたいな曲ばかりだったとは驚き
ました。つくづく対訳ってありがたいですね。



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99/12/02

「アウト・オブ・タイム」

REMの音楽はジワリジワリと効いてきますね。昔アルバムを何枚か聴いたとき、
あまりに印象が地味だったので、もっと刺激的な音楽にすぐ興味が移ってしまい、
それきり最近まで縁がなかったのですが、レンタル落ちの投げ売りで衝動買い
した「OUT OF TIME」というアルバムをこのところずっと聴いています。聴けば聴く
ほど味が出てくる感じが新鮮です。特別スゴイ事をやっているわけでもないのに
妙に存在感のある楽曲の数々。なんだかとても不思議な感覚です。

第一印象がパッとしない音楽は基本的に二度とは聴かない、一発で気に入った
曲だけを飽きるまで聴くという、これまでのリスニングライフをそろそろ改めるべき
時が来ているのかも知れません。


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99/12/01

「完璧な涙」

神林長平の「完璧な涙」を読みました。これは本当に最高!とんでもなく緻密かつ
論理的な文章で想像を絶するような幻視世界を作り上げた恐るべき作品です。
といってもいわゆる芸術系の小説ではなくアクション映画やロードムーヴィー的な
要素が織り込まれた第1級のエンタテインメント作品になっている所が素晴らしい
ですよね。まさにこれこそがセンス・オブ・ワンダー!

はっきり言ってこれまで日本SFは星新一や筒井康隆といった第一世代で止まって
いて、それ以後の作家の作品はほとんど読んでませんでした。ところが井上雅彦の
ホラーアンソロジーや「SFバカ本」なんかを読んで以来、この辺の作家にも少しずつ
興味を覚えはじめていたのですが、その矢先にこんなスゴイ作品に出会ってしまうとは。
もしこんな作品がゴロゴロしているんだとしたら、日本SF、これからかなりのめり込んで
しまいそうです。



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