ポップスエヴリデイ(99年12月)



99/12/31

「プリンスを聴く」

いよいよ1999年が終わりますね。天変地異のようなものもなくアッサリ過ぎていました。
このサイトを覗いて下さった皆さん、どうも有難うございました。来年もよろしく。今日は
昨日例によってレンタル屋で買ったプリンスの「グラフィティ・ブリッジ」と「ダイヤモンズ・
アンド・パールズ」を聴いています。

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99/12/29

「あの手この手」

'52年のこのコメディも最高。快楽的なテンポの良さにシビれます。これまでに見た
なかでは毒気が少ない方だと思いますが久我美子演じるアコちゃんのデタラメな
言動には笑わされっぱなしでした。これからドンドン市川崑にハマってしまいそうな
感じです。


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99/12/28

「満員電車」

市川崑の映画は「プーサン」と「黒い十人の女」くらいしかマトモに観たことがなかった
んですが、やっぱりもうちょっと見とこうと思って「満員電車」('57)を借りてきました。
喜劇映画ですが、その笑いの毒は今観てもかなり強烈です。「プーさん」同様主人公
がとことん辛酸を舐めるストーリーですが、こちらはその主人公がやたらと前向きで
割り切った性格に設定してあるので決してワンパターンという印象は受けません。

ところで高学歴がジャマになって失業後は職にありつけないというのは昔からあるん
ですかね。学歴を隠して小学校の用務員の職を得たのはいいが、校長より学歴が高
いのがバレてクビ、というくだりはなかなかインパクトありました。


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99/12/27

「セカンド・モーニング」

モーニング娘。のセカンドを聴きました。大人数の女の子グループというと何の面白味
もないユニゾンで歌うパターンが多いんですが、モーニング娘。はコーラスパートが
凝っていて楽しいですね。それにしても"真夏の光線"と"Memory青春の光"は何度聴
いても夢中になってしまいます。その素晴らしさを改めて認識しました。この2曲と
タンポポの"Motto"、太陽とシスコムーンの"ガタメキラ"が今のところ個人的なつんくの
ベストワーク。シングル曲以外では、"ダディドゥデドダディ!"というのが良かったです。


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99/12/26

「コミュナーズ」

中学生の時何故か買ったブロンスキビートのアルバムは、ジミー・ソマービルのファル
セットが気持ち悪くてあまり聴かなかった覚えがありますが、今日コミュナーズの
セカンド「RED」を聴いてみたらメチャクチャ心地よいんでビックリ!この声最高(笑)。
当時は理解できなかったソウル感覚満点の曲作りも素晴らしいです。当時の同巧
グループとは完全にアタマ一つ抜けてる感じですね。ブロンスキビートまた買い直さ
なくては。


「ポルノ時代 2」

周防正行の「変態家族 兄貴の嫁さん」と中原俊の「初夜の海」を見ました。「兄貴の
嫁さん」はウワサ通りの怪作。これはスゴイ。小津安二郎のパロディなんでしょうけど
よく特徴つかんでいて腹を抱えて笑ってしまいました。恐らく濡れ場がなければ誰で
も楽しめる素晴らしい作品になっていたのではないでしょうか。「初夜の海」は男性に
とって夢のようなセックスファンタジー作。富島健夫の小説が原作のせいか「いや、
見ないで!恥ずかしい・・・」といったような昔のエロ小説みたいなナイスなセリフが時々
出てきて楽しめます。


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99/12/25

「ポルノ時代」

黒沢清のロマンポルノ作品「神田川淫乱戦争」を見ました。ヒマな女子大生二人組が
母子相姦の関係にある母子にチョッカイを出す話で、軽妙なコメディーとして意外に
シッカリ完成されていて楽しめました。セックスをやたらと観念的かつ具体的に語る
主人公の独白が女子大生デヴューした作家の小説のようで笑えます。また受験生の
部屋に「キッスで殺せ」という張り紙があったり、突然サイレントコメディ調になったりと、
映画マニア振りをしっかりアピールしているのにもニヤリとさせられました。


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99/12/24

「クリスマスイヴに聴く」

今年はスプリームス「MERRY CHRISTMAS」とスティーヴィー・ワンダ−「SOMEDAY
AT CHRISTMAS」のカップリングCDを引っ張り出して聴きました。やはり今日はクリス
マスアルバムじゃないと落ち着かない、というポップスファンの方は多いんじゃないでし
ょうか。とにかくスプリームスの"My Favorite Things"がもう好きで好きで。何度聴いて
も胸がときめく曲の一つです。スティーヴィーのアルバムもいろいろ名曲が収録されて
いますが、今更僕があれこれ言うこともない有名アルバムなのでダラダラ書くのはやめ
て、ひたすら耳を傾けていることにします。


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99/12/23

「ツインピークス」

この映画まだ見たことがないんですが、サントラ盤をこのところ愛聴しています。
穏やかさと不穏さが同居したこの独特の陰影サウンドはクセになりますよ。
Julie Cruiseのヴォーカルナンバーはもちろん素晴らしいですが、アルバムの
大半を占めるインストナンバーも一定のトーンをキープしつつジャンルを越境する
ヴァラエティ豊かな傑作揃いで、90年代ポップスの名盤と言い切ってしまいたい
誘惑にかられます。全ての曲を担当しているアンジェロ・バダラメントという人、
僕はまったく聞いたことがありませんがかなり才能ある人ですよね。こんどインタ
ーネット検索でもしてみよう。



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99/12/22

「エンジェル・アット・マイ・テーブル」

かなりディープな映画でした。ジェーン・カンピオンの90年作品。一人の女性が
文学的な才能に恵まれながらも生来の内気さゆえにどんどん自分を追い込ん
で不幸になっていく過程がリアルに描かれています。映画的なファンタジーの
欠片も感じられないシビアな展開がとても新鮮ですが,それだけにラストシーン
の驚くほどのさりげなさが胸に突き刺さってきます。最近見たなかでは最も印象
的で美しいラストシーンでした。


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99/12/21

「オイディプスの報酬」

リチャード・ニーリィ72年作品。まず、この作品から読んでみました。ベトナム戦争
帰りのヒッピーである主人公の独白で事の顛末が語られているのですが、スラング
をムリヤリそれっぽく訳したような文章がかなり寒くて読むのが辛いです。さらに僕
の中ではニーリィといえば強力な叙述トリックの使い手という認識があったので、
(というか常にそういう風に紹介されているので)この作品に叙述トリック物が使われ
ていないことでかなり肩透かしをくらった気分になってしまいました。後味悪いドンデ
ン返しが確かに用意されていますが、でもこの程度の結末ではそれほど衝撃はない
ですね。それにやはりこの訳文がちょっと・・・。「・・・サリーはもうおれっちのもんじゃ
ない。ばっちり、鼻についちまったもんよ。」こんな文章が延々と続くのに皆さん耐え
られますか。

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99/12/20

「ドラマチックお色気ブルース」

今日も解放歌集1枚聴きました。タイトル通りの内容でため息レコードやムード艶歌
等を中心にいろいろ収録しています。確かに「面白い」曲ばかりですが。残念ながら
個人的には純粋に楽曲に感動できた曲は少なかったです。しかし藤本卓也の曲は
さすがに素晴らしいですね。ファズギターの使い方がメチャクチャ渋い森本和子の
"二杯目のコーヒー"という曲に感激しました。五木ひろしへの提供曲を思い出す(
タイトル思い出せないのですが)傑作。あと市丸の"キチ・きち・吉"の越路吹雪のお
座敷唄集を彷彿とさせるモダンなアレンジにもグッと来ました。こちらは山下毅雄
作品。普通のポップスファンが聴いてもカッコイイと思える曲を作る歌謡作曲家って
やはりある程度限定されてしまうのでしょうか。


「アドレナリン・ドライヴ」

矢口史靖99年作。「裸足のピクニック」と「ひみつの花園」の印象があまりに強烈
だったので、それらに比べると若干アクが薄くなったように思えましたが、相変わ
らず坂道を転げ落ちるようなストーリー展開はこの人ならでは。こういう,主人公が
次々に災難に巻き込まれるようなお話ってだいたい途中でダレてくるんですが、
絶対に最後まで飽きさせない新鮮な演出が素晴らしいです。ラストの落ちが偶然
「普通じゃない」と一緒だったせいか、かなり早い段階で筋書きが読めてしまった
のが残念ですが、エンタテインメントの黄金パターンをこれだけ上手くキメて貰え
れば全く文句ありません。


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99/12/19

「幻の名盤解放歌集」

定価ではあまり買う気が起こらないシリーズですが、中古屋に何枚か置いて
あったのでまとめて3枚買ってみました。今日は「サヨナラは出発のことば」
というのを聴いたんですが、安田明とビートフォークって素晴らしいグループ
ですね。これならたぶん定価で買っても後悔しなかったはず。純粋にカッコイイ
曲や良いメロディの曲が多いです。歌詞が面白いし、なによりファンキーだし。
ド演歌系やムード歌謡調の曲が収録されていないので西郷輝彦の"ローリング
ストーンズは来なかった"なんかが気に入ったようなポップスファンなら安心して
楽しめる内容だと思います。


「ビッグ・リボウスキ」

コーエン兄弟の多分98年作。うらぶれた雰囲気のジェットコースターコメディで
す。後半に出てくるボーリングをモチーフにしたレヴューシーンが本当に素晴ら
しい!岡本喜八「ああ、爆弾」の銀行レヴューを見て以来の感激を覚えました。
スティーブ・ブシェミが果てしなく情けない役柄を好演しているのもウレシイです
ね。


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99/12/18

「リチャード・ニーリィ」

いきなり本屋さんにリチャード・ニーリィが3冊も並んでいて驚きました。当然、即
ゲット。角川文庫が「海外エンタテインメントフェア」ということで読者や評論家から
要望の高かった過去の名作を復刊したもののようで、ルース・レンデルやトニー・
ケンリックなんていう懐かしい作家の作品がズラリと並べてありました。とにかく、
リチャード・ニーリーってスゴイらしいという噂を聞いたのが10年前くらいで、それ
以来古本屋をチェックしてましたがなかなかお目に掛かれなくてほとんどその
名前も忘れかけていました。しかしこういう形で名前を思い出すなんて素晴らしく
幸福なことです。音楽だけでなくエンタテインメントの世界でももっともっとリイシュー
作業が積極的に行われればいいのに。


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99/12/17

「狂わせたいの」

思い切り笑いました。素晴らしい歌謡映画です。先日見た「二人が喋ってる。」
といい、ある時期から日本の映画ってメチャクチャ面白くなってきていますね。


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99/12/16

「アルティメッツ」

「ソウルUSディスクガイド」とかいう本で究極の1枚という感じで紹介されて
いたのが印象的だったレア・アルバムがP-VINEから再発されてました。
ソウルをディープに追求している訳でもない僕のような普通のポップスファン
があまりこういうCDを買っても仕方がないんですが、帯の「こりゃタマラン!
当方タマラズ失神!」というフレーズが素晴らしかったのでティミー・トーマス
のベスト盤と一緒に購入してしまいました。でもこれは買って良かった!
ベタベタなバラードで埋め尽くされていたらツラいなーと思ってましたが、快調
なウォーキングテンポの曲が多くて個人的にこういうのは大歓迎。
"Girl I've Been Trying To Tell You"や"Yeah,Yeah,Yeah"といったあたり実に
快適です。


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