ポップスエヴリデイ(00年2月)
00/02/15
「金田一耕助の冒険」
を見ました。金田一耕助シリーズのパロディ映画。監督は大林宣彦で脚本が
つかこうへい、タイトルバックのアニメは和田誠(これが本当に素晴らしい!)
主題歌はセンチメンタル・シティ・ロマンス(超名曲!)、というなかなかに豪華な
顔ぶれ。主演はテレビ版金田一シリーズの古谷一行ですが、石坂浩二も当然
ギャグのネタにされてます。20年前の作品なので既に笑えないギャグも多いの
ですが、その分あの時代の風俗がたっぷり盛り込まれている訳で、見ている
うちに確実に20年前にタイムトリップ出来ること請け合いです。カドカワ映画。
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00/02/14
「古都」
市川崑80年作品。百恵&友和映画って初めて見たんですがいやーコレは
泣けました。生き別れの双子の姉妹の物語でなんというか戦前女学生マイ
ンド炸裂と言った感じのの乙女チック映画ですが,どこか「おとうと」に通じる
味わいがあります。
ところでこうして市川崑の映画を見続けていて感じることなんですが、いわゆ
る名作といわれている日本文学って意外と面白い話が多いですね。監督の
演出の素晴らしさによるところももちろん大いにあると思いますが、隠喩に満ち
た風景描写とか心象風景とかに気を取られ過ぎて、しかも教養やセンスがない
悲しさでそれらがいまいちピンとこないため読んでるうちにパズルの解読でもし
ているような気分になって、面倒臭くてつい遠ざかってしまいがちだったここら
へんの文学作品の「オハナシとしてのオリジナルな面白さ」を改めて発見した
ような気がします。
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00/02/13
「細雪」
市川崑83年作品。またもや傑作。コレも本当に面白いです。美女と着物を
見せるだけの中高年向け金ピカ映画というイメージを勝手に抱いていたん
ですが、実際見てみるとまさに「市川崑の映画」としかいいようのない世界で
「ぼんち」とか「日本橋」とかのあの雰囲気をたっぷり味わえる最高級映画で
した。人間ドラマとしても最高に面白くて、特に吉永小百合が演じる三女の
特異なキャラに惹かれます。あの吉永小百合が皮肉な薄ら笑いを浮かべ
ているのを見るだけでも一見の価値はありますよ。
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00/02/12
「病院坂の首縊りの家」
市川崑79年作品。金田一耕助シリーズ最終作にして個人的には最高傑作。
これは本当にスゴイ!絵になるシーンやハッとするようなセリフの応酬が
140分間にギッシリ詰め込まれたまさに市川映画の総決算とでも言いたい
ような素晴らしい作品です。素晴らしい要素がありすぎて映画の本筋である
推理興味がどうでもよくなってしまうのが難点ですが(笑)こんなにスタイリッ
シュな映像作品ってなかなかないですよ。とにかく一度見てください。そして
この作品の素晴らしさを語り合いましょう!
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00/02/11
「女王蜂」
市川崑78年作品。金田一耕助シリーズ第4作。何度も唐突に登場する
フラッシュバックや陰影の強調など、やたらと映像に凝っていて見応えが
ありますが、逆にだんだん分かりにくい映画にもなってきていますね。
とにかく「犬神家の一族」を見たときに感じた2時間ドラマ臭さとはかけ離
れた印象の映像主義的なミステリー映画で、このまま突き進むと「エレメ
ント・オブ・クライム」みたいになりそうな感じです。デヴィッド・フィンチャー
とか好きな方にもオススメできそう。
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00/02/10
「桑田乃梨子」
の「男の華園」第3巻が出ていたので買いました。この作者にしては珍しく
話が続いていますね。巻末のくわたタイムスに最近はインターネットの怖い
話のページにハマッていると書いてありましたがそんなオモシロイ怪談ペー
ジってあるんですか。僕も見てみたいなー。ということで情報募集しておりま
すのでBBSにでも書き込んでくださると有難いです。
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00/02/09
「ペッパー主義」
Q.D.Kメディアの編集盤をまた買いました。「PEPPERISMS」というタイトルの
このアルバムは中期ビートルズの影響を感じさせる音源を世界中から集めた
もので、赤地に黒い活字の歌詞カードが憎いですね。UK代表のBLOSSOM
TOESとペルー代表のWE ALL TOGETHER以外は全然知らないグループ
ばかりですが、(ホンコンのTEDDY ROBIN&THE PLAYBOYSは以前紹介し
たアジアン・サイケ編集盤に収録されていたような気もします)楽曲のクオリティ
はこの2バンドが突出しているようなので特に焦る必要はなさそうです。個人的に
とても気になったのはウルグアイのLOS SHAKERSというグループの"Much
Greater Than The Prune"という曲で、切ないメロディーとカラフルなサイケ
アレンジの妙に思わず涙が少し出ました。ただ一緒に収録されている曲が
イマイチしまらない感じだったので積極的にアルバム探そうという気にはなり
ませんでしたが、このグループ再発はされているんでしょうかね。
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00/02/08
「獄門島」
市川崑77年作品。シリーズ第3作。全体に漂うかなり狂躁的な雰囲気が印象に
残りますがちょっとダレ場が多いような気がしました。詰め込み過ぎて混沌として
いると言うか。浅野ゆう子らが扮する3人娘のクレイジーな暴走ぶりは痛快です。
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00/02/07
「ルー・クリスティ」
の68年〜72年音源を集めた編集盤「Gonna Make You Mine」を聴きました。
中古レコ屋でよく投げ売りされている"魔法"とか買って気に入ったような方なら
絶対満足間違いなしの名曲集ですね。全曲ベスト。僕なんてホントこんなCD
が1枚あれば当分なんにもいらないですよ。イナズマ直撃だけの人と思って
軽んじている方もいらっしゃるんでしょうけど、そういう人たちもいつかこの頃の
音源に触れてもらえたらウレシイな。
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00/02/06
「悪魔の手毬歌」
市川崑77年作品。メチャクチャテンポが良い冒頭シーンを初めとして「犬神家の一族」
に比べると段違いに洗練された印象。石坂浩二のカツラもずいぶん自然になりました。
まず登場人物の紹介が前作のように説明調でなくストーリーを動かしながらされている
ために物語の設定がスッと頭に入ってきますね。残酷で滑稽な3人の女性の死に様が
とても印象に残る傑作です。深町純の現代音楽風なシンセサウンドがイイ感じですが
ポップスファンにとってはフォーリーブスの北公次の熱演も要チェックかも。
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00/02/05
「忍者」
というジャニーズ系グループの91年のアルバム「サマー・フィエスタ」を聴きました。
日本全国のお祭りをモチーフにしたオリジナル・ナンバーで構成されたこのアルバム、
歌詞カードに各地の祭りの詳細な解説が載っていてとても勉強になりますが、楽曲も
祝祭性に満ちた楽しいものばかりでパーティーミュージックにうってつけなのではない
でしょうか。山形県の花笠祭りをモチーフにした"THE 花笠!"なんてメチャクチャ良い
曲ですね。CoCoの"だから涙と呼ばないで"や松本典子"今夜はパラダイス"と並んで
個人的に羽田一郎ベスト3に入る名曲だと思います。富樫明生作曲の"OUR DANCE"
というのもあまりに秀逸なタイトルで笑いました。しかし光ゲンジ以降のジャニーズ
グループの集団ユニゾンヴォーカルはどのグループもみんな同じに聞えるのが少し
残念ですね。
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00/02/04
「犬神家の一族」
市川崑76年作品。カドカワ映画の第1弾なんだそうです。
正にテレビの2時間ドラマの原型という感じの映画ですね。どちらが先なのかは
分かりませんが、陰惨な殺人事件を軽妙なキャラクターの名探偵が解決する
というこのユーモアミステリーのスタイルは未だにテレビでは隆盛を誇って
いますよね。大野雄二のジャズファンク調のサウンドトラックや作り物めいた
石坂浩二のカツラなどが思い切りチープ感を醸し出していて、幼少時の微かな
記憶ではこのシリーズにはもっとダークなイメージを持っていたので少し肩透か
しを食らいました。でもエンディングの幕切れの鮮やかさはやはりサスガで、
間違っても岩崎宏美の"聖母たちのララバイ"みたいな泣きの曲で延々引っ張っ
たりはしてません。
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00/02/03
「ドリフティング」
サンディ・ラム(漢字で書くと林憶蓮)という人の91年のアルバムを聴きました。
今一つピンと来ない曲が大半でしたが、5曲目の"微涼"という曲の甘いメロディ
にグッと来ました。クレジットを見てみるとロバータ・フラックの名前が。早速
CDNOWで検索してみたらロバータ・フラックの「オアシス」という88年のアル
バムに収録されている"And So It Goes"という曲のカバーだということが分かり
ました。そうか!ロバータ・フラックのこのアルバムは中古屋でよく見掛けるぞ。
ああ、どんなアルバムなんだろう。こんなイイ曲が満載の超傑作盤だったらどう
しよう。と今からドキドキしています。
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00/02/02
「吾輩は猫である」
市川崑75年作品。夏目漱石の小説を映画化。これは最高です。漱石の小説世界
にそのまま入り込んだような至福のひとときを過ごすことができました。小説でしか
お目にかかれない「すこぶる」とかいった言葉づかいが「生きた」コトバとして発せら
れているのがとても新鮮。あの小説の会話ってメチャクチャお洒落なものだったん
ですね。そういう風に感じるのは役者陣の名演の賜物だと思いますが、とにかく
伊丹十三が素晴らしいです。惚れ惚れします。猫の演技も驚異的にスゴイ(笑)。
これは猫映画としても間違いなくトップクラスの傑作。
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00/02/01
「股旅」
市川崑73年作品。アート・シアター・ギルド。そのせいか鬱屈に満ちた青春映画に
なっています。親殺しテーマもあり。いわゆる股旅物に出てくる渡世人の生活をリア
ルに(?)再現して、目からウロコが落ちるような感覚を味わわせてくれます。特に
冒頭のシーンのインパクトはかなりのもので、「仁義を切る」という行為が、とてつも
なく退屈で事務的な作業として描かれていて笑えました。
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