ポップスエヴリデイ(99年11月)
99/11/30
「キャンデイ」
太田裕美の新譜を買ってしまいました。最近はちょっとした新譜ブームです。
このアルバム、松本隆30周年ということで、"風をあつめて"と"かくれんぼ"
(はっぴいえんど)、"キャンディー"(原田真二)のカバーが収録されていて
「オッ」と思いましたが、個人的に一番期待できそうな気がした"風をあつめて"
は今いちトキメかない演奏でガッカリしました。"かくれんぼ"と"キャンディー"
がかなり良かったので買って損したとは思いませんでしたが、本人の自作曲が
相変わらずツマラナイのはやはり残念。"ロンリーピーポー"や"夢のひと"みたい
な曲、もう書いてはくれないのでしょうか。
ところで"風をあつめて"といえば2年位前、突然、日本のアイドルポップスに
ハマッてしまい、狂ったようにいろいろ買いまくっていた時期があったんですが、
その頃に聴いた坂上香織によるカバーバージョンが忘れられません。
キラキラしたストリングスをフィーチャーした、いにしえのガールポップ風アレンジ
が、この曲が持つまた別の魅力を再発見させてくれる素晴らしいカバーでした。
坂上香織って前からタダモノではないと思っていたけど、やはりこんなスゴイ録音
を残していたのか!と、当時妙に感心してしまったのを覚えています。
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99/11/29
「今日の戦争シネマ」
「ホワイトバッジ」('94)というのを見ました。韓国の映画ですが、これはなかなか
スゴイ作品です。外人部隊として出兵していた韓国人の視点で描いたベトナム
戦争映画ですが、しかしホントにいろんなのがあるな(笑)。ATG映画にも通じる
チープでダークな人間ドラマと陰惨な戦場ドラマが交錯するドロドロ映画ですが
冒頭から忘れられない強烈な場面が続出、ムチャクチャなエンディングまで
どんどんテンションが上がりっぱなしで息つくひまもありません。あ、そういえば
ドナ・サマーの"I Feel Love"も聴けますよ。
「天と地」「ホワイトバッジ」と続けて観るともうアメリカ兵なんて完全な脇役に
思えてくるから不思議です。
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99/11/28
「Jim Jiminee」
ヴィニール・ジャパンがディスロケーション・ダンスに続いて、またしても!
涙腺直撃の再発をしてくれましたね。Jim Jimineeってこれまで名前を
聞いたこともありませんでしたが、この「Welcome To Hawaii」という
アルバム、性急なビートと青いヴォーカル、さらにプリファブ・スプラウト
を思わせる清涼感に満ちた女声コーラスと、まさに「君に捧げる青春の
風景」系としか言いようのない名曲揃いで、あっけなくノックアウトされて
しまいました。
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99/11/27
「虹をみたかい」
渡辺美里のアルバム「TOKYO」('90)を聴きました。"虹をみたかい"という
岡村靖幸の曲がカッコイイですね。これまで渡辺美里は"センチメンタル
カンガルー"(佐橋佳幸)と"ムーンライトダンス"(小室哲哉)の2曲を愛聴し
てきましたが、これで好きな曲が3曲にもなりました!今日からは「僕は
渡辺美里ファンです」と宣言してももはや誰に非難されることもないですね。
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99/11/26
「今日の戦争シネマ」
ジャン・ルノワールの「大いなる幻影」('37)を見ました。第1次大戦モノ。
趣向の違う3つの短編映画をつなげたような構成が面白いです。
しかし、それにしてもジャン・ギャバン!この人が画面に登場するだけで、
ああ仏蘭西映画だなあ!という気分になります。
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99/11/25
「ピチカート・ファイヴのニュー」
「ピチカート・ファイヴ」を買いました。前作「プレイボーイ・プレイガール」の延長線上
にあるサウンドで、今回は随分曲のクオリティが落ちた感じです。"連載小説"が突出
して聞えてしまうというのがツライですね。
しかしこの"連載小説"の'99ヴァージョンは本当に素晴らしい。イントロから泣いてしま
いそうになります。アルバムを定価で買ったことを後悔しそうになってましたがこの曲
で救われました。
「今日の戦争シネマ」
オリバー・ストーンの「天と地」('93)を見ました。「7月4日に生まれて」と基本的には
同巧のストーリーですが、ベトナム人の目からみたベトナム戦争という視点が新鮮で
す。これって、ありそうであんまりないパターンなんですよね。
また波瀾万丈の「女の一生」モノとしてもクオリティの高い名作で今のところオリバー・
ストーンではこれが一番好きかもしれない。
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99/11/24
「ジャングル・ブラザーズのニュー」
「V.I.P.」を買いました。ベックの新作に負けず劣らずのポップス・エンターテイン
メント作で、やたらとシブかった前作とは極端に対照的な世界。
イイ曲がたくさん収録されてますが、やはり1曲目の"V.I.P."がスゴイです。
疾走ビートにドゥーピーズも使っていた"I Dream Of Jeannie"フレーズやら元気な
女声コーラスやらが飛び交う最高のパーティーサウンドであまりの楽しさに思わず
我を忘れそうになりました。
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99/11/23
「ベックのニュー」
ベックの「MIDNIGHT VULTURES」を買いました。
ますますポップですね!ザッと聴いただけですがプリンス系の密室
ファンク風味の曲が多いのとグラムなコーラスやカントリースタイル
のギターが多用されているのが印象的です。
個人的には1曲目の"Sex Laws"にガツーンとヤラれてしまいました。
70年代の筒美京平もかくやと思わせるド派手なアレンジに思わずバンザーイ!
「今日の戦争シネマ」
「史上最大の作戦」('62)を見ました。4人の監督の合作ですが、ケン・
アナキンしか知らないなあ。第2次大戦のノルマンデイ上陸を題材に
おびただしい数の人物が登場する群像劇で、下手したらゴチャゴチャ
して訳の分からない映画になりそうですが、随分スッキリとまとめられ
ているので気楽に楽しめました。ユーモラスなエピソードが多く、
ドタバタした戦場の祝祭感が伝わってくる作品です。
ポップス・ファンならポール・アンカとフェビアンが出演しているのも
見逃せませんね。
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99/11/22
「マキシCDシングルクレイジー」
今さかんに有線やCDショップで流れている宇多田ヒカルと椎名林檎
の新曲、どちらもイイ曲ですね。買うのは2ヶ月後くらいになると思い
ますが、実に楽しみです。
今日は100円のレンタル落ちマキシCDシングルを9枚買いました。
以下、簡単な感想を。
「愛したあなたは強いひと」 ACO('99)
この人の曲を聴くのは多分初めてですが、チャラとかを思い出させる和製R&B
ですね。BGMに流れていても不愉快ではないですが、それ以上のモノでは
ないという印象です。
「プライベート・サーファー」 UA('99)
当然朝本浩文の曲だと思って買ったので違ってると分かってショック。
朝本浩文でなきゃこの嫌みなヴォーカルはちょっと耐えられません。
伴奏なしのアカペラヴァージョンとかエグイ企画で迫っています。
「OUR DAYS」 鈴木あみ('99)
毎回キレイなジャケに惹かれてつい買ってしまいますが、曲は退屈なバラード。
この人は"Alone In My Room"が頂点でしたね。終わった感じがします。
「マジック・オブ・ラブ」 太陽とシスコムーン('99)
ちょっとオーラが落ちた気もしますが相変わらずイキオイのあるアレンジで
最高。カラオケバージョンで聴くと素晴らしいフィリー系インストです。
「A」 浜崎あゆみ('99)
泣きのメロディに惹かれますが毎回同じ曲に聞えます。いろんなバージョン
がたっぷり収録されているのでBGMにはピッタリです。
「TOKYO」 SADS('99)
黒夢のヒトの新バンド。バンドブームの頃を思い出させるサウンドです。
イマドキ「オイ!」とか叫ぶバンドがいるとはオドロキます。
「かまわないで…〜ハート・唇・涙〜」 シ・エ・ル('99)
ZETIMAレーベルなんで買ってみましたがツマラナイ曲でした。ヘンな男女
の会話が挿入されてますが特別耳を引くようなモノではないです。
「バロット」猫沢エミ('97)
以前100円で投げ売られていたアルバムが全然サエない内容だったので
どうしようか迷いましたがコレは買ってよかったです。3曲目の"ビートでジャ
ンプ"系の自作曲がナイス。渡辺善太郎作のタイトル曲はマイ・ブラッディ・
バレンタインネタで笑えますが(スーパーカーというグループもこのネタ使っ
てましたね。)曲自体はイマイチ。いいメロディ使っているんですけどねえ。
「Sweet Rhapsody」 比屋定篤子('99)
「まわれまわれ」というシングルが素晴らしかったのでコレは期待して
ましたが、ちょっと地味な印象。良質なポップスではあります。間奏で
のスイングルシンガース風スキャットにはハッとしました。
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99/11/21
「筒美京平ハント」
「筒美京平の世界」という本が出てこの偉大なコンポーザーの膨大
なディスコグラフィーがかなり明らかになりましたが、中古レコード屋
なんかでよく見掛ける投げ売り盤に筒美京平作曲ナンバーが収録
されている盤がかなり混じっていることが分かって驚きました。
それ以来今まで見向きもしなかったような盤でも筒美京平が聴けると
思うとつい気になって何枚か買ってしまうんですよね。別にコンプリー
トなコレクションを目指しているわけでは全然ありませんが、僕の
レコードハントで唯一系統だっているような感じがしないでもない部分
なので、これから筒美京平モノを買ったらココに記録していくことにし
ました。基本的に安い買い物しかしないのでマニアの皆さまにとっては
明らかに物足りない内容だと思いますが、これから筒美京平を聴いて
みようという方は何かの参考にして頂ければ幸いです。
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99/11/20
「今月のREPERTOIRE」
お馴染みドイツの再発レーベルのカタログから今月は
「THE BEST OF」 Amen Corner
「MACHINE AGE」Spirit Of John Morgan('70)
の2枚を買いました。
エーメン・コーナーはアンディ・フェアウェザロウのブルーアイド
ソウルフルな若々しい歌唱が眩しい!有名な"Half As Nice”
もこのヴォーカルがなければ全然つまらない曲だと思います。
ザ・バンドの"The Weight"カバーもヴォーカルのおかげで切なさ
2割り増しの泣かせる仕上り。ビートルズの"Get Back"は何故か
"Come Together"風にカバー。
オリジナル曲も当時のB級ブリティッシュロックの典型という感じ
ではありますがそれなりに味わいがあって良いです。
で、スピリット・オブ・ジョン・モーガン!ヘンなジャケ!
まさにB級以外の何者でもない(笑)。なんでもありな散漫な音楽性
ですがどの曲もいちいち地味でかつインチキ臭いので統一感が生ま
れています。個人的に一番インパクトがあったのが、"Mumbo Jumbo”
というボ・ディドリー風ビートのおどろおどろしい歌とB級映画のテーマ曲
をヘタクソに演奏したような"Seventh Dawn"というインスト。
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99/11/19
「工藤静香のアルバムを聴く」
200円で売っていた工藤静香のアルバムを5枚買いました。随分安い
ですが、それだけよく売れたのでしょう。買ったのは
「ミステリアス」('89)
「JOY」('89)
「mind Universe」('91)
「Trinity」('92)
「Rise Me」('93)
5枚すべて全曲後藤次利作曲というのがまずスゴすぎますが、
それ以上に曲のクオリティの高さがスゴイ。怖いくらいにイイ曲
が多くてアイドル〜歌謡曲のオリジナルLPとしては少し異常
な感じすらします。80年代の松田聖子のアルバムもスゴかった
ですが、あれは複数のコンポーザーが曲提供をしていましたからね。
どちらかというと70年代の太田裕美のアルバムのような感じでしょうか。
それはともかく、「ミステリアス」はパーフェクトなアイドルポップス名盤
で感激しました。これほどのブツにはなかなかお目にかかれません。
より歌謡曲化した以降のアルバムもシングル曲のイメージを踏襲しつつも
より幅広い音楽性で楽しませてくれます。これまで"恋一夜"くらいしか
マトモに認識してなかったんですが、こんなハイクオリティなポップスの
名曲群を無視してきたなんて本当に勿体無いことです。
「三人の女性への招待状」
「三人の女性への招待状」('67)がヴィデオで出ていたとは。
レンタルショップの片隅で見つけて思わず狂喜、戦争シネマを中断
して急遽レンタルしました。「探偵スルース」('72)に感激して以来、
ジョセフ・L・マンキーウィッツの監督作品は全て見たいと思っている
のですが、この作品も期待を裏切らない大傑作!得意の底意地の
悪いコメディが全開です。大富豪が、かつて付き合っていた3人の
女性に自分の死期が近いことを知らせ、遺産の贈与を仄めかして
自分の屋敷に呼び寄せ3人の骨肉の争いを見て楽しむ、というのが
大まかなストーリーですが、ドンデン返しが連続する複雑な展開に
アタマがクラクラします。珍しくラストは爽やかに終わるのですが、
これはこれで新鮮でした。
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99/11/18
「ビバ!ドラゴン」
ファンタジー小説の定番である竜(ドラゴン)をテーマにした短編を
集めたアンソロジー「ビバ!ドラゴン」(ハヤカワ文庫FT)を読みま
した。ファンタジー小説はほとんど読んだことがないのですが、
このアンソロジー、作家の顔ぶれがスゴイです!「オズの魔法使い」
のL・フランク・ボームは分かるとして、G・K・チェスタトン(「ブラウン
神父」シリーズの人)とかロバート・ブロック(「サイコ」の人)などという
人達までがファンタジーを残していたとは驚きました。どの作品も
一筋縄ではいかないヒネッた傑作揃いですが、個人的にはルイス・
キャロルばりのナンセンスな言葉遊びに満ちたボームの作品群に
ひときわ惹かれました。
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99/11/17
「今日の戦争シネマ」
サム・ペキンパーの「戦争のはらわた」('75)を見ました。第2次
大戦時のロシア戦線のドイツ軍を舞台にした作品ですが、これは
かなりの傑作。男どうしの激しい愛憎劇を骨太に展開してラストま
で息つくひまもありません。ひとヒネリした結末にアッと驚きます
が、ラストシーンのブラックユーモアが強烈です。戦闘シーンの
バックに童謡が流れるような映画ってこの作品くらいなものでしょ
う(笑)。主演のジェイムズ・コバーンが演じるこれまでのイメージ
よりちょっと熱いキャラクターもイイ感じです。
そしてなんといってもペキンパーなスローモーションの連続にシビ
れます。
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99/11/16
「今日の戦争シネマ」
ジャック・カーディフの「戦争プロフェッショナル」('67)を見ました。
コンゴの内乱を舞台に、雇われ兵士が政府の依頼を受けて反乱軍
からダイヤを奪回する、というストーリーで、前半の雰囲気から、
典型的な痛快娯楽アクション映画なんだと思って見てましたが、
フタを開けて見れば、やたらと陰気な映画でありました。
主人公の行動が複雑すぎてかなり意味不明(笑)。まあ、ハッキリ
言ってあまり面白い映画ではなかったですね。
ただ、ソラリゼーションを使ったタイトルバック映像はなかなかカッコ
よかったです。
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