ポップスエヴリデイ(00年9月)



00/09/20

「会社物語」

というのを観ました。ハナ肇主演の市川準作品。「定年」間近のサラリーマンの
日常を静かなタッチで綴った映画ですが、これは泣けました。湿っぽいテーマを
ドライなトーンで淡々と描くことで逆にとてもせつない作品になっています。
冴えないサラリーマンの主人公が若い頃はバリバリのバンドマンだった、という
設定も個人的にはかなりせつなかったんですが(笑)。

さて、この映画、ポップスファンはクレイジー・キャッツのメンバーが総出演という
だけでもう見るしかない!という感じだと思いますが全編に流れる板倉文の音楽
がまた素晴らしい!この音楽がなければこの映画もここまでせつなくならなかっ
たんじゃないかという気がするまさに理想の映画音楽。

あと、後に松竹の看板女優になる羽田美智子がチラッと姿を見せていてアレッ
と思ったんですが、88年のこの作品が彼女の映画デビュー作だったんですね。


♪「AURA」クミコ

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00/09/17

「男たちの挽歌」

ちょっと乙女なノリが続いたんで気分をリフレッシュするため、未だ観てなかった
ジョン・ウー監督の香港ノワールの名作に挑戦。いや〜これは格好いい!
無駄のないキビキビしたストーリーに乗せて展開される男同士のアツい友情と
兄弟愛!ド迫力のガンアクション!最初から最後まで拳を握りっぱなしの1時間
30分でした。やっぱり男はこれだよ!

とはいえ男のロマンをハードコアに追求することで得られるカタルシスっていうの
はどこかハードコア乙女チックに通じるような気がします。佐々木丸美とジョン・
ウーという一見死ぬほどかけ離れている世界を立て続けに体験したせいかも知れ
ませんが、例えば徹底的に痛めつけられた主人公が最後に悪を倒すときの快楽と、
数々の障害を乗り越えてヒロインが白馬の王子様と結ばれる時に感じるそれって、
けっこう相通じるものがあるんじゃないか、と思った訳です。

それにしてもこの映画のサントラ、メチャクチャ欲しい〜。エンドタイトルのクレジットが
漢字ばかりなんでチェックできなかった(する気になれなかった)んですが、いかにも
って言う感じの黒社会風テーマインストから愛らしい子供デュエットナンバーまで、
粒ぞろいの名曲揃いで、これはなんとしても僕のレコードライブラリーに新たに加えず
にはいられません!という感じですかね。


♪「Anthology」 Diana Ross&The Supremes

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00/09/15

「雪の断章」

斉藤由貴主演の映画は観たことないんですけど、最近のアイドル映画マイブーム
のドサクサに紛れて観てみたいかも知れない、と思わせるなかなかの傑作純愛
小説でした。佐々木丸美という人の作品は初読だったんですがこの骨太でかつ、
乙女チックな作風は結構クセになりそう。

「あしながおじさん」とか「源氏物語」の紫の上の挿話とかあのへんの古典的な
モチーフをかなりストレートかつディープに展開しているんですが、こういうのは
ポップスの黄金コードと同じで分かっていてもやはりグッときてしまいますね。
というか何箇所か泣きました、実際。

でも斉藤由貴の"情熱"ってたしか映画の主題歌だったと思うんですが、小説の
世界に見事にマッチしてますよね。「すきです」というセリフが意味ありげに挿入
されているのがこれまでよく分からなかったんですが小説読んだらそういう事か
と大いに納得。松本隆は文学を歌謡曲化する天才です。


♪「One Man Dog」 James Taylor

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00/09/10

「月の夜・星の朝」

今日も観ましたよ!アイドル映画。サワヤカな青春ラブコメディ。主演の女の子の
演技はかなりキツイもんがありましたが、脇を固めるのが坂上忍に尾美としのり、
伊藤かずえといった面々なんでTVドラマ並みには安心して観ることができました。
しかし31才にもなってこういう映画安心して観てていいのか(笑)。

遊園地のシーンが一瞬「リキッド・スカイ」みたいで格好良かったとか言って取り
繕うのもナンなのでここはやはり「いや〜ヤバイくらいにトキメキましたよー。」と
ハッキリ断言することに致します。

ところで主演の青田浩子という人は確か野球選手の娘なんですよね。というのも
学生時代にバイトしてたレンタルレコード屋の社員がそう言ってたので。ちなみに
その社員というのがブリザードというメタル・バンドのヴォーカルだった人なんです
けど、ブリザードって聴いたことある人います?僕は未だ聴いたことないんでもし
知っている方がいらっしゃったらどんな音なのかとかBBSにでもカキコして頂ける
と有難いです。今更それを知ってどうするつもりもないんですけどね。


♪「イントロデューシング・セクサイト」V.A.

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00/09/06

「太田裕美白書」

という本が出てたんで買いました。篠山紀信が撮った表紙の写真が良いです。
レコードジャケットの写真とはハッキリ言って別人みたいな(笑)スゴイ美少女。

太田裕美の楽曲群には僕もかなりの思い入れがあるのでご自身によるシングル
/アルバム全曲レヴューは最高に楽しめました。しかも本人が好きな曲としてコメ
ントされているのが個人的に大好きな曲だったりすると妙に嬉しかったりして。
"銀河急行に乗って"とか。"煉瓦荘"とか"キッスパレード"とか。"茶色の鞄"とか
"風たち"とか。「FAR EAST」「I DO,YOU DO」「TAMATEBAKO」の3部作とか。
ウーン。タイトルを羅列しているだけでワクワクしてくる名曲ばかり!
いや、意外とリスナーが支持する曲とアーティスト本人が気に入ってる曲って
一致しないことが多いんですよね。

特に印象に残ったのが「もし今70年代っぽい曲をもう一度歌おうとして、その
間にある80年代にあった音楽をきちんと消化していないと、やっぱりうまく
歌えないと思うんですよ」というコトバ。やっぱりそうなんだよな。サスガに分
かっていらっしゃる(偉そうに・笑)。これ読んだ瞬間、この人の音楽には一生
付いていけると確信しました。

ところで帯の惹句やまえがきの思わせぶりな雰囲気からひょっとしてこれは
相当ヘヴィな告白本なのかと一瞬ドキっとしたんですが読んでみるとアッサリ・
マッタリした内容のインタビュー記事が大半で(あと写真ページがメチャクチャ
多い)ちょっと拍子抜け。

♪「Double Good Everything」 Smokey Robinson

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