筒美京平ハント(01年03月)
[ 3月4日]
(LP)「午後のシンシア」 南沙織('77/CBS・SONY) 中古500円
A-1 "アリスの世界"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 水谷公生
全体にニューミュージックを意識した平坦な曲調ですが、一瞬無調状態かと思わせるようなムリヤリな
転調が続く間奏が格好いいです。
A-2 "目の中の春"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 船山基紀
デビュー以来のカントリーポップ路線をドラマティック・アレンジで展開したような感じ。ビートルズ〜
ウイングス・クローンなバンドがやりそうなストリングスが一瞬出てくる部分が凄く気に入ってます。
A-3 "あの手この手"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
アープ・シンセにフェンダーローズという美味しいイントロで期待させられる割には平坦なカントリー・
ポップな曲調で肩透かしを食らいますが、サビになった途端オシャレAORに化けてビックリ。間奏の
「二人の天使」なスキャットにもヤラれてしまいます。
A-4 "ふたり淋しがりや"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 水谷公生
この曲もアープ・シンセが心地良い、ライト&メロウなニューミュージック歌謡。もうちょっと歌メロに
ソウルが混入されていたらなー。Aメロの終わりかたがステキすぎます。
A-5 "ゆれる午後"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 萩田光雄
シングル曲。突出してスナック度数が高い曲。このころはシンシアもこういう曲を歌っていたんですね。
別の流れで聴いたらすごくクオリティの高い曲なのかも知れませんが、このアルバムでの違和感は
相当なものです。
B-1 "いつか逢えますね"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 船山基紀
ストレートなカントリー・ポップ・アレンジに、「女子の自己主張」という感じの歌詞が相俟ってまさに
シンシアの王道というべき楽曲になっています。サビで一気に解放されるメロディが心地良い、アル
バム中でも1,2を争う名曲。
B-2 "あとずさりする月日"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
ラヴィン・スプーンフルの"ココナッツ・グローヴ"なんかを思わせるレイジーなムードが最高。間奏の
転調もCOOL。さりげなくアバンギャルドなアレンジも含めて個人的にすごくツボにはまった曲です。
B-3 "春の愁い"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 水谷公生
シングル"ゆれる午後"B面曲。歯切れのいいアコギのカッティングにキレのあるフックが印象的な
歌メロが乗っかった傑作。どう考えてもこっちがA面でしょう!それにしてもこのアルバムのB1から
B3までの流れは本当、何度聴いても素晴らしい。
B-4 "別れのマチネー"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 水谷公生
ホテル・カリフォルニア歌謡。エンディングの長いギターソロなんてまさにそんな感じ。全編通して
こんなにギターが唸っている曲っていうのも歌謡曲では珍しいかも。それにシンシアの意志が強そ
うな歌が絡んで、独特な雰囲気です。
B-5 "もう一人"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
90年頃から増えてくるリサイタル・タッチの前向きなナンバー。ですが、創意に満ちたアレンジで
最後まで全く飽きさせません。前曲と対照的なアコギ中心のアレンジが染みます。
[ 3月12日]
(CD)「GENERATION」 石嶺聡子('96/東芝EMI) レンタル落ち300円
M-7 "恋じゃ情けない"
作詞 松本一起 作曲 筒美京平 編曲 小林信吾
イントロのアープ・シンセが印象的なハウス歌謡。出だしのメロディはルー・クリスティの"I'm Gonna
Make You Mine"かな。サビの部分のメロディなどGS時代からやってる作曲家とは思えない典型的
な90年代のコンサバ系女性歌手の王道的な展開で驚きます。
M-9 "そっと・・じっと・・きっと・・ずっと"
作詞 芹沢類 作曲 筒美京平 編曲 小林信吾
この手の音を普段は全く聞かないのでスゴク大雑把な言い方になってしまいますが個人的な印象では
「ウィー・アー・ザ・ワールド」的なスケール感のあるバラード・ナンバー、という感じ。デリケートに展開
するメロディが結構聞かせます。
(CD)「デーモン・アズ・バッド・マン」 デーモン小暮('95/Kioon・SONY) レンタル落ち300円
M-2 "INJURE THE NIGHT〜夜を傷つけて〜"
作詞 高樹亜依 作曲 筒美京平 編曲 松本晃彦
DOOPとかキャンディ・ダルファーとかそういえばあの頃流行ってたなあと、記憶が甦るビッグバンド風・
ハウス歌謡。発音しにくい難しいタイトルと思わせて実際は「いーんじゃない」と歌っているのがニクイ。
イントロでは得意のメタル・シャウトを披露。
(CD)「三都物語」 谷村新司('92/POLYSTAR) レンタル落ち300円
M-5 "ANSWER PHONE"
作詞 谷村新司 作曲 筒美京平 編曲 若草恵
80年代から時代が止まっているかのようなボッサAOR歌謡。谷村新司の曲聞くのって随分久し振り
ですが、あのやたらと深刻でドラマティックな歌詞はやめてしまったんでしょうか。あれはあれで結構
好きだったんですが。
(CD)「MUSICAL PLAYZONE '90 SHOW劇"MASK"仮面」 少年隊('90/WARNER-PIONEER) レンタル落ち300円
M-9 "Morning Train"
作詞 西岡恭蔵 作曲 筒美京平 編曲 船山基紀
"Stripe Blue"なんかを思わせるショービズ・ユーロビート歌謡。キラキラした音世界にシビれます。
イントロに鳴り響くの汽笛の音の合成音が最高。
(CD)「CD FILE 長山洋子VOL.2」 長山洋子('88/VICTOR) レンタル落ち300円
M-2 "夢うつつ"('85)
作詞 阿久悠 作曲 筒美京平 編曲 鷺巣詩郎
荻野目洋子の曲に似過ぎていたせいでB面に回されたのかどうかは分かりませんが、とにかく
そんな感じの哀愁ユーロビート歌謡。ああ、ミッド・エイティーズ!でもイイ曲です。
(CD)「CD FILE 飯島真理」 飯島真理('88/VICTOR) レンタル落ち300円
M-1 "夢色のスプーン"('83)
作詞 松本隆 作曲 筒美京平 編曲 川村栄二
アニメ曲が強いナップスターではやたらとヒットする飯島真理の「ロゼ」以前のデビュー曲。
「幸せと不幸せをかき混ぜるスプーン」って実に松本隆っぽいですね。80年代後半の"卒業"
以後の作風に通じるフンワリしたメロディがとても心地よいです。
M-2 "リンゴの森の子猫たち"('83)
作詞 松本隆 作曲 筒美京平 編曲 川村栄二
ちょっとボードビル風のマーチングソング。それにしてもこの人は並のアイドル以上に可愛い声
の持ち主ですよね。このシングルは歌手選択の勝利という気もします。
[ 3月18日]
(EP)「UNバランス」 河合奈保子('83/COLUMBIA) 中古50円
A "UNバランス"
作詞 売野雅勇 作曲 筒美京平 編曲 大村雅朗
ブラスロックとエレポップをブレンドしたようなロック歌謡。改めて聴くとアレンジも含めて"Romanticが
止まらない"の原型みたいな曲ですね。
B "リメンバー"
作詞 売野雅勇 作曲 筒美京平 編曲 大村雅朗
西城秀樹の"ブルー・スカイ・ブルー"みたいなオープニングから一転して軽快なポップ・ロックに。
今聞くとチープなシンセのアレンジが懐かしい感じ。
(EP)「雪に抱かれて」 菅原進('79/CBS・SONY) 中古50円
A "雪に抱かれて"
作詞 岡本おさみ 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
カントリー・フレイバー漂う爽快ナンバー。フォーク系ニュー・ミュージックを歌謡曲的に加工したような
感じで、一見シンプル、しかしさりげなくフックが多いという凝った作りになっています。
B "マイ・ジャーニー・ソー・ロング"
作詞 売野雅勇 作曲 筒美京平 編曲 石川鷹彦
A面曲と同様の曲調ですが、さりげないリズムチェンジやサージェント・ペパーなホーン・アレンジなど
ちょっと仕掛けてるな、という印象。
(EP)「やさしいならず者」 ハリケーン('77/CBS・SONY) 中古50円
A "やさしいならず者"
作詞 阿久悠 作曲 筒美京平 編曲 船山基紀
桑名正博路線の哀愁マイナー・ロック歌謡。ギターのフレーズが一番印象に残る感じで個人的にあまり
ハッとさせられる部分がないかも。
B "キスから始まる"
作詞 阿久悠 作曲 筒美京平 編曲 船山基紀
イントロが"ラスト・タンゴ・イン・パリ"みたいですが、あとは基本的にA面の曲とあんまり変わらない曲調。
(EP)「抱きしめあう愛」 葵テルヨシ('73/MGM) 中古50円
A "抱きしめあう愛"
作詞 山上路夫 作曲 筒美京平 編曲 高田弘
"オックス・クライ"みたいなAメロから筒美ワールドにドップリ浸かれるある意味典型的な曲。郷ひろみと
野口五郎の中間的なポジションを狙っていたのでしょうか。
B "家に帰ろう"
作詞 山上路夫 作曲 筒美京平 編曲 高田弘
こちらは五郎よりに振れた感じのジャパネスク・メロ炸裂ナンバー。サビの息が抜けていくような独特な
メロディは楽譜ではどうなっているのかちょっと興味あります。
(EP)「かもめ町みなと町」 五木ひろし('72/ミノルフォン) 中古50円
A "かもめ町みなと町"
作詞 山口洋子 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
どう聴いても演歌そのものなんですが、めまぐるしいツギハギ・メロにしっかり筒美京平の刻印が。
メタ演歌というか、そんな感じの編集感覚が光るクールな一品。
B "びろうどの雨"
作詞 山口洋子 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
A面曲とあまり変わらない曲調ですが、お洒落なピアノのフレーズや弾むベースライン等でよりグルーヴ
歌謡的側面を強調したアレンジが施されています。
[ 3月24日]
(LP)「TWENTY MAKO 6」 石野真子('81/VICTOR) 中古280円
A-1 "雨の日のジュテーム"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
シングル"思いっきりサンバ"B面曲。ダビーでフレンチなニューウェイブ歌謡。ワンコードっぽいメロが
リズムチェンジ後に急に激しく動き出すのがカッコイイです。
A-2 "きらめく季節"
作詞 有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
フォークな感じもあるMOR歌謡なんですがこの曲もメロディが凄い。一見、人畜無害なアレンジであり
ながら先の読めない展開がスリリング。
A-3 "ロンサム・ロードの赤電話"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 萩田光雄
軽快なブギービートに乗ってコミカルに歌うアップテンポ・ナンバー。歌詞に名前が出てくる歌って、
ムズムズするような気恥ずかしさがありますね。「タカシ〜!」
A-4 "白夜"
作詞 林春生 作曲 筒美京平 編曲 萩田光雄
同時期の岩崎宏美に近い雰囲気の洒落たボッサAOR歌謡。チェンバロがイイ感じ。歌詞にフレンチな
モチーフが出てきますが、これはこういうコンセンプトのアルバムなのかな。
A-5 "夕月橋"
作詞 荒木とよひさ 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
と思ったらこれは山口百恵の"愛染橋"みたいな純和風なイメージの曲。しかし、そうは言ってもベース
ラインがダブっぽかったり、語りがあったりで飽きさせません。メロディも良いし。このアルバムってイイ
曲が揃ってますよね。
B-1 "ブルー・スプリング"
作詞 荒木とよひさ 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
ハネ気味なリズムが気持ち良いミディアム・ナンバー。出だしのメロディのフックにやられてしまいます。
フュージョン系のアダルトなバック・コーラスもカッコイイ〜。何度も出てくる「わたしはもうハタチ」っていう
コトバがあんまりメロディにしっくり合ってないのを除けばジャパニーズAORとしてコレはかなりハイレベル
な傑作だと思います。
B-2 "恋人たち"
作詞林春生 作曲 筒美京平 編曲 船山基紀
ルイ・マルやフィリップ・ホセ・ファーマーとは関係なさそうなマイナー調のアダルト歌謡。こういう曲をこんな
キュートな声で歌われると独特の趣があります。高田みづえが歌ったらハマリそう。
B-3 "ポールの歌"
作詞橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 船山基紀
イントロのちょっとスペクター・タッチなドラムにアコギ・ジャカジャカ系のアレンジが爽快な、アルバム中でも
抜きんでた印象の傑作。中盤のリズムチェンジにハッとしました。
B-4 "振り向けば二人"
作詞林春生 作曲 筒美京平 編曲 大村雅朗
アダルト志向なロック歌謡。つまりロック寄りのAORってことなんですけど。これも声質との組み合わせの
妙で聞かせる感じ。間奏の展開が凝ってます。サビのバックで鳴ってるシンセ・ドラムの音がイイ!
B-5 "思いっきりサンバ"
作詞有馬三恵子 作曲 筒美京平 編曲 大村雅朗
シングル曲。疾走感のあるマイナー調ディスコ歌謡。メロディが途中でふっと途切れるような、ワンコーラスの
終わり方が意表を突かれる感じで面白いです。フラメンコっぽいアコギの早弾きもカッコイイ。
(LP)「トワイライト・ランナー」 円道一成('80/CBS・SONY) 中古280円
A-1 "ニューヨーク・シティ・マラソン"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
桑名正博をさらにスモーキーにしたようなワイルド・ヴォイスで歌われるキャッチーなロック歌謡。アメリカン産業
ロックっぽいアレンジが今聴くとイイ感じ。一回聴いただけでは覚えられないサービス満点なメロディを最後まで
勢いを殺さず一気に聞かせる構成力が素晴らしいです。
A-2 "踊る大都会"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
シングル曲。小坂忠の"しらけちまうぜ"を思わせるファンキーなミディアム・ナンバー。「わるいやつら」という映画の
イメージ・ソングらしいですが、この曲がイメージ・ソングになるような映画だったら観てみたいな、と思わせる都会的
でやさぐれた歌詞が最高。これこそまさにプロの仕事ですね。
A-3 "エレクトリック・カウボーイ"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
シングル"踊る大都会"B面曲。アル・グリーンの"シャ・ラ・ラ"みたいなイントロに思わずニッコリしてしまうウォー
キング・テンポのサンシャイン・ソウル歌謡。
A-4 "星のない男"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
普通の歌手が歌うと地味なシティ派ニューミュージック歌謡になりそうなしっとりした曲調ですが、妙にハネてる
リズムとワイルドなボーカルがソウルを感じさせます。
A-5 "成功の甘き香り"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
派手なストリングスとファンキーな女声コーラスをフィーチャーした筒美京平印のディスコ歌謡。シャウト気味な歌唱
はちょっと J-WALKみたい。
B-2 "聖林通信"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 筒美京平
個人的にこのアルバム中で特に気に入った曲。この曲に限ったことではないんですが、海外ではノベルティ系かトッド・
ラングレンみたいなオタク系ミュージシャンぐらいしかやらなそうな強引なツギハギ・アレンジをお洒落にこなす手腕に
は今さらながら感動します。
B-3 "俺のリズムを聞いてくれ(Dancin' Mate)"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 瀬尾一三
シングル"バイクとルージュ"B面曲。ブラスロック歌謡風のファンキーな曲調が途中でジョルジオ・モロダー化する
アレンジが最高です。「うなるマシンがお前を貫く〜!」
B-4 "トワイライト・ランナー"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 瀬尾一三
「ここでちょっと一休み」的なスロー・ナンバーと思わせてスピーカーから唾が飛んできそうな熱いシャウトが炸裂
する激しい3連ロッカバラード。
B-5 "Hot eyes"
作詞 橋本淳 作曲 筒美京平 編曲 戸塚修
ジョン・レノンの"スターティング・オーバー"みたいなこういうリズムって何て呼べば良いのか分かりませんが、とに
かく、そんな感じのリズムに流麗なストリングスや女性の語り(英語)などをフィーチャーした小粋な曲。
→これまでのハント
01年2月/1月/
00年12月/11月/10月/9月/8月/7月/6月/5月/4月/3月/2月/1月
99年12月/11月
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