二輪ジムカーナについて

1・二輪ジムカーナとは?
2・ジムカーナ競技の歴史
3・ジムカーナと安全運転教育
4・近年の動向
5・今後の展望
この文章は'96年の「第1回TEAM COSMOSジムカーナ大会」開催前に関係各方面へのジムカーナ紹介文として作られたものに、最近の状況を含めて加筆・訂正を行っております。
(2002年10月21日改訂)

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1・二輪ジムカーナとは?
ジムカーナ(GYMKHANA)とは、一定のコースを周回走行するサーキットとは異なり、 自動車学校や駐車場のような舗装された場所に、パイロン等で任意にスラローム等を主体とした課題を含んだテクニカルコースを設定し、走行するものです。
スタート・ゴールを設定し、その間の通過タイムを測定して順位を競うものが「ジムカーナタイムトライアル競技」でありますが、これも単に「ジムカーナ」と一般に呼ばれています。

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2・ジムカーナ競技の歴史
「ジムカーナ競技の起源は明らかではありませんが、65年頃、東京の多摩地区のカワサキ販売店が始めたともいわれ、カワサキ販売店を中心に発展し、'82〜89年にはカワサキ安全普及本部により全国大会が開催されました。
その後カワサキ(KAZE)が選抜大会を数回行ったものの全国大会は開催されず、各地で散発的に競技会が開かれるようになりました。」(RIDERSCLUB誌1992年11月20日号より)

九州でもその当時福岡にてカワサキ(KAZE)が数回競技会を行ったこと、また全国大会へ選手を派遣したことが知られてますが、詳細は不明です。

その後関東地方ではJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)によりダンロップ杯・バトラックス杯などが代表的なシリーズ戦として開催され、東北・北海道や東海以西でも諸団体主催によるシリーズ戦が行われるようになりました。
九州では'93年よりHSR九州(ホンダ・セーフティ&ライディングプラザ九州)でジムカーナ大会がシリーズ戦として本格的に行われ、現在はHSR九州バトラックス杯・ダンロップ杯となっています。

また東海以西では、関西を中心に活動する団体GRA(ジムカーナ・ライダース・アソシエーション)の提唱により'95年より各地方のジムカーナ関連団体の持ち回りの形で「ジムカーナ・グランプリ(GP)」が開催されるようになりました。
九州では翌'96年から'99年まで福岡のTEAM COSMOSにより九州GPが「TEAM COSMOSジムカーナ大会」と併催の形で行われました。(2000年より休止)'98年には沖縄、'99年には北海道でのGP開催も行われるようになりました。

九州では'98年に関西GRAでの活動経験をもつ小山哲明氏が熊本にてKRG(熊本ライディングジムカーナ='99年1月に九州ライディングジムカーナと改称)を設立し、同年1月から活動を始めました。KRGは参加者全員スタッフ制の練習会・計測会=「KRGジムカーナ大会」を年間を通じてHSR九州で開催しています。さらに'99年に入り佐賀のジムカーナクラブ「RRさらだ」(代表:岩下朋広氏)が佐賀県玄海町にてジムカーナ大会「岩ちゃん杯玄海アタック」の開催をはじめました。

<TOPIC> 熊本県の「矢部高校二輪部」は活動の一環としてHSR九州ジムカーナ大会に積極的に参加しています。'98年二輪車安全運転全国大会・高校生クラスにおいて同部の生徒が熊本県代表として全国優勝・初の文部大臣賞の快挙をなしとげました。

2000年に入ると関西を中心に活躍していた長谷阪昇次氏が九州入りし、G-WEST九州を結成。独自の練習会や大会も開かれるようになりました。2001年には長崎市でもジムカーナ大会が開かれています。

2000年9月24日、本格的な全国大会「ジムカーナJAPAN」がJAGEにより東京で開催されました。各地区からの選抜選手による地区対抗戦があることから、九州でもHSR九州での大会が選考会を兼ねるようになりました。「ジムカーナJAPAN」は'01、'02と引き続き年1回行われています。

第1回「ジムカーナJAPAN」の模様はこちら

<TOPIC>第1回「ジムカーナJAPAN」では福岡の長谷阪選手が総合優勝。'01年は総合2位となりましたが'02年は再び総合優勝と関東の強豪選手達を相手に強さを見せました。

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3・ジムカーナと安全運転教育
ジムカーナ走行ならびに傾斜走行・コーススラローム(タイトなターンとS字・クランク等を組み合わせたテクニカルコースを走行する課題)は、通常平均 20〜30km/h程度の比較的安全性の高い速度域で行われ、自動二輪車の運動特性に対する理解・基本的な運転操作の習熟につながる課題の一つとして、競技を目的としない一般ライダー向けのライディングスクールや安全運転講習会などで現在広く行われています。

また、ジムカーナ競技の上級者には、安全運転指導員・教習所指導員・インストラクター、安全運転競技の上位入賞者や安全運転講習会の長期受講者など、安全運転の指導的立場にあり、かつ公的あるいは民間の二輪車安全運転普及活動の第一線で活動する者が数多く存在しており、二輪競技の中でも安全運転教育の現場との接点が広いこともこの競技の大きな特徴といえます。

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4・近年の動向
80年代までは競技への参加は比較的限られた愛好者のみに限られておりましたが、90年代に入り普及活動が活発化し、技能向上やイベント性の面が評価されはじめ、折からのネイキッドバイクの流行もあって、愛好者が増加してきました。

最近の傾向としてはコースの高速化、競技車両の特殊化があり、これに対してコース設定や表彰内容を多様化したり、レギュレーションによって車両の特殊化を抑制したりといった試みも行われています。
また愛好者の増加に対して競技向けを明示した練習機会は数少ないことから、多くの愛好者が既存の安全運転講習会やライディングスクールを利用して、あるいは無許可の場所での練習を行っている現状もあり、これに対して各ジムカーナ団体が練習会を積極的に行うなど練習機会を増やすための取り組みも盛んになっています。

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5・今後の展望
ジムカーナ愛好者の立場からはこの競技が社会的に認知された存在となり、健全な二輪モータースポーツの一分野としての地位を確立することが望まれています。

各団体により様々な取り組みが行われていますが、近年関西のGRA・東海のTSRA・広島のHGC等西日本のジムカーナ主催者団体が試みてきた「競技者自身による自主的競技開催・運営」=「参加者全員スタッフ制」の運営形式が「ジムカーナ・グランプリ」を通じて全国に広がりをみたことは興味深い例と言えるでしょう。

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