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■2003北海道一人旅 後編 ■7/23 6:00 起床 曇り 弟子屈の風曜日というプチホテルに連泊、朝食を義弟夫婦と食べながら今日の予定を決めることにする。1999年の連泊の時は野付半島への日帰りをしたの だが、今回は一路、納沙布岬を目指すことにする。弟子屈から納沙布までは約140kmぐらいなので往復で4時間、納沙布岬で昼 食を取って落石、霧多布、厚岸を回っても5時頃までにはホテルに戻ることが出来る。もちろん、早朝にホテルを出発すればその分だけ走ることが出来るが、む やみに走り回ればいいというものでもない。 ということで、義弟夫婦に別れを告げ先にホテルを出発するこ とにした。弟子屈の町からR243を走り、虹別から別海を抜け、厚床からR44に入ると運良く天候が回復してきた。もちろん虹別からのR243は初めての 道だ。弟子屈から納沙布までの最短のコースなだけに、道外ナンバーのバイクが目立つ。案の定、数カ所でスピード違反の取り締まりをやっていた。餌食になっ た女性ライダーがちょっとかわいそうと思いながら、風蓮湖の横の道の駅(スワン44ねむろ)を目指す。道の駅でトイレ休憩と、日持ちのするお土産を買い、地図を確認する と、納沙布岬までは約40kmあり、根室からは半島の北側か南側か、どちらかの道を選択しなければいけないことがわかった。なんとなく南側を選んで分岐点 を右折してしばらく走っていると右側に大きく海が広がってきた。太平洋だ。歯舞という町を抜けると白いタワーの展望台が見えてきた。見えるといっても 距離はまだかなりありそう だ。 後で聞いた 話だが、この夏、北海道ではホタテカレーが評判になっていたのだ。どちらにしても、ここで何を食べても美味しいに決まっていて、何をどう料理し ようが間違いなく美味しいわけで・・・・しかし、せっかくの新鮮な素材をカレーに入れるとは、さすが、北海道。(食べたかったー) カニ丼を食べながら、おじさんといろんな話をしていたら、2.3日前まではストーブをつけていたとか・・・・今日は7月の23日・・・日本は広いと言うこ とをあらためて実感する。おじさんは私の車をちらっと見ながら「九州から来られたんですか」、私「ええ、フェリーに乗って来ました」・・・。何処に行って も、どこから来たかということをよく聞かれ る。単に九州からといっても驚く人は少ないが、私の北九州ナンバーの車を見るとけっこう驚いてくれる。 ここ、北海道では日本全国のナンバーはそんなにめずら しいものではないが、九州から バイクや車で北海道に来る場合、最低でも約2日かかるので、それなりの覚悟をした人や物好きな人ということになるからだ。 特 に私の車のナンバーは北九州なので熊本や福岡などと違って九州という文字が入っているせいかわかりやすいのかもしれない。かくいう私も北海道で九州各県の ナンバーを付けたバイクや車に出会うと、とても嬉しくなってくる。ということで、あらためて北方領土の事を少し考えさせられてしまう、納沙布岬を出発する ことにした。 しかし、まだ12:00を過ぎたところ、これから 落石に寄って帰ったとしても弟子屈には3時 には帰り着く。少し早すぎる・・・。明日はおそらく弟子屈から最短の道を走って稚内に行くことを考えると、前々から行こうと思っていた網走にある喫茶店に は行くことが出来ない。最短で宿までは160km、遠回りして網走経由だと320kmということは約5時間・・・・・よし、網走に行くぞー!。 ということでR44から R243、R244を走って標津に向かうことにした。もちろん知床半島を縦断するコースもあるが、帰りが夜になってしまう。基本的に夜の走行はしないとい う方針なので網走までの最短距離を行くことにした。マニアックな道と言われる根北峠越えの道だ。 この道は伊茶仁から斜里に向かう道でほぼ50km、人家もGSもなく、延々と山間部を走る事になる。もちろん、きちんと整備されていて、超快適なドライブ コースなのだが、なにせ行き交う車が少なすぎるのだ、道路もいいし、天気もいい、風景もいい、しかし、ふと怖くなる。動物が飛び出してきて車が道路から飛 び出し、自力で脱出しない限り、見つけてくれる可能性はほとんど無い。北海道ならではの日頃感じない大自然 へのたじろぎみたいなものだ。 最悪のケースを少し思い浮かべて頭の隅に追いやり、少しばかりアクセルを戻し、運転に集中する。斜里に入り、濤沸湖の横を通り、原生花園の近くにある”麦わらぼうし”という喫茶店に到着した。メールを一二度交わしたこ とがあるとはいえ、全く初対面ではあるが、 突然の来訪にもかかわらず、暖かく接していただき、おまけにコーヒーまでごちそうになってしまった。(一、二年前、いつか伺いますとメールに書いた記憶あ り)久しぶりに美味いエスプレッソを飲むことが出きた。ついでにご自慢のガーデンも見せて頂いた。 おそらくは店の後ろの土手(画像の奥になる)はJR釧網本線であり、土手の向こうはオホーツク海が広がっているはずだ。 その後、夕焼けのR391を走り最短距離で弟子屈に帰るつもりだったのだが、川湯温泉で道を間違えてしまい、屈斜路湖沿いの遠回りの道を通ることになって し まった。結局ホテルに着いたのが18:00、あー疲れた。オイオイ、今日は休息日だぞ、それなのに430kmも走るとは・・・。明日の稚内行きはどうしよ う、3 日後には夕張のYHに予約をしているし、このままここで 2日のんびりしていようかとちょっと弱気になってくる。 まして、ホテルのオーナーから明日の夕食はカニが入りますよ、なんて事を聞くとくじけてくるのだ。 が、しかし、ここで安易な道を選ぶわけにはいかない、 この4年間、前回の旅行でなぜ稚内に行かなかったのかと後悔をしていたことを思い出し、青年は荒野を目指すではなくて、おじさんは最北を目指すことにした の である。 夕食後、同宿の長野の脊椎損傷のご主人と奥さん、それに長逗留のおじいちゃんとおばあちゃん、それにホテルのオーナーMさんとお酒を飲みながらカラオケを することになった。別にカラオケは得意ではないが、そこは、長い会社勤めの経験から、何か一曲だけは歌えるようにはしておかなければならないということ で、おばあちゃんから何か歌ってといわれたら歌わないと言うわけにもいかないのだ。というわけで”落陽”を歌ってあげることにした。 苫小牧発〜♪仙台行 きフェリー〜♪という私の好きな吉田拓郎の歌である。どうやら北海道のYHの定番ソングでもあるらしい。おまけに”よろしく哀 愁”も歌ってあげた。ほどよく酔って、ドライブ疲れもあって爆睡。明日は稚内にいくど・・・・グーグー。 ■7/24 5:30 起床 昨
夜、熟睡したせいか、6時前に目が覚める。そういえば摩周湖を見ていないことに気が付いたので朝食前に摩周湖に行ってみるこ
とにした。第一展望台の駐車場にはバイクが一台、気温は11度で風があり寒い。ここはこの数年でバリアフリー設備を整えたらしく展望台まで車いすで行くこ
とが出来るようになっていて車いす用トイレも完備されている。もちろん早朝なので駐車場はフリーパス。天気は良くないがやはり神秘的な風景だ。こんな摩周
湖もまた風情があっていいのだが、やけに寒い。宿に帰り、昨夜、話をした長野のご夫婦と老夫婦と話をしながら朝食をとる。長野のご夫婦は今日は知床に行く
らしく老夫婦はこの近くを回るらしい。出発の準備をしているとおばあちゃんが”これを持って行きなさい”と紙に包んだお菓子を手渡してくれた。(旅先での
こういう心遣いはホントに嬉しい)
”気をつけて”というおばあちゃんの言葉が心に染みこんでいく。ということでホテルのオーナーのカニの誘惑にもめげず、チャックアウトを済ませ、またの
再会を約束し弟子屈を後にする。今日の行程は東藻琴村から能取湖に向かい、R238をひたすら北上することになり、軽く見積もっても400kmはある。晴れ間が出てきたので最北を目指す には ピッタリの天気だ。とにかく数カ所の道の駅で休憩をとり、雄武の道の駅で食事をして、そこで宗谷か稚内の宿を決めることにしよう。 何のストレスもなく 70km〜80kmのスピードで他の車の流れにのって北上していくにつれて天気が良くなり、この分でいくと夕陽を見ることができるのではと思いつつさらに 車を走らせる。午前中とはいえ今日の走行距離はもう200km近くになる。しかし、このオホーツクラインは地図で見ても異様に長い。一気に北に駆け上がっ ていく感じだ。いろんな町 を通り過ぎながら右手にはいつもオホーツクが広がっていて、北上するにつれて町の様相が変わってくる。九州では見ることのできない家や塀の作り、広い道幅 が 最果てという言葉を連想させるのだ。今が夏なので、緑があり花も咲いているが、これが冬だったら、いったいどういった風景になるのだろうか。いつか 来てみたいと思った。 紋別、おこっぺを経て昼頃に道の駅マリーンアイランド岡島に到着。ここで休憩して今夜の宿の決めることにする。そう何度も来るところではないので稚内か宗 谷で夕陽を 見ることが出来てビジネスではないところ、ということで宗谷岬で割と有名なバリアフリーペンション”亜留芽利亜(あるめりあ”に電話を入れてみる ことにした。私の場合、バリアフリー完備ではなくてもいいのだが、空いている事だし話の種になるということでこの亜留芽利亜に泊まることにした。本当は稚 内の全日空ホテルに泊まりたい所なのだが、これがけっこう高く、食事付きになると福沢諭吉さんが2人は飛んでいく事になる。 ひ
たすら、時速約70kmのペースで海岸線を走っていると地元の車は軽く抜いていく。自分としては別に急ぐ旅でもないし、これくらいのペースで走りたいの
で、時々は、どうぞとパーキングに入ったりして道を譲るのだが、ついつい流れに乗って走ると思った以上に目的地に早く到着してしまう。それなりに2時間走 れば、150kmは稼ぐことが出来たりする。とにかく集団の先頭に立たないようにして、注意して走ればスピードの取り締まりも怖くはないが、やむ終えなく 追い抜こうとした時にでも捕まると30kmオーバーも夢ではない。北海道で免許をなくしたという人もけっこういるのである。ちなみに私の車にはレーダー探 知機は付けていない。というか必要性を感じないといった方がいいかも知れない。 枝幸を過ぎると、人が来ることを拒んでいるかのように道の正面に山がそびえ立っているのが見えた。439mの山がある北見神威岬だ。大昔は難所だったであ ろうこの山を突き抜けていく北オホーツクトンネルを抜けると何故か最果てに来たという実感が沸いてきた。だだっぴろい猿払村の道の駅でトイレ休憩をして、 ひたすら北上していくと、道は山の方に入っていく。実は私のHPでLINKさせてもらっている”いなちゃんのHP” の管理人さんがここ、猿払で漁師をされて いるのだ。ここまで来たのだから、数分でもいいのでお会いしたいという気はあったのだが、7月はホタテ漁の最盛期ということと、初対面の方に 無理を言ってはと思い遠慮することにした。(今度は冬季に来ることにしよう)なだらかな峠を越えると目の前に草原のある広大な海岸線が見えてきた。 これがサハリンの海か・・・・もうすぐ宗谷に着く。弟子屈から約400km念願の最北に着いた。宗谷と言えば昔の南極観測船の名前。(古いなー)。昨日 の納沙布岬が頭にあるもので、自分なりに宗谷岬をイメージしていたのだが、町に入りしばらく行くと、開けてきたところにすぐあの三角形のモニュメントが突 然目 に入った。 オイオイ、町を抜けてしばらく走ってやっとたどりつくのが最北 の岬じゃないのか・・・と勝手に想像していた自分にとっては、あまりにあっけない展開だったのである。昨日は北海道の最東端にいて、今日は最北端にいる。 やっとここまで来たという実感は沸いてくるのだが、この時期は観光客とライダーが多く納沙布岬のような荒涼感はあまりない。そそくさと写真を撮って近くに ある最北端のガソリンスタンドで給油し、日本最北端給油証明書とホタテの貝で作ったお土産をもらうことにした。 夕日が沈むまでにはまだ時間があるし、早め にペンションに向かうことにする。宗谷岬から10kmほどでペンションに到着。ガイドブックでよく見る黄色い建物で車いすでもペット同伴でもOKなペン ション”亜留芽利亜”だ。入り口の横には真っ赤なパジェロJトッ プが停まっていたのでその横に停めることにし た 。単独ではちょっときついかなという入り口 のスロープを上がり、チエックインを済ませ車いす専用室に入った。なにしろ海岸線にポツンと立っている建物なので部屋の外はデッキがあってその数メートル 先が波打ち際になる。もちろん潮騒の音も聞こえ、そこに夕陽が沈んでいくのだから海が好きな私にとってはこの上ない環境である。 陽が少し傾いているが、ここは風呂の窓からも海を見ることが出来るのでゆっくりと湯につかり疲れを取ることが出来た。風呂上がりに窓を開けて潮騒を聞きな がら海を見ながらのビールは今まで飲んだビールの中でも格別の味がした。そうこうしている内に夕食の時間になり、食堂に向かうと夕陽の海が見える席に案内 されお隣のテーブルに座られた赤のパジェロの札幌のご夫婦と世間話をしながら食事をすることになった。夕陽に乾杯(^.^)。運転疲れで早めに就寝。 ■7/25 6:00 起床 どうやら天気は曇りのようだ。朝食までには時間があるのでペンションの裏の砂浜に降りてみた。遠くに番屋らしき ものが見え、誰もいない荒涼とした砂浜が延 々と稚内方面に続いている。今日の予定を考えながら、自分の思い出に貝殻と石を拾って持ち帰ることにした。とにかく今日は稚内方面に走り、あとはひたすら 南下するしかないのだ が、留萌あたりまでは走っておきたい。朝食の時にでも、昨日知り合った真っ赤なパジェロJトップのご夫婦にでも道路の状況を聞いてみよう。それにしても この海岸に立つと、・・・・思えば遠くに来たもんだと、しみじみしてしまう。 ペンションに戻り、朝食を取りながら、ここを仕切っている若い女将と世間話を する。 年齢は若いが、ふくよかな体格と貫禄から、てっきり若女将と思っていたが、なんと大学生で夏の間だけのバイトだという。 結局、オーナーとはお会いすることは出来なかったが、壁には芸能人と一緒に取ったオーナーご夫婦のスナップ写真がたくさん貼ってあった・・・・・。そうい えばTVで見たような気がする。車いすでも泊まることができるペンションというのは北海道でもそう多くはない(ちなみにペットもOK)。ロケーションもい いし、最果ての気分も十 分に味わえる宿だが、できればシーズンオフにもう一度来てみたいと思った。チェックアウトを済ませ7:30にペンションを出る。20km程走ると稚内の市 内に入った。 思ったより大きな町だったのには驚いたが、とにかく北防波堤ドーム近くの利尻・礼文行きのフェリー乗り場に行ってみることにした。早朝にフェリーが出たあ となのか、フェリー乗り場にも人気はないし、駐車場は石ころだらけということで、ぐるっと回って、写真を撮って早々にノシャップ岬に向かうことにした。地 図ではそんなに距離はないと、わかっていたが、少し走ると看板があり右折後、5分で着いた。オ イオイ、岬って、こんなに近いのかよ・・・・もっと延々と海岸沿いを走ったり、わからない道があったりするのが岬本来の姿じゃないのか・・・などと勝手な こ とを思いながら、車をとめてひっそりしたお土産物屋に入ってみた。タバコを買いながら聞いてみると”ここがノシャップ岬だけどまだ水族館も空いてないし何 もないよ”と教えてくれた。夕方にはきれいな夕陽が見えるらしいが、今から夕方までどこかで過ごして帰ってくる気も起きない。私と同じようにそれなりに期 待していたライダーや車が、来たと思ったらすぐ引き返すの も無理はない。 少
しずつ天気も良くなってきたので、気分を変えてR106に入り、抜海を抜け手
塩までの約70kmのオロロンラインに向かうことにした。町を抜けると右手に利尻富士を見ながら、人家も何もない海岸線のなだらかな丘を、貫くように真っ
直ぐな道が続いている。しかも車の交通量は少なくはないが人の匂いがしない道なので
ある。北海道らしいというよりも外国にでもいるような気がしてくる道なのだ。このまま、走り抜けるにはあまりにも惜しい風景なので何処かで休憩でもと思ったが、なにしろ全く人家がない。しばらく
走ると右手に小さな建物とパーキングが見えてきた。パーキングに入り地図を確認してみると”こうほねの家”という建物だった。正式名称は浜勇知展望休憩施
設というらしい。 パーキングの裏には遊歩道があり缶コーヒーを買って海辺に近づいてみる。うっすら見える利尻富
士を見ながら缶コーヒーを飲み終え駐車場に戻ると、一台のバイクから手袋が風で飛ばされてきた。思わず拾い上げると、展望台にいたライダーから「どうもすいません、ありがとうございます」と駆け下りてきた。 一人旅同士の会話はちょっとしたきっかけで始まる。もちろん名前を証すこともなく数分で終わることもあるが、少しの言葉を交わすだけでも一人旅の複雑な緊 張感は少し緩和され、さあ、また行くぞという気になってく る。「じゃ、気をつけて」と言い交わし、彼は稚内を目指して北上、私は南下を続けることにした。 はたしてこれが日本なのかという爽快で快適な道は、道路の標識や電信柱さえない。追い越していったバイクが小さな点に
なり、映画の”マッド
マックス”の一場面を思い出してしまった。道東の長い直線の道で感動した私だが、この道は確実にそれを越える。 これからは日本一のシーサイドラインと呼ぼう。 あらためて北海道の素晴らしさを感じながらひたすら南下していく。 もちろん取り締まりには最大の注意をしながらである。 このまま天気が良いのであれば、留萌あたりで夕日が見える宿でもいいのだが、実は行ってみ たい宿が美瑛にあるのだ。とはいっても、朝っぱらから予約電話をするわけにもいかないので昼食の時にでも電話することにした。私の次の休憩地点は富士見の 道の駅ということで横目に利尻富士見ながら窓を全開 にして更にオロロンラインを南下していく。少し冷たい夏の日本海の風が日焼けした顔に心地いい。札幌の真駒内で二日間テニス大会で日焼けした顔の皮膚がむ け始めているのである。しかし、あまりに気分がいいといっても調子に乗ってスピードを出すわけにはいかない。程よく追い越しをさせながら、グループの後方 に入るようにして70〜80km程度のスピードをキープして走る。せっかくの景色を楽しむという余裕がないと、単なる移動になってしまうからだ。無事、道 の駅に到着した。 富士見の道の駅に入ると、身障者用駐車場に車いすのステッカーが貼ってある一台の白いワゴンが停まっていた。私も隣に止めて車いす用トイレに行くと、使用 中 ということで、待っていると車いすのおじさんが出てきた。(おそらく私より年齢が上だと思う)軽く会釈をしてトイレを済まし、売店の方に行ってみると、 さっきの車いすのおじさんが奥さんらしき女性と買い物をしていたところに出会い、話しかけてみることにした。お互いに車いすの旅行者に会うことは 希なこともあり、いろんな話しをすることが出来た。正直なところ、もう少し時間が欲しかった所だが、あちらはこれから北上、私は南下ということで、白いワ ゴンは稚内を、私は羽幌を目指すことにした。 昼には無事、羽幌の道の駅、”ほっと はぼろ”に着いた。食事とトイレを済ませ、駐車 場で宮崎と大分から来ていた一人旅のおじさんたちと旅情報を交換する。同じ九州からきた車の一人旅同士なのでけっこう話が盛り上がり小一時間話し込んでし まった。二人はこれから北上するらしくお互いに旅の無事を祈って別れを告げた。おっと、そろそろ今日の宿を決めないといけない。が、その前にフェリーで 会ったあのカブおじさんのK君に電話してみることにする。確か麓郷にいるはず・・・案の定、布部のライダーハウスにいた。お互いに18日以来だから、あれ から約一週間のことをいろいろ話しているうちに「まだ宿を決めていないようだったらこっちへ着ませんか」と誘いを受けた。 ライダーハウスのオーナーもそこにいて、K君がある程度私の状況も話してくれているらしく”トイレも一応洋式だし、何とかなるのでは”ということだった が、急な話で即答も出来ないので”距離的なこともあるので、行ける時には連絡をする”ということにして電話を切ることにした。(正直なところk君への遠慮 と いうか迷惑をかけるのではという気があった) 電話を切って、ふと空を見上げてみた。抜けるように青い空・・・・・・・・ついつい弱気になった自分に気付く。くだらないことを考えな いで麓郷に行ってみよう、寝るところさえあれば、あとのことはなんとかなる。K君に”今から羽幌を出るので夕方にはそっちに行きます”と連絡を入れた。 そうと決まれば話は早い、とにかくこのままずっと海岸線を走り、留萌から旭川に入り、美瑛と富良野で麦畑やラベンダーを見て麓郷の布部に行くことにする。 麓郷の布部といえばあの”北の国から”の出発点、布部駅がある。場所としては富良野駅から一駅南に下がった場所にあり、麓郷の入り口にあたり、そこから黒 板五郎の家のある森までは10分ほ ど車で走らなくてはいけない。大きな街、旭川を抜けて美瑛に入る。前回の旅でも美瑛には来たのだが、あいにくの雨だったので美瑛らしい風景は見ることが出 来なかったこともあり、R237から横道に入りパッチワークの丘や美馬牛付近を走ってみることにした。天気も良く、花も咲いていて最高の風景なのだが、や たらと観光客が多く、多くのレンタカーが狭い道を行き交っていた。 この時期の美瑛・富良野は一番の観光シーズンなので無理もないが、ガイドブックを見なが らゆっくり走ったり、急に停車したりする車が多いのは困りものだ。しかし、今日は金曜なのでこのくらいかもしれないが、明日と明後日(土日)はすごい渋滞 になるだろう。早々に美瑛を出てR237に戻り、ちょうどいい時間になったので麓郷に向かう。初めて見るラベンダーの鮮やかな色はやっぱり素晴らしい。 今日の宿泊者は私とKくん とライダーが2 人。もちろん、お世辞にもきれいとはいえないが、ガス台、流し、電子レンジ、シャワー、布団、トイレは水洗じゃないけど洋式と、それなりに設備は整ってい る。夕方にはオーナーのおばちゃんが、集金がてら野菜やメロンを差し入れに来てくれたので挨拶をして宿泊帳に記入して600円(一泊)を支払う。食事はす べて買い込んでくるか自炊ということで、食料の買い出しだけはKくんに頼んでいたのでそれぞれが持参のワインや焼酎、つまみなどを出して4人で食事をしな がらいろんな話をすることができた。もちろん私以外は旅の達人ばかり、それにKくんともう一人は同じカブ仲間でここに長期滞在し明日から農作業のバイトを するらしい。話し込んでいるうちに 程よく酔いが回って、眠りにつく。一日ぐらい風呂に入らなくてもどうってこともないし、とてもいい経験になった。K君に感謝(^.^)。しかし・・・・宗 谷から麓郷まで一日で走ってくるなよ・・・グー♪。 |
| ■7/26 5:30 起床 曇りのち晴れ ラ
イダーハウス布部で目を覚ます。K君と二人のライダーもまだ
寝ているようだ。すべて自炊のこの宿では朝ごはんは自分で確保するしかない
のだが、どう
やらk君が
パンでも買ってくれているらしい。少し明るくなったので起き出して、あらためて室内を見渡してみる。野菜や米、調味料、いろんな写真や注意書き、北の国か
らの観光資料、バイク関係の雑誌やロードマップなど種々雑多なものが置かれている。なにしろ、バイク関係の本なんて、見るチャンスがなかなかないので、面
白く見ていたら”旅風ツーリングガイド”、”ツーリングマップル”というバイク専用の北海道の地図とガイドが詳しく載ってる本があった。そういえば、K君
がフェリーでいつも見ていたのは確かこの本だ。(尚、北海道の旅情報としては フェリーで知り合ったライダーに教えてもらった”二輪便利帳”というサイトが情報が充実している)。
私も買わなくちゃ。その後、今 日から農作業のバイトにいくK君ともう一人が起きてきて3人で簡単な朝食を済ませ、お世話になったK君にお礼を言い、北九州での再会を約束し早朝の布部を 出 発することにした。 今日の目的地は夕張なので午前中に麓郷や富良野をうろうろして夕張に向かうことにする。まずは近くの布部駅に行き、駅前には”北の国、 此処に始まる 倉本総”という木の案内板があり写真を撮って麓郷に向かう。別にロケ地巡りをしたいわけでもないので朝の麓郷を走り回ることにする。途中、 道路と併走して川が流れていたりするのだが、段差がほとんどないというの はちょっと不思議な感じだ。 ぐるりと麓郷を回り、観光客が多くなる前に富良野を出ることにする。 富良野から夕張へは占冠、日高経由か桂沢湖経由の2つのルートしかない。。1700m級の山脈が連なって直線距離で結ぶ道がないのである。どちらにしよう か迷ったあげく桂沢 湖経由で夕張に行くことにした。R38からR135を経てR452に 入り途中で桂沢湖に寄り、休憩し夕張に向かう。R116−R452−R135-R38という路線は最近は、札幌から富良野に行く場合、近道ということでや たらと交通量も多く、今日は週末なので対向車が多いのには少しうんざりした。しかし、途中から夕張方面に左 折す ると、車も少なくなり、かっこうのワインディングロードになった。新緑の中を程よいカーブが連続し、車でも結構楽しめたが、ライダーにはこたえられない道 だ ろう。実は今回の旅で、もう一度走りたいと思った道はこの道とオロロンラインなのである。 昼食を終え今日の宿、夕張フォレストYHに電話を入れてみる。 チェックインは15:00以降ということて夕張の滝の下公園で昼寝をして時間をつぶすことにした。なにせ、この4日間連日の走行距離が 400km以上ということで今日は早めに宿についてのんびりしたかったのである。宿に着くと、YHとは思えないしゃれたログハウスなのである。初めての普 通のYHということでなのでちょっと緊張したが、ペアレントの方が暖かく出迎えてくれた。もち ろ ん入り口にも段差はなく一階は車いすでもokだが、完全にバリアフリーには作られてはいなくて、私の障害の程度であれば大丈夫といった程度だった。 しかし、建物もステキだし、食事もサービスも心がこもっていて宿泊料が安いとくれ ば人気があるのもうなずけるし、特にこの時期だけ食事の後に出る夕張メロンはとてもおいしかった。(それよりも、宿の娘さんが可愛かった事の方がポイント が高い) もちろん、 私が車いすということで一階の2人部屋(相部屋)にしてくれたが、なにせYHの相部屋というのは初めての経験ということで、どんな人と相部屋になるのかと いう一抹の不安はあったが、気の良さそうな東京の ライダーだったのでちょっと安心した。今日の宿泊者はグループ旅行、家族旅行、ライダー、ママチャリ一人旅、OL、高校生と、まるで人生の縮図のようだ。 夕食後には食堂でコーヒーのサービスもあり、話が弾んだが、結局一人旅の5人が残ってビールや酒を飲みながら12時過ぎまでワイワイと楽しい時間を過ごす ことができた。私の当初の予定ではここに連泊するつもりだったのだが、明日が日曜ということを考え、より室蘭に近づくように移動することにした。(明日は どこに行っても多いだろうな)実は以前も経験があるが、長期の旅になると目的(今回は稚内)を果たすと少しでも室蘭に近づいておきたいという気になってく るのである。しかし、今、考えると、日がな一日ここでのんびりしておくべきだったかなと思っている。基本的にいい宿は連泊すべきなのだ。 ■7/27 6:00 起床 曇り YHを出発し、とりあえずR274からR234に入り追分けから苫小牧に向かう。行き先が決まらないので、もう少し走ってみるかということでさらにR36 を南下し、登別あたりのこれはというホテルに立ち寄ってみることにする。海が見えて温泉もあるのだが料金が想像していた以上に高く、今ひとつなので、とに かく洞爺湖で食事をしながら宿を決めることにする。昼食は4年前に2泊したペンションのレストランで食べることにしたが日曜日の昼時ということで客も多 かったため、オーナーと話すことは出来なかった。残念。昼食後、湖畔で缶コーヒーを飲みながら、今から何処に行こうかと考えてみるが、なかなか考えがまと まらな い。早い話が、もうそんなに走りたくないと言う気持ちの方が大きいのである。結局、明日の夜には帰りのフェリーに乗ることを考えて最小限の移動で済む室蘭 に宿を取ることにしてエスカル室蘭に予約を入れ早めに宿に向かうことにした。洞爺から室蘭へは何度も通った道なので一時間もかからずに宿に到着。二千数百 キロを無事走り終えたという実感がじわじわと沸いてくる。「お疲れ様」・・・・・風呂上がりのビールが疲れた体にしみこんでいった。 ■7/28 6:30 起床 晴れ エ
スカル室蘭の部屋の窓から室蘭のフェリーターミナルが見える。真正面には4年前に初めて北海道に行くときに乗ったフェリー(旧れいんぼう
べるorらぶ)が係留されている。外国に譲渡される予定だったが、結局、買い手がキャンセルということでフェリー会社がいきづまり会社更正法を申請するこ
とになったといういわく付きの船だ。おそらく、この船だと思うが、他のフェリー会社に売却されて、 2004年4月から大阪-宮崎間を結ぶ” フェリーひむか”に生まれ変わったが、2005年1月までで就航を停止した。数年前の国内フェリーとしては上級の設備 を持っていただけに、人気もあり復活を喜んだファンも多かったが会社の事情での就航停止は残念な気がする。私も、好きな船というか思い出 深い船なので、他の路線で又、活躍してほしいものだ。 ここで、今回利用した”NEWれいんぼうべる”のバリアフリーにつ いて書いておこう。客室は特等室と2等寝台と車いす専用室(定員4 人)であるが車いす専用室は中の通路を広く取ってあって入り口の段差をなくしているだけで、トイレ・洗面は部屋を出て通路の向かい側の車いす専用トイレを 使用しなければならない。風呂は大浴場しかないので車いすでは使用できない。車から の部屋への移動には係員の誘導もありスムーズに入ることができる。ただ、部屋は4Fにあり、飲み物の自販機や食事は5Fにあるので係員に言って階段昇降機 を動かしてもらわなければならない。とはいっても人間のみ階段昇降機に乗って車いすは係員が階段を使って運ぶことになる。 窓から見える旧れいんぼうべるに思いを馳せながら、身支度をし部屋を出る。 あまりに天気がいいので朝食後そのままチェックアウトしようと思ったからだ。そして8:00に宿を出ると少し走りたいという気がしてきたので再度、洞爺湖 へ向かう。何度も通ったことのある道なのでここは 一つ最短距離を走ろうと思い伊達から右折して昭和新山経由で洞爺湖に向かう。土産などを買って湖畔に行ったが数年前の噴火の影響か、入れないところが多い のだ。しばらくいたが何か落ち着かないので早めに洞爺湖を出て室蘭のチキウ岬を目指すことにした。以前から行ってみたいと思っていたのだが、ここばっかり は天気に左右される場所なのだ。白鳥大橋を通って、室蘭の道の駅に立ち寄り、昼食をとってから地図を見ながらチキウ岬に行ってみることにした。えーと、こ こを曲がって・・・・あれっ、ここはスーパーマーケットだ?。歩いているおじさんに”すいません、チキウ岬に行くには・・・”と聞いてみると、 とても親切なおじさんで私の車が北九州ナンバーだと知ると、時間があるから私の車についてきなさいと言ってくれたので、言葉に甘えて案内をしてもらうこと にした。 駐車場でおじさんに丁重に礼を言って別れ、海の見えるところまで行ってみると水平線が少し丸く見えた(^.^)。その後、駐車場で休憩していると福岡ナン バーのライダーを見かけたので話かけてることにした。このライダーも今日九州に帰るとか でバイクだけをフェリーで運ぶことになっているらしい。私もそのフェリーに乗るんですよというと、 ”そういえば昨日、ライダーハウスであった長崎の二人連れが同じフェリーに乗るって言ってましたよ”と教えてくれた。・・・だったら九州までの話し相手に なるなと思いながらチキウ岬を後にする。山沿いに岬を回ると、思っても見なかったダイナミックな海岸線が目の前に広がる。少し早いがフェリターミナルに 行っ て夕方まで時間をつぶすことにする。早い話が、もう走りたくなくなったのである。何しろ今回の旅は北海道の一番東と一番北に行ったのだから無理もない。行 く前にあれほどのんびりしようと思っていたのに・・・。少し無理はしたが、事故もなく取り締まりにも捕ま らなかったし、宗谷の夕日を見ることが出来たし、ライダーハウスにも泊まる事が出来、そしていろんな人に出会う事が出来たことはとても意義のある旅だった といえる。(おっと、北海道でテニスも出来た) 夕方になったので近くのコンビニで食料を買い込む。とにかくフェリーに乗るときは食料と飲み物を 持ち込んだ方が安くあがるのだ。夕日が沈んで暗くなると、だんだんと、この船に乗る大型トラックや車やバイクが集まってくる。もちろんこの船で九州まで乗 るという人は数人だろう。ん・・・・、一台のスカイラインクーペが入ってきた。あの、行きのフェリーで知り合った福岡のご夫婦だ!。帰りの予定はいつにな るかわからないといってたが、偶然、帰りのフェリーも一緒になるとは思ってもみなかったのだ。乗船してみるとフェリーのフロントの人も行きと同じというこ とで何かと都 合がいい。今夜はぐっすり眠れそうだ(^.^)。 ■7/29 6:00 起床 晴れ 行きのフェリーでも感じたことだが、この2等寝台のベッドは寝心地がいい。船のエンジンの振動が心地よいのだ。二段ベッドでは なく天井が高い せいもあって居住性はかなりいい。トイレに行って、持ち込んだパンをかじりながら缶コーヒーを飲む。食事時 になると顔見知りのフロントのマネージャーが上に上がりませんかと(階段昇降機を使う)なにかと気遣ってくれるが、正直なところ階段昇降機を使うというの はちょっと気恥ずかしいのだ。とはいっても、人目に触れるということもけっこう大事なことだと思っているので必要性がなくても声をかけてくれたときには 5Fのラウンジに行くよ うにした。5Fにはお風呂、ラウンジ、自販機(軽食、飲み物、カップ麺)、電子レンジ、無料のお湯、お茶、水などがあって、メニューは少ないが食堂にも なっている。昼になって、マネージャーが”上に上がりませんか”と声をかけてきた。朝は断ったし、少しのども渇いてきたのでの階段昇降機を動かしてもらい 5Fのラウンジに上がった。もちろん車を運転することもないので昼間から食事をしながらビールということになる。とはいっても、ビールは値段の割にアル コール度が少なく割高なので、500mlの缶酎ハイとナポリタンにする。しめて700円なり。食事をしながら、再会した福岡のご夫婦と旅の話をする。少し いい気持ちになって部屋に戻り、窓辺のテーブルでこの旅行記の続きを書くことにした。一段落してロビーでたばこを吸っていると、昨日、室蘭のチキウ岬で聞 いた長崎のライダー二人と話をすることが出来た。話をしてみると、二人とも長崎の公務員で、北海道ツーリングは初めてという壮年ライダーと経験のある若い ライダーの組み合わせだった。どうやら壮年ライダーが、一人では心細いということで、しょうがなくというか、家族に口実が出来たみたいな若いライダーが喜 んで一緒に来たという感じがした。夕方には新潟の直江津に着いたが、下船せず長崎のライダーと酎ハイを飲みながら話し込むことにした。結局500mlの缶 酎ハイを一 人が2本飲み、かなり、いい気持ちになったのでお互いの部屋に戻り寝り、そのまま眠ってしまった。明日の夕方は九州だ・・・ーグーグー。 ■7/30 5:30 起床 晴れ 疲
れがたまっていたのかぐっすり眠ることができた。さすがにまだ早すぎるので本を読んでいるとウトウトし、気がついたら9:00になってい
た。今日は買い込んでいた食料があるので、夕方まで旅行記の執筆と読書に明け暮れることにしよう。天気も良く波もない穏やかな航海だ。ゆっくりと確実に船
が九州に向かっている事を考えると、何をしていてもなんだか落ち着かない。しばらくすると夕日に照らされた陸地が見えてきた。九州だ!黄昏の中、定刻通
り、博多港
に着く。2週間ぶりの九州特有のムッとした 空気がなつかしい。他の車より早めに下船することが出来たのであのスカイラインクーペと長崎のライダーが下船してくるの を待つことにする。た だ、手を振って挨拶するだけのことだが、先にフェリー乗り場をあとにするわけにはいかないのだ。旅の礼儀とはこんなものかもしれない。 出てきたスカイラインと長崎のライダーに手を降り終え(もちろん向こうも気づいてくれた)帰途につくことにする。今から国道を約一時間、家に着く頃には暗 くなっているだろう。 ”帰ってきたよ”と家内に電話を入れ、黄昏の国道を北九州に向かう。カーステレオか ら流れるボビー・コールドウェルの”let it be me”が疲れた体に心地よくしみ渡っていく。 ![]() 7:41 自宅に無事帰着。旅が終わっ た。 ” ただいま” END 後 日談 2004年5月、一通のメールが届いた。北海道旅行記でも紹介したフェリーで 出会ったあのK君からだ。 「^▽^)久しぶりです!○○です、元気ですか?こちら南の島 は、大変暑くコツコツ、バイトしながら生き延びていま〜す(; ^_^A ☆北☆」 そして私が返信 「おっ!○○君か(^.^)。まだ、石垣?、元気そうで何よりです。こっちは相変わ らず元気だけど北九州はそろそろ梅雨入りです。南の島はいつか行ってみたいと思っているんで、そのときは相談に乗ってください。ちなみにフランスのパリに は一人で行ったことがあるんだけどね(笑)。帰ってきたら、電話でもしてください。じゃ、元気で!!!!。」 2004年7月、一通のメールが届いた。 「 今晩は!○○です!また今年もJA富良野農協でバイトが決まり、暑い中頑張っています(^^)v! ☆北国から☆”」 先月は確か石垣島に居たはずなのに・・・・・どうやら、あまりの暑さに矢も楯もたまらずに 北九州に帰るとすぐに昨年と同じ時期に北海道に行ったらしい。 そういえば、昨年、彼と知り合ったのは7月16日夜22:00発の室蘭行きフェリーだった・・・・・いいよな・・・・あんな生活も。心優しいフーテンの K君、健在!!。 そして私が返信 「○○です。元気そうですね、今、富良野かー、いいなー。北九州にもどった時に 連絡をくれれば良かった のに。くれぐれも健康に気を付けて頑張ってください。しかし、いい加減にどっかに定住しろよ(笑)。出来たら北海道で車いすで泊まれるライダーハウスでも 作ってくれー。じゃ、元気で」 すると、しばらくして又K君から返信があった。 「毎日暑い日が続いていますが、元気ですか?沖縄から帰って一 週間で軽四キャンピングカーを作り北海道に来たので時間が有りませんでした。今度時間がある時、連絡させて貰います(^O^)☆きた☆”」 そっか、そっか(^.^)。 今度はカブじゃなくて 車にしたのか。ひょっとしたらずっとキャンプ暮らしをする気かな。 2004、11月初旬、K君からメールが届いた。 「こんにちは!久しぶりです!○○です!富良野の仕事も終わ り、いま洞爺湖で温泉巡りしてます(^^)v帰りは自走で少しずつ南下する予定です(^^)ではまた(^Q^)/^」 そして、私が返信。 元気そうで何よりです(^.^)。ひょっとして自走で本州を南下?雪の季節になる前に九州に帰ってこないとやばいぞ。洞爺湖だった ら、ホテル街を抜けて(右回り)少し行くとペンション○○○(一階はレストラン)のビーフシチューは絶品です。気を付けて帰ってきてください。」 今頃は何処を走っているんだろう、新潟地震のボランティアでもやっているかな。北九州に戻ってきたら、また石垣に行かないうちに会わなくては。おそらくあ まりの寒さにすぐ南に行くんだろうな・・・・。 2005年元旦 K君からメールが届いた。 「明けましておめでとうございます!元気ですか?私は、先月北 の国から帰り今自宅でくつろいでいます(^O^)本年○○さんにとって良い年であります様に!(^^)v 。」 そして私の返信「あけましておめでとう。やっと帰ってきたんですね、この寒さにまた南の島に行きたくなったのでは(笑)。近くに来ることがあったら遊びに 来てください。目印は▽▽の○○近くです。」 この後、K君からは連絡がない。又、石垣にでも行ったかな(^.^) ■1999.2003の旅を終えて思うこと。 20050224 あらためて、2回の北海道一人旅旅行記を読み返し、削除したり、書き直す作業を行った。それは思い出をたどることでもあったし、6年前と2年前の自分の弱 さも再確認することでもあった。それは楽しい作業でもあり、苦しい作業でもある。しかし、いつの日か再び北海道に行く機会があればもっと違った旅が出来る ような気がしている。私の旅はまだまだ続く・・・・・・・・・・・。 ![]() ●北海道旅行のアドバイス ・せっかく、北海道に行くのだからとあれもこれもと欲張らない方がいい。 ・宿泊地は観光地を避けた方がいい。 ・旅館やホテルの食事でも十分に満足出来る。 ・YHでも車いすで宿泊出来るところがある。 ・YHを2泊以上するのであればYHの会員になった方がいい。 ・公共の宿(国民宿舎、国民休暇村など)は安くて設備もサービスもいいので利用しない手はない。(バリアフリー設備もかなり整っている) ・同じ場所の連泊は旅の疲れも取れ、その街の良さも理解できるようになる。 ・どんな季節に行ってもそれなりに楽しめる。 ・携帯電話は出来るだけエリアの広い会社のものを使った方がいい。(充電器は忘れずに) ・車の整備・点検に自信がなかったらJAFは価値あり(フェリー・ホテルなどの割引もある)。 ・フェリー内での飲食は価格がやや高め、持ち込める物は持ち込もう。(電子レンジ・水・お湯・お茶は完備) ・フェリー内の非常避難通路等は事前に確認しよう。 ・フェリーでは一旦車を降りて客室に行くと車に忘れ物を取りに行く事は出来ない。 ・フェリー内で携帯が圏外の時は公衆電話が使用できる。(テレフォンカードのみ) ・フェリー内で盗難には気をつけよう。 ・いくら大きなフェリーでも天候が悪いとかなり揺れる。 ・インスタントコーヒー・マグカップ・携帯ラジオは持っていくと便利。 ・車中泊・トイレ・食事・土産は道の駅が便利。 ・観光地には夕方行くとすいている。 ・一般道路は時速80〜90kmで流れている。後ろに車がたまってきたら追い抜かせてあげること。 ・速度取り締まりには気をつけよう(車の先頭に立って飛ばさないこと) ・とにかく目的地に早く行きたい時にのみ高速を使おう。 ・夜間はガソリンスタンドが開いていないことが多いのでこまめに給油。 ・車には念のため飲料水と携帯食と寝袋は用意しておこう。 ・北海道の日没は結構早い。 ・夜間ドライブはなるべく避けよう。 ・一日の走行距離は300km程度に押さえよう。 ・長時間の運転が苦にならないのであれば一日500.600kmの移動は可能といえば可能。 ・場所によっては道路がスリップ処理をされているため走行時、タイヤノイズが変化することがある。 ・一時間に走れる目安は60kmで計算。 ・大都市以外は渋滞はほとんどない。(観光シーズンは別だが全く動かない渋滞はない) ・思った以上に迷いそうになったのは苫小牧と旭川。(もちろん札幌も) ・車のフロントガラス(ボディも)が虫がぶつかって汚れる。ウィンドスクリーンがあったら便利。 ・雪のために道幅を広くとってあるので急カーブは少ない。 ・天候によってはコース変更をした方がいい。 ・地域によっては10月後半から4月の後半まで雪の可能性がある。 ・圧雪路、凍結路の運転経験のない人は冬季の車移動は避けよう。 ・観光シーズン(正月、雪祭り、ゴールデンウィーク、学校の春休み・夏休み、お盆、年末)以外は団体旅行が割と多いが4時頃までには宿に入ってしまうので 観光地は夕方がねらい目。 ・ハイシーズン(7/20〜8/31)はフェリー料金、宿泊料金が高い場合がある。 ・最初から全部宿泊先を予約してコースを決めない方がいい。 ・一週間以上の旅であれば途中に連泊をいれたほうが疲れがすくない。 ・宿の食事時間に間に合わない時は早めに連絡をすること。(キャンセルも) ・車いすで温泉に入れる宿も少なくない。 ・カーナビもいいけど、道路地図だけでもそんなに迷わない。道を覚える利点有り。 ・行き当たりばったりの旅は、休日前日の宿泊は早めに予約しておこう。 ・雨の日と晴れの日では風景が全く違う。雨の日も想定したスケジュールにしよう。 ・むやみに畑や牧場、山に入ったり、野生の動物に餌をあげないこと。 ・車椅子や杖を使っている方は宿の駐車場が下が土の場合もあるので宿への配慮も忘れずに。 ・バリアフリーといっても千差万別。相互の誤解がないように下調べは十分にすること。あくまでも自己責任の範囲内で行動しよう。 ・写真だけが思い出ではないので程々に。 ・天候の変化には細心の注意をはらおう。 ・身障者ステッカーは貼っていた方が何かと便利。 ・できるだけ方言は使った方がいい。(人あたりが違う) ●旅は人それぞれ、いろんな旅の形があると思う。観光地に行って、おいしい物を食べて、ゆっくり温泉に入るというのもいい。しかし、いつか年を重ねたとき に、 一人で旅に出てみるといい、きっと違う自分に会えるはずだ。 ■旅の資料 ●北海道へのフェリー 2005年8月に東日本フェリーグループ4社がリベラのフェリー部門になり、九越フェリーが東日本フェリーに統合されることになった。そして2006年は 日本海航路の大幅な変更(寄港地や便数、船の変更、ダイヤ改正)を2007年に行うための準備がなされ、2007.1.15現在、福岡−直江津−室蘭の航 路は3月まで休止されている。 おそらく、4月からはフェリーが変更され、金沢への寄港が実現すると思われる。 東日本 フェリー <<現在、この航路は休止中です。> > 福岡〜直江津 毎週、月、水、金、出航22:00 直江津着18:30 直江津〜室蘭 毎週、火、木、土 出航23:55 室蘭着16:25 尚、福岡から室蘭までは乗り換えなしで行くことが可能。 現在は客室は特等室と2等寝台がある。車椅子専用室有り(4人部屋)。そんなにメニューはないが食堂はある。同じフロアーに自販機コーナー、電子レンジ、 お湯、お茶、水有り。別フロアーへは階段昇降機を利用。 この他にも敦賀・舞鶴(九州から高速道路使用)からフェリーで小樽・苫小牧という方法や九越フェリーで直江津まで行き、新潟から苫小牧・室蘭行きのフェ リーを利用する方法もある。 ●飛行機 福岡〜千歳直行便、又は東京か名古屋を経由して北海道各地の空港へという方法もあり。費用的には、往復航空券と宿泊がセットになっていて滞在日数も伸ばせ るパッケージツアーがお得。 ●陸送 (車・バイク) 株式会社ゼロ 輸送料と自分の飛行機運賃 がかかることを忘れずに。フェリーで車・バイクのみ輸送は可能。 ●レンタカー 今のところ、障害者(車椅子)の方を乗せるレンタカーは各会社に用意されているが、障害者本人が運転出来る車はほとんど用意されていないのが現状である。 しかしながら名古屋、東京、札幌では手動運転装置付きレンタカーを提供している会社があるという情報を得たので現在確認中である。 ●北海道を楽しむ(観光・宿泊・トイレなど) 宿泊に関しては私達障害者の場合、これで旅行コースが左右されることになるが、それなりの金額を出して特別室のある宿に泊まれば問題はあまりない。公共の 宿はバリアフリー設備が整っているところが多く、料金も手頃である。とにかく、何が出来て何が出来ないかを伝えて十分なコミュニケーションを取ろう。自由 気ままな一人旅をしたいと思っている人は十分な下調べが必要。寝袋だけは用意しておくと便利。 旅行シーズンでなければ前日か当日の予約でも宿泊できる所は多い。日、祭日の前日の予約は早めにしておいたほうが確実。宿泊・トイレ情報としては NTTDoCoMo北海道が創立10周年を記念して平成15年に全道ドコモショップで配布した”車イスでホッカイドウ バリアフリー北海道旅ガイド” が、最新の情報を掲載していて、かなり役に立つので探してみるといいだろう。トイレ、車中泊、休憩、食事、は道の駅が最適。 ・ドライブの休憩やトイレ、お土産など、何かと便利な北海道の道の駅情報のHP。北の道の駅 ・北海道の風景と情報のHP。Photos of hokkaido” ●書籍その他 ・”安くて良い宿&公共の宿 北海道編” まっぷるマガジン 昭文社発行 (バリアフリー情報もあって私にはとても参考になった本) ・”ツーリングマップル北海道版” 昭文社発行 オーソドックスなスーパーマップル北海道道路地図(厚さ1cm、定価3.000円)をずっと愛用していたが携帯するには使い勝手が悪く、少し古くなって き たこと もあって、2003年の旅でライダーから教えてもらったこの2004年版を最近購入した。北海道ツーリングのバイブルとしてライダーの必需品だが、道路情 報が詳しいので車、自転車でもかなり役に立つ。 尚、夏期であればホクレンのGSでスタンプ(4000円分)をためるとZIGZAGという詳しい道路地図をもらえることもあるので聞いてみる といいかもしれない。カーナビはあると便利だが、旅人にはやっぱり道路地図がよく似合うというか私の車には付いていないのだ。(もちろん、付ける気もない が)。地図の方が道を覚えるという利点もあるし、経済的かもしれない。 ●雑感 HP更新にともない、旅行記を読み返してみると、多くの画像に頼っていることがわかった。とにかく画像の使用を最低限に抑え、画像が見えなくても伝わる文 章にしようと思ったが、改めて文章を書く難しさを再認識することになった。理想としては、目の不自由な方にもやさしいHPにしたいのだが、果たして少しは 近づくことが出来たのだろうか。まずは第一歩ということで大目にみていただけたらと思う。 今年の旅の予定は今の所はないけれど、漠然と冬の北海道とか沖縄、鳥取砂丘、東北、ハワイなんてことを考えている。しかし・・・・どうせ行くならやっぱり 北海道かな(^.^)。 |
