バイク歴

セロー225(ヤマハ H3〜H8)
 ヤマハの名オフロード車。現在は225Wになっている。
 バイクの免許を取ったきっかけは、大学時代の部活の同期が「バイクの免許を取る」と言い出したことだった。彼が持っていたバイク雑誌を見て「いいなあ〜俺も取るか〜」と気軽な気持ちで取った。
 最初はカタナとかバリオスとか、オンロードネイキッド系のバイクに乗りたいと思っていたのだが、学生だった私には高かった。そこで目をつけたのがオフロード車だ。オフ車はレーサーレプリカでもオンロードに比べれば安いし、そこそこかっこいい。乗りやすそうだしということで、当時、発売されたばかりのホンダ・Degreeをターゲットにした。しかし、発売されたばかりのDegreeは中古のタマが極端に少なく、結局、何日もバイク屋に足を運んだ結果、セローにした。Degreeと並んで「乗りやすい」と評価が高かったのと、価格が適度だったからだ。年末のバイト代をはたき、保険代は親に出してもらった(当時は全年齢担保だったのでやたらと高かった)。年式は確か91年型。色は青とピンク。任意保険料を除いて25万くらいだったと思う。

 私にとっては少々、小さいバイク(私は身長177cm、体重は当時70kgくらいだった)だったが、乗りやすさは抜群だった。セローを買ってすぐに地元のオフロードツーリングチームに入っていろいろなところにツーリングに行ったが、このバイクの小ささ(「あっ」と思った時に足を付くことが出来る)には随分と助けられた。エンジンはけっしてパワフルではないが、初心者オフローダーがてくてく林道を走るには十分だったし、慣れると結構、飛ばして走ることも出来た。このバイクで16時間不眠不休ツーリング(京都〜出雲)というのをやったし、ゼミ合宿(諏訪)にも行った。部活の試合で名古屋にも行ったし、当時、松本(長野県)にあった実家にも帰った。エンデューロレースにも出たし、通学の足でもあった。整備はほとんど自分でやった。エンジンを割ること以外は一通りやったと思う。私にバイクの楽しさを教えてくれたバイクだった。
 大学5年目にリアホイールのスポークが3本折れ、オフの走り過ぎでクランクケースに亀裂が入りだして、アパート脇で隠居生活に入りだしていたところを、大学の先輩に1万円で引き取られていった。

YSR80(ヤマハ H4〜H5)
 セローに乗りだして約1年後「オンロード車にも乗りたいなあ」と物色していて発見。デザインとシンプルな作りに魅かれ、夏休みのバイト代をはたいて買った。12万くらいだったはず。
 当時、すでにヤマハ幻の絶版車となりつつあった。空冷単気筒エンジンを搭載し、水冷エンジンを積んだホンダのNSR50、80シリーズとは性能で大きく差を付けられ、製造終了となっていた。ただ、デザインやポジションはNSRに比べて優れて(と個人的には思う)おり、大柄な私が乗ってもラクチンだった。また、白地に赤の伝統の「ヤマハカラー」は最高にカッコ良く、ライトオンすると非常にいい雰囲気を醸し出すメーターパネルは、80ccバイクのムードではなかった。シンプルなつくりのエンジンも、整備性だけはバカに良かった。
 2stとは言え、パワーは全くなかった。回さないとまともに走ることすら出来ず、カーブでアクセルをガーッと開けるのは当然。このバイクでよく山中越えに行ったが、ビンビンに回さないと止まりそうになった。始動性がとてつもなく悪く、まずエンジンがかかりにくい、そして暖気を十分しないとすぐ止まる、と急いでいるときにはとても困るバイクだった。サスはヘボヘボで、よくアスファルトのひび割れにつまづいてタイヤが浮いた。
 そう言うわけで、走りの面では全くダメだったが、見てくれは非常にいいバイクだった。小さくて珍しいバイクなので注目されたし、所有欲を著しく満足させてくれた。だが、実用性の低さから後述するCRM50購入時に下取り車として売却。5万くらいにしかならなかったが、後に別のバイク屋で、私が所有していたのよりも汚いYSRが非売品扱いになっているのを見て、手放さなければよかったと後悔した記憶がある。

CRM50(ホンダ H5〜H6)
 ホンダのミニモトクロッサー。セローでレースに出た後、もっとレースでバリバリ走れるバイクが欲しくて買った。YSRを下取りに出して、8万円くらいだったと思う。日頃のバイト代をはたいた(そんなんばっかり)。しかしこのバイクでは結局、一度もレースに出なかった。
 このバイクも随分と歴史がある。セロー以上に自転車的で、乗っていて非常に楽。小さいけれどもモトクロッサーの雰囲気がプンプンしており、アクセルターンがとても簡単にできた。エンジンは上から下までトルクがあり、ビンビンに回す必要はなかった。サスもしっかりしていて、林道を相当なペースで走れた。真っ赤なボディーは一昔前のホンダワークスのカラーで、すごくカッコ良かった。
 そういう楽しいバイクだったが、スピード違反で捕まって、原付の限界をしみじみと感じたバイクでもあった。このバイクで30km/hで走れなんて無理な話だ。リミッターカットしていたので簡単にメーターは振りきれたし、70km/hくらいは出せていたはずだ。それ以外の難点を挙げると、ブン回すと体中にオイルの匂いが染みつくので、服が片っ端からオイル臭くなった。それから、リム径が小さいのでタイヤ交換が難しかった。特に後輪。コツがつかめるまでなかなかタイヤが入らず、夜中にタイヤ交換して悪戦苦闘した記憶がある。
 大学4年の時に、大学から少し離れた場所に住んでいて、このころはこのバイクをセローよりも愛用していた。バックミラーを可倒式に変えて、林道にもよく行った。のちに部活の同期に2万円くらいで売却。彼とともに上京した。

DT50(ヤマハ H8〜H9)
 セローがなくなった後、足として乗り回していた。ツーリングチームの友人の友人から5千円で売ってもらったのだが、滅茶苦茶汚くて、持って帰ってきてすぐに洗車した記憶がある。当時はセローを売り渡す約束をした後で、バイクがなくなったらどうしようと思っていたところだったので、渡りに船と飛びついた。
 これまたヤマハの古いバイクだ。未だにド・カルボン式という古くさいサスを採用しており、同じ50ccでもCRMとは全く違うバイクだった。CRMがレーサーレプリカであるのに対し、こちらはあくまでもシティ・コミューター。サスは泣きたくなるくらい細く、私の手元に来たときはすでにスカスカで、フロントのオイル交換だけしてみたが、それでも全然ダメだった。エンジンはCRMよりもトルクがない感じで、回さないと走らない。ブレーキは前後ともにドラムで、自転車のブレーキ並にしか効かなかった。
 さらにこのバイクで困ったのは、オイルの噴出量が伊達じゃないことだった。このバイクで林道に行ったら、間違いなくジャケットの背中にエンジンオイルが飛び散っていた。当然、ナンバープレートやリム回りもすぐにオイルまみれになり、汚いことこの上ない。CRMよりも臭いに悩まされた。
 長所はとにかく軽いことで、自転車並に軽かったので、林道でスタックしてもすぐに押して脱出できた。そういう意味では便利だったが、基本性能は5千円なみだった。ライトも暗く、ウインカーを付けるとさらに提灯みたいに暗くなった。大学卒業時に部活の後輩にただで譲渡。その後、盗難にあったと聞いた。

XLR250R(ホンダ H9)
 ネットの友人からただでもらった。
 まだタンクにキーが付いていないころのエンジンの赤いXLRで、ツーリングチームの仲間に見せに行くと「えらい懐かしいバイクやなあ」と感心された。今でこそXLRはエンデューロレーサーのレプリカみたいに軽くてよく走るバイクだが、これは牛並の重さだった。クラッチも重かった。そしてボディも今のXLRに比べて相当デカかった。パリダカに出られそうなデカさだった。
 ただ、重いだけあって走り出してからの安定感はピカイチ。エンジンも外観はボロかったがよく回り、さすがは世界のホンダ!と思ったものだ。サスとエンジンがしっかりしていたので林道も十分走れた。ブレーキもよく効いたし、なによりも楽しかったのは余裕のあるサスだった。それまで(セローも含めて)ヘチョいサスのバイクばっかりに乗っていたので、少々無理して走っても、余裕で路面を追従してくれるXLRのサスには感激した。
 大学卒業時に大学の知人に譲渡。

TW200(ヤマハ H10〜H11)
 就職して初めて買ったバイク。初めて買った新車だった。しかし仕事であまり乗ってやれず、ちょっと可哀想な目に合わせてしまったと後悔している。
 TWは初めてバイクを買ったときから関心があった。何と言っても安かった。その分、基本性能はヘチョかった。大学時代は林道をブンブン走っていたので買う気にはなれなかったが、社会人になってから「この性能でもいいか」と割り切って買った。確か全部合わせても26万円くらいだった。
 私が初めてTWを知った当時(H3)はすごい不人気車だったが、近年のカスタムブームで一気に復活した。200ccなのでパワーは全然ないが、回してやると結構、走る。オフのくせに車高が低いので、知ったコースであればオンロードと互角に走れるほどだ。前後ともにドラムブレーキだが、DT50に比べればはるかにまし。慣れれば不満はない。街乗りは大の得意で、自転車感覚で乗れるのでラクチンだ。リヤフェンダーが冗談みたいに大きいので、荷物はたくさん積めるし、積みやすい。
 ただ、サスのヘチョさとパワーのなさで、林道カッ飛びは無理。てくてく風景を見ながら走ることは出来るが、ガレているところで気合いを入れて走ると、吹っ飛びそうになる。サスが付いてこないのだ。フレームもよれているような感覚がある。砂地が得意というが、タイヤが太いので沈まないというだけで、ビュンビュン走れるわけではない。また、タンク部分が狭い(タンクが小さい。燃費はまあまあだがロングツーリングには向かない)のでニーグリップがしにくく、慣れるまでは膝に意識を持って行かないといけないので、疲れた。ライトは提灯並で、夜の林道は非常に恐い。「行き先を照らす」のではなく「私はここにいますよ」という警告灯の役割しか果たさない。
 このバイクは基本性能云々よりも、この「スタイル」に乗るということで良いのではないだろうか。このバイクの人気は、あの太いタイヤをはじめとしたスタイルにあるのだ。走りを追及するのなら、もっと性能の良いバイクに乗ればいい。私はこのバイクの走りはそれなりに面白いと思うし、なによりもデザインが気に入ったから買ったのだ。約1年半の付き合いだったが、もっと乗ってやればよかった。TDM850の購入時に下取り車として売却。人気車とあって15万円で下取りされた。

 ちなみにレッドバロンは自分のところで売ったバイクは買い取り保証をしている。ローンが残っていても、不動車でも買い取ってくれる。また、自分で確認したわけではないが、他のバイク屋で売るよりも高く買ってくれるようだ。買うときは高めに値段が設定されている(外車は別)が、買い取りの時に必ず高く買ってくれると思えば、納得の値段かも知れない。

TDM850(ヤマハ H11〜H12.5)
 大型二輪免許を取得し、さて何を買うかな・・・と思って白羽の矢を立てたバイク。巷で不評のレッドバロン(笑)で探してもらったところ、92年式と年式は古いが、約40万円で外観が非常にきれいなのがあったので、購入を決意した。
 もともとこのバイクは発売当時からデザインが好きなバイクだった。今のデザインは嫌い。オーガニックフォルムか何か知らんけど、このバイクの良さは独特のボリューム感と二つ目にあるのだと私は思う。このバイクが出たばっかりのころ、京都のとあるバイク屋の前でこのバイクに乗っている人を見て、ありゃあ格好良いなあとしみじみ思った記憶がある。
 ずっとオフ乗りだったので、大型もオフでと思っていたのだが、大型オフって選択肢がほとんどないんですな。アフリカツイン、スーパーテネレ、DR800、デューク・・・それくらい?しかも国内では中古のタマ数の少ないバイクばっかりで、悲しくなる。この中でも「乗ろうかな」と思うのはアフリカツインくらいで、ほかのバイクには魅力を感じない。
 かといって、今流行りのオンロードネイキッドに乗る気にもならない。最近のバイクはデザインが似たり寄ったりで「乗ろう!」という魅力に欠けるのだ。アメリカンは無用に高い(それにああもデカイと置き場がない)し、アメリカンも正直なところデザインがみな似たり寄ったりに見える。それに、私はコーナーを攻めるのが好きなので、アメリカンに積極的に乗りたいとも思わない。
 そうなるとますます選択肢が限られてきて、結局、私が価格も含めて「コレ!」と思ったのはアフリカツインとTDM、X4だった。最初は中古のボロでいいやと思っていて、レッドバロンで探してもらったら適価なTDMがあったので実車を取り寄せて点検。納得したので買うことにしたのだ。諸経費込みで46万円。保険も全部引き継ぎでやったので、TW200を下取りに出したら、正味28万円だった。

XR250(ホンダ、H12.5〜H14.12)
 やはり大型は重かった。そしてデカかった。乗るたびに、庭の隅から大汗をかいて引っ張り出さなきゃ行けないTDM。その重さとデカさ、オフを攻められないストレスに堪え兼ねて、オフ戻りを決意。最初は、シェルパとかがいいなあ、と思っていたのだが、実物を見て「セローよりも小さい!サスがヘボい!」と驚き、翻意。これまで金がなくて乗れなかったフラッグシップに乗ろうと、XR、DR、KLRを並べて考えてみた。TTが入ってないのは、ヤマハ車は散々乗ったからいいや、と思ったため。
 結局、カラーリングや「整備しやすそう」という点から、XRに決定。最後までDRと迷ったが、奈良のレッドバロンでXRの実物を見て、決心がついた。この赤さ。まるで昔のCRM。カッコ良すぎる。
 しかし、大阪で足代わりにするにはあまりにも高いシート、あまりにも優等生的で面白みに欠けるエンジン特性、ほとんど林道に行かなくなったことからも、売却を決定。林道の近くに住んでいれば、もっと活躍したかも知れないが。TWに引き続き、かわいそうなことをしたと思ったバイクだった。

KSR110(カワサキ、H15.01〜H16.03)
 もう通勤と町乗りしかバイクを使わなくなったし、フラッグシップは正直「宝の持ち腐れ」だなあと気が付いて、買い替えた。平成14年の秋ごろに発売だったが、KSRが4ストだったらなあとか妄想していたときに、非常にタイムリーに出てくれたのだ。エイプ110とどちらにしようかと悩んだが、エイプの足回りのヘボさと見た目にイマイチ納得できなかったので、こちらにした。正解。やはり見た目は大切だ。

イントルーダー250(スズキ、H16.03〜現在)
 KSRは買っていきなりリコールが出たり、リヤブレーキユニットをごっそり盗まれたり、タクシーにオカマを掘ったりと、どうにも運の悪いマシンだった。ちょうど結婚して、嫁サンとタンデムしたいなあと思って、買い替えを決心。アメリカンはもっと乗りにくいというか、スポーティーに走れないイメージがあったが、意外にポジションはラクチンだし、スポーティーに走ることができる。エンジンも250ccということを考えれば元気一杯。今の自分には、ちょうどいい感じ。

自己紹介に戻る