スクリューマウントレンズを使ってみる


 ペンタックスではスクリューマウント(Sマウント)と呼んでいますが、プラクチカ(旧東ドイツ)が採用したのが元祖ですので、プラクチカマウントと呼ぶのが正式です。また、マウントのネジ径からM42マウントと呼ぶこともあります。ねじ込式のちょっと古いレンズを、とりあえず手持ちのKマウントボディで使ってみたい方に、入門編をまとめてみました。

1.マウントアダプターK

 Sマウントのレンズは、KマウントボディにマウントアダプターK(¥1,000)を仲介して取り付けることができます。このように、アダプターはプラスチックマウントのMZ−10にも取り付け可能です。

マウントアダプターK  MZ-10にタクマー
MZ−10にマウントアダプターKを取付ける

 このとき、レンズ側のA−M(自動絞り−手動絞り)切り替えは、M側にセットします。
 M側にセットした状態で絞りリングを回すと絞り羽が開閉しますので、任意の絞りを設定し、絞込み測光でカメラ内蔵TTL露出計を使用して撮影することができます。もし、絞込んだ状態ではピント合わせが難しい時は、一旦A−M切替えをAにセットして絞り開放状態でピント合わせを行った後、Mにセットして絞込みを行いシャッターを切るプリセット絞り的な使い方もできます。なお絞込み測光においては、ファインダーからの逆入光によりカメラ内蔵のTTL露出計が誤動作しやすくなりますので注意してください。(LXはボディ測光で逆入光の影響がほとんど無く、後退上昇式ミラーはレンズ後部の出っ張りと干渉することが少ないので、こういう用途にも強いです。)

A−M切替
A−M切替えレバー(レバー下にMUN.表示あり)

ところで、スクリューマウントのレンズをマウントアダプターKで使用するには、次の制限事項があります。

たとえば、フジカ一眼レフに対応した開放測光連動機構を持つEBCフジノンには、A−M切替機構が無く、また絞りリングに突起(丸印)が有るため、マウントアダプターKを付けたKマウントカメラには最後までレンズをねじ込むことができず、正常に使用することはできません。

EBCフジノン絞りリング連動爪
EBCフジノンの絞りリング連動爪

 マウントアダプターKは、ボディに取り付けたときマウント勘合面よりやや引っ込んだ状態になりますが、これで正常です。レンズのフランジ距離をアダプターの精度に依存しないで、ボディマウントの勘合面に精度を担保させてます。この工夫により、極めて安価にアダプターが供給されているのでしょう。

アダプター段差
カメラマウントとアダプターの段差

 しかし、そのために鏡筒の細いレンズ(例:昔のテッサー50mmF2.8)では、レンズとボディのマウント勘合面同士が接触しないため、フランジ距離や光軸が正確に保てませんし、カメラマウントとアダプターの隙間から漏光する恐れも生じます。また、その他のトラブルとして、フレクトゴン35mmF2.4(旧東ドイツ、イエナ製)をKAF2マウントボディに付けると、パワーズーム接点とレンズ側の絞込みピンが干渉してレンズが外せなくなるということを経験しています。いまのところ旭純正レンズでは、このようなトラブルは経験していません。


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