熊の胆は日本の熊で、しかも野生のものが最も優れている熊を曳く秋山の人々


福原直市さん
秋山郷有志

秋山郷・小赤沢
苗場神社境内にて収録

 秋山郷では獲った熊を、雪の上を曳いて母村に持ってくる。その際の「凱旋の歌」が『熊曳き唄』である。どんなに遠くで獲れた熊でも解体せずに曳いてくるのは、皆の前で獲物を解体し、高価な「熊の胆」が正真証明である事を示す意味をもっているのだ。

 秋田マタギの子孫であり、秋山郷で最も勇敢なマタギ、熊獲り名人の福原直市さんに『熊曳き唄』についてお話を伺いました。

 このような唄があまり無いと言う事は、無かったのだけれども、受け継ぐという気持ちの無い者があって、廃ったというのが、基本からだと観ています。私も山形から秋田から廻って歩いてきました。ここにいる仲間も全部そうなんですけれども、昔は在ったのが秋田から伝えられて来たという事で、私の孫爺さんが、これは覚えておけよと、いうことです。

 これがなかなか覚えられなくて、要はそれを覚えておかないと、熊撃ちやらしてもらわんねぇから、そのせんさままで覚えたというのがいまだに、思い出して。ほしたら、今の若い、若いたって私といくつも歳違いません。若いといわないとご機嫌が悪いから(^-^)。俺が声を起てれば継ぐよと、これが基本な訳です。そんな事で、あんまり面倒な事はございませんが、先祖伝来伝わった唄という事で、基本だけはそれだけなんです。何もございません。ハイ!唄います。声は下手でも皆さんの拍手をお願いいたします。(拍手)

熊曳き唄 (236KB)

世界的にみても大変珍しい民謡です。Recording Date.05.Aug.2000

名人より一言 (75KB)

唄い終わった後の熊獲り名人。お人柄の伝わるコメントです。

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