3月8日、津南へ向かった。私の実家は陣場下にあり積雪はまだ1メートル以上あった。裏庭のソメイ吉野のつぼみを10羽くらいのウソの群にやられ、両親は残念がっていたのだが、山桜は旨く無いのか見向きもしなかったという。ウソも厳冬を耐えうる、春へのエネルギーが何処にあるのかを知っているのだ。
さて、この時期の密かな楽しみのひとつにフキ味噌がある。小川の土手から顔を出し始めたフキノトウをひとつ取ってきて、細かく刻み味噌で和える。これが地酒にピッタリなのだ。
やはり津南産が良い。雪の下でじっと春を待つエネルギーが詰まっているからだ。あの独特の苦みは何とも言えない。
耐雪待春の苦さである。