しみわたり

 

中世には貴族も住んでいた相吉付近凍った雪面を渡るから、凍み渡り

 春時の固く締まった残雪の上で、遊んだ経験のある方は多いと思う。長靴に入った雪や手で握る雪玉は既にモチ雪でなく、春のザラメ雪。

 雪面に爪を立て、かき集める。ひんやりとした空気の中にも春を予感させるが、手中のそれは名残惜しい。真赤になった手の平の、かすかな水蒸気。青く冷たい空へほうり投げた。

 白い放物線。冬とのさよならだ。澄んだ空気に深呼吸。体中、気が満ち溢れるのを感じた。
春は近い。

 しみたか ホーイ しみねか ホーイ

  (わらべ唄より