今日も実家では裏庭の雪つっつきをしているのだろうか。様子も兼ね電話してみた。雪消しのおかげで庭の土が顔を出したと言う。だいたい庭の状態が想像出来た。

 水温む頃、裏庭のタネにシャベルで切崩した雪を投入れる。底黒い水面に映る太陽が飛散り、しばらくの間きらめく波紋が行ったり来たり。雪を下ろした所の雪はとびきり硬く、先のとがったシャベルでないと難しい。揺らぎがおさまらないうちに、第二投。ガッ、ガッ、ザクッ。柄に伝わる振動。腹に力を入れマンキになる。

 かがっぽい大地。ぬける空。手を入れないで置いても雪は自然に融けるが、他より早く春を招き入れたいのだ。この気持ち、雪の降らない地方の人達に伝わるだろうか。セーターを一枚脱いで一休み。

※タネ:水をタメておくからタネ。池の意。
※マンキ:気が満ちる事。一生懸命の意。
※かがっぽい:まぶしい。

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